12 / 47
第一章 追放された召喚師編
第11話 冒険者になろう
しおりを挟む
盗賊と誤解されて僕たちは砦から離れた。折角森から出たのにまた森に入ることになってしまった。
「これからどうするにゃ?」
「う~ん……このままだと砦から先にいけないよね。とりあえず盗賊の問題が解決してくれないと疑われたままだ」
逆に言えば盗賊の問題が解決できれば問題なく国境を越えられるかもしれない。
「――近くの町を目指そう」
「え? 大丈夫かにゃ……」
提案するとフェレスが耳を倒して声を細めた。安心させるために話を続ける。
「この近くの町ならまだ手配書が回ってない可能性が高いと思う。それで問題なさそうならフェレスが言っていたように冒険者登録するよ」
「え! 冒険者になるにゃ?」
僕の発言にフェレスが反応を見せた。少し嬉しそうにも見える。
「うん。ここで冒険者になって盗賊の情報も掴んでおきたい。それで可能なら――僕とフェレスで盗賊退治なんてどう?」
「え? 盗賊をにゃ?」
僕の発言にフェレスがどうして? といいたげに目をパチクリさせた。
「そう。ここで盗賊を退治するのは国境を抜けやすくする為。やっぱり何かしら理由があったほうが許可は出やすいだろうし冒険者なら国をまたいでの組織だから越境しやすいよね。その上で盗賊を退治出来れば功績が評価されて許可が貰えやすくなるんじゃないかなってそう思うんだ」
僕もそこまで冒険者に詳しいわけじゃないけど召喚師の中にも冒険者になった人はいるから、多少の知識はある。
だからこその提案だ。もっとも目の前のフェレスは現役の冒険者だ。問題があれば教えてくれるだろう。
「そうかにゃ。確かにそれなら無理は通しやすくなると思う……マークすごいにゃ!」
逆に褒められることになった。とは言え異論は無いようなので盗賊退治を念頭に近くの町に向かうことにした。街道沿いに進めば町までの道標があるからそれを頼った形だ。
さて、町が見えてきた。勿論既に手配書が回っていたなら他の手を考える必要があるけど――
「なるほど冒険者のフェレスとその連れってわけだな。丁度町では厄介事に見舞われていてな冒険者は大歓迎だ」
そう町の門番から言われた。一応少しでも怪しそうならすぐに逃げようとお互い認識していたけど良かった。この様子なら予想通りフェレスの手配書はまだ回ってきてないようだ。
そして厄介事というのはほぼ間違いなく盗賊の事だろう。
「でもよく考えたら盗賊を二人だけで退治出来るかにゃ?」
無事町に入った後、フェレスが不安そうに口にした。さっきまでは勢いで納得仕掛けていたようだけど、やっぱりそこが懸念材料になるか。
「前の戦いを見る限りフェレスは遠距離での戦いが得意なんだよね?」
「そうにゃ。スリングショットとブーメランを使った戦い方がメインにゃ」
中々に頼もしい。それに遠距離攻撃が可能なら盗賊の射程外から一方的に倒すことも可能だろう。
「それなら僕の標識召喚と組み合わせればなんとかなるかもしれない。勿論規模にもある程度左右されるけど……」
とは言え最近になって現れた盗賊がそこまで多いとは考えられない。荷を奪って生活を賄うような暮らしだと自然と維持できる人数に限界が出てくるからだ。
この辺りを拠点に活動する盗賊ってことを考えると数十人ぐらいはいたとしても百人を超えるような規模は考えられないと思う。
とにかく僕たちには時間がない。町をのんびり見ている暇もない為、すぐに冒険者ギルドに向かった。
ギルドに入ってからはフェレスに依頼が纏めて貼られている掲示板をチェックしてもらった。
その間に受付嬢の立っているカウンターに向かう。
「はい。冒険者になりたいのですね――」
受付嬢に冒険者になりたいと告げると自分に何が出来るか聞かれた。ただここでは召喚魔法が使えることは伏せておきたかった。
だから手っ取り早く済ますために途中で狩った獣の死体をそっと預かり所から出して見せることにする。
「すごい! これを貴方が?」
「はい。それで可能なら素材も買い取って欲しいのっですが可能ですか?」
「勿論。ただ解体されてないようなので解体料は差し引く形になりますが」
そう。僕は解体が出来ない。だけどギルドに専属の職人がいるからお願いして解体してもらった上で素材だけ買い取ってもらえる。
「それでお願いします。あの、それで登録は?」
「はい。これだけの腕があるなら文句なしですね。冒険者証を発行しますね」
良かった。獣を狩っていたことが実績として扱われた。冒険者証と素材の買取金額として大銀貨三枚と銀貨六枚を受け取った。
ふぅ。これでとりあえずはお金が出来たな。僕は掲示板を見ていたフェレスに声を掛ける。
「冒険者登録終わったよ」
「やったにゃ♪」
フェレスが耳をピコピコさせて喜んでくれた。こういった仕草が可愛い。尻尾も揺れてるし。
「それで盗賊の件はどうかな?」
「あったにゃ。しかも条件問わずの大型依頼にゃ。個別に受ける必要はなくて、盗賊を倒す、アジトの情報を掴むなどで報酬が貰える仕組みにゃ」
なるほど。被害が顕著に出てきている状況だと条件を付けて個別に依頼を受けるやり方は非効率だ。
だからこういった形でどんな冒険者でも盗賊に対処出来れば報酬を出すという形にしてるのか。
「だけどこれを見ると盗賊がどこを根城にしているかまでは詳しくわかってないようだにゃ。一応盗賊が現れた場所は地図に記されているけどにゃ」
フェレスに聞いて僕も掲示板とは別に資料として用意されている周辺の地図を見た。盗賊の出た場所にドクロマークが記されている。
「これは南西のこの辺りが特に多いみたいだね」
「そうにゃ。だからそこの近くかもと思うけどそれでも範囲が広いにゃ」
確かに。でもそれなら――
「これからどうするにゃ?」
「う~ん……このままだと砦から先にいけないよね。とりあえず盗賊の問題が解決してくれないと疑われたままだ」
逆に言えば盗賊の問題が解決できれば問題なく国境を越えられるかもしれない。
「――近くの町を目指そう」
「え? 大丈夫かにゃ……」
提案するとフェレスが耳を倒して声を細めた。安心させるために話を続ける。
「この近くの町ならまだ手配書が回ってない可能性が高いと思う。それで問題なさそうならフェレスが言っていたように冒険者登録するよ」
「え! 冒険者になるにゃ?」
僕の発言にフェレスが反応を見せた。少し嬉しそうにも見える。
「うん。ここで冒険者になって盗賊の情報も掴んでおきたい。それで可能なら――僕とフェレスで盗賊退治なんてどう?」
「え? 盗賊をにゃ?」
僕の発言にフェレスがどうして? といいたげに目をパチクリさせた。
「そう。ここで盗賊を退治するのは国境を抜けやすくする為。やっぱり何かしら理由があったほうが許可は出やすいだろうし冒険者なら国をまたいでの組織だから越境しやすいよね。その上で盗賊を退治出来れば功績が評価されて許可が貰えやすくなるんじゃないかなってそう思うんだ」
僕もそこまで冒険者に詳しいわけじゃないけど召喚師の中にも冒険者になった人はいるから、多少の知識はある。
だからこその提案だ。もっとも目の前のフェレスは現役の冒険者だ。問題があれば教えてくれるだろう。
「そうかにゃ。確かにそれなら無理は通しやすくなると思う……マークすごいにゃ!」
逆に褒められることになった。とは言え異論は無いようなので盗賊退治を念頭に近くの町に向かうことにした。街道沿いに進めば町までの道標があるからそれを頼った形だ。
さて、町が見えてきた。勿論既に手配書が回っていたなら他の手を考える必要があるけど――
「なるほど冒険者のフェレスとその連れってわけだな。丁度町では厄介事に見舞われていてな冒険者は大歓迎だ」
そう町の門番から言われた。一応少しでも怪しそうならすぐに逃げようとお互い認識していたけど良かった。この様子なら予想通りフェレスの手配書はまだ回ってきてないようだ。
そして厄介事というのはほぼ間違いなく盗賊の事だろう。
「でもよく考えたら盗賊を二人だけで退治出来るかにゃ?」
無事町に入った後、フェレスが不安そうに口にした。さっきまでは勢いで納得仕掛けていたようだけど、やっぱりそこが懸念材料になるか。
「前の戦いを見る限りフェレスは遠距離での戦いが得意なんだよね?」
「そうにゃ。スリングショットとブーメランを使った戦い方がメインにゃ」
中々に頼もしい。それに遠距離攻撃が可能なら盗賊の射程外から一方的に倒すことも可能だろう。
「それなら僕の標識召喚と組み合わせればなんとかなるかもしれない。勿論規模にもある程度左右されるけど……」
とは言え最近になって現れた盗賊がそこまで多いとは考えられない。荷を奪って生活を賄うような暮らしだと自然と維持できる人数に限界が出てくるからだ。
この辺りを拠点に活動する盗賊ってことを考えると数十人ぐらいはいたとしても百人を超えるような規模は考えられないと思う。
とにかく僕たちには時間がない。町をのんびり見ている暇もない為、すぐに冒険者ギルドに向かった。
ギルドに入ってからはフェレスに依頼が纏めて貼られている掲示板をチェックしてもらった。
その間に受付嬢の立っているカウンターに向かう。
「はい。冒険者になりたいのですね――」
受付嬢に冒険者になりたいと告げると自分に何が出来るか聞かれた。ただここでは召喚魔法が使えることは伏せておきたかった。
だから手っ取り早く済ますために途中で狩った獣の死体をそっと預かり所から出して見せることにする。
「すごい! これを貴方が?」
「はい。それで可能なら素材も買い取って欲しいのっですが可能ですか?」
「勿論。ただ解体されてないようなので解体料は差し引く形になりますが」
そう。僕は解体が出来ない。だけどギルドに専属の職人がいるからお願いして解体してもらった上で素材だけ買い取ってもらえる。
「それでお願いします。あの、それで登録は?」
「はい。これだけの腕があるなら文句なしですね。冒険者証を発行しますね」
良かった。獣を狩っていたことが実績として扱われた。冒険者証と素材の買取金額として大銀貨三枚と銀貨六枚を受け取った。
ふぅ。これでとりあえずはお金が出来たな。僕は掲示板を見ていたフェレスに声を掛ける。
「冒険者登録終わったよ」
「やったにゃ♪」
フェレスが耳をピコピコさせて喜んでくれた。こういった仕草が可愛い。尻尾も揺れてるし。
「それで盗賊の件はどうかな?」
「あったにゃ。しかも条件問わずの大型依頼にゃ。個別に受ける必要はなくて、盗賊を倒す、アジトの情報を掴むなどで報酬が貰える仕組みにゃ」
なるほど。被害が顕著に出てきている状況だと条件を付けて個別に依頼を受けるやり方は非効率だ。
だからこういった形でどんな冒険者でも盗賊に対処出来れば報酬を出すという形にしてるのか。
「だけどこれを見ると盗賊がどこを根城にしているかまでは詳しくわかってないようだにゃ。一応盗賊が現れた場所は地図に記されているけどにゃ」
フェレスに聞いて僕も掲示板とは別に資料として用意されている周辺の地図を見た。盗賊の出た場所にドクロマークが記されている。
「これは南西のこの辺りが特に多いみたいだね」
「そうにゃ。だからそこの近くかもと思うけどそれでも範囲が広いにゃ」
確かに。でもそれなら――
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
愛想を尽かした女と尽かされた男
火野村志紀
恋愛
※全16話となります。
「そうですか。今まであなたに尽くしていた私は側妃扱いで、急に湧いて出てきた彼女が正妃だと? どうぞ、お好きになさって。その代わり私も好きにしますので」
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。
「さようなら、私が産まれた国。
私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」
リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる──
◇婚約破棄の“後”の話です。
◇転生チート。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^
◇なので感想欄閉じます(笑)
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
聖女の姉が行方不明になりました
蓮沼ナノ
ファンタジー
8年前、姉が聖女の力に目覚め無理矢理王宮に連れて行かれた。取り残された家族は泣きながらも姉の幸せを願っていたが、8年後、王宮から姉が行方不明になったと聞かされる。妹のバリーは姉を探しに王都へと向かうが、王宮では元平民の姉は虐げられていたようで…聖女になった姉と田舎に残された家族の話し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる