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第五章 転生忍者吸血鬼出現編
幕間 とある妹の話
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「嘘、ですよね?」
「……信じられないのも無理はありません。私も未だに……受け止めきれずにいます」
今日、兄様が死んだと伝えられた。やってきたのは兄様と同じ部隊に所属していたという女騎士だった。
彼女は涙ながらに兄様が亡くなった経緯を教えてくれた。だが、いくら聞いても現実味がなく感じられ、私はどうしても信じることが出来なかった。
「それ、冗談ですよね? やだな兄様。騎士団長になってもそういう子どもみたいなところはかわらないんだから……」
「――本当に残念です。私にもっと力があれば――悔やんでも悔やみきれません。私のことはどう恨んでくれても構いません。ですが貴方のお兄様は立派に戦い、そして町を引いては国を守るために務めを果たされ逝去いたしました――」
兄様のことを誇りに思ってくださいと彼女は言った。それから彼女とどうわかれたのか、いまいちはっきりとは覚えていない。
兄は遺体も帰ってくることはなかった。吸血鬼と戦った影響で灰に還ってしまい、髪の毛一本残らなかったという。
家族も当然嘆き悲しんだが、最終的には兄様の死は立派だったということにし葬儀も仰々しい物だった。
王国の将軍も参列し、追悼の意を示した。私の心はここにあらずで、まるでどこかの遠い知らない人が亡くなったかのように現実感がわかなかった。
だけど――それは段々と私の中に形として現れ、そして兄様のお墓を前にした時、一気に濁流となって押し寄せてきた。
皆私に気を遣って一人にしてくれたのだと思う。溜まっていた涙が堰を切ったように溢れていた。
「どうして、私、もっと教わりたいことが一杯あったのに――魔法学園に入学して卒業して、やっと兄様と同じ場所に立てたよって、伝えたかったのにどうして!」
「全く酷い葬儀だった。それに遺体すら残らない形だけの墓なんて作って何を悔やむのか。きっとお前の兄様とやらは天国で嘆き悲しんでるだろうさ」
涙が止まらない。悔やんでも悔やみきれない。そんな私の心をを逆撫でするような声が耳に届く。
「誰よ!」
思わず振り返り、キツイ口調で怒鳴りつける。全身を黒で包まれた、少年がそこに立っていた。みたこともない少年で、片手で弄んでいたリンゴをガリッと噛み砕き、耳障りなくちゃくちゃという祖祝音を奏でていた。
「僕は真実を知るものさ。随分と不快にさせたみたいだけど、悪かったね。見ていて何も知らず踊らされている君が哀れで哀れで悲しくてね」
何を、言ってるのこいつは? 兄様が亡くなり、私の気分が最悪なこんな時に、こいつの言葉はあまりに不謹慎で不快だった。
「兄様のことを悪く言うつもりなら私が許さない……!」
「逆さ。僕は君の兄さんは本当に立派だったと思う。権力に屈せず必死に国が隠していた真実を暴こうとしたのだからね。だけど、結局それが仇となって今に至る。実に惜しい人を亡くした……」
憐憫の眼差しをその人は私の背中に立つお墓に向けた。その言葉の真意を私は上手く測れずにいた。
「言っただろう? こんな葬儀ただの茶番でしかないって。まさか君も兄さん、つまりカイエンが本当に吸血鬼に殺されて死んだとでも?」
「……何を言っているの。それは国からも正式に」
「だから、その国が嘘をついている可能性を考えなかったのかい?」
「……そんなまさか――」
「今回の事件、君はどこまで知っている?」
「騎士団が派遣された先で、吸血鬼が関わっていたことが発覚したと……」
「そう。ところで君はエイガ家のタラゼドがおこした事件について知ってるかい?」
「それは勿論よ。あれだけ大きな事件だもの。それにも、吸血鬼が関わっていたとも」
「そうかい。ならこういえば更にわかるかな? 君の兄さんが関わった事件の犯人とされたのはドルド。タラゼド家の元家令だ」
「え?」
元、家令? 家令といえば執事より更に上の役職。領地によっては領主に次ぐ決定権をもつことだってある。
つまり死んだタラゼドの側近と言っても差し支えない人物のはず。でも、どうしてそんな人が吸血鬼に?
