毎日!アルスの日常365

星月

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卯月

コンビニ弁当の回・給料日(全2話)

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【コンビニ弁当の回】~アルスの日常~

サトシは昼休みに一人、コンビニ弁当を食べていた。

近藤「あれ、いつもパンとかなのに今日はちゃんとしたの食べてるやん。」

一緒に食べようとやってきた近藤が、近くの席の椅子を動かし座る。

サトシ「ちゃんとしてんのか?」

当該の弁当をよく見ると、あまり野菜が入っておらず、主菜も唐揚げのみ。
なので、バランスに片寄りがあるだろう。

近藤「しかし、なんでまた弁当を?」

普段とは違うメニューの理由について、近藤は尋ねてきた。

サトシ「なんでって...なんか米が食いたい気分だったからな。」

単純に言ったらそうだ。

前から薄々、パンになんかを挟んだだけじゃ足りる気がしないと思っていた。
今日は試しに変えてみたってのも、ある意味当てはまるのかもしれない。

近藤「因みにそれいくらくらいするんだ?350円とかそんなもん?」
サトシ「600円」

値段を聞いてすっ飛んだ。

サトシ「この量で600円とか釣り合わねぇよな、パスタの方がマシ。」

正直に、思っていたことをぶちまいた。

600円でこれ食うならハンバーガー3つ食った方が間違いなく幸せになれる。

そうだろう、きっとそうだろう。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



【給料日】~ナタモチ~

数学の授業中、今日は担当の斎藤先生がやけにご機嫌であることが分かる。

隼士「先生なんか楽しそうじゃないっすか、なんかあったんですか?」

とうとう隼士がそのことについて触れた。
すると先生は立ち止まり、開いていた教科書を閉じる。

まるでその質問を待っていたかのように、隼士の方へ視線を向けた。

逆に隼士は、触れてはいけないとでも思ったのか、一瞬体が硬直する。

斎藤先生「今日は給料日だからね、そりゃ気分も高まるよ。」

ご機嫌である理由を明かした。
なにか計画があるのか、ニマニマとした表情を浮かべ続けている。

美浦「せんせ~、ちょっとキモいかも。」

退屈そうに窓の外を眺めていた美浦が毒を吐く。
しかし先生は注意をすることなく、「ぐは!」と射撃を受けたかのようなジェスチャーを大胆にするだけだった。

あれ、先生ってこんな人だったっけ?
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