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第五章 転生忍者吸血鬼出現編
幕間 弟子入りしたいロイス 其の六
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私の顔面に衝撃が。あ、熱い痛い!
地面を転がって砂利が口にぺっぺ! くそ! 即座に体を起こして抗議する。
「な、なんてことするんだ!」
「ふん。それだけ元気があるなら大したことないだろう」
な、なんて女だ。全然悪びれていない。確かに線を越えたけど本当に狙うか!
「えっと、大丈夫なんでしょうか?」
「問題ないよ。見ての通り意外としぶといんだ」
「しぶとい言うな!」
「それで、何の用だい?」
「あ、はい。メラ、さん。実は町の近くの畑でちょっとした問題が起きまして」
「問題っすか?」
「お前ら私を無視するな!」
「うるさいね部外者は引っ込んでな!」
くそ、なんて女だ! さっきから言ってるが本当になんて女だ! とは言え、少女は何やら困っているようだな。関係ないとメラは言っていたが、困っている美少女を無視できるほど私は薄情ではないのだ。
「困りごとならこの天才魔法士の私が協力してもよいぞ。フッ」
「あの馬鹿は無視しな」
「はい」
「はいって!?」
「ちょっとうるさいっす」
「お前まで!」
くそ脳筋にまでこの言われようよ!
「それで何があったんだい?」
「はい。実は最近になって急にアーマードボアが人を襲うようになって……」
「アーマードボアっすか?」
「ふむ。しかしあの獣は山で生息する種だよ。見た目よりは温厚だしそうそう人は襲わないだろうさ」
アーマードボア……初めて聞く名前だな。このあたりに出る獣なのか。
「畑でも荒らしてるっすか?」
「それが確かに畑にやってきたのですが、畑そのものよりも農民の方が狙われてしまっていて」
話だけ聞いているとメラの言っていることと齟齬があるな。随分と凶暴な獣なようじゃないか。
「……なるほど。確かに気になるね」
「それで、宜しければ町まで来て助けて頂けると……」
「フロムの町にかい? 全く面倒だね」
「ちょっとまちたまえ。さっきから聞いていると君はメラク様に頼みに来たのだろう? なのになぜそこの女に頼むんだ?」
「え、とそれは……」
「うるさいんだよこの唐変木! お前には関係ないんだから引っ込んでな!」
な、なんだその言い方は! 純粋に気になったかr質問しただけだろう!
「えっと、メラ姉さんもかなりの腕なんっす。師匠がいなくてもメラ姉さんがいれば何とかしてくれると思ったっすよきっと」
「そ、そうなんですあはは~」
この女の腕だと?
……確かにまぁ、それなりの使い手だと思うが、人のことをいきなり燃やそうとしたり性格が危なすぎだろう。
「ま、仕方ないね。少し気になることもあるし付き合うとするかい。チェストあんたも来な」
「押忍! お付き合いさせて頂きますっす!」
というわけで結局このメラと私はそのフロムの町に行くことになった。
「て、何であんたまで一緒に来てるんだい!」
「べ、別にいいだろう! あの線の外のことだ。私がそこで何しようと勝手だ! 大体お前なんかに任せていて彼女が燃やされたら大変だ」
「あん?」
「し、メラ姉さん落ち着いて下さいっす!」
「山が燃えちゃうよ!」
メラが手をかざすと山程もある巨大な火球が頭上に浮かび上がったぞ! 二人が慌ててるしこいつやっぱ危ない女だろう!
「ふん。もういい好きにしな。ついてこれなくても知ったこっちゃないけどね」
「あ、ちなみにこの先に馬車が止めてますので」
「必要ない。すぐそこだ歩くさ」
「僕もお付き合いして歩くっす」
「なら私は好意に甘えて」
「そいつは部外者だからね。勝手に馬車に乗ろうとしたら馬に蹴り殺させていいからね」
「あ、はい」
「はいじゃないよ! 君可愛い顔して結構キツいな!」
くそ、まぁ仕方ない。すぐそこだと言っているしな。
「着いたねぇ」
「そうっすね」
「ちょ、ちょっと待て、片道三時間も掛かるこれのどこが、す、すぐそこだ――」
「すぐそこだろうさ。大体馬車にあわせていたからこんだけ掛かったんだ」
「普段ならゆっくり歩いても三十分ぐらいっすかね」
な、なんだこいつら……本当に魔法士なのか? 絶対違うだろう! あれ? 私はもしかして尋ねる先を間違えたのではないのか? やっぱり武道家と間違えたのか?
「もしかして武道家にもメラクというのがいるのか?」
「何いってんだいこの馬鹿は」
「えっと、ではこの後どうしましょうか?」
「少し、や、休もう」
「時間が勿体ないからね。すぐに被害にあってる畑に行くよ」
「マジか!」
結局私達はその足で畑に向かうことになった。こっちはもう足がぱんぱんだけどな!
「畑は近いんだよな?」
「被害にあった畑だとここから二十キロぐらい離れてますが……」
「すぐそこさね」
「そうっすね」
頭おかしいのかこいつら!
