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幕間
第二百九十六話 転生忍者、決着と新たな挑戦
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「そうか、私は負けたんだな……」
気絶していたカイエンは姫様の力で回復した。
まぁ起きたカイエンには屋敷に余っていた薬を分けたとごまかしておいたけど。姫様の力は他所の人間にほいほい聞かせていいものではないし、それは屋敷の家族も皆知っている。
兄貴でさえそのことには触れないでいたぐらいだ。いや以前の兄貴ならともかく、今の兄貴にそんな気は毛頭ないだろうけど。
「これで、約束は守ってもらえますね?」
カイエンに念を押す。約束というのはスワローのことだ。これでスワローのことを素直に諦めてくれるといいけど。
「……あぁ、そうだな。私も王国の騎士だ。約束は守るよ」
「そうですか――」
だけど、カイエンは約束に関しては潔かった。そこはやはり騎士としてのプライドがそうさせているのかもしれない。
「しかし、まさかこうまで一方的な戦いになるとは思わなかったよ」
「……貴方は、僕が子どもだからと本気を出さずに戦おうとした。そうですよね?」
俺の質問に、え? という顔を見せるカイエン。返答に困っているようでもあるが。
「奥の手と言った雷の時も、僕を見くびった。真剣な戦いならわざわざ僕のみを案ずるようなことを言うべきじゃなかったのに」
「確かに、今思えばそうかもしれない。でも、私が大人で君が子どもなのは事実だ」
「だから聞き分けのない子どもにちょっと実力差を思い知らせてやろう、ぐらいの感覚だったのでしょう?」
「い、いや、別に私はそんなつもりはなかった!」
「お、おいジン――」
カイエンが慌て、父上もちょっと焦っている。
「ごめんなさい少し意地の悪い言い方をしました。でも僕からしたら貴方がスワローに言ったことも一緒に思えた」
「一緒、私がかい?」
「そう。僕から見て貴方はどうも決めつけがすぎると思う。だからこそスワローにも過去の騎士だった時代のことだけを持ち出し、結果今の執事としてのスワローを見ようとしなかった」
「……今のスワロー……つまり今の私は過去のスワローに囚われ過ぎだと、そう言いたいのかい?」
「えぇ。そのとおりです。だけど今のスワローは過去に生きていない。今と未来に生きているんだ」
……全く、俺も何を口走っているんだか。まるで自分に言い聞かせているようにも思えてしまった。
だけど、ついそんな言葉が口を衝いて出てしまった。
「今のスワローは屋敷の執事として生き、尽力してくれている。スワローがうちのために一生懸命なのは屋敷のものならば誰もが知っている。結婚にしても辞めるにしてもスワローが自ら決めたのならいい。だけど、今のスワローを知らない貴方がスワローの未来を勝手に決めて代わりを用意しろだなんてそれはスワローに対しても失礼ではないか? そしてカグヤもマグもそういう態度が許せなかったのではないか、と僕はそう思います」
そこまで伝えると、カイエンが一度目を閉じ、そして立ち上がってスワローに頭を下げた。
「すまなかった君の気持ちも汲み取れず、自分の気持ちだけを優先させ押し付けた物言いをしてしまった。君のプライドを傷つけるような発言をしてしまったことをここに深くお詫び申し上げる」
カイエンの謝罪にスワローも落ち着いた表情で答えた。
「……もういいのです。それに、あなたの言うように騎士としてみたらきっと私は以前より弱くなったのでしょう。だけどだからといって私は執事として生きる道を選んだことに後悔はありませんし、今の私にとって掛け替えのない仕事でもあります。そしてこれからも私はプライドを持って執事として前を向いて歩き続けたい。そう思っています」
スワローがそう答えると、カイエンが微笑みそして手を差し出した。
「思い出したよ。君は騎士の時代から強い精神と高い志を持っていたことを。これからも執事としての君を陰ながら応援させて貰うよ」
そしてスワローとカイエンが握手を交わした。カイエンとスワローの関係はここで終わりを告げる。カイエンは今回の事で本当にスワローのことは諦めるつもりなようだ。
「もう少しゆっくりされていけば宜しいのに」
決着がついた後、カイエンはすぐにここを出ると言った。色々とあったが少々視界が狭かった点を除けば、騎士としての矜持を秘めた気持ちの良い男だったのも確かだ。
スワローにちょっかいさえ掛けないなら、もう少し滞在していたとしても特に何も思うことは無かったんだけどな。スワローも引きずるタイプじゃないし。
「そう言って頂けるのはありがたいことですが、実は仕事が残ってまして。今回立ち寄ったも騎士として近くでちょっとした事件を扱うことになったからなんですよ」
ちょっとした事件?
