毎日!アルスの日常365

星月

文字の大きさ
上 下
209 / 369
文月

別れを惜しむ・1学期最後のSHR・お疲れ会の回(全3話)

しおりを挟む
【別れを惜しむ】~ナタモチ~

隼士「明日から夏休み、お前らと会えないとなると寂しいな。」

窓枠に肘をかけ、空を眺めながら呟く隼士。

美浦「なにキモいこと言ってんの」

頬杖をついて携帯をいじる美浦。
毒のある言葉を投げ掛け、隼士が「おい!」と返事をする。

美優「まあまあ...またどこかで遊ぼうよ。」

詰め寄る隼士と、そんな彼に目もくれずにいる美浦の間に入り、フォローに回る。

美優「そうだ、隼士君プール行きたいって言ってたよね。今度みんなで行こうよ。」

美優の提案に、隼士はすぐさま反応する。 

隼士「美優とプールか...」

なにを想像しているのか、ちょっとニヤついてるようにも見える。

美浦「うちも行くんだけど。てかキモ、さっきより。」

やはり蔑む美浦に、やはり詰め寄る隼士。
まあ、お互い本気になってないんだし、いいのかな。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



【1学期最後のSHR】~四元戦士の理~

浜瀬先生「最後に、夏休みだからと言って浮かれすぎるなよ。これで帰りのHRを終わる、気を付けて帰るように。」

1学期最後のSHRを終えた昼前、教室内で一番最初に立ち上がったのはカツキだった。

カツキ「よ~し終わった~!マリン、お昼食べに行くよ!」

鞄を持ち、マリンの元へと駆け寄るカツキ。

浜瀬先生「お前のことだから、別れを惜しみ残ると思ったんだが。」

書類をファイルにまとめながら、浜瀬先生は呟く。
カツキがすんなり教室を出ようとしていて、予想外だった。

カツキ「やだなぁ、会う機会あるでしょ?」

腰に手を当て、カツキは人差し指を突き出す。

浜瀬先生が「再試か?」と尋ねると、カツキは「こら!思い出させないでよ!」と腕にしがみつく。

カツキ「夏祭り来るんでしょ!その時会えるかもってことだし!」
浜瀬先生「俺が行くっていつ言ったんだよ」



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



【お疲れ会の回】~アルスの日常~

アルス「このあとカラオケ行くけど、来る人おらん?」

帰りのSHRが終わり、アルスは自分の机から教室を一望しながら呼び掛けた。

エル「1学期お疲れ会なんだって!誰でも歓迎だよ~!」

因みにエルも参加するらしく、趣旨を伝え喚起していた。

クレ「行きた~い!みんなも行こ~!」

荷物を整理していたクレが手を挙げ、一緒にいた飛鳥やカヤサにも誘起する。

クレを始めとし、着々と参加者が集まってきた。
そんな中、参加予定の藍夏がアルスに声をかける。

藍夏「一回家帰るから、あとで合流する形でいい?」

アルスの横で腕を組み、壁にもたれかかっている藍夏。

アルス「全然いいけどなんでや、あ。」

藍夏はロッカーの上にまとまっている、数多の荷物を指差す。
理由を尋ねようとしたアルスは、それを目にした瞬間に察した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性転換タイムマシーン

廣瀬純一
SF
バグで性転換してしまうタイムマシーンの話

同僚くすぐりマッサージ

セナ
大衆娯楽
これは自分の実体験です

性転換マッサージ

廣瀬純一
SF
性転換マッサージに通う人々の話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

性転換マッサージ2

廣瀬純一
ファンタジー
性転換マッサージに通う夫婦の話

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

処理中です...