「ほ~ら、その顔。君も思っただろう? きな臭いって。更にこうも付け加えよう。この二つの事件、どれに関してもエイガ家が深く関わっていると」
「え? エイガ家が?」
エイガ家といえば魔法の名門だ。数多の優秀な魔法士を輩出しているし、幾つかの魔法師団を担う団長にもエイガ家の人間が選ばれている。
「タラゼドにしても元はエイガ家の人間だ。だが、この事件に関してはあくまでタラゼド個人の責任として全くエイガ家にお咎めはない。おかしな話だ。だが、エイガ家が国に多大な影響力を与えていると考えればわかる。たとえ吸血鬼事件がエイガ家がでっちあげたものだとしても、それだけの権力があれば握り潰せるしね」
「え? でっちあげ……でも! 吸血鬼の事件は各地で起きているわ!」
「その吸血鬼見られるようになったのは近年のことだ。そのことに何も疑問を抱かないのかい?」
「疑問……どういうこと?」
胸の鼓動が高鳴る。私はもしかして今、とんでもない事実に直面しつつあるのかもしれない。
「吸血鬼と呼ばれるものがエイガ家が行っている人体実験の末に作られた存在である可能性だ。そしてタラゼドは寧ろその闇を追求しようとして殺された。それはドルドも一緒、更に……」
彼はそこまで語り、口を噤む。これ以上の説明はいらないよね? という目を私に向けながら。
「まさか兄様はその事件を調べようとして? でもそんな話……」
「ありえないと? でもおかしな話だろう? 騎士団がわざわざ事件だと言われて派遣された先はファーム領。小さな農業だけが取り柄の男爵領さ。ただし、ここの隣にエイガ男爵領があるというおまけつきだけどね」
兄様がは検査された先に、事件に深く関わっていた男爵領が……
「そもそも今回の件。吸血鬼絡みと発覚してからも教会が動いていない。一応吸血鬼はアンデッドの類とされているから本来は教会に連絡がいくのが常だ。だけど、それは一切なく後でわざわざ確認のために教会が出向いた程だそうだよ。それも妙な話だよね」
「そんなそんな……」
「ふふ、どうやら君も怪しいと思い始めたようだね。そんな君にこれを上げるよ」
「……これは?」
「今回の件も含めてこの本に纏めてあるのさ。ちなみに君の兄さんは殺される直前にエイガ家を訪れている。さて、なぜかな? ま、それも含めて良く読んでおくといい」
「……どうしてこんな大事な物を私に?」
「他に信用できる物がいないからさ。だけど君はカイエンを尊敬し慕っていた妹だ。だから渡した。そしてそこにも書いているけどエイガ家には一人異端児がいる。その人物は魔力もないのに魔法が使えるんだ」
「え? そんなのありえないわ!」
「ありえない。だけど、事実だ。大会でも確認されている。なんでも従魔契約のおかげだそうだよ」
「それだって魔力がなければ契約なんて……」
「そう。だからこそ匂うのさ。もしかしたらエイガ家が密かに作り出した存在って可能性も捨てきれないだろう?」
「――ッ!」
「ふふ、あぁそうそう。その子は年齢的には君と同じで今度魔法学園に入学するそうだ。君と同じ時期になることだろう。僕の予想ではその時君に必ず接触を計る。そして君に手土産を寄越す可能性がある。もしそうなったらきっとそいつが……フフッ。とにかく気をつけることだ。僕がわざわざ君に知らせたのは君も狙われる可能性があると思ったからさ。とにかく気をつけることだね」
そう言って彼は私の前から消えた。それから私は家に戻り彼のくれた本に目を通した。
その中身を知れば知るほど、私は疑念を抱くようになった。
「――ジン・エイガ……もし、これが本当なら私は貴方を、絶対に許せない……」
そして私はそれから今まで以上に努力し魔法剣の腕に身鍵を掛けた。一心不乱に、ただ強くなることだけを考えて、そして復讐心だけを胸に私は――それから二年。
遂にこの時が来た。私は今日学園に向かう。そこに仇が現れることを信じて――
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次の更新で新章となり学園編に!
