毎日!アルスの日常365

星月

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神無月

労いの回・放課後は焼肉(全2話)

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【労いの回】~アルスの日常~

ユウキ「杏姉さん、昨日はお疲れ様!」

朝のSHRが終わり、近藤と話していた杏姉の元にユウキがやって来た。
昨日のマラソンのことで、労いの言葉をかけに来てくれたようだ。

杏姉「あ、ありがとうございます...。」

なぜか杏姉は、照れているような仕草をする。

ユウキ「たまたま車に乗ってたら、遠目だけど走ってるとこ見えたよ!」

杏姉の髪は白色で、すごく目立つというわけではないが、遠くから見ても分からなくはない。

近藤「近くで見たら分かるぜ、杏姉のカッコよさが。」

杏姉の肩を寄せ、親指を立てる近藤。
そんな彼に「ちょ、ちょっと...近藤君...。」と、机の上においてあった本で顔を隠し、恥ずかしそうにしていた。

サトシ「見せ付ける前にはよ片付けろや」

いつからそこにいたのか、紙パックのプロテインを飲みながら立っていたサトシは、片手で杏姉の頭を掴む。
杏姉は驚いたあまりに、「ひゃあっ!?」と高い声を上げてしまった。

それに更に驚いた近藤が跳ね上がり、椅子から派手に転げ落ちた。



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【放課後は焼肉】~Life's~

アルス「突然だけど放課後焼き肉行かね?」

5限目の体育が始まる前、アルスは唐突に言い出した。

藍夏「あたしは別にいいけど、他は?」

誘いに乗った藍夏が周りに尋ねると、エルとクレも口を揃えて「行きた~い!」と言った。

アルス「お前らはどうや」

鉄棒にぶら下がるカヤサと、腰掛ける厚史。

厚史「俺達部活があるんだよなぁ」

そう呟くとアルスは「ええやん腹減るから」と説得する。
するとカヤサは「確かに、終わったら行こうぜ。」と厚史を誘った。

エルが「終わるまで私達は、どこか遊びにでも行こうかな?」と言うと、藍夏は「時間潰せるとこある?」と尋ねた。

クレ「カラオケ行こ~!」

近場にあるカラオケを提案すると、みんなはいいねと賛成する。

厚史「カラオケ行くなら俺サボるわ!」
カヤサ「は~ずる、なら俺も行くわ。」

同行しようと言い出す2人に、アルスが「お前らは黙って部活行け」と口出しをする。

カヤサと厚史は口を揃えて「ふざけんな!」と声を上げた。
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