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第五章 転生忍者吸血鬼出現編
第三百十話 転生忍者、頼られる?
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話を聞いた後のスワローの動揺は相当なものだったのだろう。その後、ミシェルを父上の部屋にまで案内したが顔が青褪めており、父上から少し部屋で休んだほうがいいと心配されたほどだ。
ただスワローはそれでも気丈に振る舞い、一緒に同席をお許しくださいと父上に懇願していた。
父上もそれ以上は何も言えなかったようだ。一方でどういうわけミシェルは父上と一緒に俺も同席することを願った。
流石に他の皆は一緒にというわけにはいかなかったが、しかし何故俺だけ?
とにかくミシェルはスワローと俺が同席する中、事の顛末を話してくれた。その内容に父上が頭を抱える。
「確かにファーム殿からは、もしかしたら肉を卸す量が減るかも知れないと手紙で知らされていたがそんな事情があったとは……」
ミシェルの話では最初は家畜が惨殺される事件が多発したらしい。獣や魔物の類が現れてやったことと当初は思われていたそうだ。
ただ食べるにしても損傷が酷かったのは騎士達も気にしていたことらしい。ミシェル達はアンデッドを想定もしたらしいが、今思えば血を吸っていた事実を隠すために敢えてやっていたのだろうとミシェルは話していた。
確かに血を吸う被害が出たら吸血鬼の可能性に行き当たる。だが肝心の吸血鬼にとってはそれはあまり好ましくなかったのだろう。
「しかし、あのカイエン殿が……あれだけの魔法剣を使いこなす騎士はそうはいないだろうに」
「はい。王国騎士の中でもカイエン団長は五本の指に入るほどの腕前を誇っておりました。ですが吸血鬼には全く……」
ミシェルが悲痛な表情で答えた。カイエン……確かに様々な属性の魔法剣を使いこなしていた。既に騎士ではなかったとはいえ、スワローを圧倒した程の実力もあった。
「そこまでの相手か……」
「その吸血鬼というのはどんな相手だったのかな?」
スワローは黙って話を聞いていた。父上は終始頭を抱えている。とりあえず、俺は一応頭は冷静のつもりだ。とにかく吸血鬼の正体が知りたい。
俺は以前、魔法大会で吸血鬼と関わっている。そもそもあの事件の黒幕は吸血鬼だったわけだしな。
「名前はわかりません。ただ、とにかく強かったことと外見は片眼鏡をした青白い髪をした壮年の男です」
片眼鏡、青白い髪だって?
「それは、まさか!」
俺の脳裏にある男の顔が浮かんだ。そして父上も気がついたようだ。
「もしかして知っているのですか?」
ミシェルが目を見開き父上に問う。
「うむ……私の叔父と魔法大会のことは知っているかな?」
「はい。勿論国としても一大事として扱われておりましたので。町の人間が吸血鬼に襲われたという痛ましい事件ですね」
「あぁ、恥ずかしい限りだが私の叔父がその事件に深く関わっていた。最終的には叔父は死亡したが、その際に現場から叔父の家令であったドルドの姿が消えていた。今君が教えてくれた様相はそのドルドによく似ている気がする」
そうだ。そしてドルドについては忍者として振る舞った俺が片をつけたつもりだ。ジンとしては知っていてはややこしいので、出来るだけ表情に出ないように務めているが、だけど、ドルドはあの時、自ら自爆し死を選んだ、とそう俺は思っていた。
だが、違ったということか? あの場から逃げ伸びて、密かに動き回っていたってことか。
だがそれなら得心も行く。家畜の血を吸っていたのが失った力の回復の為なら、正体が見つからないように血を吸ったことを隠しておく理由もつく。
そしてその間に村人を襲って仲間に変えていったということか……
「どちらにせよ、放置してはおけない問題なのは確か。しかし、何故うちに? いや勿論ファーム男爵とは付き合いもある故、協力するのは吝かでもないが、騎士団が出ていく案件な気もしたもので」
「確かに本来ならそうでしょう。しかし、それでは間に合わない……それが団長の判断と考えています。王国軍を動かすとなるとそう簡単ではないのです。上を納得させる為の材料も必要となりますが、うかうかしていてはファーム領はあの吸血鬼に占領されます。そうなれば恐らく次に狙われるのは」
「うちということか……」
深刻な表情で父が唸る。そしてそれはほぼ間違いない気がしてならない。父上には伝えていないがあいつは姫様を狙っている気がするからだ。
「……わかった。とにかくうちに控えている騎士も集め冒険者ギルドにも依頼を出そう。幸い今この領地には頼りになる冒険者が集まっている」
「即断頂きありがとうございます。そして、これはもしかしたらエイガ様も難色を示されるかもしれませんが、敢えてお願い致します――ご子息のジン・エイガにも協力をお願い出来ませんか?」
「え?」
父上が目を白黒させる。そして俺も少し驚いた。勿論その気はあるのだが、向こうから言ってくるとは。
「……理由をお聞きしても?」
「その前にご子息とお話させて頂いても?」
「あぁ、構わない」
そしてミシェルが俺に体を向け一揖してから問いかけてきた。
「カイエン団長から決闘で負けたと聞いていました。相手は少年とだけ言っていたけど、それは貴方よね?」
力強い視線を感じた。どうやらミシェルは俺だと確信しているらしい。
父上をちらりと見るが、スッと瞼を閉じた。構わないという意味だろう。どちらにしろこの場で誤魔化しても仕方ない。
「確かにそれは僕です」
「やはり――」
得心がいった様子で改めてミシェルが父上の方を向き口を開く。
「カイエン団長は私にこのエイガ男爵領を目指せと言い残しましたが、理由は行けばわかるとだけ……ですが彼をひと目見てわかりました。きっとカイエン団長を倒したのはこの子なのだろうと。だからこそお願いします。団長を倒すほどの腕を誇るジン・エイガにもご尽力を!」
最初にミシェルが言っていたようにこれには父上も難色を示していた。だが――
「父上、僕からもお願いします。カイエン・ブレイド様とは一度は手を合わせた御方。その方が頼りにしてくれた以上、その期待には答えたい」
俺からも父上に願い出る。カイエンのことは勿論だが、ドルドはどんな理由があったとは言え、結果的に俺が始末できなかったことに変わりはない。
決着は俺の手で付けないと……制限の問題はあるが、黙ってはいられない。
「……ふぅ、どうせ駄目だと言ってもお前は行くのだろう?」
「…………」
無言で返すと、俺の目を見てやれやれと父上が頭を振った。
「わかりました。うちの息子が役に立つのならこんな名誉なこともありません。ただ、騎士や冒険者の準備が整い次第となりますが」
「勿論それで構いません! エイガ男爵のご配慮に感謝致します!」
こうして俺は吸血鬼退治に乗り出すことになったわけだが――
ただスワローはそれでも気丈に振る舞い、一緒に同席をお許しくださいと父上に懇願していた。
父上もそれ以上は何も言えなかったようだ。一方でどういうわけミシェルは父上と一緒に俺も同席することを願った。
流石に他の皆は一緒にというわけにはいかなかったが、しかし何故俺だけ?
とにかくミシェルはスワローと俺が同席する中、事の顛末を話してくれた。その内容に父上が頭を抱える。
「確かにファーム殿からは、もしかしたら肉を卸す量が減るかも知れないと手紙で知らされていたがそんな事情があったとは……」
ミシェルの話では最初は家畜が惨殺される事件が多発したらしい。獣や魔物の類が現れてやったことと当初は思われていたそうだ。
ただ食べるにしても損傷が酷かったのは騎士達も気にしていたことらしい。ミシェル達はアンデッドを想定もしたらしいが、今思えば血を吸っていた事実を隠すために敢えてやっていたのだろうとミシェルは話していた。
確かに血を吸う被害が出たら吸血鬼の可能性に行き当たる。だが肝心の吸血鬼にとってはそれはあまり好ましくなかったのだろう。
「しかし、あのカイエン殿が……あれだけの魔法剣を使いこなす騎士はそうはいないだろうに」
「はい。王国騎士の中でもカイエン団長は五本の指に入るほどの腕前を誇っておりました。ですが吸血鬼には全く……」
ミシェルが悲痛な表情で答えた。カイエン……確かに様々な属性の魔法剣を使いこなしていた。既に騎士ではなかったとはいえ、スワローを圧倒した程の実力もあった。
「そこまでの相手か……」
「その吸血鬼というのはどんな相手だったのかな?」
スワローは黙って話を聞いていた。父上は終始頭を抱えている。とりあえず、俺は一応頭は冷静のつもりだ。とにかく吸血鬼の正体が知りたい。
俺は以前、魔法大会で吸血鬼と関わっている。そもそもあの事件の黒幕は吸血鬼だったわけだしな。
「名前はわかりません。ただ、とにかく強かったことと外見は片眼鏡をした青白い髪をした壮年の男です」
片眼鏡、青白い髪だって?
