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幕間
第二百五十六話 転生忍者、と家族
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「さぁ殴れ!」
兄貴が突然俺に殴れと言ってきた。あの時、戻ってきたら殴ると伝えておいたことを律儀に覚えていたようだ。
しかし、どういう心境の変化何だか。とは言え。
「兄さん、立ってくれ」
俺がそう伝えると、兄貴が目をパチクリさせてこっちを見てきた。
「――そうか……やはり兄を殴る気にはなれなかったということか弟よ。だが私は」
「これは攫われたマガミの分!」
「ぐぼぉおぉおお!」
兄貴が立ち上がったので以前の宣言どおり顔面を殴った。座ってたら殴りにくいから立ってもらったわけだが。
「な、ちょ、ちょっと待て!」
「え? 嫌だなぁ。折角兄さんが覚悟を決めてくれたんだから僕もそれには答えないと」
「いや、流石にここまで痛いのは想定外で!」
問答無用!
「これは兄貴のせいで試合を中断されたマグの分!」
「ごぼおぉおお!」
「そしてこれは兄貴のせいで眠らされたブロッセスの分!」
「げほぉおおお!」
「そしてこれは洗脳され、いらぬ誤解を受けた俺の分!」
「ちょま、それはお前の――ぶべぇえ!」
兄貴が派手に吹っ飛んでいった。ふぅ、まぁ実際は分身がやらかしたことだが。
「げほげほっ、ぐぅ……思いっきりやりやがって」
兄貴が咳き込み苦しげに呻いて愚痴をこぼした。
でも、言っておくが全く本気じゃないぞ。本当に手加減して手加減してもう本当気を遣うレベルで加減してる。思いっきりやったら間違いなく死ぬし。
「うぅ、やっぱり納得いかぁああぁあん!」
「は?」
兄貴が立ち上がり、俺を殴ってきた。ぽかっという感じで全く痛くないが。
「うわぁあぁあああ!」
「て、おい!」
かと思ったら今度は腕をぐるぐるさせながらポカポカ殴ってきた! 痛くないがうざい!
「いいかげんにしろ!」
「ぐべっ!」
あ、ついまた殴ってしまった。兄貴が蹴鞠のように飛んでいく。
「うぅ、大体お前生意気なんだよ! 魔力もないのに兄より目立って!」
「はぁ?」
思わず顔をしかめる。兄貴がまた立ち上がってきて腕をぐるぐるさせてきた! やめろよそれ!
「私のほうが魔力があって優秀なはずなんだ! それなのに、それなのに使用人もメイドも皆お前とは楽しそうに話していた! 私よりお前の方が好かれていた! 私が兄なのに!」
「えぇ……」
「それに、何故か女の子はお前にばかり集まる! 可愛い子ばかりだ! 私の周りには出っ歯とかばかりなのに!」
いやいや知らないし。てかお前必死にバーモンドの奴助けてただろう。いや出っ歯だけど。
「僕の周りには女の子ばかりじゃないだろう! デックもいる!」
「それはそれでムカつく!」
何でだよ!
「え~とおじさん止めなくても?」
「……いいんだ。好きにさせておこう」
いやいや、止めようよ父上。
「あぁもう!」
「ぐべぇ!」
突き飛ばしたらゴロンと転がった。何がしたいんだよ!
「全く好きなだけ殴れと言っておいて兄さんは何してるんだよ」
「うるさい! 好きなだけ殴れとは言ったが私も手は出さないとは言ってない!」
あぁ~……言われてみればたしかにそうだな。
「大体その口調もムカつく!」
「はい?」
「お前、普段はそんな口調じゃないだろう! 知ってるんだ! なのに私の前では猫かぶっている! その癖に全く私を敬っていなかった!」
……別に猫かぶってるつもりもなかったが……あと敬うはない絶対はない。
「私は兄だぞ! それなのにそれなのに!
「あぁもううざい!」
「ぐべぇ!」
また突っかかってきたので突き飛ばすと兄が大の字になって倒れた。全く後半から呆れて殴ってもいないのに大げさだろう。
「さっきから聞いてれば勝手なことばかり言いやがって。兄貴を尊敬しろ? 敬え? 自分の行動を振り返ってから言えよ! 魔力があるというだけで自惚れていただけの兄貴をどう尊敬しろっていうんだ! そんなに言うならもっと尊敬されるような兄貴になるようちょっと気合い入れて頑張ってみろよ馬鹿!」
はぁ全く。つい勢い余って素で言ってしまったよ。すると兄貴が、え? 泣いてる?
「うわぁあああん、何もそこまで言うことないだろう、うぇええぇえええん」
「えぇ…………」
いやめっちゃ泣いてるじゃん。
「あ~あジンが泣かした」
「え~と泣くまでやるのはやっぱり……」
「……大人げない」
「ガウガウ……」
「ウキィ……」
「え? 俺!?」
何故か兄貴に同情的な視線が送られてるぞ! そして何故か俺もちょっと申し訳ない気になってきた。
『よくわからんが弱い者いじめはよくないのじゃ』
うん、ま、姫様は状況を掴めてないだろうからそんな反応か。もう兄貴が普通に弱いモノ扱いだが。
「はぁ、これじゃあどっちが弟かわからないだろう。兄貴もいつまで泣いてるんだよ!」
「……わかってた」
「はい?」
ふと、兄貴が泣くのをやめた。そして語る。
「私がお前より劣っているとうすうすと感じてはいたんだ。だけど、それを私は認めたくなかった。だからしてはいけないことをした。大叔父にそそのかされてお前の大事なマガミにまで手を出した。本当に私は最低な兄だった」
泣き止んだ兄貴は、どこかすっきりした面持ちでそんなことを語りだした。
「喧嘩してわかりあえることもある――」
ふと父上がそんなことを呟いた。喧嘩、これが? 俺は兄貴と喧嘩したというのか?
正直一方的だった気もするが。俺は全然効いていないし……ただちょっとだけ俺もムキになってしまったかもしれない。
「ふぅ……ま、悪い点に気がつけただけでも成長しただろ少しは」
「……全くお前は生意気な弟だ。だが、そっちの口調の方がしっくりくる」
「……だったらこれからはこれで行くさ」
そうつぶやくと、兄貴の口元が緩む。だがすぐに真剣な顔になり。
「――愚かだったのは確かに私の方だった。だけど、私は今日から変わる。そうだ、そして――お前にいつか言わせてやるからな! 流石御兄様! と!」
「気持ち悪い。絶対言わない。死んでも言わない」」
「何故だ!」
考えるだけで鳥肌が立つ。何で俺がそんなことを言わないといかんのか。全く。
さて、話はこれで終わりかな? 俺ももう気が済んだし――そう思っていたら兄貴が首だけ父上に向けて口を開き。
「あの、父様」
「うん? どうした?」
「全身が痛くて痛くて、動けません。た、助けて」
俺はずっこけそうになった。おい! 尊敬される兄貴になるって宣言はどこいった!
「うぅ、痛いよ痛いよぉ」
「めそめそするなよ全く……」
涙を流して父上にすがる兄貴。子どもか! いや、子どもなのか。
「……ふむ、この責任の一端はジン。お前にもあるな」
「へ?」
「あれだけ殴ったら動けなくなるのもわかるるだろう。だから責任を持ってお前がなんとかしなさい」
「はぁああ!? ちょ!」
「先に宿に戻るぞ」
そして父上が踵を返す。くっ、俺はなんとなくデック達を見るが。
「あぁ、俺もまだちょっと本調子じゃないんだよな。ま、ジンの兄貴だし」
「はは、そうだね。兄弟ですから」
くっ、デックとデトラに頼むのは筋違いか!
「……私は絶対に手を貸さない。絶対に」
マグが冷たい目つきで言い放った。単純に兄貴が嫌いなようだ。本当に心の底から嫌ってそうだ。
『妾も戻るのじゃ』
「ガウガウ」
「ウキィ」
「おい、お前らもかよ!」
マガミの背中に姫様が乗り姫様の肩にはエンコウが乗っていた。エンコウはこっちを振り返り、うしし、と笑っている。
あぁ、くそ。全く仕方ないな。俺は兄貴の側に寄って腰を落とした。
「なんだこれは?」
「だから、一応俺もやりすぎたかもだし、運んでやるから背中に乗れよ」
「は? わ、私がか? 冗談じゃない! 弟の手助けなど兄の沽券に関わる! くっ、うぅうう」
兄貴は何とか起き上がろうとしたがすぐに倒れてしまった。
「無理すんなってほら」
「いや、しかし、背中に乗るとは……」
「何だ? まさかお姫様抱っこでもしてもらいたいのか? それは勘弁だぞ」
「あ、当たり前だ! 気持ち悪いこというな!」
それは俺も同意だよ。
「くそ、仕方ない」
それも同じ気持ちなんだけどな。やれやれ、俺は兄貴を背負って移動する。
しかし、兄貴も男の癖に軽い奴だ。
「それにしても、あの程度で動けなくなるってひ弱すぎないか兄貴? もっと鍛えろよ」
「う、うるさい私はお前のような脳筋とはちが、ぐべっ! 何故落とす!」
「あ、ごめんつい」
兄貴に脳筋言われると腹が立つ。そんな感じで悪態をつきあいながらも宿に戻ると父上が立って待っていてくれた。その目はどこか微笑ましいものを見ているようでもあり。
「これでやっと――家族になれたな」
最後に父上が笑みを浮かべ、感慨深そうにそう呟いた――
兄貴が突然俺に殴れと言ってきた。あの時、戻ってきたら殴ると伝えておいたことを律儀に覚えていたようだ。
しかし、どういう心境の変化何だか。とは言え。
「兄さん、立ってくれ」
俺がそう伝えると、兄貴が目をパチクリさせてこっちを見てきた。
「――そうか……やはり兄を殴る気にはなれなかったということか弟よ。だが私は」
「これは攫われたマガミの分!」
「ぐぼぉおぉおお!」
兄貴が立ち上がったので以前の宣言どおり顔面を殴った。座ってたら殴りにくいから立ってもらったわけだが。
「な、ちょ、ちょっと待て!」
「え? 嫌だなぁ。折角兄さんが覚悟を決めてくれたんだから僕もそれには答えないと」
「いや、流石にここまで痛いのは想定外で!」
問答無用!
