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第四章 転生忍者魔法大会編
四-二話 転生忍者、ミモザの様子を知りロイスについて聞かれる
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ゼンラが全裸でやってきた。いつものことだけどな! マントを羽織ってたが前を出してたら意味がないだろう!
「本当にあんたは。しっかり前は閉めなさい」
「ふむ。何故だ!」
「だから何故だじゃないでしょう」
そして我らが救世主マシムがやってきた。何とマシムはゼンラのマントを見事に閉めさせたのだ。
一瞬感動しかけたがとても当たり前のことだった。あとゼンラが前を開けた瞬間やはりデトラに目を塞がれた。
「全くやれやれだぜ」
「デック。お前鼻血出てるぞ」
デックが横を向いて袖でごしごし顔を擦った。デトラの目が冷たいぞ。
「それよりもちゃんと伝えることを伝えなさいよ」
「うむそうであったな。どうやら我が弟子ミモザの事を心配してくれているようだが安心するがいいぞ! ミモザは私の下で今も元気で全裸だ!」
「えぇえぇええ!」
デックが目玉飛び出んばかりに驚いていた。くそっ、もう本格的に意味がわからないぞ。
「ずっと何も着てないなんてそんなにショックだったのミモザさん!」
「……落ち着けデトラ」
あたふたしてるデトラをマグが宥める。全裸かどうかはともかくゼンラの話だけきくには意外と元気なのかもしれない。
「今は少しでも気を紛らわしたいと私の全裸流の剣術に取り組んでいる。だから安心したまえ! 全裸待機していればいずれ顔を見せるだろう」
「ぜ、ぜぜ、全裸、た、待機?」
「……デトラ。もうコイツの言葉に耳を傾けるな」
マグが本気でデトラを心配している。精神的な意味でな!
「そもそも全裸流ってなんだよ……」
「おお! 興味あるのか全裸ある若者。全裸流の全裸の呼吸に!」
「ねぇよ」
明らかに怪しい剣術にしか思えないぞ。全裸で呼吸とか。
「ま、安心しなさい。ゼンラは言動こそ怪しいしすぐに全裸になりたがる変態だけど面倒見はいいのよ」
「安心できる要素が皆無なのじゃ」
カグヤの突っ込みは的確だ。そもそも話が繋がらん!
「それより貴方の方はどうなの?」
「俺? 特に何もないが」
「そう? 色々ややこしい事になってそうだけど……」
マシムがちらっと女の子達を見た。何故そっちを?
「ウキィ」
「ガウガウ」
俺を見て何故かエンコウとマガミが呆れたような顔を見せた。何故だ。
「それと――貴方の兄はどうなの?」
「あぁ……まだ部屋に閉じこもってるよ。全く自分の家でもないってのに」
大叔父が捕まり大会の決勝も中止になった。もっともロイスとの決着自体は準決勝でついている。
ただ色々あったからな。大叔父のこともだが俺に負けたのもあいつにとってはショックだったんだろう。それで引きこもってちゃ世話ないが。
「――そう。貴方はしっかり話した?」
「は? なんで俺が……」
「大事なことよ。貴方にも色々あったんでしょうけど、どんなことでも話せる内に話しておくべき。失ってから気がついても……遅いんだからね」
そう言ったマシムが遠い目を見せた。今の言葉まるで自分に言い聞かせるようでもあったな……
「ま、ここから先はあなた次第ね。それとゼンラまだ大事なことがあったんじゃない?」
「うむ。そうであったな。メラク殿だが町を出た。弟でもあるラグールの件で動いてもらうためだ。私の父とも会って話すことだろう。アッハッハ!」
ち、父。こいつにも父がいるのか。いや、そりゃそうか。
「あとチェストくんもついていったみたいよ。なんだかんだでメラク様も認めたみたいね」
おお! やったなチェスト。あの粘り強さの勝利か。メラクにも何か思うとこがあったのかもだけど。
「何れまた貴方達にも話は聞くことになると思うわ。その時は宜しくね」
「あぁ勿論協力はするさ」
そしてゼンラとマシムはギルドに戻っていた。まだやることがあるようだ。やはりあいつのことがあって忙しないのだろう。
さてと、後はこれからどうするかだが、ロイスのことか……全く妙なことを言い残していくな。
「あ! いた!」
うん? 声がしてなんだろうと思いきやバーモンドが小走りでやってきた。相変わらず歯が出てるな。
「ジン! ロイス様はロイス様の体調はどうなのですか!」
バーモンドが心配そうに俺に聞いてきた。何だこいつロイスのこと心配してるのか?
意外だなもっとドライな関係かと思ったのに。
「部屋に籠もってるよ。体は元気だと思うから心配いらないと思うけどさ」
「何を言ってるんですか! もしかしたら体調を崩しているかもしれないのにそれでも弟ですか!」
「いや、そう言われても……」
「とにかくさっさと行くですよ!」
「は? 行くってどこに?」
「ロイス様のお見舞いですよ! さぁ貴方達も早く!」
おいおい、何か急にバーモンドが主導権を握りだしたんだが――
「本当にあんたは。しっかり前は閉めなさい」
「ふむ。何故だ!」
「だから何故だじゃないでしょう」
そして我らが救世主マシムがやってきた。何とマシムはゼンラのマントを見事に閉めさせたのだ。
一瞬感動しかけたがとても当たり前のことだった。あとゼンラが前を開けた瞬間やはりデトラに目を塞がれた。
「全くやれやれだぜ」
「デック。お前鼻血出てるぞ」
デックが横を向いて袖でごしごし顔を擦った。デトラの目が冷たいぞ。
「それよりもちゃんと伝えることを伝えなさいよ」
「うむそうであったな。どうやら我が弟子ミモザの事を心配してくれているようだが安心するがいいぞ! ミモザは私の下で今も元気で全裸だ!」
「えぇえぇええ!」
デックが目玉飛び出んばかりに驚いていた。くそっ、もう本格的に意味がわからないぞ。
「ずっと何も着てないなんてそんなにショックだったのミモザさん!」
「……落ち着けデトラ」
あたふたしてるデトラをマグが宥める。全裸かどうかはともかくゼンラの話だけきくには意外と元気なのかもしれない。
「今は少しでも気を紛らわしたいと私の全裸流の剣術に取り組んでいる。だから安心したまえ! 全裸待機していればいずれ顔を見せるだろう」
「ぜ、ぜぜ、全裸、た、待機?」
「……デトラ。もうコイツの言葉に耳を傾けるな」
マグが本気でデトラを心配している。精神的な意味でな!
「そもそも全裸流ってなんだよ……」
「おお! 興味あるのか全裸ある若者。全裸流の全裸の呼吸に!」
「ねぇよ」
明らかに怪しい剣術にしか思えないぞ。全裸で呼吸とか。
「ま、安心しなさい。ゼンラは言動こそ怪しいしすぐに全裸になりたがる変態だけど面倒見はいいのよ」
「安心できる要素が皆無なのじゃ」
カグヤの突っ込みは的確だ。そもそも話が繋がらん!
「それより貴方の方はどうなの?」
「俺? 特に何もないが」
「そう? 色々ややこしい事になってそうだけど……」
マシムがちらっと女の子達を見た。何故そっちを?
「ウキィ」
「ガウガウ」
俺を見て何故かエンコウとマガミが呆れたような顔を見せた。何故だ。
「それと――貴方の兄はどうなの?」
「あぁ……まだ部屋に閉じこもってるよ。全く自分の家でもないってのに」
大叔父が捕まり大会の決勝も中止になった。もっともロイスとの決着自体は準決勝でついている。
ただ色々あったからな。大叔父のこともだが俺に負けたのもあいつにとってはショックだったんだろう。それで引きこもってちゃ世話ないが。
「――そう。貴方はしっかり話した?」
「は? なんで俺が……」
「大事なことよ。貴方にも色々あったんでしょうけど、どんなことでも話せる内に話しておくべき。失ってから気がついても……遅いんだからね」
そう言ったマシムが遠い目を見せた。今の言葉まるで自分に言い聞かせるようでもあったな……
「ま、ここから先はあなた次第ね。それとゼンラまだ大事なことがあったんじゃない?」
「うむ。そうであったな。メラク殿だが町を出た。弟でもあるラグールの件で動いてもらうためだ。私の父とも会って話すことだろう。アッハッハ!」
ち、父。こいつにも父がいるのか。いや、そりゃそうか。
「あとチェストくんもついていったみたいよ。なんだかんだでメラク様も認めたみたいね」
おお! やったなチェスト。あの粘り強さの勝利か。メラクにも何か思うとこがあったのかもだけど。
「何れまた貴方達にも話は聞くことになると思うわ。その時は宜しくね」
「あぁ勿論協力はするさ」
そしてゼンラとマシムはギルドに戻っていた。まだやることがあるようだ。やはりあいつのことがあって忙しないのだろう。
さてと、後はこれからどうするかだが、ロイスのことか……全く妙なことを言い残していくな。
「あ! いた!」
うん? 声がしてなんだろうと思いきやバーモンドが小走りでやってきた。相変わらず歯が出てるな。
「ジン! ロイス様はロイス様の体調はどうなのですか!」
バーモンドが心配そうに俺に聞いてきた。何だこいつロイスのこと心配してるのか?
意外だなもっとドライな関係かと思ったのに。
「部屋に籠もってるよ。体は元気だと思うから心配いらないと思うけどさ」
「何を言ってるんですか! もしかしたら体調を崩しているかもしれないのにそれでも弟ですか!」
「いや、そう言われても……」
「とにかくさっさと行くですよ!」
「は? 行くってどこに?」
「ロイス様のお見舞いですよ! さぁ貴方達も早く!」
おいおい、何か急にバーモンドが主導権を握りだしたんだが――
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