80 / 158
幕間
第二百七十五話 転生忍者、ヤバイにアレを見せる
しおりを挟む
目の前にいる魔道具師とやらからはヤバい匂いがぷんぷんと漂ってきていた。いきなりマガミとエンコウから素材を取ろうとするとか、大丈夫かこいつ!
「ヤバイは相変わらずですね。もう少し社交性というものを身に付けた方がいいと思いますよ」
そしてドクの目が円になった! 怒ってるのか? 呆れてるのか? そもそもドクが連れてきた相手なんだが。
「ん~ん~? これは失礼。どうも職業柄、いい素材を見つけると我を忘れてしまうんだよちみぃ」
ヤバイが弁解してきた。いくら我を忘れたからって勝手にマガミやエンコウを狩られても困るぞ。
「こいつはこういうやつだが腕はいいんだこの野郎! この街で店を開くって言ってるから宜しく頼むってんだクソ野郎!」
「あ、あぁ。まぁそういうことなら」
妙な奴だしすすんで関わり合いになりたいとは思えないけどな。ただ、この町に魔道具師というのはいない。
ここでは魔道具は商人が仕入れてきたりするのが殆どだからだ。
「でも、どうしてここに?」
「ん~ここは良い魔石が採れると評判だからねぇちみぃ」
あぁ、そうか。すっかり忘れていたけど、エイガ領の名産は魔石だ。そして魔石は魔道具の素材としてもよく使われる。
「ん~ん~そういうわけだからちみぃ。今度から宜しくねぇ。何ならオープン記念で安くしておくし素材は高く買うよぉちみぃ」
「ガ、ガウ!」
「キキィ!」
ヤバイがマガミをエンコウを見た途端、また俺の後ろに隠れた。両方ともこいつに負けるとは思えないが、滲んでる空気というか、雰囲気が怖いのだろう。
「素材は売らないぞ」
「ん~とても残念だよちみぃ」
しかしこいつも変わったやつだな。喋り方も独特で妙に声が高いから耳に残る。
「なんなら魔道具のオーダーメイドも受け付けてるんだよちみぃ」
ヤバイは俺に更にアピールしてきた。しかし、オーダーメイド? つまり希望した物を作ってくれるってことか。
でも、わざわざ作って欲しいものなんて……いや待てよ? 塩漬けになっていた道具がそういえばあったな。
「だったらちょっと見てもらいたいものがあるんだけどいいかな?」
「勿論構わないさちみぃ」
ならばと俺は以前兄貴がマガミを連れ去った時に使用していた魔封瓶を取り出して見せた。
「――ほぉ、これはこれは」
俺から瓶を受け取り、興味深そうにまじまじと眺める。
「この野郎ヤバイ! わかるのかこの野郎!」
「ん~ドク」
「なんだこのや、ぐぉ!」
「お、おい!」
ヤバイが魔封瓶の蓋を外してドクを呼んだぞ! 当然返事したドクは瓶の中に吸い込まれる。これはそういう魔道具だからだ。
「ん~ん~これは魔封瓶だねぇちみぃ」
「いや、そうだけど、今ドクが吸い込まれたぞ!」
「ん~ん~? 吸い込まれたんじゃないよちみぃ。吸い込んだのさちみぃ」
いや、余計悪いだろうそれ。
「ドクをどうするつもりだよ」
「ん~ん~? 勿論出すさぁちみぃ」
そして蓋を外すと瓶からドクが飛び出してきた。ドクは地面に膝を付けたまま円な瞳でヤバイを見た。
「突然何なさるのですかあなたは。非常識にも程があると思いませんか?」
敬語になったぞ。怒ってるということか。いきなりあんな目に合わせられたらそうもなる。
「ん~ん~? ちょっと魔封瓶の効果を試してみたくてねぇちみぃ」
「だったら自分でやればいいじゃないですか。何故私なんですか」
「ん~ん~? 私が自分で試して出れなくなったら大変だろうちみぃ?」
こいつ出れなくなるかも知れないと思った道具を確認なしに使ったのかよ! いや、俺が見せたものだけど、それでもやっぱヤバい奴だなこいつ!
「中々面白いものを見せてくれたねぇちみぃ。これはくれるのかい?」
「いや、やらないぞ。てか、なんでもうしまおうとしてるんだよ!」
「ん~ん~? いやいや済まないね。魔道具師という職業柄ついというものだよちみぃ」
魔道具師というのは許可もないのに、手にした物を持っていくような連中なのか?
「一応断っておきますがそんな魔道具師はヤバイだけなのです」
「あ、やっぱり?」
円な瞳でドクが答えてくれた。そうだろうと思った。
「馬鹿野郎この野郎! おかしな奴だが腕だけは確かでやがるんだこの野郎は殺すぞ!」
うん。つまりこのヤバイの腕だけは買ってるってことだな。それ以外に問題ありすぎな気もしないでもないけど。
「ん~ん~? ところでちみぃ、くれないと言うなら、何が希望なんだいちみぃ」
「あぁ、そうだった。それは今見ての通り名前を呼んだ相手を中に閉じ込めるだろう? それだと物を入れることが出来ない。だから物を自由に出し入れ出来るようにならないかなと思ってさ」
「ん~ん~? つまり魔法袋や鞄みたいにしたいということだねぇちみぃ」
「あぁ、出来るかな?」
ようはそういうことだ。以前マシムから魔法の袋を譲ってもらったが容量は多くない。
だけどこれを利用すればかなりの量が入る魔道具になりそうだと思ったんだが。
「てやんでぃべらんめぃ! できそうかこの野郎!」
「ん~ん~? 可能かどうかで言えば可能だねちみぃ」
「おお! 出来るんだな!」
「ん~ん~? ミーにかかればどうということはないさぁちみぃ」
流石は腕だけは良いという魔道具師だな。そういう面ではたよりになるということか。
「それなら頼むことは出来るかな? 格安と言っていたけどいくらぐらいだ?」
これは俺としてはほしい所だ。ただ、値段が重要だ。
「ん~ん~? そうだねちみぃ、本来なら大金貨百二十枚といいたいところだけどオープン記念に百枚にしておくよちみぃ」
「大金貨百枚ーーーーーー!」
「ガウゥウウウウ!」
「ウキイィイィイィイ!?」
俺は背筋をピンっと伸ばしたまま叫んでしまった。マガミとエンコウも驚愕している。
「ん~ん~? 無理なのかいちみぃ?」
「無理に決まってるだろ! 父上でもおいそれと出せない金額だぞそれ!」
「こいつは腕がいいから値はそれなりに張るんだこの野郎!」
ドクが言うが、いや、張り過ぎだろう……勿論それだけの道具にはなるということなんだろうけど。
「はぁ、それならとても無理か」
「ん~ん~? ちみぃ、それならその銀狼と猿の素材で手を売ってもいいよちみぃ」
「断固断る!」
「ガウガウガウガウ(ガクガク)」
「ウキキキキィ(ブルブル)」
マガミとエンコウが怖がってるぞ。頼むからその気味の悪い笑顔を止めてやってくれ。
「ん~ん~? 残念だねぇちみぃ。なら、妥協案だねちみぃ。ミーの欲しい素材を持ってきてくれるなら望みの魔道具を作成して上げてもいいよちみぃ」
ん? つまりマガミとエンコウ関係なしに素材を集めたら俺の希望の道具を作ってくれるってことか?
「本当に? だけど、この辺りで手に入る素材でそんな価値があるのか?」
「ん~ん~? 知らないのかいちみぃ。この周辺には沼の主、山の主、森の主の三主がいるんだよちみぃ。それぞれの素材を採って来てくれるなら君の望む魔道具を作成して上げるんだよちみぃ」
「ヤバイは相変わらずですね。もう少し社交性というものを身に付けた方がいいと思いますよ」
そしてドクの目が円になった! 怒ってるのか? 呆れてるのか? そもそもドクが連れてきた相手なんだが。
「ん~ん~? これは失礼。どうも職業柄、いい素材を見つけると我を忘れてしまうんだよちみぃ」
ヤバイが弁解してきた。いくら我を忘れたからって勝手にマガミやエンコウを狩られても困るぞ。
「こいつはこういうやつだが腕はいいんだこの野郎! この街で店を開くって言ってるから宜しく頼むってんだクソ野郎!」
「あ、あぁ。まぁそういうことなら」
妙な奴だしすすんで関わり合いになりたいとは思えないけどな。ただ、この町に魔道具師というのはいない。
ここでは魔道具は商人が仕入れてきたりするのが殆どだからだ。
「でも、どうしてここに?」
「ん~ここは良い魔石が採れると評判だからねぇちみぃ」
あぁ、そうか。すっかり忘れていたけど、エイガ領の名産は魔石だ。そして魔石は魔道具の素材としてもよく使われる。
「ん~ん~そういうわけだからちみぃ。今度から宜しくねぇ。何ならオープン記念で安くしておくし素材は高く買うよぉちみぃ」
「ガ、ガウ!」
「キキィ!」
ヤバイがマガミをエンコウを見た途端、また俺の後ろに隠れた。両方ともこいつに負けるとは思えないが、滲んでる空気というか、雰囲気が怖いのだろう。
「素材は売らないぞ」
「ん~とても残念だよちみぃ」
しかしこいつも変わったやつだな。喋り方も独特で妙に声が高いから耳に残る。
「なんなら魔道具のオーダーメイドも受け付けてるんだよちみぃ」
ヤバイは俺に更にアピールしてきた。しかし、オーダーメイド? つまり希望した物を作ってくれるってことか。
でも、わざわざ作って欲しいものなんて……いや待てよ? 塩漬けになっていた道具がそういえばあったな。
「だったらちょっと見てもらいたいものがあるんだけどいいかな?」
「勿論構わないさちみぃ」
ならばと俺は以前兄貴がマガミを連れ去った時に使用していた魔封瓶を取り出して見せた。
「――ほぉ、これはこれは」
俺から瓶を受け取り、興味深そうにまじまじと眺める。
「この野郎ヤバイ! わかるのかこの野郎!」
「ん~ドク」
「なんだこのや、ぐぉ!」
「お、おい!」
ヤバイが魔封瓶の蓋を外してドクを呼んだぞ! 当然返事したドクは瓶の中に吸い込まれる。これはそういう魔道具だからだ。
「ん~ん~これは魔封瓶だねぇちみぃ」
「いや、そうだけど、今ドクが吸い込まれたぞ!」
「ん~ん~? 吸い込まれたんじゃないよちみぃ。吸い込んだのさちみぃ」
いや、余計悪いだろうそれ。
「ドクをどうするつもりだよ」
「ん~ん~? 勿論出すさぁちみぃ」
そして蓋を外すと瓶からドクが飛び出してきた。ドクは地面に膝を付けたまま円な瞳でヤバイを見た。
「突然何なさるのですかあなたは。非常識にも程があると思いませんか?」
敬語になったぞ。怒ってるということか。いきなりあんな目に合わせられたらそうもなる。
「ん~ん~? ちょっと魔封瓶の効果を試してみたくてねぇちみぃ」
「だったら自分でやればいいじゃないですか。何故私なんですか」
「ん~ん~? 私が自分で試して出れなくなったら大変だろうちみぃ?」
こいつ出れなくなるかも知れないと思った道具を確認なしに使ったのかよ! いや、俺が見せたものだけど、それでもやっぱヤバい奴だなこいつ!
「中々面白いものを見せてくれたねぇちみぃ。これはくれるのかい?」
「いや、やらないぞ。てか、なんでもうしまおうとしてるんだよ!」
「ん~ん~? いやいや済まないね。魔道具師という職業柄ついというものだよちみぃ」
魔道具師というのは許可もないのに、手にした物を持っていくような連中なのか?
「一応断っておきますがそんな魔道具師はヤバイだけなのです」
「あ、やっぱり?」
円な瞳でドクが答えてくれた。そうだろうと思った。
「馬鹿野郎この野郎! おかしな奴だが腕だけは確かでやがるんだこの野郎は殺すぞ!」
うん。つまりこのヤバイの腕だけは買ってるってことだな。それ以外に問題ありすぎな気もしないでもないけど。
「ん~ん~? ところでちみぃ、くれないと言うなら、何が希望なんだいちみぃ」
「あぁ、そうだった。それは今見ての通り名前を呼んだ相手を中に閉じ込めるだろう? それだと物を入れることが出来ない。だから物を自由に出し入れ出来るようにならないかなと思ってさ」
「ん~ん~? つまり魔法袋や鞄みたいにしたいということだねぇちみぃ」
「あぁ、出来るかな?」
ようはそういうことだ。以前マシムから魔法の袋を譲ってもらったが容量は多くない。
だけどこれを利用すればかなりの量が入る魔道具になりそうだと思ったんだが。
「てやんでぃべらんめぃ! できそうかこの野郎!」
「ん~ん~? 可能かどうかで言えば可能だねちみぃ」
「おお! 出来るんだな!」
「ん~ん~? ミーにかかればどうということはないさぁちみぃ」
流石は腕だけは良いという魔道具師だな。そういう面ではたよりになるということか。
「それなら頼むことは出来るかな? 格安と言っていたけどいくらぐらいだ?」
これは俺としてはほしい所だ。ただ、値段が重要だ。
「ん~ん~? そうだねちみぃ、本来なら大金貨百二十枚といいたいところだけどオープン記念に百枚にしておくよちみぃ」
「大金貨百枚ーーーーーー!」
「ガウゥウウウウ!」
「ウキイィイィイィイ!?」
俺は背筋をピンっと伸ばしたまま叫んでしまった。マガミとエンコウも驚愕している。
「ん~ん~? 無理なのかいちみぃ?」
「無理に決まってるだろ! 父上でもおいそれと出せない金額だぞそれ!」
「こいつは腕がいいから値はそれなりに張るんだこの野郎!」
ドクが言うが、いや、張り過ぎだろう……勿論それだけの道具にはなるということなんだろうけど。
「はぁ、それならとても無理か」
「ん~ん~? ちみぃ、それならその銀狼と猿の素材で手を売ってもいいよちみぃ」
「断固断る!」
「ガウガウガウガウ(ガクガク)」
「ウキキキキィ(ブルブル)」
マガミとエンコウが怖がってるぞ。頼むからその気味の悪い笑顔を止めてやってくれ。
「ん~ん~? 残念だねぇちみぃ。なら、妥協案だねちみぃ。ミーの欲しい素材を持ってきてくれるなら望みの魔道具を作成して上げてもいいよちみぃ」
ん? つまりマガミとエンコウ関係なしに素材を集めたら俺の希望の道具を作ってくれるってことか?
「本当に? だけど、この辺りで手に入る素材でそんな価値があるのか?」
「ん~ん~? 知らないのかいちみぃ。この周辺には沼の主、山の主、森の主の三主がいるんだよちみぃ。それぞれの素材を採って来てくれるなら君の望む魔道具を作成して上げるんだよちみぃ」
0
お気に入りに追加
5,967
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。