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3巻

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 第一章 転生忍者、みんなで予選を勝ち抜く


 俺、ジンはもとという国で育った元忍者だ。しかし任務の途中で命を落とし、日ノ本とはまったく違う異世界の、エイガ男爵だんしゃく家の赤子として転生してしまった。
 異世界で成長した俺は、奴隷どれいとして捕らえられていた日ノ本の姫、カグヤ様と偶然出会い、彼女を助けるために魔法大会に出ることになった。姫様は、俺の忍法によってこちらの世界に転移していたんだよな。
 色々とあった予選だったが、結果としては上々だったと言えるだろう。俺は勿論もちろん、友人であるデトラも予選を勝ち抜いた。それとひょんなことで知り合いになった魔法使いのマグことマグノリアも同様だ。
 さて、現在俺はデトラとマグと一緒に大会会場のロビーにいる。

「ガフン、クゥ~ンクゥ~ン」
「ウキッキィ♪」
「……よしよし」

 小猿のエンコウと銀狼のマガミは、すっかりマグになついていた。ごろんっと仰向けになってお腹をでられて気持ちよさそうにしている。

「マガミちゃんもエンコウちゃんも、すっかりマグちゃんと仲良しだね」

 デトラが微笑ほほえましげに言うと、マグは静かにつぶやく。

「……動物は好き」

 そうだったのか。しかし俺の周りには動物好きが集まるな。以前戦った、大叔父のタラゼド伯爵の娘であるミモザもそうだった。ミモザと一緒にいた大叔父の家令……ドルドだったか? あいつは動物が苦手だったみたいだが。
 そんな風にまったりしつつ、俺たちは今、友人のデックがロビーに来るのを待っている。
 デックは魔法大会ではなく、武術大会の予選に出ているのだ。会場が別なので詳しい状況はわからないが、どうやら武術大会の予選は少々進行が遅れているらしい。
 ま、魔法大会の予選は大分早く終わったしな。一対一の勝ち抜き戦だったはずなのに、マグが全員まとめて相手して、一度の試合で済ませたし。
 マグはマガミを撫でながら口を開く。

「……今待っているのはデトラのお兄ちゃん?」
「うん。お兄ちゃんはジンさんに剣を教わったおかげで、ここまで来られたんだ。勝ち残っていればいいんだけど」
「……驚いた。ジンは剣術も得意?」

 マグがこちらを見て尋ねてきたので、うなずいて答える。

「今はマガミとエンコウのおかげで魔法が使えるけど、元々は魔力もなかったし剣を中心に習っていたからな」

 マガミとエンコウのおかげ、というのは嘘で、本当は俺が魔法を使うフリをして忍法を使っているのだが……正直に話すわけにもいかない。
 そんなことを思いつつ、俺は話を続ける。

「まぁデックに教えたと言っても、基本的なことだけなんだが」
「そ、その基本的なことが凄かったみたいだけどね。なんか死にそうな顔をしていたこともあったし……」

 デトラが顔をひきつらせながら言った。

「ジン!」

 すると、俺を呼ぶ声が聞こえた。振り返ると、力強い足取りでこっちに向かってくるデックの姿。表情は明るい。これはデックも勝ち残ったと見てよさそうだ。

「お兄ちゃん! 試合どうだったの?」
「おう、バッチリだ。本戦出場を決めてきたぜ! そっちは?」
「私も予選突破したよ」

 デトラに続いて、俺も言う。

「俺もだ。これで三人とも無事本戦出場だな」
「おう! よかったぜ。ジンはまったく心配してなかったけど、デトラは相手次第とも思ったし……って、その子は?」

 デックの視線がマグに移る。当然だがデックは彼女を知らない。
 その質問に対してはデトラが答えた。

「大会で仲良くなったマグちゃん……じゃなくて、マグノリアさん。一緒に魔法大会の予選を勝ち抜いたんだ」
「へぇ~そうなんだな。あ、はじめまして。デトラの兄のデックです」
「……ん、私はマグノリア。みんなマグと呼ぶからそれでいい」