地面を転がって砂利が口にぺっぺ! くそ! 即座に体を起こして抗議する。
「な、なんてことするんだ!」
「ふん。それだけ元気があるなら大したことないだろう」
な、なんて女だ。全然悪びれていない。確かに線を越えたけど本当に狙うか!
「えっと、大丈夫なんでしょうか?」
「問題ないよ。見ての通り意外としぶといんだ」
「しぶとい言うな!」
「それで、何の用だい?」
「あ、はい。メラ、さん。実は町の近くの畑でちょっとした問題が起きまして」
「問題っすか?」
「お前ら私を無視するな!」
「うるさいね部外者は引っ込んでな!」
くそ、なんて女だ! さっきから言ってるが本当になんて女だ! とは言え、少女は何やら困っているようだな。関係ないとメラは言っていたが、困っている美少女を無視できるほど私は薄情ではないのだ。
「困りごとならこの天才魔法士の私が協力してもよいぞ。フッ」
「あの馬鹿は無視しな」
「はい」
「はいって!?」
「ちょっとうるさいっす」
「お前まで!」
くそ脳筋にまでこの言われようよ!
「それで何があったんだい?」
「はい。実は最近になって急にアーマードボアが人を襲うようになって……」
「アーマードボアっすか?」
「ふむ。しかしあの獣は山で生息する種だよ。見た目よりは温厚だしそうそう人は襲わないだろうさ」
アーマードボア……初めて聞く名前だな。このあたりに出る獣なのか。
「畑でも荒らしてるっすか?」
「それが確かに畑にやってきたのですが、畑そのものよりも農民の方が狙われてしまっていて」
話だけ聞いているとメラの言っていることと齟齬があるな。随分と凶暴な獣なようじゃないか。
「……なるほど。確かに気になるね」
「それで、宜しければ町まで来て助けて頂けると……」
「フロムの町にかい? 全く面倒だね」
「ちょっとまちたまえ。さっきから聞いていると君はメラク様に頼みに来たのだろう? なのになぜそこの女に頼むんだ?」
「え、とそれは……」
「うるさいんだよこの唐変木! お前には関係ないんだから引っ込んでな!」
な、なんだその言い方は! 純粋に気になったかr質問しただけだろう!
「えっと、メラ姉さんもかなりの腕なんっす。師匠がいなくてもメラ姉さんがいれば何とかしてくれると思ったっすよきっと」
「そ、そうなんですあはは~」
この女の腕だと?
……確かにまぁ、それなりの使い手だと思うが、人のことをいきなり燃やそうとしたり性格が危なすぎだろう。
「ま、仕方ないね。少し気になることもあるし付き合うとするかい。チェストあんたも来な」
「押忍! お付き合いさせて頂きますっす!」
というわけで結局このメラと私はそのフロムの町に行くことになった。
「て、何であんたまで一緒に来てるんだい!」
「べ、別にいいだろう! あの線の外のことだ。私がそこで何しようと勝手だ! 大体お前なんかに任せていて彼女が燃やされたら大変だ」
「あん?」
「し、メラ姉さん落ち着いて下さいっす!」
「山が燃えちゃうよ!」
メラが手をかざすと山程もある巨大な火球が頭上に浮かび上がったぞ! 二人が慌ててるしこいつやっぱ危ない女だろう!
「ふん。もういい好きにしな。ついてこれなくても知ったこっちゃないけどね」
「あ、ちなみにこの先に馬車が止めてますので」
「必要ない。すぐそこだ歩くさ」
「僕もお付き合いして歩くっす」
「なら私は好意に甘えて」
「そいつは部外者だからね。勝手に馬車に乗ろうとしたら馬に蹴り殺させていいからね」
「あ、はい」
「はいじゃないよ! 君可愛い顔して結構キツいな!」
くそ、まぁ仕方ない。すぐそこだと言っているしな。
「着いたねぇ」
「そうっすね」
「ちょ、ちょっと待て、片道三時間も掛かるこれのどこが、す、すぐそこだ――」
「すぐそこだろうさ。大体馬車にあわせていたからこんだけ掛かったんだ」
「普段ならゆっくり歩いても三十分ぐらいっすかね」
な、なんだこいつら……本当に魔法士なのか? 絶対違うだろう! あれ? 私はもしかして尋ねる先を間違えたのではないのか? やっぱり武道家と間違えたのか?
「もしかして武道家にもメラクというのがいるのか?」
「何いってんだいこの馬鹿は」
「えっと、ではこの後どうしましょうか?」
「少し、や、休もう」
「時間が勿体ないからね。すぐに被害にあってる畑に行くよ」
「マジか!」
結局私達はその足で畑に向かうことになった。こっちはもう足がぱんぱんだけどな!
「畑は近いんだよな?」
「被害にあった畑だとここから二十キロぐらい離れてますが……」
「すぐそこさね」
「そうっすね」
頭おかしいのかこいつら!
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