102 / 369
卯月
始業式の朝・馴れ初め・友達・終電問題の回(全4話)
しおりを挟む
【始業式の朝】~四元戦士の理~
カツキ「おはよ~マリン」
あくびをしながらリビングへ入るカツキ。
朝ごはんを用意しているマリンに挨拶をした。
カツキ「あれ、学校今日からだっけ?」
学校の制服を着ているので、そう尋ねる。
マリンは頷きながら、台所へと戻っていった。
カツキ「そっか~頑張ってね」
私は椅子に座り、トーストにかじりついた。
うーん、バターが利いてて美味しい。
カツキ「え、今日から!?」
私は驚愕のあまり跳び跳ね、口を付けようとしていたオレンジジュースを溢しそうになる。
完全に明日からだと思い込んでいたので、他人事のように感じていた。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【馴れ初め】~ナタモチ~
クレ「藍夏ちゃん、温泉すきなんだね!」
放課後、クレは荷物をまとめる藍夏に声をかけた。
藍夏「あーうん、そうだけど。」
先ほどの自己紹介で、特に言うことも無かったのでサラッと呟いた程度だったが、どうやら彼女の耳には届いていたようだ。
メイクアイテムや小物を整理しながら答える。
クレ「実は私もエルちゃんもすきでよく行くんだよね~!」
エル「そうそう!休日空いてたりしたらちょっとね。」
隣にいたエルと息を合わせる。
藍夏は机をバンッ!と叩き、勢いよく立ち上がった。
藍夏「え、マジで!?」
共通の趣味を持っていることを知り、興奮のあまり2人に顔を近付けすぎてしまった。
エル「うわぉ!ビックリした!」
藍夏「あ、ごめんごめん。」
我に返り、少し遠ざかる。
藍夏「え、これから行こうと思ってたんだけど、じゃあ一緒に来る?」
思い切った藍夏の誘いに、クレとエルは顔を見合わせたのち、「行きたい!」と、声を揃えた。
これが藍夏の、2人との馴れ初めだった。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【友達】
クレは、エルと藍夏の3人で、近場の温泉へと来ていた。
クレ「ここはいつ来てもいいよね~」
露天風呂で、岩に伏せながら堪能する。
岩の表面のひんやりとした感覚とお湯の温度が、いい具合に調和されている。
クレ「やっぱりみんなで来ると楽しいね!」
岩から離れ、2人と顔を合わせる。
クレ「...ん?どうかしたの?」
藍夏からすごく視線を感じているような。
なにか付いてるのかと思い、顔に手を当てた。
藍夏「あ~いや、やっぱスタイルいいなって思ってさ。流石モデルをやってるだけあるなって。」
藍夏もボーッとしていたのか、一瞬なんのことか迷っていた。
クレ「え~嬉しい!ありがと~!」
褒められたことで、クレは表情が和らぐ。
その様子を見て、藍夏は微笑む。
藍夏「実はさ、こう見えて結構クレの事リスペクトしてるんだよね。ほら、ファッション系やメイク術とか、そういう特集をよく参考にしてたりとかさ。」
自分らしくないとは思うけど、これは本心である。
クレ「そっか~、そうだったんだ。いつも見てくれてたんだね!」
クレは嬉しさを露にし、ニコニコしている。
彼女の笑顔は麗しく、見てるこっちまで嬉しくなるような...そんな表情だった。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【終電問題の回】~アルスの日常~
エル「そう言えば終電大丈夫?」
テレビ付きの露天風呂でくつろいでいた3人だったが、エルが電車のことを心配し始める。
クレ「うあ!今何時だろう!?」
ハッとしたクレは、ザバッと音を立てながら立ち上がった。
波立つ湯船に揺られながら、藍夏は「23時は過ぎてるよ」と教えてくれた。
エル「...まあ、うち泊まってきなよ!」
クレ「いいの~?ありがと!」
電車問題が解決したことにより、クレは再びくつろぎ始めた。
エル「藍夏ちゃんも来ちゃう?着替えとかあるからそこは問題ないけど。」
誘いを受けた藍夏も「ホントに?じゃあ、行っちゃおうかな。」と同行することにしたり
クレ「あ、でも教科書とかどこに置いておけばいいかな?」
今日の始業式のあと、教材を配られた。
結構の数があり、置き場に困ってしまう。
藍夏「そんなの置き勉に決まってるでしょ」
エル「え、置いてきたの!?」
驚くエルに藍夏は「うん、今鞄すっからかんだっての。」と述べた。
流石、風格がすごいまではある。
藍夏「その代わり引き出しとロッカーは速攻埋まりきったけどね。」
苦笑いをしながら、有り様を話した。
カツキ「おはよ~マリン」
あくびをしながらリビングへ入るカツキ。
朝ごはんを用意しているマリンに挨拶をした。
カツキ「あれ、学校今日からだっけ?」
学校の制服を着ているので、そう尋ねる。
マリンは頷きながら、台所へと戻っていった。
カツキ「そっか~頑張ってね」
私は椅子に座り、トーストにかじりついた。
うーん、バターが利いてて美味しい。
カツキ「え、今日から!?」