そして書籍の2巻が発売中です!どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
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今日、兄様が死んだと伝えられた。やってきたのは兄様と同じ部隊に所属していたという女騎士だった。
彼女は涙ながらに兄様が亡くなった経緯を教えてくれた。だが、いくら聞いても現実味がなく感じられ、私はどうしても信じることが出来なかった。
「それ、冗談ですよね? やだな兄様。騎士団長になってもそういう子どもみたいなところはかわらないんだから……」
「――本当に残念です。私にもっと力があれば――悔やんでも悔やみきれません。私のことはどう恨んでくれても構いません。ですが貴方のお兄様は立派に戦い、そして町を引いては国を守るために務めを果たされ逝去いたしました――」
兄様のことを誇りに思ってくださいと彼女は言った。それから彼女とどうわかれたのか、いまいちはっきりとは覚えていない。
兄は遺体も帰ってくることはなかった。吸血鬼と戦った影響で灰に還ってしまい、髪の毛一本残らなかったという。
家族も当然嘆き悲しんだが、最終的には兄様の死は立派だったということにし葬儀も仰々しい物だった。
王国の将軍も参列し、追悼の意を示した。私の心はここにあらずで、まるでどこかの遠い知らない人が亡くなったかのように現実感がわかなかった。
だけど――それは段々と私の中に形として現れ、そして兄様のお墓を前にした時、一気に濁流となって押し寄せてきた。
皆私に気を遣って一人にしてくれたのだと思う。溜まっていた涙が堰を切ったように溢れていた。
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「僕は真実を知るものさ。随分と不快にさせたみたいだけど、悪かったね。見ていて何も知らず踊らされている君が哀れで哀れで悲しくてね」
何を、言ってるのこいつは? 兄様が亡くなり、私の気分が最悪なこんな時に、こいつの言葉はあまりに不謹慎で不快だった。
「兄様のことを悪く言うつもりなら私が許さない……!」
「逆さ。僕は君の兄さんは本当に立派だったと思う。権力に屈せず必死に国が隠していた真実を暴こうとしたのだからね。だけど、結局それが仇となって今に至る。実に惜しい人を亡くした……」
憐憫の眼差しをその人は私の背中に立つお墓に向けた。その言葉の真意を私は上手く測れずにいた。
「言っただろう? こんな葬儀ただの茶番でしかないって。まさか君も兄さん、つまりカイエンが本当に吸血鬼に殺されて死んだとでも?」
「……何を言っているの。それは国からも正式に」
「だから、その国が嘘をついている可能性を考えなかったのかい?」
「……そんなまさか――」
「今回の事件、君はどこまで知っている?」
「騎士団が派遣された先で、吸血鬼が関わっていたことが発覚したと……」
「そう。ところで君はエイガ家のタラゼドがおこした事件について知ってるかい?」
「それは勿論よ。あれだけ大きな事件だもの。それにも、吸血鬼が関わっていたとも」
「そうかい。ならこういえば更にわかるかな? 君の兄さんが関わった事件の犯人とされたのはドルド。タラゼド家の元家令だ」
「え?」
元、家令? 家令といえば執事より更に上の役職。領地によっては領主に次ぐ決定権をもつことだってある。
つまり死んだタラゼドの側近と言っても差し支えない人物のはず。でも、どうしてそんな人が吸血鬼に?
「ほ~ら、その顔。君も思っただろう? きな臭いって。更にこうも付け加えよう。この二つの事件、どれに関してもエイガ家が深く関わっていると」
「え? エイガ家が?」
エイガ家といえば魔法の名門だ。数多の優秀な魔法士を輩出しているし、幾つかの魔法師団を担う団長にもエイガ家の人間が選ばれている。
「タラゼドにしても元はエイガ家の人間だ。だが、この事件に関してはあくまでタラゼド個人の責任として全くエイガ家にお咎めはない。おかしな話だ。だが、エイガ家が国に多大な影響力を与えていると考えればわかる。たとえ吸血鬼事件がエイガ家がでっちあげたものだとしても、それだけの権力があれば握り潰せるしね」
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「え? そんなのありえないわ!」
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