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睦月
(再)ロックの回・少し遅めの初詣(全2話)
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【ロックの回】~アルスの日常~
アルス「今日はロックの日らしいぞ」
コンビニの外で肉まんを食べていたアルスは、携帯を見ながらそう呟いた。
サトシ「俺はロックよりヘビメタだわ」
サトシはパックのコーヒー牛乳を片手にし、近藤は携帯をいじっていた。
近藤「え、なにが違うん?」
サトシ「全然ちゃうわたわけ」
サトシは、腰辺りまでの高さの柵から降り、近藤から携帯を奪い取る。
近藤「ヘイボーイ!プライバシーにタッチはないないのことね!」
アルス「ことねとか久々に聞いたわ」
サトシは携帯に、なにやら指を押し付けている様子。
近藤「え、ホントになにしてるん?」
10秒ほどが経ち、サトシは不安がる近藤に携帯を返した。
近藤「なんか怖いんだが...」
恐る恐る電源を入れると、画面には「指紋認証」という文字が浮かんでいた。
近藤「いやロック違い!!」
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【少し遅めの初詣】~ナタモチ~
美優達は、みんなで隣街の神社へ参拝に来ていた。
こうして7人が揃ってどこかへ出掛けるのは、あまり無かった気がする。
美浦「寒い~!」
冷たい風に襲われ、薄着の美浦は当然悲鳴を上げた。
日中は日差しがあってか、暖かく感じた。
夕方の今となっては、そんな面影を見せないほどに冷え込んでいる。
藍夏「全く...ほら、あたしのブルゾン着なよ。」
私にくっつき、寒さに震える美浦を見て、藍夏は身に付けていたブルゾンを脱ぎ、美浦に被せた。
美浦「え~いいの!?ありがと~!」
見た目はライダースジャケットであるが、裏地はモコモコなので、十分暖かそう。
隼士「今度はお前が寒くなるんじゃねぇの?」
藍夏「あたしは別にいいよ、このセーターなかなか厚めだし。」
藍夏に惚れちゃいそう。
私も女なのに。
3分ほどかけて長い階段を上り、ようやく神社へと辿り着いた。
美浦「はぁ~、疲れた...。」
美浦は上りきった直後、その場にへたれこんだ。
昭太も限界な様で、すごく息切れしてる。
隼士「美優は平気そうだな?」
美優「まあね...紫音さんもこういうのはいけるんだ。」
紫音を心配してたけど、思ったより大丈夫そう。
ふと足元に目をやると、紫音の足は今にも崩れそうなくらい震えていた。
美優「あの、無理しなくていいからね...。」
私と隼士、藍夏と賢澄は、お賽銭箱の前へ並んだ。
私達はお賽銭を入れ、手を合わせお願い事をした。
しばらくの沈黙の後、その場から離れ、後ろに並んでいた美浦と紫音、昭太が参拝する。
隼士「美優はなにをお願いしたんだ?」
唐突に、隼士が願い事を聞いてきた。
美優「う~んとね、1年健康で過ごせますようにって。」
ありきたりだけど、毎日を楽しく過ごしたいから。
そのためには、体調 はつねに万全でなくちゃ。
美優「隼士君は?」
隼士「え、俺?あぁ俺か~、俺はな...。」
なにをキョドってんだこの人は。
隼士「えーっとな...お、お前と」
美浦「美優~!おみくじ引こうよ!」
隼士が言いかけたところで、美浦が遮った。
悪気はないだろうけど。
美優「あ、うん!じゃあみんなも行こっか。」
まあどうせ、彼の事だし大したことではないんじゃないかな...それは失礼か。
また思い出したら聞いておこうかな。
私は美浦と一緒に、おみくじがある場所へと向かった。
藍夏「はよ言えよこのバカ」
隼士「う、うるせぇ!」
アルス「今日はロックの日らしいぞ」
コンビニの外で肉まんを食べていたアルスは、携帯を見ながらそう呟いた。
サトシ「俺はロックよりヘビメタだわ」
サトシはパックのコーヒー牛乳を片手にし、近藤は携帯をいじっていた。
近藤「え、なにが違うん?」
サトシ「全然ちゃうわたわけ」
サトシは、腰辺りまでの高さの柵から降り、近藤から携帯を奪い取る。
近藤「ヘイボーイ!プライバシーにタッチはないないのことね!」
アルス「ことねとか久々に聞いたわ」
サトシは携帯に、なにやら指を押し付けている様子。
近藤「え、ホントになにしてるん?」
10秒ほどが経ち、サトシは不安がる近藤に携帯を返した。
近藤「なんか怖いんだが...」
恐る恐る電源を入れると、画面には「指紋認証」という文字が浮かんでいた。
近藤「いやロック違い!!」
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【少し遅めの初詣】~ナタモチ~
美優達は、みんなで隣街の神社へ参拝に来ていた。
こうして7人が揃ってどこかへ出掛けるのは、あまり無かった気がする。
美浦「寒い~!」
冷たい風に襲われ、薄着の美浦は当然悲鳴を上げた。
日中は日差しがあってか、暖かく感じた。
夕方の今となっては、そんな面影を見せないほどに冷え込んでいる。
藍夏「全く...ほら、あたしのブルゾン着なよ。」
私にくっつき、寒さに震える美浦を見て、藍夏は身に付けていたブルゾンを脱ぎ、美浦に被せた。
美浦「え~いいの!?ありがと~!」
見た目はライダースジャケットであるが、裏地はモコモコなので、十分暖かそう。
隼士「今度はお前が寒くなるんじゃねぇの?」
藍夏「あたしは別にいいよ、このセーターなかなか厚めだし。」
藍夏に惚れちゃいそう。
私も女なのに。
3分ほどかけて長い階段を上り、ようやく神社へと辿り着いた。
美浦「はぁ~、疲れた...。」
美浦は上りきった直後、その場にへたれこんだ。
昭太も限界な様で、すごく息切れしてる。
隼士「美優は平気そうだな?」
美優「まあね...紫音さんもこういうのはいけるんだ。」
紫音を心配してたけど、思ったより大丈夫そう。
ふと足元に目をやると、紫音の足は今にも崩れそうなくらい震えていた。
美優「あの、無理しなくていいからね...。」
私と隼士、藍夏と賢澄は、お賽銭箱の前へ並んだ。
私達はお賽銭を入れ、手を合わせお願い事をした。
しばらくの沈黙の後、その場から離れ、後ろに並んでいた美浦と紫音、昭太が参拝する。
隼士「美優はなにをお願いしたんだ?」
唐突に、隼士が願い事を聞いてきた。
美優「う~んとね、1年健康で過ごせますようにって。」
ありきたりだけど、毎日を楽しく過ごしたいから。
そのためには、体調 はつねに万全でなくちゃ。
美優「隼士君は?」
隼士「え、俺?あぁ俺か~、俺はな...。」
なにをキョドってんだこの人は。
隼士「えーっとな...お、お前と」
美浦「美優~!おみくじ引こうよ!」
隼士が言いかけたところで、美浦が遮った。
悪気はないだろうけど。
美優「あ、うん!じゃあみんなも行こっか。」
まあどうせ、彼の事だし大したことではないんじゃないかな...それは失礼か。
また思い出したら聞いておこうかな。
私は美浦と一緒に、おみくじがある場所へと向かった。
藍夏「はよ言えよこのバカ」
隼士「う、うるせぇ!」
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