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第五章 転生忍者吸血鬼出現編
第三百十二話 マグノリアとマガミ
しおりを挟むsideマグノリア
今日、私はマガミと一緒に訓練をしていた。魔法大会が終わってからはジンと一緒にやることが多かったしエンコウも協力してくれたけど、風を扱うマガミはなんとなく私と訓練する時の相性が良い気がしたから、全体的にはマガミと一緒に訓練することが多かった気がする。
そしてマガミと訓練したり、ちょっとモフってみたりした後、中庭に戻るとジン以外の皆の姿があった。その場にはジンはいなかったからなんとなく近くにいたデック達の会話に耳を傾けた。
「それにしてもびっくりだぜ……あのカイエンさんが、吸血鬼に襲われたなんて……畜生なんだって……」
「デック、気持ちはわかるがここで落ち込んでも解決し――」
「……吸血鬼って、何のこと!」
ミモザが心配そうにデックに接していたのはわかった。だけど、私は話の中に出てきた吸血鬼のことで既に頭が一杯だった。
私の里を襲ったのは吸血鬼だった。そして私以外は皆殺しにされた。元々私は仇の吸血鬼を見つけるために旅をして回っていた。
そしてタラードの町に吸血鬼がいるという情報もあったから魔法大会に出た。
だけど、ジンの父親に言われ、今はこの屋敷に身をおいている。復讐心に囚われてはいけない……ジンの父親は私にそう言っていた。
エイガ家の皆は私をすぐに受け入れてくれた。優しくて、家族みたいに思ってくれていいとも言ってくれた。
だけど、それでも、吸血鬼と聞いて黙っていられない……
私はデックからファーム領に吸血鬼が現れたこと。王国騎士団が襲われたことを聞いた。
「お、おいマグ! どこに行く気だよ!」
「……吸血鬼退治」
「ば、馬鹿無茶だって! 一人でどうにか出来るわけ無いだろう! ジンの話が終わるのを待てって!」
ジンを待つ。そのデックの気持ちがわからないわけじゃない。でも――今のジンは……
皆の静止する声が聞こえたけど、足はもう動いていた。もう止められそうにない。
「ガウガウガウガウガウガウガウガウ!」
「え?」
だけど、驚いたことに私の後をマガミが着いてきていた? どうして?
マガミを危険に巻き込めない。私は風の精霊シルっぴの力で加速。屋敷の壁を飛び越えてファーム領を目指した。森を枝から枝へと飛び移りながら進んでいく。
マガミはこれで追いつけないと思ったのだけど――
「ガウガウ!」
「……これでもついてこれるの?」
視線を下げると、吠えながら追いかけてきているマガミの姿があった。しかもまだ走る速度に余裕がありそうだった。
私も訓練でかなり力が上がったつもりだったけど、マガミも相当レベルアップしている。
だけど、やっぱりこのままというわけにはいかない。私は枝から飛び降り、場所を移してマガミと対峙した。
「……ここからは危険。ステイホーム。マガミはおうちへお帰り」
「クゥ~ンクゥ~ン」
私がそう説得するも、マガミは私に擦り寄ってきて聞こうとしない。
「ガウガウ!」
もっと言えば、ジンを待ったほうがいいと、そう言われてる気すらする。だけど、駄目だ。
「……マガミは信じられないかも知れないけど、御主人様のジンは、恐らく本調子でない」
「ガ、ガウ?」
マガミが小首を傾げる。マガミでもわからなかったのか。私も最初は半信半疑だった。だけど、あのロイスとの決闘はやはりどこかおかしく思った。
最初は手加減しているように思えたのだけど、試合そのものからはジンの真剣さが伝わってきた。
だからこそ解せなかった。そもそも本当に本気のジンだったならロイスじゃ相手になるわけない。秒で砕け散る。これでもまだ控えめに見てる方だ。
だけど、実際はいい勝負になっていた。最後にジンは勝ったし、それでも余裕はあったようだけど、圧倒とまではとてもいえなかった。
そしてその後のジンとの訓練でもなんとなく違和感があった。それは徐々に確信に至った。
だから今のジンは危うい。今なら私の方が強いとまで言わないけど、ジンは何でも一人で背負い込むところがある。
だから今はジンの方が却って危険ではないかとも思えるほどだ。
もちろんだからといって私が一人で動く理由にはならないけど……だけど、私だってずっと吸血鬼を追ってきたんだ。そう簡単にやられはしない。
「……とにかく私は行く。皆に追いつかれる前に少しでも速く」
「――ガウガウ!」
「……え?」
するとマガミが身を低くして、元気よく吠えた。
もう引き止める気がないことがわかった。そして背中に乗ってと言っていることも。
「……危険なんだよ?」
「ガウ!」
どうやら、マガミも強情なのは私と同じなようだ。私がいくら言ってもついてくるだろう。
それにその瞳には強い意志が宿っている気がした。
「……ごめんねジン。マガミと一緒にいくよ」
そして私はマガミの背中へ跨り、直後マガミが風と一体化したように加速し突き進んだ。凄い、この速さなら。
「……マガミ。私の精霊も協力する」
「ガウ!」
そしてシルっぴの風の力も纏わせて更に数倍にまで動きが速くなった。
これならすぐに目的地につける。
そして――私とマガミはあっという間にファーム領に到着。その日のうちに着くことが出来た。太陽が沈んできてもう薄暗いけど、そこからシルっぴの力でそれらしいものを調べてみる。
『きゃ、きゅあぁああぁあああ!』
シルっぴを通して誰かの悲鳴が聞こえた。それなりに距離はあるけどマガミならすぐだ。
「……マガミ!」
「ガウ!」
そしてマガミが加速して悲鳴のした方に急いだ。悲鳴が聞こえたのは小さな村からだった。木製の塀を飛び越えて村に入ると、村人が人ならざる者に襲われていた。
「……吸血鬼に噛まれた成れの果て――」
「ガ、ガウ」
吸血鬼に血を吸われた人間は、意識を失い本能のままに動く存在に成り果てることがある。
挙動がアンデッドに似ているから間違われやすいけど、自我がほぼ失われていても肉体的には大きく強化されている。
しかもこいつらに襲われて血を吸われると似たような化け物になってしまう。
放っておくとこんなのが増えるだけ。だから――
「……マガミ、一緒に片付ける」
「ガウ!」
今日、私はマガミと一緒に訓練をしていた。魔法大会が終わってからはジンと一緒にやることが多かったしエンコウも協力してくれたけど、風を扱うマガミはなんとなく私と訓練する時の相性が良い気がしたから、全体的にはマガミと一緒に訓練することが多かった気がする。
そしてマガミと訓練したり、ちょっとモフってみたりした後、中庭に戻るとジン以外の皆の姿があった。その場にはジンはいなかったからなんとなく近くにいたデック達の会話に耳を傾けた。
「それにしてもびっくりだぜ……あのカイエンさんが、吸血鬼に襲われたなんて……畜生なんだって……」
「デック、気持ちはわかるがここで落ち込んでも解決し――」
「……吸血鬼って、何のこと!」
ミモザが心配そうにデックに接していたのはわかった。だけど、私は話の中に出てきた吸血鬼のことで既に頭が一杯だった。
私の里を襲ったのは吸血鬼だった。そして私以外は皆殺しにされた。元々私は仇の吸血鬼を見つけるために旅をして回っていた。
そしてタラードの町に吸血鬼がいるという情報もあったから魔法大会に出た。
だけど、ジンの父親に言われ、今はこの屋敷に身をおいている。復讐心に囚われてはいけない……ジンの父親は私にそう言っていた。
エイガ家の皆は私をすぐに受け入れてくれた。優しくて、家族みたいに思ってくれていいとも言ってくれた。
だけど、それでも、吸血鬼と聞いて黙っていられない……
私はデックからファーム領に吸血鬼が現れたこと。王国騎士団が襲われたことを聞いた。
「お、おいマグ! どこに行く気だよ!」
「……吸血鬼退治」
「ば、馬鹿無茶だって! 一人でどうにか出来るわけ無いだろう! ジンの話が終わるのを待てって!」
ジンを待つ。そのデックの気持ちがわからないわけじゃない。でも――今のジンは……
皆の静止する声が聞こえたけど、足はもう動いていた。もう止められそうにない。
「ガウガウガウガウガウガウガウガウ!」
「え?」
だけど、驚いたことに私の後をマガミが着いてきていた? どうして?
マガミを危険に巻き込めない。私は風の精霊シルっぴの力で加速。屋敷の壁を飛び越えてファーム領を目指した。森を枝から枝へと飛び移りながら進んでいく。
マガミはこれで追いつけないと思ったのだけど――
「ガウガウ!」
「……これでもついてこれるの?」
視線を下げると、吠えながら追いかけてきているマガミの姿があった。しかもまだ走る速度に余裕がありそうだった。
私も訓練でかなり力が上がったつもりだったけど、マガミも相当レベルアップしている。
だけど、やっぱりこのままというわけにはいかない。私は枝から飛び降り、場所を移してマガミと対峙した。
「……ここからは危険。ステイホーム。マガミはおうちへお帰り」
「クゥ~ンクゥ~ン」
私がそう説得するも、マガミは私に擦り寄ってきて聞こうとしない。
「ガウガウ!」
もっと言えば、ジンを待ったほうがいいと、そう言われてる気すらする。だけど、駄目だ。
「……マガミは信じられないかも知れないけど、御主人様のジンは、恐らく本調子でない」
「ガ、ガウ?」
マガミが小首を傾げる。マガミでもわからなかったのか。私も最初は半信半疑だった。だけど、あのロイスとの決闘はやはりどこかおかしく思った。
最初は手加減しているように思えたのだけど、試合そのものからはジンの真剣さが伝わってきた。
だからこそ解せなかった。そもそも本当に本気のジンだったならロイスじゃ相手になるわけない。秒で砕け散る。これでもまだ控えめに見てる方だ。
だけど、実際はいい勝負になっていた。最後にジンは勝ったし、それでも余裕はあったようだけど、圧倒とまではとてもいえなかった。
そしてその後のジンとの訓練でもなんとなく違和感があった。それは徐々に確信に至った。
だから今のジンは危うい。今なら私の方が強いとまで言わないけど、ジンは何でも一人で背負い込むところがある。
だから今はジンの方が却って危険ではないかとも思えるほどだ。
もちろんだからといって私が一人で動く理由にはならないけど……だけど、私だってずっと吸血鬼を追ってきたんだ。そう簡単にやられはしない。
「……とにかく私は行く。皆に追いつかれる前に少しでも速く」
「――ガウガウ!」
「……え?」
するとマガミが身を低くして、元気よく吠えた。
もう引き止める気がないことがわかった。そして背中に乗ってと言っていることも。
「……危険なんだよ?」
「ガウ!」
どうやら、マガミも強情なのは私と同じなようだ。私がいくら言ってもついてくるだろう。
それにその瞳には強い意志が宿っている気がした。
「……ごめんねジン。マガミと一緒にいくよ」
そして私はマガミの背中へ跨り、直後マガミが風と一体化したように加速し突き進んだ。凄い、この速さなら。
「……マガミ。私の精霊も協力する」
「ガウ!」
そしてシルっぴの風の力も纏わせて更に数倍にまで動きが速くなった。
これならすぐに目的地につける。
そして――私とマガミはあっという間にファーム領に到着。その日のうちに着くことが出来た。太陽が沈んできてもう薄暗いけど、そこからシルっぴの力でそれらしいものを調べてみる。
『きゃ、きゅあぁああぁあああ!』
シルっぴを通して誰かの悲鳴が聞こえた。それなりに距離はあるけどマガミならすぐだ。
「……マガミ!」
「ガウ!」
そしてマガミが加速して悲鳴のした方に急いだ。悲鳴が聞こえたのは小さな村からだった。木製の塀を飛び越えて村に入ると、村人が人ならざる者に襲われていた。
「……吸血鬼に噛まれた成れの果て――」
「ガ、ガウ」
吸血鬼に血を吸われた人間は、意識を失い本能のままに動く存在に成り果てることがある。
挙動がアンデッドに似ているから間違われやすいけど、自我がほぼ失われていても肉体的には大きく強化されている。
しかもこいつらに襲われて血を吸われると似たような化け物になってしまう。
放っておくとこんなのが増えるだけ。だから――
「……マガミ、一緒に片付ける」
「ガウ!」
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第四章大会編の一部を幕間という章に移動する作業を行ってます。ご不便をおかけしますができるだけ急ぐように致します。書籍の3巻は12月17日から出荷される予定です。書籍発売と同時にレンタルに移行する話もあります。詳しくは近況ボードにて書かせて頂いておりますので一読頂けると嬉しく思いますm(_ _)m
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お知らせ
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注意
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