「これは兄貴のせいで試合を中断されたマグの分!」
「ごぼおぉおお!」
「そしてこれは兄貴のせいで眠らされたブロッセスの分!」
「げほぉおおお!」
「そしてこれは洗脳され、いらぬ誤解を受けた俺の分!」
「ちょま、それはお前の――ぶべぇえ!」
兄貴が派手に吹っ飛んでいった。ふぅ、まぁ実際は分身がやらかしたことだが。
「げほげほっ、ぐぅ……思いっきりやりやがって」
兄貴が咳き込み苦しげに呻いて愚痴をこぼした。
でも、言っておくが全く本気じゃないぞ。本当に手加減して手加減してもう本当気を遣うレベルで加減してる。思いっきりやったら間違いなく死ぬし。
「うぅ、やっぱり納得いかぁああぁあん!」
「は?」
兄貴が立ち上がり、俺を殴ってきた。ぽかっという感じで全く痛くないが。
「うわぁあぁあああ!」
「て、おい!」
かと思ったら今度は腕をぐるぐるさせながらポカポカ殴ってきた! 痛くないがうざい!
「いいかげんにしろ!」
「ぐべっ!」
あ、ついまた殴ってしまった。兄貴が蹴鞠のように飛んでいく。
「うぅ、大体お前生意気なんだよ! 魔力もないのに兄より目立って!」
「はぁ?」
思わず顔をしかめる。兄貴がまた立ち上がってきて腕をぐるぐるさせてきた! やめろよそれ!
「私のほうが魔力があって優秀なはずなんだ! それなのに、それなのに使用人もメイドも皆お前とは楽しそうに話していた! 私よりお前の方が好かれていた! 私が兄なのに!」
「えぇ……」
「それに、何故か女の子はお前にばかり集まる! 可愛い子ばかりだ! 私の周りには出っ歯とかばかりなのに!」
いやいや知らないし。てかお前必死にバーモンドの奴助けてただろう。いや出っ歯だけど。
「僕の周りには女の子ばかりじゃないだろう! デックもいる!」
「それはそれでムカつく!」
何でだよ!
「え~とおじさん止めなくても?」
「……いいんだ。好きにさせておこう」
いやいや、止めようよ父上。
「あぁもう!」
「ぐべぇ!」
突き飛ばしたらゴロンと転がった。何がしたいんだよ!
「全く好きなだけ殴れと言っておいて兄さんは何してるんだよ」
「うるさい! 好きなだけ殴れとは言ったが私も手は出さないとは言ってない!」
あぁ~……言われてみればたしかにそうだな。
「大体その口調もムカつく!」
「はい?」
「お前、普段はそんな口調じゃないだろう! 知ってるんだ! なのに私の前では猫かぶっている! その癖に全く私を敬っていなかった!」
……別に猫かぶってるつもりもなかったが……あと敬うはない絶対はない。
「私は兄だぞ! それなのにそれなのに!
「あぁもううざい!」
「ぐべぇ!」
また突っかかってきたので突き飛ばすと兄が大の字になって倒れた。全く後半から呆れて殴ってもいないのに大げさだろう。
「さっきから聞いてれば勝手なことばかり言いやがって。兄貴を尊敬しろ? 敬え? 自分の行動を振り返ってから言えよ! 魔力があるというだけで自惚れていただけの兄貴をどう尊敬しろっていうんだ! そんなに言うならもっと尊敬されるような兄貴になるようちょっと気合い入れて頑張ってみろよ馬鹿!」
はぁ全く。つい勢い余って素で言ってしまったよ。すると兄貴が、え? 泣いてる?
