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第五章 転生忍者吸血鬼出現編
第三百三十話 転生忍者、愛を語られる
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その場は騒然となった。当然だろう。確かに気に入らない奴ではあったが、とは言え突然自分の身を自らナイフで滅多刺しにしたんだからな。
自傷にしてもやりすぎだ。地面が血で真っ赤に染まっているし、生きているのかも怪しい。
『さぁこれで愛の懺悔は終わりました! うふふ――』
そしてメトロンを名乗る、男なのか女なのか、判断しにくいが、神官が俺たちに近づいてきた。
『愛に背いた愚かなビルアスはこの通り、自らの行いを反省し自らの愛で罰を与えました。愛ゆえに! これで、これまでの非礼を許してもらえますか?』
その明るい天然そうな声とは裏腹に、神官は無表情のままだった。ギャップが凄いな……
「そ、その、勿論そう言ってもらえるのなら、いや、といよりも些かやりすぎと言うか早く治療しないと」
父上もかなり困惑している。ほぼ全員が言葉を失っている状況だからな。それぐらい壮絶な光景だった。
『その点なら心配にはおよびません。愛とは救済であって死ではないのです。私の愛で自らを傷つける懺悔を行ったビルアスですが、それも愛で! 命までは脅かされていないのです。それ相応の苦しみと後遺症は残るかも知れませんが、それも愛があれば! きっと乗り越えられることでしょう』
口元だけがニコリと言う感じに緩んだ。だが目は笑ってない。不気味だ――
『それよりも、私はとても感動しました! そう、貴方の愛に!』
「へ?」
ビルアスについては、もうこれ以上文句をつけようというものはいなかった。そこで話が終わりかと思えば、メトロンの興味が姫様に向いた。
なにか、凄く嫌な予感がする……
『傷ついた銀狼に手を差し伸べ、そして治療して見せたその力! 類まれなる、愛の! 愛のセンスを感じました! 貴方はまさにその愛! の力で狼を治して見せたのですね?』
「さ、さっきから一体何を言っておるのじゃ? 妾の力に愛など関係ないのじゃ」
しまった。やっぱりマガミを治療したところが見られていたのか!
このなんだかよくわからない奴の興味が完全に姫様に移ってしまっている。さっきのビルアスの行為は、実際のところはこいつがなにかしたんだろうと俺は踏んでいる。
だがその力はまだ掴めていない。奇妙な力だとは思っているが、全貌が掴めない以上、姫様には関わってほしくなかったのだが。
『おやおや、ご自分の愛の深さに気づいていないのですね。ですが、貴方がいるのなら吸血鬼が倒されたというのも頷けます。その力があれば! 吸血鬼を退治できてもきっとおかしくないのですから!』
メトロンの熱が強まっている。姫様はそれに戸惑っている。これ以上、話を続けさせるのは危険だ。
「カグヤ。ここからは大人の時間だ。僕たちは一旦離れよう」
俺はメトロンと姫様の間に割って入り、命令するように告げた。メトロンの頬がピクリと動く。
「おやおや、それは愛の足りない行為ですね。私が今、愛をもって話しているのですよ?」
「それはもうしわけありません。ですがカグヤは僕の奴隷。貴方様のように身分の高い聖女様と話すには分不相応かと思います。それに今は領主である父上との話を優先させたほうがいいかと思ったもので。それでは――」
俺は姫様の手を取ってすぐにここを離れることを選んだ。今の言葉は姫様を傷つけたかもしれないが、後できっちりわけを説明して――
『それは愛が足りませんねぇ』
背中に、悪寒が走った。見ると真顔で異様なほどこじ開けた双眸を向けるメトロンの姿。
『奴隷制度そのものを否定はしませんが、奴隷だからと私に話もさせないそのやり方には全く愛を感じません。愛が足りないと、思いませんか? 愛愛愛愛愛、そう、愛! 貴方の愛は間違っている!』
ちっ、わけのわからない道理で妙な威圧を込めてきやがった。
「……お前、いけすかない奴」
「お、おいマグ!」
デックが狼狽した声を上げる。見るとマグの手には巨大な火の玉が現出していた。
おいおい、揃いも揃って沸点低すぎだろう。別に俺は厄介事を望んでいるわけじゃないんだぞ……
「待った待った! その、失礼があったのなら申し訳ありません。僕はただ父上に迷惑をかけまいと思ったまでで、カグヤについても逆に失礼にあたらないかと心配だったからあのような言い方になったのです。そこを考慮しては頂けませんか?」
ここは下手に刺激をしないほうがいいと判断した。本当はすぐにでも姫様を連れてこの場を離れたいんだが、こいつの愛とやらに引っかからない程度には立ち回る必要がある。
『……なるほど。そうでしたか。それは素晴らしい、父を思う愛! ですねうふふ――』
よ、よかった。とりあえず機嫌は直ったようだ。
こいつは、とにかく行為に愛を求める。その基準はいまいち謎も多いが……
『ですが、問題ありませんよ。貴方の思う愛は今まさにそばにいる、その少女によって達成されるのです。そう、その素晴らしい才能は我が教会に相応しい力! ですからエイガ様、うふふ、このカグヤという少女は今日から教会で引き取ります。それで文句ありませんね?』
「……は?」
父上が面を喰らったような顔を見せた。そりゃそうだ。俺だってそうなる。くそ、嫌な予感があたった!
「ま、待つのじゃ! なんでそうなるのじゃ!」
『貴方の持つ愛の力は、その愛ゆえに教会でこそ活かされるのです。こんなところで燻ぶらせていいものではありません。愛ゆえに! 貴方は私達のもとに来るべきなのです』
「ちょ、ちょっとお待ちを! 話が唐突過ぎます。それにカグヤはジンの奴隷でもあります。奴隷契約を結んでる以上おいそれとは」
『それなら問題ありませんよ。我が七聖教会はその愛! 故に大きな特権が与えられております。その一つが愛の奴隷解放! 教会はその権限において、才能ある者が奴隷だった場合に解放し教会に属す権限を持っています。そう、愛ゆえに! これはその子にとっても悪い話ではないでしょう。せっかくの才能を下らない奴隷として無駄にするなど、愛が、愛が足りない! 愛を否定する愚かな行為! ですから、教会がその子を預かり立派に育て上げてみせましょう。それだけの力があれば聖女にも十分なり得るのですから。うふふ』
こいつ、もう姫様を手に入れた気でいるのか? 冗談じゃない! 姫様は俺が護ると誓ったんだ。
『さぁ、来なさいカグヤ。そして私と共に愛の道を!』
「い、いやじゃ! 妾はそんなのごめんじゃ!」
「ピィピィ!」
メトロンが手をのばすが、姫様は俺の背中に隠れた。ホウライも抗議するように鳴き声を上げている。
「ガルルルウゥ!」
「ウキキィ!」
マガミとエンコウも納得がいかないといわんばかりに声を上げた。当然だろうな俺だって認めるわけにはいかない。
『そう、ですか。残念ですね。本当はこんなやり方はしたくなかったのですが、聞き分けのないようなら、愛ゆえに! 強引な手を取らざるを得ませんね』
こいつ、なにかしてくるつもりか? 姫様をかばいながら奴の一挙手一投足に注目する、その時だった!
「ワーーーーーーハッハッハッハッハーーーーーー!」
何かが、飛び込んできた。そう、なにか、いや、いやいやいやいやいやいやいやいやちょっとまてぇえええぇえええ!
「な、なななんんんなななな、何だこの裸の変態はーーーーーー!」
そして周囲にいた神官がざわめく。この反応はいつもならアレが来た時に見せるアレだ。しかし、違う! そうこいつはあいつじゃ、ゼンラじゃ、ない!
「だ、誰だ貴様は!」
「ふむ、誰だ貴様と聞かれたら答えざるを得まい! 我こそは裸の一族が党首! スパダカ・ハ・ダーカなのである!」
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『さぁこれで愛の懺悔は終わりました! うふふ――』
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「そ、その、勿論そう言ってもらえるのなら、いや、といよりも些かやりすぎと言うか早く治療しないと」
父上もかなり困惑している。ほぼ全員が言葉を失っている状況だからな。それぐらい壮絶な光景だった。
『その点なら心配にはおよびません。愛とは救済であって死ではないのです。私の愛で自らを傷つける懺悔を行ったビルアスですが、それも愛で! 命までは脅かされていないのです。それ相応の苦しみと後遺症は残るかも知れませんが、それも愛があれば! きっと乗り越えられることでしょう』
口元だけがニコリと言う感じに緩んだ。だが目は笑ってない。不気味だ――
『それよりも、私はとても感動しました! そう、貴方の愛に!』
「へ?」
ビルアスについては、もうこれ以上文句をつけようというものはいなかった。そこで話が終わりかと思えば、メトロンの興味が姫様に向いた。
なにか、凄く嫌な予感がする……
『傷ついた銀狼に手を差し伸べ、そして治療して見せたその力! 類まれなる、愛の! 愛のセンスを感じました! 貴方はまさにその愛! の力で狼を治して見せたのですね?』
「さ、さっきから一体何を言っておるのじゃ? 妾の力に愛など関係ないのじゃ」
しまった。やっぱりマガミを治療したところが見られていたのか!
このなんだかよくわからない奴の興味が完全に姫様に移ってしまっている。さっきのビルアスの行為は、実際のところはこいつがなにかしたんだろうと俺は踏んでいる。
だがその力はまだ掴めていない。奇妙な力だとは思っているが、全貌が掴めない以上、姫様には関わってほしくなかったのだが。
『おやおや、ご自分の愛の深さに気づいていないのですね。ですが、貴方がいるのなら吸血鬼が倒されたというのも頷けます。その力があれば! 吸血鬼を退治できてもきっとおかしくないのですから!』
メトロンの熱が強まっている。姫様はそれに戸惑っている。これ以上、話を続けさせるのは危険だ。
「カグヤ。ここからは大人の時間だ。僕たちは一旦離れよう」
俺はメトロンと姫様の間に割って入り、命令するように告げた。メトロンの頬がピクリと動く。
「おやおや、それは愛の足りない行為ですね。私が今、愛をもって話しているのですよ?」
「それはもうしわけありません。ですがカグヤは僕の奴隷。貴方様のように身分の高い聖女様と話すには分不相応かと思います。それに今は領主である父上との話を優先させたほうがいいかと思ったもので。それでは――」
俺は姫様の手を取ってすぐにここを離れることを選んだ。今の言葉は姫様を傷つけたかもしれないが、後できっちりわけを説明して――
『それは愛が足りませんねぇ』
背中に、悪寒が走った。見ると真顔で異様なほどこじ開けた双眸を向けるメトロンの姿。
『奴隷制度そのものを否定はしませんが、奴隷だからと私に話もさせないそのやり方には全く愛を感じません。愛が足りないと、思いませんか? 愛愛愛愛愛、そう、愛! 貴方の愛は間違っている!』
ちっ、わけのわからない道理で妙な威圧を込めてきやがった。
「……お前、いけすかない奴」
「お、おいマグ!」
デックが狼狽した声を上げる。見るとマグの手には巨大な火の玉が現出していた。
おいおい、揃いも揃って沸点低すぎだろう。別に俺は厄介事を望んでいるわけじゃないんだぞ……
「待った待った! その、失礼があったのなら申し訳ありません。僕はただ父上に迷惑をかけまいと思ったまでで、カグヤについても逆に失礼にあたらないかと心配だったからあのような言い方になったのです。そこを考慮しては頂けませんか?」
ここは下手に刺激をしないほうがいいと判断した。本当はすぐにでも姫様を連れてこの場を離れたいんだが、こいつの愛とやらに引っかからない程度には立ち回る必要がある。
『……なるほど。そうでしたか。それは素晴らしい、父を思う愛! ですねうふふ――』
よ、よかった。とりあえず機嫌は直ったようだ。
こいつは、とにかく行為に愛を求める。その基準はいまいち謎も多いが……
『ですが、問題ありませんよ。貴方の思う愛は今まさにそばにいる、その少女によって達成されるのです。そう、その素晴らしい才能は我が教会に相応しい力! ですからエイガ様、うふふ、このカグヤという少女は今日から教会で引き取ります。それで文句ありませんね?』
「……は?」
父上が面を喰らったような顔を見せた。そりゃそうだ。俺だってそうなる。くそ、嫌な予感があたった!
「ま、待つのじゃ! なんでそうなるのじゃ!」
『貴方の持つ愛の力は、その愛ゆえに教会でこそ活かされるのです。こんなところで燻ぶらせていいものではありません。愛ゆえに! 貴方は私達のもとに来るべきなのです』
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『それなら問題ありませんよ。我が七聖教会はその愛! 故に大きな特権が与えられております。その一つが愛の奴隷解放! 教会はその権限において、才能ある者が奴隷だった場合に解放し教会に属す権限を持っています。そう、愛ゆえに! これはその子にとっても悪い話ではないでしょう。せっかくの才能を下らない奴隷として無駄にするなど、愛が、愛が足りない! 愛を否定する愚かな行為! ですから、教会がその子を預かり立派に育て上げてみせましょう。それだけの力があれば聖女にも十分なり得るのですから。うふふ』
こいつ、もう姫様を手に入れた気でいるのか? 冗談じゃない! 姫様は俺が護ると誓ったんだ。
『さぁ、来なさいカグヤ。そして私と共に愛の道を!』
「い、いやじゃ! 妾はそんなのごめんじゃ!」
「ピィピィ!」
メトロンが手をのばすが、姫様は俺の背中に隠れた。ホウライも抗議するように鳴き声を上げている。
「ガルルルウゥ!」
「ウキキィ!」
マガミとエンコウも納得がいかないといわんばかりに声を上げた。当然だろうな俺だって認めるわけにはいかない。
『そう、ですか。残念ですね。本当はこんなやり方はしたくなかったのですが、聞き分けのないようなら、愛ゆえに! 強引な手を取らざるを得ませんね』
こいつ、なにかしてくるつもりか? 姫様をかばいながら奴の一挙手一投足に注目する、その時だった!
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何かが、飛び込んできた。そう、なにか、いや、いやいやいやいやいやいやいやいやちょっとまてぇえええぇえええ!
「な、なななんんんなななな、何だこの裸の変態はーーーーーー!」
そして周囲にいた神官がざわめく。この反応はいつもならアレが来た時に見せるアレだ。しかし、違う! そうこいつはあいつじゃ、ゼンラじゃ、ない!
「だ、誰だ貴様は!」
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