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神無月
秋の団員・ラムネゼリーの回(全2話)
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【秋の団員】
クレは校門を抜け、校舎へと向かっていた。
道中、花壇の前でしゃがみ込み、なにかを見つめるリリーの姿があるのが遠くから見える。
クレ「あ、リリーちゃん!おはよ~!」
少し離れた場所から声を掛け、大きく手を振る。
リリー「クレちゃんだぁ、おはよぉ~。」
彼女はこちらに気付き、振り向いて手を小さく振る。
クレ「なに見てるの~?」
私はリリーのそばに駆け寄り、彼女が見ていたものを探す。
花壇の中には、コオロギが数匹いた。
クレ「わっ、コオロギだ!」
小さく跳ね回る姿を、目で追いかける。
家族なのか、大きいのと小さいのがいるのが分かった。
リリー「ぴょこぴょこしててかわいいねぇ~」
花壇用のじょうろを持ち、コオロギにかからないよう花に水を与える。
リリー「早くコオロギさん達の、秋の合唱が聴きたいなぁ~。」
じょうろを置いたリリーは目を細め、再びコオロギ達の動向を見守る。
クレは「そうだね~」と呟き、彼女もまた隣で静かに眺めていた。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【ラムネゼリーの回】~アルスの日常~
5限目の体育が終わり、エルとクレは教室へと戻って来た。
着替えをするエルの隣で、クレはエナジーゼリーの蓋を開けている。
エル「珍しい色、何味?」
クレがよく飲んでいるものだが、いつものと色が違った。
エルが尋ねると、クレはパッケージを見せてきた。
クレ「ラムネ!これは初めて飲む!」
そう答える彼女に、エルは脱いだ体操着を畳みながら「美味しい?」と聞く。
クレ「まだ飲んでない!」
そう言って、飲み口からゼリーの匂いを嗅いだ。
クレ「あ!すごいラムネだ!」
目を見開き、笑顔をこちらに向けてくる。
クレはゼリーを一口飲み、「美味しい!」と声を上げた。
クレ「ラムネの甘さがあって、ゼリーも軟らかめだから飲みやすい!」
味についてを分かりやすいように、簡潔な感想を述べてくれた。
クレ「味わって飲みたいから10秒じゃ足りないね~」
窓の外を眺めながら、クレはエナジーゼリーを飲み進める。
エル「そもそも10秒で飲める気がしないよ」
苦笑いを浮かべながら、エルはクレに制服を渡す。
エル「廊下でこのクラスの男子が待ってるよ」
クレが着替えなければ、男子が教室に入ってこれない。
ガヤガヤと賑わう廊下の方を見ながらエルは呟いた。
クレは校門を抜け、校舎へと向かっていた。
道中、花壇の前でしゃがみ込み、なにかを見つめるリリーの姿があるのが遠くから見える。
クレ「あ、リリーちゃん!おはよ~!」
少し離れた場所から声を掛け、大きく手を振る。
リリー「クレちゃんだぁ、おはよぉ~。」
彼女はこちらに気付き、振り向いて手を小さく振る。
クレ「なに見てるの~?」
私はリリーのそばに駆け寄り、彼女が見ていたものを探す。
花壇の中には、コオロギが数匹いた。
クレ「わっ、コオロギだ!」
小さく跳ね回る姿を、目で追いかける。
家族なのか、大きいのと小さいのがいるのが分かった。
リリー「ぴょこぴょこしててかわいいねぇ~」
花壇用のじょうろを持ち、コオロギにかからないよう花に水を与える。
リリー「早くコオロギさん達の、秋の合唱が聴きたいなぁ~。」
じょうろを置いたリリーは目を細め、再びコオロギ達の動向を見守る。
クレは「そうだね~」と呟き、彼女もまた隣で静かに眺めていた。
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【ラムネゼリーの回】~アルスの日常~
5限目の体育が終わり、エルとクレは教室へと戻って来た。
着替えをするエルの隣で、クレはエナジーゼリーの蓋を開けている。
エル「珍しい色、何味?」
クレがよく飲んでいるものだが、いつものと色が違った。
エルが尋ねると、クレはパッケージを見せてきた。
クレ「ラムネ!これは初めて飲む!」
そう答える彼女に、エルは脱いだ体操着を畳みながら「美味しい?」と聞く。
クレ「まだ飲んでない!」
そう言って、飲み口からゼリーの匂いを嗅いだ。
クレ「あ!すごいラムネだ!」
目を見開き、笑顔をこちらに向けてくる。
クレはゼリーを一口飲み、「美味しい!」と声を上げた。
クレ「ラムネの甘さがあって、ゼリーも軟らかめだから飲みやすい!」
味についてを分かりやすいように、簡潔な感想を述べてくれた。
クレ「味わって飲みたいから10秒じゃ足りないね~」
窓の外を眺めながら、クレはエナジーゼリーを飲み進める。
エル「そもそも10秒で飲める気がしないよ」
苦笑いを浮かべながら、エルはクレに制服を渡す。
エル「廊下でこのクラスの男子が待ってるよ」
クレが着替えなければ、男子が教室に入ってこれない。
ガヤガヤと賑わう廊下の方を見ながらエルは呟いた。
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