23 / 30
幕間劇
第23話 アイドル替え玉大作戦
しおりを挟む
「アイドルの替え玉をやってほしい、ですか?」
店長――天馬百合はキョトンとした顔で目の前の男を見た。
「はい、申し遅れましたが、わたくしアイドルのマネージャーをしておりまして」
痩せ型の細長い印象の、スーツ姿の男は名刺を取り出し、店長にうやうやしく差し出す。
「〇〇プロダクション、大東亜綾専属マネージャー……ですか」
「大東亜綾?」
俺は首をかしげる。そんな変わった名前なら忘れるはずもないと思うのだが、聞き覚えがない。
「まだ売出し中の駆け出しアイドルですから、知名度はそんなものかもしれませんね」
マネージャーは申し訳無さそうに笑う。
「しかし、その……どうして神社にそんな依頼を?」
どうも今回は妖怪とか関係なさそうだし、神社の巫女にアイドルの替え玉の依頼なんて違和感バリバリである。
「こちらが、うちの綾の写真です」
マネージャーが胸ポケットから取り出したのは、アイドルにつきもののブロマイド写真。
そこに写っているのは――
「て、店長!?」
「ホントだ、お姉ちゃんそっくり!」
俺と鈴は写真を覗き込んで驚愕する。
ドッペルゲンガーじゃないかと思うくらい酷似しているのだ。
「実は『モンスターサーカス』のボーカルの方から『綾ちゃんによく似てる子知ってるよ~』とご紹介いただきまして、こうして伺った次第でございます」
「イービルか……」
店長は苦い顔をする。イービルが絡むと、たいていろくなことがない。
「今回の合同ライブはモンスターサーカスさんとも共演することになっておりまして。しかし、綾がその……インフルエンザにかかってしまって、ライブにはとても出られません。せっかく大きな仕事が入ったのに、これを棒に振ってしまうのはいささかもったいない。そこでイービルさんに相談に乗っていただいたのです」
「つまり、イービルと一緒に歌え、と……」
店長はあからさまに嫌そうな顔をする。マネージャーは不思議そうに見ていた。それもそのはずで、モンスターサーカスは女性に人気のバンドである。全員が魔界出身という設定――実際魔界から来ているのだが――で、モンスターとサーカスを融合したコスプレをしている。ハロウィンなんかには必ず毎年CDを出している超売れっ子バンドだと聞く。……俺達は普段のイービルを見てるからとても信じられないけど。
「依頼料は、少ないですがこのくらいの予算で……」
マネージャーが小切手を出した途端、店長は食いつくように値段を見ていた。
「喜んでお引き受けいたしましょう!」
店長は小切手が取り上げられるのを恐れるかのように素早く懐にしまい、マネージャーと固く握手を交わす。
「いや~、やっぱり芸能界って儲かるんだな」
店長は上機嫌で小切手にキスをする。
「いいんすか、店長。イービルもいるのにそんな簡単に引き受けちゃって」
「なぁに、ライブ会場ってことは人の目もあるんだ、あいつもそうそう奇行には走らないだろう」
「だといいですけど……」
俺はやれやれとため息をつく。店長はお金稼ぎも好きだがお金を浪費するのも好きである。「金は天下の回りもの、経済を回さなければな」との談であるが、財産の神様がそれでいいんだろうか。
「それでは私は一人カラオケに行ってくる。喉を温めておかなければな」
店長はそう言って私服で出かけていったのだった。
ライブ当日。
大東亜綾は思っていたよりも大きなステージで歌うことになっていたらしく、広い会場は超満員である。モンスターサーカスの影響が強いのだろう。新人アイドルがこんなステージに立っていたら、緊張で声も出なくなっていたかもしれない。そう考えると、彼女は休んでいたほうが幸せだったのかもしれなかった。
「へえ、アイドルって言うからフリフリの衣装着るのかと思ってたけど、思ってたよりは落ち着いた印象ですね」
俺は感心したような声を上げる。いや、店長がフリフリの衣装着たら絶対面白かったとか思ってないよ。思ってない。
雪の女王をイメージしたような空色のロングドレスに、首周りと裾に豪華なファーがついている。アイドルと言うよりも往年のベテラン歌手のような風格のある衣装だった。
そして、その衣装を身にまとった店長の美しいこと。普段後ろで一本にまとめられている烏の濡れ羽色の艶髪が下ろされ、さらさらストレートのロングヘアーになっているのがまた新鮮である。
「大東亜さん、そろそろ舞台袖でスタンバイお願いしまーす」
スタッフが楽屋のドアを開けて一言そう言った。
「では、まいろうか」
「店長、お気をつけて」
「今の私は、大東亜綾だ」
すっかりなりきっているらしい。
俺と鈴は楽屋に待機して、設置されたテレビからステージの様子を見る。
ステージでは、モンスターサーカスが激しいロック曲を歌っていた。
「ほう、イービルのやつ、歌は意外と上手いじゃないか」
舞台袖で聞いていた店長もそう感心したほどだとあとから聞いた。
女性ファンのキャーという金切り声のような歓声にも負けないほどの、大きく力強い声。
普段のファッションセンスマイナスの優男からは想像もつかない。
