毎日!アルスの日常366

星月

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羽休め・18年前でも現役の回(全2話)

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【羽休め】~四元戦士の理~

高校入試から一夜が明け、閏は駅で友達との待ち合わせをしていた。

受験を終えたことで、遂に羽を伸ばすことができる。
なので、共に壁を乗り越えた仲間達と気晴らしに、お出掛けすることにしたのだ。

今日はいっぱい遊んじゃおう。

駅に設置された時計を見ると、約束の時間の15分前になっていた。

閏「来るのが少し早かったかな...。」

なんてことを呟いていると、私の前に一台の車が停まる。

窓から手を出し「やっほー閏!待った~?」と声を掛けてきたのは、友達の冥だった。
彼女は扉が開くなり、私に突進するくらいの勢いで車から飛び出した。

閏「まだ全然早いって~!」

迫りくる冥を受け止めながらそう返すと、彼女は「ならよかった!」と言って隣に並ぶ。

冥「あとの2人はまだかな?」

そう言って辺りを見渡していると、ちょうど2人の人影がこちらへ向かって歩いて来ているのが分かった。
あのシルエットは間違いなく、ゆみと千咲である。

私と冥は大きく手を振り「こっちだよ~!」と促す。
すると、こちらに気が付いたゆみが駆け寄ってくるのが見えた。

ゆみ「おはよ~2人とも!待った?」

私達の元に辿り着いたゆみは、息を切らしながらそう尋ねる。

閏「おはよ!全然待ってないよ~!」

ゆみを囲う私と冥の元に、先に駆け出した彼女より少し遅れて千咲がやってきた。

千咲「やあ閏と冥。だいぶ待ってた感じ?」

ポケットに手を入れ、こちらに歩み寄る千咲。

閏「ううん!待ってない!」

笑顔を浮かべながらそう答えながら、閏はみんな同じこと聞くなぁと思った。



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【18年前でも現役の回】~アルスの日常~

アルスは1台の携帯ゲーム機を手にしていた。それは上下で画面が分かれている、折りたたみ式の機器である。

18年前の今日、このゲーム機が発売したとネットニュースの記事に書いてあった。
多くの人はこれを見て古いと言うが...。

まだまだ現役だよ。

俺はゲーム機を鞄にしまうと、友人が待つアパートへと向かうために家を出た。
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