「うわぁあああん、何もそこまで言うことないだろう、うぇええぇえええん」
「えぇ…………」
いやめっちゃ泣いてるじゃん。
「あ~あジンが泣かした」
「え~と泣くまでやるのはやっぱり……」
「……大人げない」
「ガウガウ……」
「ウキィ……」
「え? 俺!?」
何故か兄貴に同情的な視線が送られてるぞ! そして何故か俺もちょっと申し訳ない気になってきた。
『よくわからんが弱い者いじめはよくないのじゃ』
うん、ま、姫様は状況を掴めてないだろうからそんな反応か。もう兄貴が普通に弱いモノ扱いだが。
「はぁ、これじゃあどっちが弟かわからないだろう。兄貴もいつまで泣いてるんだよ!」
「……わかってた」
「はい?」
ふと、兄貴が泣くのをやめた。そして語る。
「私がお前より劣っているとうすうすと感じてはいたんだ。だけど、それを私は認めたくなかった。だからしてはいけないことをした。大叔父にそそのかされてお前の大事なマガミにまで手を出した。本当に私は最低な兄だった」
泣き止んだ兄貴は、どこかすっきりした面持ちでそんなことを語りだした。
「喧嘩してわかりあえることもある――」
ふと父上がそんなことを呟いた。喧嘩、これが? 俺は兄貴と喧嘩したというのか?
正直一方的だった気もするが。俺は全然効いていないし……ただちょっとだけ俺もムキになってしまったかもしれない。
「ふぅ……ま、悪い点に気がつけただけでも成長しただろ少しは」
「……全くお前は生意気な弟だ。だが、そっちの口調の方がしっくりくる」
「……だったらこれからはこれで行くさ」
そうつぶやくと、兄貴の口元が緩む。だがすぐに真剣な顔になり。
「――愚かだったのは確かに私の方だった。だけど、私は今日から変わる。そうだ、そして――お前にいつか言わせてやるからな! 流石御兄様! と!」
「気持ち悪い。絶対言わない。死んでも言わない」」
「何故だ!」
考えるだけで鳥肌が立つ。何で俺がそんなことを言わないといかんのか。全く。
さて、話はこれで終わりかな? 俺ももう気が済んだし――そう思っていたら兄貴が首だけ父上に向けて口を開き。
「あの、父様」
「うん? どうした?」
「全身が痛くて痛くて、動けません。た、助けて」
俺はずっこけそうになった。おい! 尊敬される兄貴になるって宣言はどこいった!
「うぅ、痛いよ痛いよぉ」
「めそめそするなよ全く……」
涙を流して父上にすがる兄貴。子どもか! いや、子どもなのか。
「……ふむ、この責任の一端はジン。お前にもあるな」
「へ?」
「あれだけ殴ったら動けなくなるのもわかるるだろう。だから責任を持ってお前がなんとかしなさい」
「はぁああ!? ちょ!」
「先に宿に戻るぞ」
そして父上が踵を返す。くっ、俺はなんとなくデック達を見るが。
「あぁ、俺もまだちょっと本調子じゃないんだよな。ま、ジンの兄貴だし」
「はは、そうだね。兄弟ですから」
くっ、デックとデトラに頼むのは筋違いか!
「……私は絶対に手を貸さない。絶対に」
マグが冷たい目つきで言い放った。単純に兄貴が嫌いなようだ。本当に心の底から嫌ってそうだ。
『妾も戻るのじゃ』
「ガウガウ」
「ウキィ」
「おい、お前らもかよ!」
マガミの背中に姫様が乗り姫様の肩にはエンコウが乗っていた。エンコウはこっちを振り返り、うしし、と笑っている。
あぁ、くそ。全く仕方ないな。俺は兄貴の側に寄って腰を落とした。
「なんだこれは?」
「だから、一応俺もやりすぎたかもだし、運んでやるから背中に乗れよ」
「は? わ、私がか? 冗談じゃない! 弟の手助けなど兄の沽券に関わる! くっ、うぅうう」
兄貴は何とか起き上がろうとしたがすぐに倒れてしまった。
「無理すんなってほら」
「いや、しかし、背中に乗るとは……」
「何だ? まさかお姫様抱っこでもしてもらいたいのか? それは勘弁だぞ」
「あ、当たり前だ! 気持ち悪いこというな!」
それは俺も同意だよ。
「くそ、仕方ない」
それも同じ気持ちなんだけどな。やれやれ、俺は兄貴を背負って移動する。
しかし、兄貴も男の癖に軽い奴だ。
「それにしても、あの程度で動けなくなるってひ弱すぎないか兄貴? もっと鍛えろよ」
「う、うるさい私はお前のような脳筋とはちが、ぐべっ! 何故落とす!」
「あ、ごめんつい」
兄貴に脳筋言われると腹が立つ。そんな感じで悪態をつきあいながらも宿に戻ると父上が立って待っていてくれた。その目はどこか微笑ましいものを見ているようでもあり。
「これでやっと――家族になれたな」
最後に父上が笑みを浮かべ、感慨深そうにそう呟いた――
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