 マグに続いて、俺も言う。

「俺もマグと呼んでいるし、そんなにかしこまらなくても彼女は気にしないタイプだ」
「そうなのか? なら俺のことも好きなように呼んでくれ」
「……わかった。確かに、ジンの言う通りデトラとは似てない」
「プッ」
「な、おま、この子に何言ったんだよ!」

 デックが俺の肩に腕を回してきた。
 いやいや、妹と違ってちょっと兄の方はゴツいと伝えただけなんだがな。若干、脚色きゃくしょくしたかもしれないけど。
 デトラはデックに話す。

「マグちゃんは凄いんだよ。最初の試合でいきなりブロックの出場者全員を相手して、まとめて倒しちゃったんだから」
「ふぇ~。凄そうだけど、いいのかそれ?」
「ま、その試合だけ特別に認められたってところだ」

 俺は苦笑しながらそう言った。
 それから俺たちは、歩きながら予選であったことをお互いに話す。俺は真空の魔法士、ゲーニックと戦った時のことを話した。

「真空の魔法士とか、相変わらずジンはとんでもない相手と巡り合うな」

 デックの言葉に、デトラが珍しく怒り顔で反応する。

「凄く腹の立つ相手だったんだよ。でもジンさんが倒してくれてスッキリしちゃった」

 どうやらデトラは随分とゲーニックにご立腹だったようだ。確かに顔はともかく、性格的には女の子に好かれるタイプではなかったかもな。
 すると、マグが口を開く。

「……ゲーニックを魔法の一撃で倒したジンの腕は本物。使った魔法も嵐属性。正直ジンを馬鹿にしている連中がいることが不思議」
「ジンはどうしても魔力で判断されるんだよな……」

 そう言いつつ、デックはばつが悪そうに頭を掻いた。最初に会った時、デックも俺を魔力ゼロとして馬鹿にしていたことを思い出したのかもしれない。もう俺はまったく気にしてないのだけどな。

「デックはそんな俺でも友達と呼んでくれたし、いい奴だよ」

 俺がフォローを入れると、マグは頷いた。

「……認めてくれる友達がいるのはいいことだと思う」
「それならマグちゃんだって、ジンさんのことしっかり見ていたよね」
「……私は凄くジンと戦ってみたい」

 マグが眼光を鋭くして俺を見てきた。意外と熱いところがあるんだな。元々強気なタイプだなとは思っていたけど。
 そんなマグを見て、デックがニカッと笑う。

「ジンに手強いライバル出現ってか?」
「はは、お手柔らかに。それで、デックの方はどうだった? 気になる相手はいたのか?」
「うん? あぁ、一人いたよ。女の子なんだけどやたら剣の腕が立ってな。あと気が強い。でも話してみるといい子だったぜ」

 ははは、と笑うデック。
 気が強い、か。俺の脳裏のうりにふとミモザの顔が浮かんだ。そういえば、あいつは武術大会に出てるんだったな。
 まさかデックが言っているのって……いやでも、いい、子? うん、違うな。いい子というタイプではない。ということは他に、性格がいい凄腕の女剣士がいたということか。
 さて、そのあとはそれぞれの宿に帰ることになった。
 俺はデックたちと別れて自分の宿に戻り、夕食の席で父上に予選の結果を報告する。