「それはこの領地内でのことですか?」
「いや、流石にそれだとエイガ男爵に伝えないわけがないからね。別な領地の事件だよ」
カイエンがそう答えてくれた。ただ騎士として他の領地のことを迂闊に話すわけにはいかないようだ。
「……そう言えば思い出すな。以前私はスワローとゴブリン討伐に出向いたことがあった。私もまだまだ未熟で、ロードを倒したとは言え、あの時は仲間を沢山失った……」
ふと、カイエンがそんなことを言った。どこか昔を懐かしむような表情だった。
「ふむ、ゴブリンロードか。懐かしいですね父上」
「うむ。そう言えばそうだな。この領地にも現れたことがあった」
「そうなのですか? それは、大変だったのでは? ゴブリンロードは勢力を増すと大きな街でも壊滅の危険性がある」
カイエンが目を丸くさせて聞いてきた。あのゴブリンロードか……
「それが、ジンぼっちゃまが見事に退治いたしまして」
「ほう、君が?」
「ちょ、違う! 誤解です。僕じゃない。魔獣のエンコウがやったのです」
全く。何やら懐かしい話になったなと思えば、俺がやったことに変えられてるよ! いや、実際は確かに俺だけどさ。
「はは、なるほど。だけど確かに君なら不思議ではないな。何せ私も危うく心が折れかけた」
笑いながらカイエンがそんな事を言う。
「ま、仕事のこともあるから、こんなことでへこたれてはいられないがね。さて、そろそろ行くよ。スワローも元気で」
「はい。貴方も」
「良かったらまたいつでも遊びにきてくれ。歓迎するよ。勿論、求婚とは別で」
父上が言うと、カイエンは頭を掻きながら答える。
「はは、これは参ったな。でも、そうだな。ここはいいところだし、また立ち寄りたいと思いますよ。その時は執事のスワローの料理でも食べてみたいものだ。あ、他意はないので安心して欲しい」
爽やかな笑顔をスワローに向ける。全く自然とそういうことが言えるんだなこの騎士様は。
「……それじゃあ、ジン君。末恐ろしいとは言ったけど、同時に君は頼もしくもある。だからスワローをよろしく頼むよ。あと、仲間も大切にね」
「勿論そのつもりです」
そして最後にニコっと微笑みカイエンが去っていく。
「……あの人――」
ふと、マグが何かを呟いた。
「うん? マグどうかしたか?」
「……いや、多分気の所為」
? なんだろうか? マグは何か考え事していたようだが。
まぁとにかくスワローの婚約話はこれで片がついたわけだが。
「あの高名なブレイド家の騎士さえも寄せ付けないとは、ジンよ。お前は本当に強くなった。いやもとより強かったのか」
ふと、兄貴が俺にそんなことを言ってきた。う~ん、思えば今日の兄貴も何か変だな?
いつも変といえば変だが、残念感があまりない。
「お前は既に何体もの魔獣を使役し幾つもの魔法を使いこなせるまでに成長した。すっかり差がついてしまった。兄としては情けない限りだ」
「ロイス、そんなことを気にしていたのか?」
父上が眉を落としロイスに語りかける。
「気にしていないと言えば嘘になります。やはり兄としてプライドもあるからな。だが、寧ろ私は今一つ決めたことがある」
「決めたこと?」
何だ一体?
「ジンよ。お前は言ったな? スワローは今、前を向いて生きていると。確かに過去に縛られず今と未来を生きることこそが大事なのだろう。だからこそ私は今決断せねばならない。その為にも――」
そして兄貴が一度言葉を溜めるようにして、俺と目を合わせ――
「だからこそ私は挑もう。ジン、お前に決闘を申し込む」
そう宣言してきた――
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「そうですか――」
だけど、カイエンは約束に関しては潔かった。そこはやはり騎士としてのプライドがそうさせているのかもしれない。
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「……貴方は、僕が子どもだからと本気を出さずに戦おうとした。そうですよね?」
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「奥の手と言った雷の時も、僕を見くびった。真剣な戦いならわざわざ僕のみを案ずるようなことを言うべきじゃなかったのに」
「確かに、今思えばそうかもしれない。でも、私が大人で君が子どもなのは事実だ」
「だから聞き分けのない子どもにちょっと実力差を思い知らせてやろう、ぐらいの感覚だったのでしょう?」
「い、いや、別に私はそんなつもりはなかった!」
「お、おいジン――」
カイエンが慌て、父上もちょっと焦っている。
「ごめんなさい少し意地の悪い言い方をしました。でも僕からしたら貴方がスワローに言ったことも一緒に思えた」
「一緒、私がかい?」
「そう。僕から見て貴方はどうも決めつけがすぎると思う。だからこそスワローにも過去の騎士だった時代のことだけを持ち出し、結果今の執事としてのスワローを見ようとしなかった」
「……今のスワロー……つまり今の私は過去のスワローに囚われ過ぎだと、そう言いたいのかい?」
「えぇ。そのとおりです。だけど今のスワローは過去に生きていない。今と未来に生きているんだ」
……全く、俺も何を口走っているんだか。まるで自分に言い聞かせているようにも思えてしまった。
だけど、ついそんな言葉が口を衝いて出てしまった。
「今のスワローは屋敷の執事として生き、尽力してくれている。スワローがうちのために一生懸命なのは屋敷のものならば誰もが知っている。結婚にしても辞めるにしてもスワローが自ら決めたのならいい。だけど、今のスワローを知らない貴方がスワローの未来を勝手に決めて代わりを用意しろだなんてそれはスワローに対しても失礼ではないか? そしてカグヤもマグもそういう態度が許せなかったのではないか、と僕はそう思います」
そこまで伝えると、カイエンが一度目を閉じ、そして立ち上がってスワローに頭を下げた。
「すまなかった君の気持ちも汲み取れず、自分の気持ちだけを優先させ押し付けた物言いをしてしまった。君のプライドを傷つけるような発言をしてしまったことをここに深くお詫び申し上げる」
カイエンの謝罪にスワローも落ち着いた表情で答えた。
「……もういいのです。それに、あなたの言うように騎士としてみたらきっと私は以前より弱くなったのでしょう。だけどだからといって私は執事として生きる道を選んだことに後悔はありませんし、今の私にとって掛け替えのない仕事でもあります。そしてこれからも私はプライドを持って執事として前を向いて歩き続けたい。そう思っています」
スワローがそう答えると、カイエンが微笑みそして手を差し出した。
「思い出したよ。君は騎士の時代から強い精神と高い志を持っていたことを。これからも執事としての君を陰ながら応援させて貰うよ」
そしてスワローとカイエンが握手を交わした。カイエンとスワローの関係はここで終わりを告げる。カイエンは今回の事で本当にスワローのことは諦めるつもりなようだ。
「もう少しゆっくりされていけば宜しいのに」
決着がついた後、カイエンはすぐにここを出ると言った。色々とあったが少々視界が狭かった点を除けば、騎士としての矜持を秘めた気持ちの良い男だったのも確かだ。
スワローにちょっかいさえ掛けないなら、もう少し滞在していたとしても特に何も思うことは無かったんだけどな。スワローも引きずるタイプじゃないし。
「そう言って頂けるのはありがたいことですが、実は仕事が残ってまして。今回立ち寄ったも騎士として近くでちょっとした事件を扱うことになったからなんですよ」
ちょっとした事件?
