我、輝夜の空に君を想ふ。

桜部遥

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光蓮寺和己編

貴方の為に生きられたら

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「——光蓮寺くん!」

……何故だか、瞼が重い。
耳を覆いたくなるような煩い声が頭の中に響く。
どうしてだろう。指先を動かす事すら出来ない。
それに......何も感じない。

(俺は……死ぬのか?)

それも悪くは無いと、和己は思った。
海の水底に、意識が落ちていくような感覚に襲われた和己は、さっきまでの景色を思い返す。

自分の炎に包まれる寸前、和己が見た最後の光景は一人の少女が手を伸ばす所だった。
少女が和己に駆け寄った時、彼の中にある記憶が蘇った。
そのたった一瞬の、ノイズ混じりの記憶を思い出したせいで、妖力を制御しきれなかった和己は自らの炎に包まれたのだ。
そこまではただ、自分が愚かだったと責め立てれば良いだけの話。

……けれど。

そんな和己を見て、真っ先に飛び出してきたのは自分よりも小さな女の子の姿だった。
(なんでだ……お前は人間なのに。俺は妖で、気色悪い存在なのに。)
そんな自分に、真っ直ぐに伸ばされた小さい手。
そして、それを掴めなかった自分。
自分の為に、あんなに顔色を変えて助けようとしてくれた少女の姿。
和己はその姿を見て、自分の中に抑えていた全てが溢れかえった。
せき止められていた水が、流れ出るように。
(やめろ。俺は思い出したくない。)
それは、和己の生きてきた人生の中で一番幸せだった頃の記憶。

——そして、自分の罪の記憶。

幼い頃、光蓮寺和己はまだ、光蓮寺和己だった。
『九尾の狐』という妖では無く、人間としての光蓮寺和己だったのだ。
妖は、時代が移り変わるに合わせ、その在り方を変えた。
人と同じように寿命を設け、人と同じよう死にゆく。
そしてまた生まれ変わり、妖と人間の狭間で生きていく。
妖としての記憶は、生まれて直ぐに思い出すこともあれば、時間が流れてから突然思い出すこともある。
和己の場合は後者だった。
それまで、光蓮寺和己は人間だと思っていた。
優しい父と母。両親に愛される子供。
太陽が追いかける影はいつも三つで、笑い声が絶え間なく響いていた。
それはまさしく、誰もが思い描く理想郷。
——けれど、長くは続かない。
和己が五歳の時、記憶よりも先に妖力が現れた。

「——父さん!!!!」

深夜、和己の部屋に仕事帰りの父親がやってきた。寝ている和己の様子を見るために。
可愛い我が子に手を伸ばした父親の指先は、その刹那赤く燃え上がる。
「うわあああああ!!!!」
その時。和己の炎は暴走を始め、父親を襲った。
父親の悲痛な叫び声で目覚めた和己の前には、燃え上がる父親の姿があった。
高温の炎で父親の手の皮膚は焼けただれ、火の光が和己の頬を淡く照らす。
「父さん......!!父さん!!」
どうして、こんな状況になっているのか和己は理解出来なかった。
けれど、一つだけ。和己は悟ってしまったのだ。

——僕が、父さんを燃やしたんだ。

勿論、故意では無い。偶発的な事故だ。けれど、自分の父親を殺そうとしたという、その事実は決して覆ることは無い。
幸い父親の傷は軽傷で済んだものの、父は和己を恐れ離婚。
父親を家族と呼べた最後の日。父親が和己に向ける視線は、息子に向けるものでは無かった。
その瞬間、和己は幼ながらに察してしまう。自分は父親の心を殺してしまったのだと。
化け物を恐れ、侮蔑する父親の瞳を、和己は生涯忘れないだろう。

和己は母親と共に家を出る事になった。
「お母さん……ひくっ、ご、ごめんなさい……ごめんなさい……。」
一軒家だった家は、小さな部屋一つだけになった。
自分の部屋は無く、寝る時は母親と隣合わせて布団に入る。
幸せだった日々を壊してしまった責任に耐えきれず、和己は自分を責めるようになった。
何度も何度も謝って、泣きじゃくる和己を、母親は優しく抱きしめてくれた。
「いいのよ、和己。貴方が私の大切な子供である事は変わりないわ。私が貴方を愛している事も。」
その温もりが。
その耳元から聞こえてくる優しい声が。
母から香る柔軟剤の匂いが。
和己の心を落ち着かせてくれた。