「そうか、予選は勝ち残ったか」
「はい。これで本戦を迎えることができます」
「お前みたいな愚弟ぐていが、まさか勝ち残るとは――」

 兄貴のロイスは相変わらずの悪態だ。ただ、父上ににらまれてそれ以上は何も言わなくなった。恨みがましい目をこっちに向けてきたけど、俺は無視を決め込んだ。

「ジンもロイスも、お互いしっかりな」

 父上が言った。兄貴は予選を免除されていて、本戦から出場するのだ。

「はい、父様」
「勿論、優勝するのはこの私ですからね」
「ウキキィ!」
「ガウガウ!」

 鼻息を荒くする兄貴にマガミとエンコウが強めの鳴き声を上げた。俺が兄貴に負けるわけないと訴えてくれているようだった。
 兄貴はマガミたちを見て、フンと鼻を鳴らす。

「相変わらず飼い主に似て生意気なけものだ。父様、私はもう部屋に戻ります。一応、こいつとは大会では敵ですからね。今後は食事も別にさせてもらいますよ」

 そして兄貴は先に部屋へと戻っていた。

「……すまないな。ロイスにはキツく言っているのだが、かえってへそを曲げてしまったのかもしれない」
「気にしていませんよ。それに大会では敵同士なのは確かですから」
「……わかり合えないものなのかな――」
「クゥ~ン……」
「ウキィ……」

 父上がどことなく寂しそうに口にした。その姿にマガミとエンコウも細く鳴いた。この世界ではあいつとは血がつながった兄弟だ。俺たちがいがみ合っているのを気にしているのかもしれない。 俺としては向こうが突っかかって来るようなことがなければ、それ相応の対応をするつもりではあるんだけどな…… 


 ◇◆◇


「なんじゃ、また来たのか。しかもこんな時間に乙女の部屋に来るとは不躾ぶしつけな奴なのじゃ」
「ははっ……」

 夜になり、俺とエンコウは奴隷商館に忍び込んだ。ここに捕まっている姫様の様子を見に来たというのもあるし、大会がどうなっているか教えておこうと思ったのもある。
 姫様の様子に変わりはない。わりと元気そうだ。ここは奴隷だからといってひどい扱いをすることはないようだからまだ安心できる。

「残念じゃったな。今日は着替えておらんぞ」

 スッと目を細めて姫様が言った。
 前に俺が裸を見てしまったことをまだ根に持っていたのか……まったく、これじゃあまるで俺がのぞきのためにやってきているみたいじゃないか。

「酷い誤解ですね。これでも一応心配して来ているのですよ?」
「お主の心配などいらん。わらわにはこやつがいれば十分じゃ。のうエンコウやぁ」
「ウキィ、ウキッキィ♪」

 姫様に手招きされ、近づいていくエンコウ。モフられてすっかり上機嫌だな。エンコウは特に女の子が好きなのだ。

「それなら僕が来る理由にはなりましたね。エンコウは僕の従魔じゅうまだし」
「従魔とな?」

 姫様が小首をかしげた。日ノ本で生まれ育った姫様に、こちらの世界の常識が通じるわけもないか。

「要は僕とエンコウは契約を結んでいるってことです。以前も言いましたが、そのおかげで色々と魔法が扱える――」
「ようわからんが、エンコウは凄いのう」
「ウキィ~」

 姫様が仰向けになったエンコウの腹を優しく撫でながら言った。それを受けてエンコウも気持ちよさそうに鳴く。俺じゃなくてエンコウが凄いことになってしまった。

「……今日来たのは、今の状況を教えようと思ってです」
「状況とな?」

 姫様がはて、という表情で言った。

「そうです。僕は今日の予選で勝利して明日の本戦に駒を進めました。試合数が多いので試合は二日に分けて行われます」

 同時に武術大会もあるので、どうしても二日は取られるわけだ。

「ふむ、そうなのか……それでよい成績を残せば、妾はお前の所有物になるのか」

 俺の話を聞いた後、姫様はエンコウを構う手を止めて、探るような目を俺に向けてきた。

「そんな顔しなくても大丈夫ですよ。以前も言ったように俺は……いえ、僕はあなたを奴隷として扱うつもりはないので」

 一瞬素が出そうになってしまった。危ない危ない。
 俺はできるだけ不安にさせないよう笑みを浮かべた。当然だ。姫様を奴隷にするなんて、そんな恐れ多いことはできない。

「……妾ものう、だんだん自分の状況がつかめてきたのじゃ。お主が信じているかは知らぬが、妾はこれでも姫じゃからな。だからこそ敵の手に落ちた時の処遇もわかっておるつもりじゃ」

 姫様がどこか寂しげに語る。信じるも何もないな。そばに仕えていたのだし。
 ただ、何故今になってそんなことを語るのかは……やはり前世でのことを思ってのことか。もし前世の俺が命を落とした日、姫様がこの世界に転移せずあのまま捕まっていたなら、その結果はこの世界の奴隷とそう変わらなかったことだろう。
 いや、下手したらもっと酷いかもな。姫様の持つ不思議な能力を知る者なら、骨のずいまでしゃぶりつくそうとしたはずだ。だからこそ俺は、姫様を他の誰の手にも渡すわけにはいかなかった。

「今、僕が言えるのは、信じて待っていてほしいということだけです」
「だったらいい加減その堅苦しい喋り方をやめるのじゃな」

 姫様が突然、俺にそんなことを言ってきた。

「え?」

 思わず戸惑いの声が漏れてしまう。エンコウも、ウキィ? と鳴いて彼女を見ていた。

「お主、絶対普段はそんな口調ではないじゃろう? 話していてわかる。時折乱れておるし、慣れない喋り方をするからそうなるのじゃ」
「あ、はは……」

 バレていたか。姫様だからそれ相応の接し方をするつもりだったんだけど。

「妾が姫だということを考慮しているというなら、いらぬお世話じゃ。今の妾は明日どうなるかもわからぬ身の上じゃからのう。だから、普段から慣れ親しんだ言葉で語るがよい」

 姫様は再びエンコウを構いながら言った。なんか昔を思い出すな。姫様の護衛として任務についた直後の俺も、当初は丁寧な口調で喋っていた。
 だけどいつしか姫様はそれを嫌がるようになった……

「ふぅ、わかったよ。これが俺のだ。だけど、こうなったらもう戻せないぞ?」

 仕方ないのでデックたちと話す口調にする。これが今の素だからだ。そして確かにこの方が楽だ。

「はは、なんじゃお主、その方がずっと合っておるではないか。さっきまでの取り繕ったような口調よりずっと良い」

 姫様は楽しそうに笑った。

「さて、あまり長居もできないし、俺はもう行くとするよ」
「……そうか」

 俺がそう言うと、姫様の表情が沈んだ。うむ……

「もしかして寂しかったりする?」
「ば、馬鹿言うでないこのれ者が! 妾は……そうじゃ、エンコウと離れるのが残念なだけじゃ!」
「ウキキィ」

 エンコウを撫でる手を速め姫様が答えた。素直じゃないなと思う。

「また来るからさ」
「ふ、ふん。お主などどうでもよいが、エンコウとは会いたいからのう。し、仕方ないのじゃ」

 そう言って姫様がそっぽを向いた。何故かちょっと照れくさそうである。

「エンコウ、またのう」
「ウキィ~」

 そして名残惜しそうにしつつエンコウを手放す姫様。エンコウもちょっと残念そうだ。すっかり姫様を気に入ったようだな。
 そして俺はエンコウを連れて奴隷商館をあとにして部屋に戻る。自室には鍵もかけておいたし、部屋に仕掛けを施し、誰かが入ったらすぐにわかるようにしてあった。それを確認する限り誰も部屋には入ってないようだ。
 さてと、今日はもうベッドに入って寝るとするかな。


