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幕間
第二百八十七話 転生忍者、素材を届ける
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「ざけんじゃねーぞ! テメェふざけやがって! まさかあのキジムナの卵の殻まで手に入れちまうとはこの野郎馬鹿野郎!」
作業場に向かうとドクが怒ったような口調で俺を出迎えてくれた。もっともこの人の場合は怒ってる時こそ機嫌が良い証拠なのだが。
「ん~ん~? 流石だねちみぃ。まさかこんなに早く三主から素材を奪い取ってくるとは思わなかったんだよちみぃ」
「いや、別に奪ったわけじゃないんだが……」
その言い方だと追い剥ぎみたいだから勘弁して欲しい。
「なにはともあれ皆の協力のおかげかな。今回は仲間も助けてくれたから」
それぞれの主には交代になる形で皆が着いてきてくれた。やっぱり一緒に行動してくれる仲間がいるのは悪い気はしない。
「ん~ん~? そうなんだねちみぃ。なら今度はその仲間もピッツァパーティーに招待しよう」
「あぁありがとう。ところでこれで魔道具の作成はお願い出来るのかな?」
「勿論だともちみぃ。ミーは約束は守るんだよちみぃ。早速魔封瓶を預かってもいいかいちみぃ?」
「あぁ勿論だ」
そして俺はヤバイに瓶を手渡した。素材を回収し早速作業に取り掛かってくれるようだ。
「あぁいたいた。ジン、あんたも本当とんでもないわね」
ヤバイが出ていき入れ替わりでマシムがやってきて呆れたように肩を竦めた。
「とんでもないって何かあったっけ?」
「あれだけの盗賊やら賞金首やらを捕まえておいてよく言うわね」
マシムが苦笑交じりに言った。そのことか。そういえば賞金が出るんだったな。俺は冒険者ではないけど賞金の受け取りは可能だ。とは言えダガーも一緒だったしデトラも協力してくれたから賞金は山分けになる。
それに俺はまだまだこっちでは子どもだしな。受け取った賞金は父上に渡すことになる。でも丁度いいかな。姫様が飼うことになったあの子のこともあるしね。
「でもジン気をつけるのよ」
「気をつける?」
「あの大会の事もあって、少しずつだけど貴方の情報も漏れ出していると聞くわ。今回の盗賊や賞金首のこともマスターに言って表に出ないようにしてもらうけど、それでも情報はどこから漏れるかわからないからね」
目立ちすぎるなと言うことか……当然俺としてはそうしたいのはやまやまな話だ。
「ありがとうマシム。勿論気をつけるさ。そもそも俺は本来ひっそりと暮らすのが夢だしね」
「……その自覚の無さが却って心配なのよねぇ」
え? 何でため息交じりに!?
とにかく報酬を受け取った後は屋敷に戻った。中庭で姫様が雛鳥と戯れていた。
「お帰りなさいませ坊ちゃま」
「あぁ、そういえば父上は?」
「今は書斎にいるかと」
出迎えてくれたスワローにありがとうとお礼を言って書斎に向かった。父上が机に向かって本を読んでいた。
「ジンか。何かあったか?」
「はい。これをお渡ししておこうと――」
俺はギルドで受け取った賞金を父上に手渡した。
「これは、凄い大金じゃないか。一体どうしたんだ?」
「はい。盗賊を捕まえたら賞金として貰ったもので」
ここはごまかしても仕方ないし、そもそもギルドから連絡が入ってるはずだしな。
「そういえばそんな知らせが来ていたな。しかしここまでとは」
「カグヤが飼うことになった雛鳥のこともありますし、少しでも足しにして頂ければと思いまして」
「……気を遣わせてしまったか。それにしても気がつけば魔獣を四体も使役しているとはな。全く最近のお前には本当に驚かされるぞ」
「は、はは。何かごめんなさい」
「別に謝ることもない。最近は屋敷も賑やかでエリーも喜んでいるぐらいだ。私にも一体誰が正妻になるのか? などと相談してくるほどだしな」
「は? えっと、冗談ですよね?」
「お前もいい年だ。しっかりとそういうことも考えておけよ」
「いやいや! 僕はまだ子どもですし、そういうのは流石に!」
「ふふっ……」
父上がしてやったりといった笑みを浮かべた。くっ、もしかしてからかわれたのか!
「人が悪いですよ父上」
「まぁそう言うな。お前は妙に畏まってるところがあるからな。ロイスとは随分と砕けたようだしもう少し家族の前では力を抜いてもいいぞ」
父上にそう諭された。まぁ兄貴はもうあんな感じだから俺も気にしなくなったが、それでも父上や母上はこっちの両親だしな。流石に兄貴程はわりきれない。
「……善処します」
無難にそう返しておいた。しかし、父上が見ているのは魔獣について書かれた本だった。もしかしたら姫様のこともあって色々調べてくれたのだろうか?
なんだかんだで父上も気遣いの出来る人だよな。
さて中庭に戻るとマグも加わって雛鳥やマガミやエンコウと戯れていた。エンサイは何故かマグの肩を揉んでいた。何があったんだあいつ……
「ジンよ! ホウライがお腹をすかせているのじゃ!」
「へ? ホウライ?」
姫様が俺に気がついてそんなことを言ってきた。そんな名前初めて聞いたが。
「それってもしかして?」
「うむ! この子の名前なのじゃ!」
「ピィピィ♪」
キジムナの雛鳥が姫様の頭の上で囀った。どうやら嬉しいようだ。ホウライが気に入ったようだな。
「……ホウライ可愛い」
『ふむ、大人気だですなホウライ!』
「な、なぁ。何でエンサイはマグの肩を揉んでるんだ?」
「……わからない。でも肩もみが上手い」
「妾もお願いしたいのじゃ!」
俺が、何で? という目を向けるとマグの肩を揉みながらエンサイが答えた。
『マグ殿は精霊を従えるほどの御方! 魔法を扱う身としては尊敬に値します!』
こいつ、精霊も視えているのか……通訳も出来たりと意外と、いやかなり優秀なんじゃないか?
『勿論主殿の大事な人である姫様の肩も揉ませて頂きますよ!』
大事な人って……ま、まぁ本人がしたいならいいか。
それにしても餌か。スワローに頼んでくるか。一応姫様は俺の奴隷ということになっているから俺を飛び越えてスワローにお願いするのはためらわれるのだろう。
そんなことスワローも気にはしないだろうけど姫様もそういうのは気を遣うほうだ。
しかしホウライは成長期だからな。結構お腹は減りやすいようだ。とりあえずトウモロコシなんかを好んで食べているようだけどな。
ちなみに今はほぼ屋敷にいるエンコウやマガミ、エンサイにも食事は与えている。だから食費は結構かかるだろうから賞金は渡しておいて正解だったかな。
それにしても本当、賑やかに――
「あっはっは! いいおふろであったぞ」
「て、ゼンラがいた!」
「あっはっは」
なんてこいつ当たり前みたいに屋敷にきてるんだよ……とは言え、その分うち絡みの依頼を優先的にやってくれてるとか色々動いてくれているからうちとしては助かるようだけどな。
そしてゼンラは風呂という言葉が気に入ったようで今ではその単語だけ流暢に話している。なんでもゼンラの琴線に触れたらしい。
こいつの基準は本当に裸絡みだな全く――
作業場に向かうとドクが怒ったような口調で俺を出迎えてくれた。もっともこの人の場合は怒ってる時こそ機嫌が良い証拠なのだが。
「ん~ん~? 流石だねちみぃ。まさかこんなに早く三主から素材を奪い取ってくるとは思わなかったんだよちみぃ」
「いや、別に奪ったわけじゃないんだが……」
その言い方だと追い剥ぎみたいだから勘弁して欲しい。
「なにはともあれ皆の協力のおかげかな。今回は仲間も助けてくれたから」
それぞれの主には交代になる形で皆が着いてきてくれた。やっぱり一緒に行動してくれる仲間がいるのは悪い気はしない。
「ん~ん~? そうなんだねちみぃ。なら今度はその仲間もピッツァパーティーに招待しよう」
「あぁありがとう。ところでこれで魔道具の作成はお願い出来るのかな?」
「勿論だともちみぃ。ミーは約束は守るんだよちみぃ。早速魔封瓶を預かってもいいかいちみぃ?」
「あぁ勿論だ」
そして俺はヤバイに瓶を手渡した。素材を回収し早速作業に取り掛かってくれるようだ。
「あぁいたいた。ジン、あんたも本当とんでもないわね」
ヤバイが出ていき入れ替わりでマシムがやってきて呆れたように肩を竦めた。
「とんでもないって何かあったっけ?」
「あれだけの盗賊やら賞金首やらを捕まえておいてよく言うわね」
マシムが苦笑交じりに言った。そのことか。そういえば賞金が出るんだったな。俺は冒険者ではないけど賞金の受け取りは可能だ。とは言えダガーも一緒だったしデトラも協力してくれたから賞金は山分けになる。
それに俺はまだまだこっちでは子どもだしな。受け取った賞金は父上に渡すことになる。でも丁度いいかな。姫様が飼うことになったあの子のこともあるしね。
「でもジン気をつけるのよ」
「気をつける?」
「あの大会の事もあって、少しずつだけど貴方の情報も漏れ出していると聞くわ。今回の盗賊や賞金首のこともマスターに言って表に出ないようにしてもらうけど、それでも情報はどこから漏れるかわからないからね」
目立ちすぎるなと言うことか……当然俺としてはそうしたいのはやまやまな話だ。
「ありがとうマシム。勿論気をつけるさ。そもそも俺は本来ひっそりと暮らすのが夢だしね」
「……その自覚の無さが却って心配なのよねぇ」
え? 何でため息交じりに!?
とにかく報酬を受け取った後は屋敷に戻った。中庭で姫様が雛鳥と戯れていた。
「お帰りなさいませ坊ちゃま」
「あぁ、そういえば父上は?」
「今は書斎にいるかと」
出迎えてくれたスワローにありがとうとお礼を言って書斎に向かった。父上が机に向かって本を読んでいた。
「ジンか。何かあったか?」
「はい。これをお渡ししておこうと――」
俺はギルドで受け取った賞金を父上に手渡した。
「これは、凄い大金じゃないか。一体どうしたんだ?」
「はい。盗賊を捕まえたら賞金として貰ったもので」
ここはごまかしても仕方ないし、そもそもギルドから連絡が入ってるはずだしな。
「そういえばそんな知らせが来ていたな。しかしここまでとは」
「カグヤが飼うことになった雛鳥のこともありますし、少しでも足しにして頂ければと思いまして」
「……気を遣わせてしまったか。それにしても気がつけば魔獣を四体も使役しているとはな。全く最近のお前には本当に驚かされるぞ」
「は、はは。何かごめんなさい」
「別に謝ることもない。最近は屋敷も賑やかでエリーも喜んでいるぐらいだ。私にも一体誰が正妻になるのか? などと相談してくるほどだしな」
「は? えっと、冗談ですよね?」
「お前もいい年だ。しっかりとそういうことも考えておけよ」
「いやいや! 僕はまだ子どもですし、そういうのは流石に!」
「ふふっ……」
父上がしてやったりといった笑みを浮かべた。くっ、もしかしてからかわれたのか!
「人が悪いですよ父上」
「まぁそう言うな。お前は妙に畏まってるところがあるからな。ロイスとは随分と砕けたようだしもう少し家族の前では力を抜いてもいいぞ」
父上にそう諭された。まぁ兄貴はもうあんな感じだから俺も気にしなくなったが、それでも父上や母上はこっちの両親だしな。流石に兄貴程はわりきれない。
「……善処します」
無難にそう返しておいた。しかし、父上が見ているのは魔獣について書かれた本だった。もしかしたら姫様のこともあって色々調べてくれたのだろうか?
なんだかんだで父上も気遣いの出来る人だよな。
さて中庭に戻るとマグも加わって雛鳥やマガミやエンコウと戯れていた。エンサイは何故かマグの肩を揉んでいた。何があったんだあいつ……
「ジンよ! ホウライがお腹をすかせているのじゃ!」
「へ? ホウライ?」
姫様が俺に気がついてそんなことを言ってきた。そんな名前初めて聞いたが。
「それってもしかして?」
「うむ! この子の名前なのじゃ!」
「ピィピィ♪」
キジムナの雛鳥が姫様の頭の上で囀った。どうやら嬉しいようだ。ホウライが気に入ったようだな。
「……ホウライ可愛い」
『ふむ、大人気だですなホウライ!』
「な、なぁ。何でエンサイはマグの肩を揉んでるんだ?」
「……わからない。でも肩もみが上手い」
「妾もお願いしたいのじゃ!」
俺が、何で? という目を向けるとマグの肩を揉みながらエンサイが答えた。
『マグ殿は精霊を従えるほどの御方! 魔法を扱う身としては尊敬に値します!』
こいつ、精霊も視えているのか……通訳も出来たりと意外と、いやかなり優秀なんじゃないか?
『勿論主殿の大事な人である姫様の肩も揉ませて頂きますよ!』
大事な人って……ま、まぁ本人がしたいならいいか。
それにしても餌か。スワローに頼んでくるか。一応姫様は俺の奴隷ということになっているから俺を飛び越えてスワローにお願いするのはためらわれるのだろう。
そんなことスワローも気にはしないだろうけど姫様もそういうのは気を遣うほうだ。
しかしホウライは成長期だからな。結構お腹は減りやすいようだ。とりあえずトウモロコシなんかを好んで食べているようだけどな。
ちなみに今はほぼ屋敷にいるエンコウやマガミ、エンサイにも食事は与えている。だから食費は結構かかるだろうから賞金は渡しておいて正解だったかな。
それにしても本当、賑やかに――
「あっはっは! いいおふろであったぞ」
「て、ゼンラがいた!」
「あっはっは」
なんてこいつ当たり前みたいに屋敷にきてるんだよ……とは言え、その分うち絡みの依頼を優先的にやってくれてるとか色々動いてくれているからうちとしては助かるようだけどな。
そしてゼンラは風呂という言葉が気に入ったようで今ではその単語だけ流暢に話している。なんでもゼンラの琴線に触れたらしい。
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