毎日!アルスの日常366

星月

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謹賀新月・鰻巻きの回・路面電車に乗りたい(全3話)

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【謹賀新月】~四元戦士の理~

月が変わり、早くも2月が訪れた。

3学期の登校日数は、他の学期と比べて少ない。
この月始めが、ほぼ3学期の折り返し地点となっていた。

学年末考査に向けて、早い段階で準備を始めなければ...。

あれこれ考えていると、教室の扉が勢いよく開いた。

カツキ「あけおめはまち~ん!!」

ピシャーンといった扉の音と同時に、大きな声で新年(?)の挨拶をするカツキ。

いきなりなにを言い出すんだといった表情を浮かべていると、カツキは「今月もよろしくね~!」と腕に抱きついてきた。

浜瀬先生「新月の挨拶するやつなんかおらんわ」



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【鰻巻きの回】~アルスの日常~

昼休み、アルスが保冷バッグから取り出したのは、ある巻き寿司だった。
それは鰻が丸々一匹使われた、豪快なものであった。

カヤサ「恵方巻きにしては早いな」

隣の机に座るカヤサは、弁当を食べながらそう呟く。

アルスは彼に「月初めの贅沢や」と言って、巻き寿司にありついた。



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【路面電車に乗りたい】~電脳戦士の理~

テル「久しぶりに路面電車乗りたいなぁ」

空に浮かぶ雲が流れていく様子を、教室の窓から眺めていたテル。

テル「ねぇリーテ君、週末に路面電車乗りに行くって言ったら来る?」

後ろを振り返り、ノートまとめをしていたリーテに声を掛ける。
すると彼は迷うことなく「もちろん!」と答えた。

テル「ほんと!?じゃあ行こう行こう!」

窓から離れ、椅子に座るリーテと同じ目線の高さまでしゃがむ。

テル「パルムースさんも一緒にどう?」

ノートまとめをするリーテを、正面から見ていたパルムース。
彼女のことを見上げながら、お出掛けに誘ってみた。

しかし彼女は「悪いけど、予定が立て込んでてね。」と言って、テルからの誘いを断った。

テル「そうなんだ、大変だね。」

なにか用事があるのであれば仕方がない。テルは潔く諦めることにした。

パルムース「予定がなくても行かなかったけど」
テル「えっそれは...」

ちょっと悲しくなった。
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