「それはこの領地内でのことですか?」
「いや、流石にそれだとエイガ男爵に伝えないわけがないからね。別な領地の事件だよ」
カイエンがそう答えてくれた。ただ騎士として他の領地のことを迂闊に話すわけにはいかないようだ。
「……そう言えば思い出すな。以前私はスワローとゴブリン討伐に出向いたことがあった。私もまだまだ未熟で、ロードを倒したとは言え、あの時は仲間を沢山失った……」
ふと、カイエンがそんなことを言った。どこか昔を懐かしむような表情だった。
「ふむ、ゴブリンロードか。懐かしいですね父上」
「うむ。そう言えばそうだな。この領地にも現れたことがあった」
「そうなのですか? それは、大変だったのでは? ゴブリンロードは勢力を増すと大きな街でも壊滅の危険性がある」
カイエンが目を丸くさせて聞いてきた。あのゴブリンロードか……
「それが、ジンぼっちゃまが見事に退治いたしまして」
「ほう、君が?」
「ちょ、違う! 誤解です。僕じゃない。魔獣のエンコウがやったのです」
全く。何やら懐かしい話になったなと思えば、俺がやったことに変えられてるよ! いや、実際は確かに俺だけどさ。
「はは、なるほど。だけど確かに君なら不思議ではないな。何せ私も危うく心が折れかけた」
笑いながらカイエンがそんな事を言う。
「ま、仕事のこともあるから、こんなことでへこたれてはいられないがね。さて、そろそろ行くよ。スワローも元気で」
「はい。貴方も」
「良かったらまたいつでも遊びにきてくれ。歓迎するよ。勿論、求婚とは別で」
父上が言うと、カイエンは頭を掻きながら答える。
「はは、これは参ったな。でも、そうだな。ここはいいところだし、また立ち寄りたいと思いますよ。その時は執事のスワローの料理でも食べてみたいものだ。あ、他意はないので安心して欲しい」
爽やかな笑顔をスワローに向ける。全く自然とそういうことが言えるんだなこの騎士様は。
「……それじゃあ、ジン君。末恐ろしいとは言ったけど、同時に君は頼もしくもある。だからスワローをよろしく頼むよ。あと、仲間も大切にね」
「勿論そのつもりです」
そして最後にニコっと微笑みカイエンが去っていく。
「……あの人――」
ふと、マグが何かを呟いた。
「うん? マグどうかしたか?」
「……いや、多分気の所為」
? なんだろうか? マグは何か考え事していたようだが。
まぁとにかくスワローの婚約話はこれで片がついたわけだが。
「あの高名なブレイド家の騎士さえも寄せ付けないとは、ジンよ。お前は本当に強くなった。いやもとより強かったのか」
ふと、兄貴が俺にそんなことを言ってきた。う~ん、思えば今日の兄貴も何か変だな?
いつも変といえば変だが、残念感があまりない。
「お前は既に何体もの魔獣を使役し幾つもの魔法を使いこなせるまでに成長した。すっかり差がついてしまった。兄としては情けない限りだ」
「ロイス、そんなことを気にしていたのか?」
父上が眉を落としロイスに語りかける。
「気にしていないと言えば嘘になります。やはり兄としてプライドもあるからな。だが、寧ろ私は今一つ決めたことがある」
「決めたこと?」
何だ一体?
「ジンよ。お前は言ったな? スワローは今、前を向いて生きていると。確かに過去に縛られず今と未来を生きることこそが大事なのだろう。だからこそ私は今決断せねばならない。その為にも――」
そして兄貴が一度言葉を溜めるようにして、俺と目を合わせ――
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