——けれど、地獄はまだ続いていた。

「——うわあああ!!!」
父親を傷付けた日を境に、和己は毎晩夢を見るようになった。
それは、自分の知らない記憶。

視界を染める真っ赤な海。木造の建物は崩れ、灰が雪のように降る。
建物が燃える匂いと、血の匂いが混ざりあって、今にも吐いてしまいそうだ。
その中に自分は立っている。白い和服には、沢山の血が染みていた。
空高く輝く月光が、肌を白く透かす。
それが光蓮寺和己としての記憶では無い事を、和己は知っている。
でも、自分の魂に刻み付けられた地獄だという事も、和己は悟っていたのだ。
「嫌だ……嫌だ……また誰かが死ぬ……。」
怯えても、拒絶しても、その悪夢は続いた。
まるで誰かが自分に忠告しているように。
その過去を、地獄を、決して忘れるなと、そう囁いているように。
「もう嫌だ……こんな夢……。」
耳を塞いでも、布団の中に蹲っても、幾度涙を流しても。
ひとたび眠りに着けば、同じ場所に立っていた。
夢の中の和己はその悲惨な光景に、ただただ絶望した。
耐え難い苦しみに。苦痛という言葉では言い表せない程に。
心臓を握りつぶされるような、深い絶望。

「……もう、嫌だ……。」

その夢は、いつも決まった場面で終わりを告げる。
和己と思わしき男の目の前に居る一人の少女。
美しい黒髪が、男の目を奪う。
その女は、いつも泣いていた。何に対して泣いているのか分からないけれど、女はずっと泣いていた。
月明かりに照らされる涙が宝石の様に輝いて、愛おしいと思う。
その涙を拭ってあげたい。もう泣かないでと、そう言ってあげたい。
けれど、和己の想いだけでは夢の中の男は動かない。
ただ胸がぎゅっと締め付けられて、息苦しくて。
やっとの思いで、夢の中の男は少女に手を伸ばした。
男が少女に抱いていた感情は、一体どんな名前が付いているんだろうか。

「——俺は、『その日』まで君を......」

プツリ。
そこで、この夢は終わりを迎える。まるでそこから先を見せないように。
その夢から覚めると、いつもやるせない気持ちになった。
結局夢の中で一度も、和己は少女の涙を拭ってあげることは出来なかったのだから。

そして、そんな悪夢が現実へと変わったのは和己が十二の時だった。
和己が、この世界は無慈悲で、残酷だと気付かされたのは小学校を卒業した日の夜。

「……な、んで……。」

パチパチと火花が舞う。
目の前の光景を、現実だと受け入れたくは無かった。これも悪夢の一つだと思いたかった。......否、願いたかった。
あの日と同じだった。自分の父親を燃やしたあの夜と。
暗い闇の中で、轟々と燃えあげる炎。あの時と違うのは、その炎の色が熱く焼ける赤では無く、冷酷さを滲み出した青色だった事。
青い炎に包まれていたのは、和己が最も愛し、大切にしていた母親。

「——母さん!!!!」

(また、まただ……俺はまた、人を……。)
和己は精神力がある方では無かった。
ちょっとした心の揺らぎで、妖力は暴走してしまう。
小さな子供ともなれば、尚更だ。
恐らく、長い間魘され続けた悪夢のせいで、ストレスが溜まっていたのだろう。
それが妖力の暴走へと繋がってしまったのだ。
隣で寝ていただけの母親を、自らの手で殺しかけた。
誰よりも、何よりも光蓮寺和己が愛している者を傷付けた。
それは彼にとって、癒えない傷を植え付ける。

「嫌だ……嫌だ……。もう、こんな、力なんて……いらない。誰も傷付けなくない……。もう、こんなに苦しいのは嫌だ……。」

青い炎に呑み込まれる中で、和己は涙を流す。
助けを求めた母親は、こうして自分の力で傷付けた。
ならきっと、光蓮寺和己はもう二度と誰かに助けを求めてはいけないのだろう。
手を伸ばした先の相手をいつか殺してしまうのなら、誰にもこの手を伸ばさなければいい。
そして、決意したのだ。
これ以上誰かを傷付けない為に。大切なものを壊してしまうのならはいっその事。


——もう誰も、俺に近づくな。


それからの和己は、人と関わることを避けた。
自ら隔てた壁は、鉄よりも頑丈で誰にも壊す事など出来はしない。
当たり前に、和己は孤立した。けれどその孤独は決して、耐えられないものなどでは無かった。
和己が一番恐れているのは、自分が誰かを傷付ける事だから。
虚勢を張って、牙を剥き出しにすれば、怖くなんてない。
意地っ張りだと言われようとも、強がりだと笑われても。その批評で、傷付くのが自分だけならそれで良かった。
一人でも十分だ。だから、もう何も望まない。
そうして和己は孤独のまま、耳も目も閉じたのだ。

我ながら、滑稽な話だと和己は思った。
こんな過去を今更思い返した所で何も変わらない。
……知っている。これは悪夢だ。
過去の記憶なんて、ただの足枷でしかない。
誰にも、自分でも解くことの出来ない呪縛。それをこのままずっと背負い続けていくのならいっそ……。

(俺はこのまま、死んだ方がマシなのかもしれない。)

和己はゆっくりと瞼を閉ざす。
人を傷付けてばかりの何も出来なかった人生。
生きる事に意味を見いだせず、罪を重ねていくだけの日々。
なら、いっそここで終わりにしようか。そうすれば、本当の救いがあるかもしれない。
楽になれば。何もかもを手放してしまえば。
和己がそんな事を考えていた時だった。


「——光蓮寺くん!!!!」

悲痛な叫びが、頭の中に響いた。
誰かが和己を呼んでいる。必死に名前を呼んでいる。
(……知ってる。この声は……。)
そう、それは和己が一人に慣れてしまったあの日。
その少女を初めて見た時、和己は「頭の悪そうな奴」としか思っていなかった。
けれど、その少女が人間だと知って。自分の妖の姿を見られて。
——怖がられると思っていた。
(別にいい。こんな事慣れてる。)
自分の前から人がいなくなるのはいつもの事だ。
学校では「素行不良」だと噂され、睨みつければ「殺される」と恐れられ。
和己にとって、周りに人間がいない事は別段珍しい話では無い。
きっと、この女も同じだ。今までの奴らと。

「——光蓮寺くんの為に料理作ってもいいかな?」

けれど、この少女は違った。
和己の領域に、ズカズカと足を踏み入れてくる。
無関心でいてくれない。遠巻きに、和己を見たりしない。
その姿に、和己は動揺した。
どうしたらいいのか分からない。無理やり突き放しても、この女はまた、諦めずに立ち上がる。
今になって思えば、俺の方が恐れていたのかもしれない。
その鉄みたいに強固な心に。勇気と呼ぶべきものを持ち合わせている彼女に。
(……俺は。)
どうする事が正解だったのか、和己は今でも分からない。
ただ、ズタズタに傷付けるのは嫌だった。
どうしてだか、この少女を傷付ける事に躊躇した。

(——それが、不正解だったのかよ。)

心臓が痛い。
今にも張り裂けてしまいそうだ。
ぐるぐると意識が回って、体は言うことを聞かない。
もう、こんな苦しみからは解放されたい。

(……もう、疲れたんだ。)

絡まった枷は、もう壊せない。
もがけばもがくほど、身体中に絡みついて離れない枷。
その重みに耐えられなくなった和己は、全てを投げ出そうとした。
——その刹那。

「——光蓮寺くん、光蓮寺くん!!」

何度も必死に、和己の名前を呼ぶ声。
拒絶したいのに、それすらも出来ない弱い身体。
そんな和己の事など知る由もなく、声は絶え間なく響く。
「光蓮寺くん、私……待ってる!」
(やめろ。俺は……信じたくない。)
その言葉は、いつだって心を苦しめる。
和己にとって、信じて貰うというのは何よりも変え難い苦痛だった。
和己の思いに答えるように、その声はまた響いた。
「私は、光蓮寺くんを信じるよ。絶対に!」
辞めたんだ、希望を抱くのは。結局は最後、全部壊れてしまうのだから。
そんな和己の気持ちは、どんどんと暗闇の中に落ちていく。
「光蓮寺くんがどれだけ辛くでも、私は光蓮寺くんの傍を離れたくない!」
その声に木霊するように、和己の前に小さな光が生まれる。
小さくて、でも暖かな光。

「光蓮寺くんが自分を傷つけるのなら、私が守るよ。」

いらない、必要ない。
光蓮寺和己はこの先もずっと、一人でいればいい。
自分が傷つくなんて、思ってもない。
だから……寂しさなんて、捨てたんだ。

目を伏せると、そこに浮かんだ情景は、決して一人ぼっちとは言えないものだった。
和己を待ち続ける唯の後ろ姿に、沢山の花が重なる。
和己が近付くと、くるりと振り返って唯は柔らかな笑顔を見せた。
「光蓮寺くん!」
(お前が俺の名前を呼ぶと、全身の毛が逆立つ。)
まるでずっと、そう呼ばれる事を望んでいたみたいに。
(違う……俺は……!)
心が揺れる。
建前をつけて、逃げようとする自分と。
——彼女を信じたいという自分。
二つの気持ちが、和己の中でせめぎ合う。

「私は、光蓮寺くんをもっと知りたい。いっぱい話をしたい!ご飯だって、一緒に食べたい!」

暗闇の中で、彼女の声が反響する。
それは、和己には考えもしなかった未来の話。
人の輪の中に自分がいる暖かい、未来。
それを望んでもいいのだろうか?
(俺は……。俺は……。)
もしも、もう一度だけ許させるのなら。
光蓮寺和己の願う事は……。

和己はゆっくりと手を伸ばした。
その光に向けて、鉛のように重い体を動かす。
(俺は——)
届け。
これが最後だから。最後の願いだから。
光蓮寺和己としての、ただ最後の望み。
それを口にする事がずっと怖かった。和己の願いまた誰かを傷付けるから。
また、誰かを壊してしまうから。だからきっと、全てから逃げるように、背を向けていた。
でも、本当はずっと望んでいたんだ。
こうして自分の言葉で、行動で。自分の願いを伝えたかった。

「俺は……ただ、誰かと一緒にいたい……!!」

和己はその手の中に、光を包む。
ぎゅっと固く掴んだ拳の中に、暖かな温もりを感じる。
懐かしくて、胸がぎゅっと締め付けられる。
(ああ、そうだ。この感じ……。)
それは昔、母親に優しく抱き締められた時の感覚と同じだった。
母親の胸の中にいると心臓の音が聞こえてきて、不思議と涙が溢れそうになる。
和己をずっと信じてくれた唯一の人。けれど、これからは違う。

——だって、これからは……お前が居てくれる。

その瞬間、和己を覆っていた壁が壊れた。
バリンと、ガラスが割れるみたいに。
その先に現れたのは、一人の少女だった。

「光蓮寺くん。私ね、光蓮寺くんが、一人ぼっちにならないように考えたの。」

彼女は和己に向かって、優しく微笑みかける。

「約束をしよう、光蓮寺くん。私は絶対光蓮寺くんの力で傷付いたりしない。もしも私がそれを破ったら……私の事、壊していいよ。」

掴んだ光は、少女の手に変わる。
約束なんて、そんな形の無いものを信じるほど、和己は馬鹿ではない。
けれど、彼女の優しさは雲間に光が差し込んだ時のように美しくて、暖かくて。我にも無く、涙を流してしまいそうになる。
誰でもない、雨宮唯の言葉は和己の心の中にあった枷を壊してくれる。
(……だから。)
優しくて、暖かくて、柔らかな彼女の手を、和己は力強く掴んだ。

「——なら俺も、お前を信じる。……唯。」

和己を包んでいた闇も、青い炎も彼の中に集まっていく。
全てが収束して、月が空高くに登る。
その月明かりに照らされた唯と和己は、繋いだ手を離す事無く互いを見つめ合っていた。
ビルの屋上は、少しだけ焦げ臭い匂いが残っていたけれど、和己はそれが不快に感じなかった。
(きっと、お前がいるからだ。)
和己は目元を細めて、柔らかな笑みを浮かべる。
その目頭は少し熱くて、それを必死に隠した。

「——ただいま。」

唯もそれに答えるようにまた、微笑んでいた。


「——おかえり、光蓮寺くん。」
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