ジャン! とギターを勢いよく掻き鳴らしてステージを終えたあとも、歓声は止まない。
並みの歌手なら、このあと自分が歌うことを想像しただけで身がすくむことだろう。
しかし、テレビ画面の中の店長は、イントロと同時に堂々と、ゆっくりと女王のように歩いてステージに立つ。
イントロは静かで、モンスターサーカスの熱狂がしん……と静まり返った。
そうして、店長はマイクを構え、口を開く。
そのあとのことはよく覚えていない。
弁財天。音楽の神様。
俺たちはその意味を正しく理解していなかったのかもしれない。
要約すると、店長が何を歌っても心が震えて涙が止まらなくなるのだ。
店長――大東亜綾になりきったその女は、バラードを歌い、ジャズを歌い、明るいはずのアイドルソングまで熱唱した。
しかし、観客はアイドルソングの段階でもポロポロと涙が落ちてしまう。
観客席では、感動のあまり失神した者まで出たという。
もちろん、楽屋のテレビ越しの俺も鈴も泣いていた。
「お姉ちゃん、いつも私を誘わずに一人でカラオケに行く理由がわかった気がする……」
鈴はのちにそう語ったのだった。
もちろんライブは大成功。
モンスターサーカスのファンまで満足して帰っていったという。
しかし後日。
「あのあと、綾の歌が『あの時みたいに感動しない』と不評になっていて……」
大東亜綾のマネージャーはハンカチで汗を拭いていた。
「あと以前雑誌にすっぱ抜かれたイービルさんと一緒にいた女性が綾ではないかという噂がたってまして……」
その雑誌とは、以前店長とイービルが不本意ながらデートしたときにスクープされたものである。
繰り返すが、大東亜綾と店長は双子かと思うほどそっくりである。写真に写った女性の顔が見えてしまっている以上、言い訳ができない。
「ご愁傷様です……なんかすみません……」
店長は珍しく、心の底から申し訳無さそうだった。
やはりイービルが絡むとろくなことがない。
店長の歌声は、ひとりの歌手を破滅へといざなう滅びの歌だったのかもしれない、と俺は思うのであった。
〈続く〉
店長――天馬百合はキョトンとした顔で目の前の男を見た。
「はい、申し遅れましたが、わたくしアイドルのマネージャーをしておりまして」
痩せ型の細長い印象の、スーツ姿の男は名刺を取り出し、店長にうやうやしく差し出す。
「〇〇プロダクション、大東亜綾専属マネージャー……ですか」
「大東亜綾?」
俺は首をかしげる。そんな変わった名前なら忘れるはずもないと思うのだが、聞き覚えがない。
「まだ売出し中の駆け出しアイドルですから、知名度はそんなものかもしれませんね」
マネージャーは申し訳無さそうに笑う。
「しかし、その……どうして神社にそんな依頼を?」
どうも今回は妖怪とか関係なさそうだし、神社の巫女にアイドルの替え玉の依頼なんて違和感バリバリである。
「こちらが、うちの綾の写真です」
マネージャーが胸ポケットから取り出したのは、アイドルにつきもののブロマイド写真。
そこに写っているのは――
「て、店長!?」
「ホントだ、お姉ちゃんそっくり!」
俺と鈴は写真を覗き込んで驚愕する。
ドッペルゲンガーじゃないかと思うくらい酷似しているのだ。
「実は『モンスターサーカス』のボーカルの方から『綾ちゃんによく似てる子知ってるよ~』とご紹介いただきまして、こうして伺った次第でございます」
「イービルか……」
店長は苦い顔をする。イービルが絡むと、たいていろくなことがない。
「今回の合同ライブはモンスターサーカスさんとも共演することになっておりまして。しかし、綾がその……インフルエンザにかかってしまって、ライブにはとても出られません。せっかく大きな仕事が入ったのに、これを棒に振ってしまうのはいささかもったいない。そこでイービルさんに相談に乗っていただいたのです」
「つまり、イービルと一緒に歌え、と……」
店長はあからさまに嫌そうな顔をする。マネージャーは不思議そうに見ていた。それもそのはずで、モンスターサーカスは女性に人気のバンドである。全員が魔界出身という設定――実際魔界から来ているのだが――で、モンスターとサーカスを融合したコスプレをしている。ハロウィンなんかには必ず毎年CDを出している超売れっ子バンドだと聞く。……俺達は普段のイービルを見てるからとても信じられないけど。
「依頼料は、少ないですがこのくらいの予算で……」
マネージャーが小切手を出した途端、店長は食いつくように値段を見ていた。
「喜んでお引き受けいたしましょう!」
店長は小切手が取り上げられるのを恐れるかのように素早く懐にしまい、マネージャーと固く握手を交わす。
「いや~、やっぱり芸能界って儲かるんだな」
店長は上機嫌で小切手にキスをする。
「いいんすか、店長。イービルもいるのにそんな簡単に引き受けちゃって」
「なぁに、ライブ会場ってことは人の目もあるんだ、あいつもそうそう奇行には走らないだろう」
「だといいですけど……」
俺はやれやれとため息をつく。店長はお金稼ぎも好きだがお金を浪費するのも好きである。「金は天下の回りもの、経済を回さなければな」との談であるが、財産の神様がそれでいいんだろうか。
「それでは私は一人カラオケに行ってくる。喉を温めておかなければな」
店長はそう言って私服で出かけていったのだった。
ライブ当日。
大東亜綾は思っていたよりも大きなステージで歌うことになっていたらしく、広い会場は超満員である。モンスターサーカスの影響が強いのだろう。新人アイドルがこんなステージに立っていたら、緊張で声も出なくなっていたかもしれない。そう考えると、彼女は休んでいたほうが幸せだったのかもしれなかった。
「へえ、アイドルって言うからフリフリの衣装着るのかと思ってたけど、思ってたよりは落ち着いた印象ですね」
俺は感心したような声を上げる。いや、店長がフリフリの衣装着たら絶対面白かったとか思ってないよ。思ってない。
雪の女王をイメージしたような空色のロングドレスに、首周りと裾に豪華なファーがついている。アイドルと言うよりも往年のベテラン歌手のような風格のある衣装だった。
そして、その衣装を身にまとった店長の美しいこと。普段後ろで一本にまとめられている烏の濡れ羽色の艶髪が下ろされ、さらさらストレートのロングヘアーになっているのがまた新鮮である。
「大東亜さん、そろそろ舞台袖でスタンバイお願いしまーす」
スタッフが楽屋のドアを開けて一言そう言った。
「では、まいろうか」
「店長、お気をつけて」
「今の私は、大東亜綾だ」
すっかりなりきっているらしい。
俺と鈴は楽屋に待機して、設置されたテレビからステージの様子を見る。
ステージでは、モンスターサーカスが激しいロック曲を歌っていた。
「ほう、イービルのやつ、歌は意外と上手いじゃないか」
舞台袖で聞いていた店長もそう感心したほどだとあとから聞いた。
女性ファンのキャーという金切り声のような歓声にも負けないほどの、大きく力強い声。
普段のファッションセンスマイナスの優男からは想像もつかない。
ジャン! とギターを勢いよく掻き鳴らしてステージを終えたあとも、歓声は止まない。
並みの歌手なら、このあと自分が歌うことを想像しただけで身がすくむことだろう。
しかし、テレビ画面の中の店長は、イントロと同時に堂々と、ゆっくりと女王のように歩いてステージに立つ。
イントロは静かで、モンスターサーカスの熱狂がしん……と静まり返った。
そうして、店長はマイクを構え、口を開く。
そのあとのことはよく覚えていない。
弁財天。音楽の神様。
俺たちはその意味を正しく理解していなかったのかもしれない。
要約すると、店長が何を歌っても心が震えて涙が止まらなくなるのだ。
店長――大東亜綾になりきったその女は、バラードを歌い、ジャズを歌い、明るいはずのアイドルソングまで熱唱した。
しかし、観客はアイドルソングの段階でもポロポロと涙が落ちてしまう。
観客席では、感動のあまり失神した者まで出たという。
もちろん、楽屋のテレビ越しの俺も鈴も泣いていた。
「お姉ちゃん、いつも私を誘わずに一人でカラオケに行く理由がわかった気がする……」
鈴はのちにそう語ったのだった。
もちろんライブは大成功。
モンスターサーカスのファンまで満足して帰っていったという。
しかし後日。
「あのあと、綾の歌が『あの時みたいに感動しない』と不評になっていて……」
大東亜綾のマネージャーはハンカチで汗を拭いていた。
「あと以前雑誌にすっぱ抜かれたイービルさんと一緒にいた女性が綾ではないかという噂がたってまして……」
その雑誌とは、以前店長とイービルが不本意ながらデートしたときにスクープされたものである。
繰り返すが、大東亜綾と店長は双子かと思うほどそっくりである。写真に写った女性の顔が見えてしまっている以上、言い訳ができない。
「ご愁傷様です……なんかすみません……」
店長は珍しく、心の底から申し訳無さそうだった。
やはりイービルが絡むとろくなことがない。
店長の歌声は、ひとりの歌手を破滅へといざなう滅びの歌だったのかもしれない、と俺は思うのであった。
〈続く〉
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
音楽とともに行く、異世界の旅~だけどこいつと一緒だなんて聞いてない~
市瀬瑛理
ファンタジー
いきなり異世界転移させられた小田桐蒼真(おだぎりそうま)と永瀬弘祈(ながせひろき)。
所属する市民オーケストラの指揮者である蒼真とコンサートマスターの弘祈は正反対の性格で、音楽に対する意見が合うこともほとんどない。当然、練習日には毎回のように互いの主張が対立していた。
しかし、転移先にいたオリジンの巫女ティアナはそんな二人に『オリジンの卵』と呼ばれるものを託そうとする。
『オリジンの卵』は弘祈を親と認め、また蒼真を自分と弘祈を守るための騎士として選んだのだ。
地球に帰るためには『帰還の魔法陣』のある神殿に行かなければならないが、『オリジンの卵』を届ける先も同じ場所だった。
仕方なしに『オリジンの卵』を預かった蒼真と弘祈はティアナから『指揮棒が剣になる』能力などを授かり、『帰還の魔法陣』を目指す。
たまにぶつかり合い、時には協力して『オリジンの卵』を守りながら異世界を行く二人にいつか友情は生まれるのか?
そして無事に地球に帰ることはできるのか――。
指揮者とヴァイオリン奏者の二人が織りなす、異世界ファンタジー。
※この作品は他の小説投稿サイトにも掲載しています。
死体あっての脚本部
石嶺経
キャラ文芸
「ヒマね。連続密室殺人事件でも起こらないかしら」
ヒロインである前守未咲は小学生の頃から『ありきたりな日常』に飽いていた。部活も入らず、友達といえるのは上月犬一と姫宮楓のみ。中学をありきたりに過ごし、これではいけないと思うが何をしたらいいか分からず途方に暮れる。
ある日、通っている師走高校で、野球部元エース八木一瀬が死体で見つかる。これはチャンス、出来る限り堪能せねば、と脚本作りをして面白おかしい事件に仕立て上げようとする。野球部の後輩であり、現エースの神谷瞬は不幸な巡りあわせから自分が彼を殺したものだと思い込む。
さあ、この辺りから。
オレ達の脚本を始めよう。
ショタパパ ミハエルくん
京衛武百十
キャラ文芸
蒼井ミハエルは、外見は十一歳くらいの人間にも見えるものの、その正体は、<吸血鬼>である。人間の<ラノベ作家>である蒼井霧雨(あおいきりさめ)との間に子供を成し、幸せな家庭生活を送っていた。
なお、長男と長女はミハエルの形質を受け継いで<ダンピール>として生まれ、次女は蒼井霧雨の形質を受け継いで普通の人間として生まれた。
これは、そういう特殊な家族構成でありつつ、人間と折り合いながら穏当に生きている家族の物語である。
筆者より
ショタパパ ミハエルくん(マイルドバージョン)として連載していたこちらを本編とし、タイトルも変更しました。
主婦と神様の恋愛事情
花咲蝶ちょ
恋愛
祈り姫の番外編です。
詳しくは祈り姫の『運命と宿命の縁』にて。
三十五歳の主婦と息子の上司で神様との恋愛事情
10話で読める甘い恋愛のお話になってます
あやかしと神様の恋愛成就
8歳のハルの活躍中
俺嫌な奴になります。
コトナガレ ガク
ホラー
俺は人間が嫌いだ
そんな青年がいた
人の認識で成り立つこの世界
人の認識の歪みにより生まれる怪異
そんな青年はある日その歪みに呑まれ
取り殺されそうになる。
だが怪異に対抗する少女に救われる。
彼女は旋律士 時雨
彼女は美しく、青年は心が一瞬で奪われてしまった。
人嫌いの青年が築き上げていた心の防壁など一瞬で崩れ去った。
でも青年はイケメンでも才能溢れる天才でも無い。
青年など彼女にとってモブに過ぎない。
だから青年は決意した。
いい人を演じるのを辞めて
彼女と一緒にいる為に『嫌な奴』になると。
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
同期の御曹司様は浮気がお嫌い
秋葉なな
恋愛
付き合っている恋人が他の女と結婚して、相手がまさかの妊娠!?
不倫扱いされて会社に居場所がなくなり、ボロボロになった私を助けてくれたのは同期入社の御曹司様。
「君が辛そうなのは見ていられない。俺が守るから、そばで笑ってほしい」
強引に同居が始まって甘やかされています。
人生ボロボロOL × 財閥御曹司
甘い生活に突然元カレ不倫男が現れて心が乱される生活に逆戻り。
「俺と浮気して。二番目の男でもいいから君が欲しい」
表紙イラスト
ノーコピーライトガール様 @nocopyrightgirl
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる