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正義のミカタ第3章~はじまりの想い出~
第1話 プロローグ
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東京、警視庁。
警視総監室の前の廊下で、ぼく――月下氷人はじっと立っていた。
警視庁のトップの御部屋には、現在部屋の主とその御令嬢――角柱寺六花の二人が入って、話をしている。
先日、北海道に旅行に行ったお嬢とぼくは、殺人未遂事件に出くわし、お嬢は不注意で、犯人により負傷した。お嬢はしばらく現地の病院で療養し、つい最近、ぼくたちは東京に帰って来たのだ。
娘をひいきしない警視総監殿は、娘の不注意だからと、随伴していたぼくを罰することはなかったが、ぼくはそれでも申し訳がなかった。ぼくは、目の前でお嬢が刺されるのを見ながら、何もできなかった……。
ぼくはお嬢が部屋から出るのを待ちながら、やがてお嬢とぼくが出会ったころを思い出していた。
これは、ぼくとお嬢の、はじまりの話。
〈続く〉
警視総監室の前の廊下で、ぼく――月下氷人はじっと立っていた。
警視庁のトップの御部屋には、現在部屋の主とその御令嬢――角柱寺六花の二人が入って、話をしている。
先日、北海道に旅行に行ったお嬢とぼくは、殺人未遂事件に出くわし、お嬢は不注意で、犯人により負傷した。お嬢はしばらく現地の病院で療養し、つい最近、ぼくたちは東京に帰って来たのだ。
娘をひいきしない警視総監殿は、娘の不注意だからと、随伴していたぼくを罰することはなかったが、ぼくはそれでも申し訳がなかった。ぼくは、目の前でお嬢が刺されるのを見ながら、何もできなかった……。
ぼくはお嬢が部屋から出るのを待ちながら、やがてお嬢とぼくが出会ったころを思い出していた。
これは、ぼくとお嬢の、はじまりの話。
〈続く〉
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