私は驚愕のあまり跳び跳ね、口を付けようとしていたオレンジジュースを溢しそうになる。
完全に明日からだと思い込んでいたので、他人事のように感じていた。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【馴れ初め】~ナタモチ~
クレ「藍夏ちゃん、温泉すきなんだね!」
放課後、クレは荷物をまとめる藍夏に声をかけた。
藍夏「あーうん、そうだけど。」
先ほどの自己紹介で、特に言うことも無かったのでサラッと呟いた程度だったが、どうやら彼女の耳には届いていたようだ。
メイクアイテムや小物を整理しながら答える。
クレ「実は私もエルちゃんもすきでよく行くんだよね~!」
エル「そうそう!休日空いてたりしたらちょっとね。」
隣にいたエルと息を合わせる。
藍夏は机をバンッ!と叩き、勢いよく立ち上がった。
藍夏「え、マジで!?」
共通の趣味を持っていることを知り、興奮のあまり2人に顔を近付けすぎてしまった。
エル「うわぉ!ビックリした!」
藍夏「あ、ごめんごめん。」
我に返り、少し遠ざかる。
藍夏「え、これから行こうと思ってたんだけど、じゃあ一緒に来る?」
思い切った藍夏の誘いに、クレとエルは顔を見合わせたのち、「行きたい!」と、声を揃えた。
これが藍夏の、2人との馴れ初めだった。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【友達】
クレは、エルと藍夏の3人で、近場の温泉へと来ていた。
クレ「ここはいつ来てもいいよね~」
露天風呂で、岩に伏せながら堪能する。
岩の表面のひんやりとした感覚とお湯の温度が、いい具合に調和されている。
クレ「やっぱりみんなで来ると楽しいね!」
岩から離れ、2人と顔を合わせる。
クレ「...ん?どうかしたの?」
藍夏からすごく視線を感じているような。
なにか付いてるのかと思い、顔に手を当てた。
藍夏「あ~いや、やっぱスタイルいいなって思ってさ。流石モデルをやってるだけあるなって。」
藍夏もボーッとしていたのか、一瞬なんのことか迷っていた。
クレ「え~嬉しい!ありがと~!」
褒められたことで、クレは表情が和らぐ。
その様子を見て、藍夏は微笑む。
藍夏「実はさ、こう見えて結構クレの事リスペクトしてるんだよね。ほら、ファッション系やメイク術とか、そういう特集をよく参考にしてたりとかさ。」
自分らしくないとは思うけど、これは本心である。
クレ「そっか~、そうだったんだ。いつも見てくれてたんだね!」
クレは嬉しさを露にし、ニコニコしている。
彼女の笑顔は麗しく、見てるこっちまで嬉しくなるような...そんな表情だった。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【終電問題の回】~アルスの日常~
エル「そう言えば終電大丈夫?」
テレビ付きの露天風呂でくつろいでいた3人だったが、エルが電車のことを心配し始める。
クレ「うあ!今何時だろう!?」
ハッとしたクレは、ザバッと音を立てながら立ち上がった。
波立つ湯船に揺られながら、藍夏は「23時は過ぎてるよ」と教えてくれた。
エル「...まあ、うち泊まってきなよ!」
クレ「いいの~?ありがと!」
電車問題が解決したことにより、クレは再びくつろぎ始めた。
エル「藍夏ちゃんも来ちゃう?着替えとかあるからそこは問題ないけど。」
誘いを受けた藍夏も「ホントに?じゃあ、行っちゃおうかな。」と同行することにしたり
クレ「あ、でも教科書とかどこに置いておけばいいかな?」
今日の始業式のあと、教材を配られた。
結構の数があり、置き場に困ってしまう。
藍夏「そんなの置き勉に決まってるでしょ」
エル「え、置いてきたの!?」
驚くエルに藍夏は「うん、今鞄すっからかんだっての。」と述べた。
流石、風格がすごいまではある。
藍夏「その代わり引き出しとロッカーは速攻埋まりきったけどね。」
苦笑いをしながら、有り様を話した。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
後悔と快感の中で
なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私
快感に溺れてしまってる私
なつきの体験談かも知れないです
もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう
もっと後悔して
もっと溺れてしまうかも
※感想を聞かせてもらえたらうれしいです
性癖の館
正妻キドリ
ファンタジー
高校生の姉『美桜』と、小学生の妹『沙羅』は性癖の館へと迷い込んだ。そこは、ありとあらゆる性癖を持った者達が集う、変態達の集会所であった。露出狂、SMの女王様と奴隷、ケモナー、ネクロフィリア、ヴォラレフィリア…。色々な変態達が襲ってくるこの館から、姉妹は無事脱出できるのか!?
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる