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第四章 暗殺者の選択編
第164話 お前はキノコか
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「全く卑しい亜人風情がこのような場所に紛れているとはな。一体どこから入り込んだのだ?」
やってきた金髪の男がマリスをマジマジと眺めながら文句を言ってきた。どうやらマリスが勝手にこの場に紛れている存在と思ったらしいな。
差別感丸出しで隠そうともしない。だがその発言を気に入らないと思っているのも一定数いる。
「何だこの金のキノコ。キノコの癖に人間の言葉を喋ったぞ」
先ずイザベラが金髪の男を指さしながらコケにして見せた。なるほど確かにキノコを思わせる髪型だ。
勿論こういう髪型は普通にあるがイザベラはマリスに対しての意趣返しでこういっているのだろう。正直相手の正体もわからない以上利口なやり方とは思えないがそれだけこの男の発言が気に入らなかったのだろう。
「なんて無礼な女だ。この御方は由緒あるシータケ伯爵家の長男エリンギ・シータケ様であるぞ!」
ここで金髪頭が引き連れていた護衛らしき男の一人が叫んだ。わざわざキノコ頭の紹介までしてくれたが、椎茸なのかエリンギなのかはハッキリして欲しいところだ。
「無礼という意味合いではそちらも一緒では? マリスは私たちの仲間ですよ。それなのに良く知りもせず決めつけて」
「そうだぜ失礼が過ぎるってもんだ」
「しいたけだかたけのこだか知らないけど流石にイラッと来るわね」
クルス、ゴング、パルコの三人がシータケの発言に嫌悪感を示した。しかし伯爵家の長男らしいがこいつが伯爵というわけじゃあるまいし良くここまで偉そうな態度とれるな。
「貴様ら揃いも揃って伯爵家のこの僕に対して不敬もいいところだぞ」
「それは伯爵家に権威があるだけで別にお前が偉いわけじゃないだろう」
「は?」
俺が口にすると同時に周囲の空気がひりついた。しまった、ついつい思ったことをそのまま口にしてしまった。暗殺者として仕事していたころは余計な火種を作らないようある程度は慎重に立ち回っていたものだがな。
冒険者になったことで気が緩んでいるのかもしれん。
「ふ、ふざけるな! この僕はシータケ伯爵家の後継者だ! その僕の言葉は伯爵家の言葉と一緒なんだよ!」
ツバを飛ばしながら迫ってくるシータケに辟易する。さっきから伯爵家だと偉ぶっているが立ち振舞が全く伴ってないな。
「こんなのの言葉が伯爵家の言葉と一緒って逆にヤバいだろう」
「明らかに伯爵家の品位を落としているわよね」
「さっきから失礼だぞ貴様ら!」
ゴングとパルコの呆れたような発言にシータケの護衛が言い返していた。ただ二人の言葉が間違っているとは思えないがな。
「リョウガ庇ってくれてありがとう。みんなもありがとうね。でも私のマナーがなってなかったのは確かだからもう大丈夫だよ」
するとマリスが前に出て皆にお礼を言った。しかし俺は別にマリスを庇ったつもりはないんだがな。
「その……シータケさん、も不快にさせたならごめんなさい。これから勉強していくので」
マリスがシータケに向けて頭を下げた。完璧とはいい難いがマリスも色々言葉選びを考えて話しているようだ。
一方でシータケの視線はマリスの胸元に向いていた。顔もニヤけているしわかりやすいやつだ。
「――ふん。少しは素直なようだな。それに亜人とは言えよく見れば見た目は悪くない。よし、反省していると言うならこの僕がお前を奴隷として飼ってやろう。そうだそれがいい! 僕がしっかり躾けてやろう」
「は?」
シータケがまた随分と突飛なことをいい出した。こいつの思考は俺でも読みづらいな。何故その考えに至ったのか理解できない。
当然いくら伯爵家といえどこんな無茶は通らないだろう。この世界の奴隷制度には一応それ相応のルールがあるからな。
「奴隷ってそれ本気で言ってるの?」
マリスの声色が変わった。明らかに今の発言を不快に思っている。
「何だそんなに嬉しいのか。そうかそうか。この由緒ある僕の奴隷になれるのだから光栄に思えて当然か」
シータケはマリスの返しを自分に都合よく解釈しているようだな。ただちょっとマズイか。一度は騙されて奴隷になっているだけにマリスは奴隷というワードには敏感だ。
「ふざ――」
「さっきから聞いてればこのキノコ、人語を介して頭の悪いことばかり言ってますよ。とんだモンスターね。ぶっとばしていいかなお兄ちゃん?」
「やめておくんだ。一応は伯爵家の人間なのだからな」
恐らくブチギレそうになっていたであろうマリスの言葉を遮るようにネイラが言い放ちパトリエに同意を求めていた。まぁ流石にパトリエからすればぶっ飛ばすのは無しだったようだがな。
とは言えネイラの発言でマリスの表情も変わった。シータケに対しての怒りが引いたようだな。
「き、貴様、この僕をまたキノコと、ふざけ――」
キノコと呼ばれるのがお気に召さないらしいな。シータケが今度はネイラに文句を言おうとしたがその言葉は途中で止まった。
「こ、これは、随分な上玉ではないか! 素晴らしい! こんな逸材が紛れていたとは。よし! お前は俺の妻にしてやろう!」
そう言ってズカズカとネイラに近づこうとするシータケ。マズイな思考がとんでもなさすぎて言動が読み切れん――
やってきた金髪の男がマリスをマジマジと眺めながら文句を言ってきた。どうやらマリスが勝手にこの場に紛れている存在と思ったらしいな。
差別感丸出しで隠そうともしない。だがその発言を気に入らないと思っているのも一定数いる。
「何だこの金のキノコ。キノコの癖に人間の言葉を喋ったぞ」
先ずイザベラが金髪の男を指さしながらコケにして見せた。なるほど確かにキノコを思わせる髪型だ。
勿論こういう髪型は普通にあるがイザベラはマリスに対しての意趣返しでこういっているのだろう。正直相手の正体もわからない以上利口なやり方とは思えないがそれだけこの男の発言が気に入らなかったのだろう。
「なんて無礼な女だ。この御方は由緒あるシータケ伯爵家の長男エリンギ・シータケ様であるぞ!」
ここで金髪頭が引き連れていた護衛らしき男の一人が叫んだ。わざわざキノコ頭の紹介までしてくれたが、椎茸なのかエリンギなのかはハッキリして欲しいところだ。
「無礼という意味合いではそちらも一緒では? マリスは私たちの仲間ですよ。それなのに良く知りもせず決めつけて」
「そうだぜ失礼が過ぎるってもんだ」
「しいたけだかたけのこだか知らないけど流石にイラッと来るわね」
クルス、ゴング、パルコの三人がシータケの発言に嫌悪感を示した。しかし伯爵家の長男らしいがこいつが伯爵というわけじゃあるまいし良くここまで偉そうな態度とれるな。
「貴様ら揃いも揃って伯爵家のこの僕に対して不敬もいいところだぞ」
「それは伯爵家に権威があるだけで別にお前が偉いわけじゃないだろう」
「は?」
俺が口にすると同時に周囲の空気がひりついた。しまった、ついつい思ったことをそのまま口にしてしまった。暗殺者として仕事していたころは余計な火種を作らないようある程度は慎重に立ち回っていたものだがな。
冒険者になったことで気が緩んでいるのかもしれん。
「ふ、ふざけるな! この僕はシータケ伯爵家の後継者だ! その僕の言葉は伯爵家の言葉と一緒なんだよ!」
ツバを飛ばしながら迫ってくるシータケに辟易する。さっきから伯爵家だと偉ぶっているが立ち振舞が全く伴ってないな。
「こんなのの言葉が伯爵家の言葉と一緒って逆にヤバいだろう」
「明らかに伯爵家の品位を落としているわよね」
「さっきから失礼だぞ貴様ら!」
ゴングとパルコの呆れたような発言にシータケの護衛が言い返していた。ただ二人の言葉が間違っているとは思えないがな。
「リョウガ庇ってくれてありがとう。みんなもありがとうね。でも私のマナーがなってなかったのは確かだからもう大丈夫だよ」
するとマリスが前に出て皆にお礼を言った。しかし俺は別にマリスを庇ったつもりはないんだがな。
「その……シータケさん、も不快にさせたならごめんなさい。これから勉強していくので」
マリスがシータケに向けて頭を下げた。完璧とはいい難いがマリスも色々言葉選びを考えて話しているようだ。
一方でシータケの視線はマリスの胸元に向いていた。顔もニヤけているしわかりやすいやつだ。
「――ふん。少しは素直なようだな。それに亜人とは言えよく見れば見た目は悪くない。よし、反省していると言うならこの僕がお前を奴隷として飼ってやろう。そうだそれがいい! 僕がしっかり躾けてやろう」
「は?」
シータケがまた随分と突飛なことをいい出した。こいつの思考は俺でも読みづらいな。何故その考えに至ったのか理解できない。
当然いくら伯爵家といえどこんな無茶は通らないだろう。この世界の奴隷制度には一応それ相応のルールがあるからな。
「奴隷ってそれ本気で言ってるの?」
マリスの声色が変わった。明らかに今の発言を不快に思っている。
「何だそんなに嬉しいのか。そうかそうか。この由緒ある僕の奴隷になれるのだから光栄に思えて当然か」
シータケはマリスの返しを自分に都合よく解釈しているようだな。ただちょっとマズイか。一度は騙されて奴隷になっているだけにマリスは奴隷というワードには敏感だ。
「ふざ――」
「さっきから聞いてればこのキノコ、人語を介して頭の悪いことばかり言ってますよ。とんだモンスターね。ぶっとばしていいかなお兄ちゃん?」
「やめておくんだ。一応は伯爵家の人間なのだからな」
恐らくブチギレそうになっていたであろうマリスの言葉を遮るようにネイラが言い放ちパトリエに同意を求めていた。まぁ流石にパトリエからすればぶっ飛ばすのは無しだったようだがな。
とは言えネイラの発言でマリスの表情も変わった。シータケに対しての怒りが引いたようだな。
「き、貴様、この僕をまたキノコと、ふざけ――」
キノコと呼ばれるのがお気に召さないらしいな。シータケが今度はネイラに文句を言おうとしたがその言葉は途中で止まった。
「こ、これは、随分な上玉ではないか! 素晴らしい! こんな逸材が紛れていたとは。よし! お前は俺の妻にしてやろう!」
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