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ガードの硬い・付属品(全2話)
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【ガードの硬い袋】~Life's~
クレは休み時間、おやつとして持ってきたグミを鞄から取り出した。
グミの袋を開けようと、ギザギザ部分を引き裂こうとする。
なかなか開けられないので、破る場所を変えながら開封を試みる。
しかし、どこも形が変形するだけで、袋が開くことはなかった。
クレ「え~ん開かない~!」
ガードの硬いグミを机に置き、クレは悲鳴を上げる。
それを聞き付けた男子達が、彼女の元へと駆け付けた。
厚史「俺に任せろ!」
勇ましく前へ出た厚史が、クレからグミの袋を受け取る。
クレは厚史に「頑張って!」とエールを送った。
しかし、厚史がどれだけ開けようと試みるも、ただより変形していくだけだ。
威勢の良かった厚史は机の上に放り投げたのち「これは俺達の手に追えるものじゃねぇ!」と言って立ち去ってしまった。
カヤサ「パーティー開きすればよくね?」
そう提案するが、あることに気が付いた。
まずはポテチの開け方をするところからなのだが、指を引っ掛ける部分が見当たらない。
力を込めようにも、引っ掛ける部分が無いのでは意味が無かった。
カヤサ「どうすりゃいいんだよ!」
厚史とカヤサに連れてこられたヒロは「はさみを使えばいいんじゃ...」と後ろで呟く。
カヤサは「面白くないことを言うな!」と言い返し、「えぇ...」とヒロは困惑してしまった。
クレ「早く食べたい~!!」
楽しみにしていたグミを食べられずにいるクレ。
ヒロは少しかわいそうだと思うが、何故彼女もはさみを使わないのだろうと不思議に思った。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【付属品】~ナタモチ~
隼士は部活が終わり、帰路についていた。
途中にあるスーパーで買った、ヒレカツ弁当を持って家へと向かう。
家に着き玄関を開けると、鞄を適当な場所に置いてキッチンへと直行する。
手を洗うより先に、買ってきた弁当を電子レンジに突っ込んだ。
大体の弁当は、1分程度加熱すればちょうどいい温かさとなる。
加熱の終わりを告げる電子音が鳴り、隼士は電子レンジから弁当を取り出す。
リビングの机に置こうとしたその時、弁当からこぼれたなにかが床に垂れた。
濃い茶色の液体は、500円玉よりも大きな円を作っていた。
弁当の蓋の側面には、ソースの小袋がテープで貼られており、記載された内容をよく見ると「加熱前に外してください」と書かれていた。
全然気付かなかったし、つけっぱなしだと袋が破裂して中身が溢れてしまうということが分かった。
クレは休み時間、おやつとして持ってきたグミを鞄から取り出した。
グミの袋を開けようと、ギザギザ部分を引き裂こうとする。
なかなか開けられないので、破る場所を変えながら開封を試みる。
しかし、どこも形が変形するだけで、袋が開くことはなかった。
クレ「え~ん開かない~!」
ガードの硬いグミを机に置き、クレは悲鳴を上げる。
それを聞き付けた男子達が、彼女の元へと駆け付けた。
厚史「俺に任せろ!」
勇ましく前へ出た厚史が、クレからグミの袋を受け取る。
クレは厚史に「頑張って!」とエールを送った。
しかし、厚史がどれだけ開けようと試みるも、ただより変形していくだけだ。
威勢の良かった厚史は机の上に放り投げたのち「これは俺達の手に追えるものじゃねぇ!」と言って立ち去ってしまった。
カヤサ「パーティー開きすればよくね?」
そう提案するが、あることに気が付いた。
まずはポテチの開け方をするところからなのだが、指を引っ掛ける部分が見当たらない。
力を込めようにも、引っ掛ける部分が無いのでは意味が無かった。
カヤサ「どうすりゃいいんだよ!」
厚史とカヤサに連れてこられたヒロは「はさみを使えばいいんじゃ...」と後ろで呟く。
カヤサは「面白くないことを言うな!」と言い返し、「えぇ...」とヒロは困惑してしまった。
クレ「早く食べたい~!!」
楽しみにしていたグミを食べられずにいるクレ。
ヒロは少しかわいそうだと思うが、何故彼女もはさみを使わないのだろうと不思議に思った。
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【付属品】~ナタモチ~
隼士は部活が終わり、帰路についていた。
途中にあるスーパーで買った、ヒレカツ弁当を持って家へと向かう。
家に着き玄関を開けると、鞄を適当な場所に置いてキッチンへと直行する。
手を洗うより先に、買ってきた弁当を電子レンジに突っ込んだ。
大体の弁当は、1分程度加熱すればちょうどいい温かさとなる。
加熱の終わりを告げる電子音が鳴り、隼士は電子レンジから弁当を取り出す。
リビングの机に置こうとしたその時、弁当からこぼれたなにかが床に垂れた。
濃い茶色の液体は、500円玉よりも大きな円を作っていた。
弁当の蓋の側面には、ソースの小袋がテープで貼られており、記載された内容をよく見ると「加熱前に外してください」と書かれていた。
全然気付かなかったし、つけっぱなしだと袋が破裂して中身が溢れてしまうということが分かった。
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