毎日!アルスの日常365

星月

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弥生

サイダーの回(暫定1話)

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【サイダーの回】~アルスの日常~

サトシ「あっちぃな」

公園のベンチを囲う3人。
サトシは片足をベンチにかけ、服をなびかせていた。

アルス「こんな日にはサイダーが飲みたいな」
近藤「あの自販機に売ってるぞ」

近藤が近くにある自販機を顎で指し示す。

アルス「じゃん負け奢りで」

冗談のつもりで言ったが、サトシと近藤はやる気に満ちていた。
その気迫に圧倒され、結局参加することにした。

結果は近藤のパーが一発負け。

近藤が自販機で人数分のサイダーを買い、サトシとアルスは早速それにありついた。

サトシ「人の金で飲むサイダーはうめぇな」
アルス「暑さもあり、より格別さが倍増しますぞ。」
近藤「おめーら黙れ!」

チラチラ見ながらそう言う彼らに一喝入れた。

近藤は「まったく...」と呟き、栓を開ける。
炭酸の抜ける音が鳴り、これがまた気分を涼しくさせる。

ベンチに腰掛けているアルスと近藤に、相も変わらず立っているサトシ。
アルスは立ち上がり、一言放った。

アルス「じゃ、近藤の家行くか。」

近藤の表情が一瞬固まったのち、声を上げた。

近藤「家にサイダーあるんだが!?」

先にそれを言っておけば、3倍の値段を払うどころかタダ飲みできたんだよ近藤君。

残念だったね。
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