「それは、まさか!」
俺の脳裏にある男の顔が浮かんだ。そして父上も気がついたようだ。
「もしかして知っているのですか?」
ミシェルが目を見開き父上に問う。
「うむ……私の叔父と魔法大会のことは知っているかな?」
「はい。勿論国としても一大事として扱われておりましたので。町の人間が吸血鬼に襲われたという痛ましい事件ですね」
「あぁ、恥ずかしい限りだが私の叔父がその事件に深く関わっていた。最終的には叔父は死亡したが、その際に現場から叔父の家令であったドルドの姿が消えていた。今君が教えてくれた様相はそのドルドによく似ている気がする」
そうだ。そしてドルドについては忍者として振る舞った俺が片をつけたつもりだ。ジンとしては知っていてはややこしいので、出来るだけ表情に出ないように務めているが、だけど、ドルドはあの時、自ら自爆し死を選んだ、とそう俺は思っていた。
だが、違ったということか? あの場から逃げ伸びて、密かに動き回っていたってことか。
だがそれなら得心も行く。家畜の血を吸っていたのが失った力の回復の為なら、正体が見つからないように血を吸ったことを隠しておく理由もつく。
そしてその間に村人を襲って仲間に変えていったということか……
「どちらにせよ、放置してはおけない問題なのは確か。しかし、何故うちに? いや勿論ファーム男爵とは付き合いもある故、協力するのは吝かでもないが、騎士団が出ていく案件な気もしたもので」
「確かに本来ならそうでしょう。しかし、それでは間に合わない……それが団長の判断と考えています。王国軍を動かすとなるとそう簡単ではないのです。上を納得させる為の材料も必要となりますが、うかうかしていてはファーム領はあの吸血鬼に占領されます。そうなれば恐らく次に狙われるのは」
「うちということか……」
深刻な表情で父が唸る。そしてそれはほぼ間違いない気がしてならない。父上には伝えていないがあいつは姫様を狙っている気がするからだ。
「……わかった。とにかくうちに控えている騎士も集め冒険者ギルドにも依頼を出そう。幸い今この領地には頼りになる冒険者が集まっている」
「即断頂きありがとうございます。そして、これはもしかしたらエイガ様も難色を示されるかもしれませんが、敢えてお願い致します――ご子息のジン・エイガにも協力をお願い出来ませんか?」
「え?」
父上が目を白黒させる。そして俺も少し驚いた。勿論その気はあるのだが、向こうから言ってくるとは。
「……理由をお聞きしても?」
「その前にご子息とお話させて頂いても?」
「あぁ、構わない」
そしてミシェルが俺に体を向け一揖してから問いかけてきた。
「カイエン団長から決闘で負けたと聞いていました。相手は少年とだけ言っていたけど、それは貴方よね?」
力強い視線を感じた。どうやらミシェルは俺だと確信しているらしい。
父上をちらりと見るが、スッと瞼を閉じた。構わないという意味だろう。どちらにしろこの場で誤魔化しても仕方ない。
「確かにそれは僕です」
「やはり――」
得心がいった様子で改めてミシェルが父上の方を向き口を開く。
「カイエン団長は私にこのエイガ男爵領を目指せと言い残しましたが、理由は行けばわかるとだけ……ですが彼をひと目見てわかりました。きっとカイエン団長を倒したのはこの子なのだろうと。だからこそお願いします。団長を倒すほどの腕を誇るジン・エイガにもご尽力を!」
最初にミシェルが言っていたようにこれには父上も難色を示していた。だが――
「父上、僕からもお願いします。カイエン・ブレイド様とは一度は手を合わせた御方。その方が頼りにしてくれた以上、その期待には答えたい」
俺からも父上に願い出る。カイエンのことは勿論だが、ドルドはどんな理由があったとは言え、結果的に俺が始末できなかったことに変わりはない。
決着は俺の手で付けないと……制限の問題はあるが、黙ってはいられない。
「……ふぅ、どうせ駄目だと言ってもお前は行くのだろう?」
「…………」
無言で返すと、俺の目を見てやれやれと父上が頭を振った。
「わかりました。うちの息子が役に立つのならこんな名誉なこともありません。ただ、騎士や冒険者の準備が整い次第となりますが」
「勿論それで構いません! エイガ男爵のご配慮に感謝致します!」
こうして俺は吸血鬼退治に乗り出すことになったわけだが――
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