毎日！アルスの日常366

花より団子・春一番・そのための(全3話)

【花より団子】～Life's～

朝のHRが始まる前、登校してきたアルスは教室へと踏み入る。
窓際にはエルとクレの姿があり、彼女達の手には淡いピンク色のドリンクがあった。

アルス「カフェの新しいメニューか」

鞄をおろしながら、2人に尋ねる。

クレは「うんそう！美味しいよ～！」と、笑みを浮かべながら答えた。

クレ「もっちりした小さなお団子がたくさん入ってるんだ～！」
エル「飲めるお団子みたいな感じだよね～」

2人は顔を見合わせながら、楽しそうに話していた。



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【春一番】～ナタモチ～

5限目の体育は、長距離走だった。

グラウンドを走っていると、強い南風が吹いてきた。
風に体を委ねられ、美浦は一緒に走る美優とぶつかりそうになってしまう。

美浦「わ～！あ、危ない危ない...。」

美優に「大丈夫？」と心配されるが、美浦は「ちょっと油断しただけ！」と言って体制を整えた。



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【そのための】～四元戦士の理～

帰りのHRが終わり放課後になると、帰宅の準備をしていたカツキはウィンドブレーカーを羽織った。

浜瀬先生「そんな寒くないだろ」

教卓で書類の整理をしていた浜瀬先生。
着替えるカツキを見てそう呟いた。

カツキ「暖かいけど風が冷たいの！」

ファスナーを閉めながらカツキは「そのためのウィンドブレーカーでしょ！」と言った。

ああ、確かに。
納得しながら浜瀬先生は、窓際へと歩を進める。

グラウンドに並ぶ揺れる木々の音を聞きながら、浜瀬先生は施錠を始めた。