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第二章 暗殺者の異世界ライフの始まり編
第24話 暗殺者は初めてダンジョンを探索する
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「私、ダンジョン入るの初めてだよ」
「ウッキィ~」
「てかセラも来るんだな」
肩のモナもだがどうしてもついてきたいとゴーガンに頼んだようだな。
「ダンジョン攻略なんて久々だねぇ。ワクワクしちゃうよ」
あとはミトラも一緒だ。ゴーガンと夫婦で攻略に来たと言ったところか。
「俺も危険だとは言ったんだけどな。リョウガに鍛えられた成果を見せてやるって妙に張り切ってるんだよ」
「セラも強情だからね。ま、いいじゃないか。いざとなったらリョウガが守ってやってよ」
「勘弁してくれ。別に子守のために来たんじゃない」
「安心しろよリョウガ! 私だって鍛えたんだ! 足手まといにはならないよ!」
「ウキィ!」
ミトラが俺の背中あたりをバンバンっと叩いて言った。モナも妙に張り切ってるな。
「とにかく油断はするなよ。危ないと思ったらとにかく逃げろ」
ゴーガンがそう言ってセラに注意を促した。
「リョウガも確かに強いがダンジョンは初めてなんだろう?」
ゴーガンが念を押してきたので「あぁ」と短く返した。
「奥に行くほど凶悪な魔物や魔獣が出ることもあるし思いがけない罠もあるからな。俺が前を歩く」
「そうか。なら頼む」
ゴーガンに言われ先頭を任せることにした。確かにダンジョンという場所は初めてだ。最初に出会った魔獣は正直大したことなかったが奥に行くほど危険だと言うなら慎重に進むべきだろう。
「よし行くぞ!」
ゴーガンがダンジョンの奥に向けて足を踏み出した。俺たちもその後に続く。そして一分もしないうちにゴーガンが止まった。
「早速お出ましだ」
ゴーガンが戦斧を構えながら言った。視線の先には二足歩行で立つ大きなゴリラのような生き物がいた。手には棍棒のようなものを持っている。
「あれは?」
「グリズリーエイプだ」
俺が聞くとゴーガンがそう答えた。なるほどグリズリーエイプか。ゴリラのような見た目だが腕は熊に近いようだ。鋭い爪が生えている。
「動きはそこまで速くない。だが力がとんでもなく強い魔獣だ」
そう言いながらゴーガンが慎重に相手との距離を詰めだした。だが、それはあまりいい手と言えない。
「待てゴーガン」
「リョウガ。お前が強いのはわかっているが慢心は良くないぞ。ここは俺に任せておけ」
「そうだね。ここはうちのに任せときなよ」
俺が引き止めた意味をゴーガンとミトラは履き違えたようだ。やれやれ別に戦うのは構わないがな。
「それなら止めはしないが――」
そう前置きしたあとダンジョンの壁の一部を握り抜き取ったあとゴーガンの足元目掛けて投げた。地面に当たると同時に鋼鉄の歯が飛び出し空を噛んだ。
「やっぱり罠があったか。それを喰らっていたら戦いどころじゃないだろう?」
俺が言うとゴーガンが目の前の罠をみて顔を引きつらせた。どうやら気が付かなったようだ。
「やっぱリョウガがには敵わないね。また旦那を出し抜いちゃったじゃないか」
そう背後のミトラが言った。するとゴーガンが「フンッ!」と鼻息を荒くさせる。
「罠を見つけてくれたのは感謝しているぜ。だが本番はこれからだ!」
声を上げゴーガンがグリズリーエイブとの距離を詰めていく。
「ウッキィ~」
「てかセラも来るんだな」
肩のモナもだがどうしてもついてきたいとゴーガンに頼んだようだな。
「ダンジョン攻略なんて久々だねぇ。ワクワクしちゃうよ」
あとはミトラも一緒だ。ゴーガンと夫婦で攻略に来たと言ったところか。
「俺も危険だとは言ったんだけどな。リョウガに鍛えられた成果を見せてやるって妙に張り切ってるんだよ」
「セラも強情だからね。ま、いいじゃないか。いざとなったらリョウガが守ってやってよ」
「勘弁してくれ。別に子守のために来たんじゃない」
「安心しろよリョウガ! 私だって鍛えたんだ! 足手まといにはならないよ!」
「ウキィ!」
ミトラが俺の背中あたりをバンバンっと叩いて言った。モナも妙に張り切ってるな。
「とにかく油断はするなよ。危ないと思ったらとにかく逃げろ」
ゴーガンがそう言ってセラに注意を促した。
「リョウガも確かに強いがダンジョンは初めてなんだろう?」
ゴーガンが念を押してきたので「あぁ」と短く返した。
「奥に行くほど凶悪な魔物や魔獣が出ることもあるし思いがけない罠もあるからな。俺が前を歩く」
「そうか。なら頼む」
ゴーガンに言われ先頭を任せることにした。確かにダンジョンという場所は初めてだ。最初に出会った魔獣は正直大したことなかったが奥に行くほど危険だと言うなら慎重に進むべきだろう。
「よし行くぞ!」
ゴーガンがダンジョンの奥に向けて足を踏み出した。俺たちもその後に続く。そして一分もしないうちにゴーガンが止まった。
「早速お出ましだ」
ゴーガンが戦斧を構えながら言った。視線の先には二足歩行で立つ大きなゴリラのような生き物がいた。手には棍棒のようなものを持っている。
「あれは?」
「グリズリーエイプだ」
俺が聞くとゴーガンがそう答えた。なるほどグリズリーエイプか。ゴリラのような見た目だが腕は熊に近いようだ。鋭い爪が生えている。
「動きはそこまで速くない。だが力がとんでもなく強い魔獣だ」
そう言いながらゴーガンが慎重に相手との距離を詰めだした。だが、それはあまりいい手と言えない。
「待てゴーガン」
「リョウガ。お前が強いのはわかっているが慢心は良くないぞ。ここは俺に任せておけ」
「そうだね。ここはうちのに任せときなよ」
俺が引き止めた意味をゴーガンとミトラは履き違えたようだ。やれやれ別に戦うのは構わないがな。
「それなら止めはしないが――」
そう前置きしたあとダンジョンの壁の一部を握り抜き取ったあとゴーガンの足元目掛けて投げた。地面に当たると同時に鋼鉄の歯が飛び出し空を噛んだ。
「やっぱり罠があったか。それを喰らっていたら戦いどころじゃないだろう?」
俺が言うとゴーガンが目の前の罠をみて顔を引きつらせた。どうやら気が付かなったようだ。
「やっぱリョウガがには敵わないね。また旦那を出し抜いちゃったじゃないか」
そう背後のミトラが言った。するとゴーガンが「フンッ!」と鼻息を荒くさせる。
「罠を見つけてくれたのは感謝しているぜ。だが本番はこれからだ!」
声を上げゴーガンがグリズリーエイブとの距離を詰めていく。
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