 ◇◆◇


 明朝、俺は父様に声をかけられたのでエンコウやマガミを連れて食堂に向かった。
 大会前は、朝食をしっかり摂っておいた方がいいだろう。

「朝から獣臭くてたまらんな」

 兄貴が席にやってきて、開口一番文句を言った。こいつは本当にぶれないな。

「父様、そもそも猿や狼が人様と同じテーブルで食事を摂るなど問題では? 第一――」
「ウキッ」
「ぶべっ!」

 兄貴が自分を馬鹿にしてるのがわかったからか、エンコウは俺の肩からテーブルに飛び下り、朝食として置かれていた木の実を掴んで兄貴に投げつけた。あれはナマタマの実だな。卵形の実で皮を割ってドロッとした種子を食べる。日ノ本では生卵を食べることもあったが食感はそれに似ている。ちょっと臭みはあるけど慣れると癖になる食べ物だ。
 ナマタマの実は見事に兄貴の頭に当たり、皮が割れてベチャッとした液体が顔に張り付いた。思わず俺は、プッ、と噴き出してしまう。

「ガウガウガウ」

 マガミも尻尾しっぽをブンブンッと振っておかしそうに鳴いていた。まったく、朝から愉快なものを見せてくれる。

「こらこら駄目だぞエンコウ」
「ウキッ」

 とはいえ行儀がいいとはいえないからな。肩に戻ってきたエンコウにしっかり注意しておかないと。

「言ってることとやってることが違うだろうコラッ!」

 すると兄貴がドロドロになった顔のまま不機嫌そうに怒鳴った。何かおかしいかな? 頭を撫でながらではあるがキチッと注意したつもりだぞ。

「父様! 今すぐこの猿を衛兵に突き出してください!」
「無茶言うな」
「ナマタマをぶつけられたんですよこっちは!」
「猿のやったことだ。それより早くけ。ちょっと匂うぞ」

 父上からタオルを手渡されゴシゴシと拭く兄貴。しかし朝からやかましい奴だ。朝食ぐらい静かに食べられないのか。

「ところで、以前魔法を見せてもらった時、結局エンコウの力は見られなかったが、エンコウも何か魔法が使えるのかな?」

 ふと、エンコウを見ながら父上が聞いてくる。そういえば結局あの時もマガミの力しか見せていなかったな。

「えぇ、そうですね。試合で見るまでのお楽しみということで」

 エンコウの力は事前にどんなものか確認してある。かなり特殊な能力だから、見れば驚いてくれるかもしれない。

「どうせ大した力じゃありませんよ。過度な期待はがっかりするだけだ」

 不機嫌そうに兄貴が言った。その姿に父上がため息をく。

「とにかく、昨日も言ったが、大会期間中は貴様と馴れ合うつもりはないからな」

 そして別の席に行ってしまった。馴れ合うって、そんな態度は一切見せたことがないだろう。

「ウキャッキャ」

 するとエンコウが離れた席の兄貴に向けてあっかんべぇをした。

「こ、この! おいお前! 一体こいつのしつけはどうなってんだ!」

 途端に怒りだす兄貴。エンコウは楽しそうに尻を向けてペンペンッと叩いて挑発している。

「ムギギギギィ!」

 兄貴が歯ぎしりしてますます悔しがった。しかしわざわざ俺から離れたのに、いちいちこっちを気にしていたら意味がないだろうに。
 さて、朝食を終え、俺はみんなと待ち合わせしているからと父上に伝えて先に席を立った。兄貴がブツブツ何か口にしていたが、いちいち構っていられない。
 さて、俺たちは宿を出て闘技場に向かった。

「おいジーン」
「ジンさん」

 闘技場に着くとデックとデトラから声をかけられた。二人の方が早かったみたいだな。

「……ジン」
「おお、マグも来たか。丁度よかったな」

 デックとデトラが駆け寄ってくるのとほぼ同時に別方向からマグがやってきた。肩の上では俺とマグにしか見えていないサラマンダーが、ボォボォッと小さな火を吐いている。
 見ている分にはなんとも可愛らしいが、あまりそっちに注目すると変に思われそうだからほどほどにっと。


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