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卯月
不具合の回・404 not found(全2話)
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【不具合の回】~アルスの日常~
エル「なんだかテレビの調子が悪いんだよね」
テレビのリモコンをポチポチと押しながら、エルは呟く。
症状としては、番組やモードを切り替えた時の、読み込みの時間が長いといったところだ。
多分原因は電波の受信とか、そういうのだと思うけど。
クレ「叩けば直るんじゃない?」
うちへ遊びに来ていたクレが、紅茶を飲みながら提案する。
それ、昔のテレビのだよね。
クレ「こう、斜め45°から衝撃を与えると...。」
エル「うんやめてね!?」
テレビの前に立ち、平手打ちのような構えを取るクレを、エルは両手で抑えた。
もちろんお互い冗談です。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【404 not found】~電脳戦士の理~
パルムース「電撃においての封じ込めを駆使した繋ぎ、飛び道具を活用する能力が以前より上がっているんじゃないかと。」
リーテ「そっちこそ、瞬発力や対応力は衰えていないようだね。後隙への入り込みがかなり速いよ。」
誰でも自由に使えるフリー戦場。
リーテとパルムースは、数日後に開催される大会に備えて一戦を交えていた。
お互いのスキルを高め合うことも目的の一種として。
リーテ「大会に出る目的とか理由って、なにかあるの?」
休憩室の椅子に座り、冷えた水を飲む。
パルムース「別に、深い意味はないよ。ただの潜入調査ってやつかな。」
汗を拭い、ボトルに口を付ける。
賞金欲しさや、強さを示したいというわけではないようだ。
リーテ「ふーん...じゃあ、あともう一戦くらいやっとく?」
キャップを閉め、パルムースに問い掛ける。
パルムース「やりたいなら付き合ってやるが」
茉愛「なっ!?リーテ君は私のものよ!」
後ろで聞いていた茉愛が反応し、即座に騒ぎ立てる。
なんか勘違いしている様子。
パルムース「いや、あなたの思ってる意味とは違うからね。」
茉愛に呆れた目を向けるパルムース。
休憩室の出入り口にある金網の扉を開けてもなお、後ろから茉愛の声が聞こえる。
リーテ「もう...まだなにか用があるのかな。」
目を合わさぬよう遠ざかるリーテ。
パルムース「いや、なんだかただ事ではないような雰囲気だけど。」
普段とは違うような呼び掛けに聞こえる。
パルムースは立ち止まり、振り向いて茉愛の様子をうかがった。
茉愛は両手を口元に当て、なにかを叫んでいるようだ。
私と目が合うと、片方の手で上を指差す。
その場から見上げると、天井がなくどこまでも広がる空間から、なにかがものすごい勢いで降って来ているのが分かった。
なんだ、あの物体は。
黒っぽい見た目だが、大量の火花を散らしながら下降しているため、判別が難しい。
しかし、瞬きをした間にその存在は姿を消してしまっていた。
空間においてのバグなのか、それが一体なんだったのかが分からなかった。
パルムース「リーテ、今の見えたか?」
リーテに問い掛けながら視線を下ろす。
私の目の前は、全身が黒で覆われている、謎のお面を被ったフードの人物が立っ
= = = = = = = = = = = = = = =
*Error Cord 404 not found*
*不正が検出されました*
*存在しない話は正当ではありません*
*デバッグ報告後このページは削除されます*
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エル「なんだかテレビの調子が悪いんだよね」
テレビのリモコンをポチポチと押しながら、エルは呟く。
症状としては、番組やモードを切り替えた時の、読み込みの時間が長いといったところだ。
多分原因は電波の受信とか、そういうのだと思うけど。
クレ「叩けば直るんじゃない?」
うちへ遊びに来ていたクレが、紅茶を飲みながら提案する。
それ、昔のテレビのだよね。
クレ「こう、斜め45°から衝撃を与えると...。」
エル「うんやめてね!?」
テレビの前に立ち、平手打ちのような構えを取るクレを、エルは両手で抑えた。
もちろんお互い冗談です。
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【404 not found】~電脳戦士の理~
パルムース「電撃においての封じ込めを駆使した繋ぎ、飛び道具を活用する能力が以前より上がっているんじゃないかと。」
リーテ「そっちこそ、瞬発力や対応力は衰えていないようだね。後隙への入り込みがかなり速いよ。」
誰でも自由に使えるフリー戦場。
リーテとパルムースは、数日後に開催される大会に備えて一戦を交えていた。
お互いのスキルを高め合うことも目的の一種として。
リーテ「大会に出る目的とか理由って、なにかあるの?」
休憩室の椅子に座り、冷えた水を飲む。
パルムース「別に、深い意味はないよ。ただの潜入調査ってやつかな。」
汗を拭い、ボトルに口を付ける。
賞金欲しさや、強さを示したいというわけではないようだ。
リーテ「ふーん...じゃあ、あともう一戦くらいやっとく?」
キャップを閉め、パルムースに問い掛ける。
パルムース「やりたいなら付き合ってやるが」
茉愛「なっ!?リーテ君は私のものよ!」
後ろで聞いていた茉愛が反応し、即座に騒ぎ立てる。
なんか勘違いしている様子。
パルムース「いや、あなたの思ってる意味とは違うからね。」
茉愛に呆れた目を向けるパルムース。
休憩室の出入り口にある金網の扉を開けてもなお、後ろから茉愛の声が聞こえる。
リーテ「もう...まだなにか用があるのかな。」
目を合わさぬよう遠ざかるリーテ。
パルムース「いや、なんだかただ事ではないような雰囲気だけど。」
普段とは違うような呼び掛けに聞こえる。
パルムースは立ち止まり、振り向いて茉愛の様子をうかがった。
茉愛は両手を口元に当て、なにかを叫んでいるようだ。
私と目が合うと、片方の手で上を指差す。
その場から見上げると、天井がなくどこまでも広がる空間から、なにかがものすごい勢いで降って来ているのが分かった。
なんだ、あの物体は。
黒っぽい見た目だが、大量の火花を散らしながら下降しているため、判別が難しい。
しかし、瞬きをした間にその存在は姿を消してしまっていた。
空間においてのバグなのか、それが一体なんだったのかが分からなかった。
パルムース「リーテ、今の見えたか?」
リーテに問い掛けながら視線を下ろす。
私の目の前は、全身が黒で覆われている、謎のお面を被ったフードの人物が立っ
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*Error Cord 404 not found*
*不正が検出されました*
*存在しない話は正当ではありません*
*デバッグ報告後このページは削除されます*
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