毎日!アルスの日常365

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卯月

始業式の朝・馴れ初め・友達・終電問題の回(全4話)

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【始業式の朝】~四元戦士の理~

カツキ「おはよ~マリン」

あくびをしながらリビングへ入るカツキ。
朝ごはんを用意しているマリンに挨拶をした。

カツキ「あれ、学校今日からだっけ?」

学校の制服を着ているので、そう尋ねる。
マリンは頷きながら、台所へと戻っていった。

カツキ「そっか~頑張ってね」

私は椅子に座り、トーストにかじりついた。
うーん、バターが利いてて美味しい。

カツキ「え、今日から!?」

私は驚愕のあまり跳び跳ね、口を付けようとしていたオレンジジュースを溢しそうになる。

完全に明日からだと思い込んでいたので、他人事のように感じていた。



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【馴れ初め】~ナタモチ~

クレ「藍夏ちゃん、温泉すきなんだね!」

放課後、クレは荷物をまとめる藍夏に声をかけた。

藍夏「あーうん、そうだけど。」

先ほどの自己紹介で、特に言うことも無かったのでサラッと呟いた程度だったが、どうやら彼女の耳には届いていたようだ。

メイクアイテムや小物を整理しながら答える。

クレ「実は私もエルちゃんもすきでよく行くんだよね~!」
エル「そうそう!休日空いてたりしたらちょっとね。」

隣にいたエルと息を合わせる。
藍夏は机をバンッ!と叩き、勢いよく立ち上がった。

藍夏「え、マジで!?」

共通の趣味を持っていることを知り、興奮のあまり2人に顔を近付けすぎてしまった。

エル「うわぉ!ビックリした!」
藍夏「あ、ごめんごめん。」

我に返り、少し遠ざかる。

藍夏「え、これから行こうと思ってたんだけど、じゃあ一緒に来る?」

思い切った藍夏の誘いに、クレとエルは顔を見合わせたのち、「行きたい!」と、声を揃えた。

これが藍夏の、2人との馴れ初めだった。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



【友達】

クレは、エルと藍夏の3人で、近場の温泉へと来ていた。

クレ「ここはいつ来てもいいよね~」

露天風呂で、岩に伏せながら堪能する。
岩の表面のひんやりとした感覚とお湯の温度が、いい具合に調和されている。

クレ「やっぱりみんなで来ると楽しいね!」

岩から離れ、2人と顔を合わせる。

クレ「...ん?どうかしたの?」

藍夏からすごく視線を感じているような。
なにか付いてるのかと思い、顔に手を当てた。

藍夏「あ~いや、やっぱスタイルいいなって思ってさ。流石モデルをやってるだけあるなって。」

藍夏もボーッとしていたのか、一瞬なんのことか迷っていた。

クレ「え~嬉しい!ありがと~!」

褒められたことで、クレは表情が和らぐ。
その様子を見て、藍夏は微笑む。

藍夏「実はさ、こう見えて結構クレの事リスペクトしてるんだよね。ほら、ファッション系やメイク術とか、そういう特集をよく参考にしてたりとかさ。」

自分らしくないとは思うけど、これは本心である。

クレ「そっか~、そうだったんだ。いつも見てくれてたんだね!」

クレは嬉しさを露にし、ニコニコしている。

彼女の笑顔は麗しく、見てるこっちまで嬉しくなるような...そんな表情だった。



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【終電問題の回】~アルスの日常~

エル「そう言えば終電大丈夫?」

テレビ付きの露天風呂でくつろいでいた3人だったが、エルが電車のことを心配し始める。

クレ「うあ!今何時だろう!?」

ハッとしたクレは、ザバッと音を立てながら立ち上がった。
波立つ湯船に揺られながら、藍夏は「23時は過ぎてるよ」と教えてくれた。

エル「...まあ、うち泊まってきなよ!」
クレ「いいの~?ありがと!」

電車問題が解決したことにより、クレは再びくつろぎ始めた。

エル「藍夏ちゃんも来ちゃう?着替えとかあるからそこは問題ないけど。」

誘いを受けた藍夏も「ホントに?じゃあ、行っちゃおうかな。」と同行することにしたり

クレ「あ、でも教科書とかどこに置いておけばいいかな?」

今日の始業式のあと、教材を配られた。
結構の数があり、置き場に困ってしまう。

藍夏「そんなの置き勉に決まってるでしょ」
エル「え、置いてきたの!?」

驚くエルに藍夏は「うん、今鞄すっからかんだっての。」と述べた。

流石、風格がすごいまではある。

藍夏「その代わり引き出しとロッカーは速攻埋まりきったけどね。」

苦笑いをしながら、有り様を話した。
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