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第65話 魔物の波を乗り越えて
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ヒット達は降魔石を回収するため洞窟の奥へと進んでいった。そして奥に進むに連れ、魔物の数が増えていることに気がつく。
「シャークヘッドか、全く厄介な魔物が増えてるな!」
ガイが叫ぶ。シャークヘッドは屈強な人の体に鮫の頭が生えたような魔物だ。その鋭利な歯で噛みつかれると人の腕など軽々と引きちぎられる上、腕力も強い。
「こっちはブラボースパイダーです!」
メリッサが叫ぶ。ブラボースパイダーは伸縮自在で強靭な糸を巧みに操りターゲットを捕縛しようとする。糸の射程は軽く50メートルを超える程だ。
他にもストーンブルやブレードマンティスといった魔物も続々と現れるが。
「チッ、オラオラオラッ!」
ガイが斧を振り回しシャークヘッドの頭を切り飛ばしていく。
「……フェンリィ」
「ガウガウ!」
セイラとフェンリィのコンビも優秀だ。ブラボースパイダーの糸を避けながらフェンリィが近づき回転しながらの突撃でダメージを与え、セイラの鞭で止めを刺す。
「キャンセル」
ヒットはブレードマンティスが飛ばしてきた鎌をキャンセルしつつ近づき三刃斬りで片付けていく。
岩のような肌を持つ猪型の魔物のストーンブルも突撃してきたがキャンセルし動きを止めた後でヒットの飛斬剣とメリッサの魔法の矢玉で片付けた。
しかし敵の数は多く、接近しての戦いが多くなるガイはどうしても傷ついてしまう。故にクララの存在は大きかった。回復魔法によって傷ついた肉体も癒やされる。それにクララのライトプロテクトがあるからこそガイも思い切った戦い方が出来るというものだろう。
しかし奥に行けば行くほど戦いは熾烈さを増していく。魔物の数が更に増え、キャンセルを続けるヒットの精神力は次第にすり減っていった。
精神力を回復させる精神安定薬も既に使い切っている。
ガイの体力もかなり減ってきているようでもあった。だが、もう今更後には引けない。
そして――遂に魔物の猛攻にも陰りが見えた。ここが正念場と全員で押し切ったその奥に、遂に壁に埋まった状態の紫色に光る石が見えた。
「……あれが、降魔石」
「はい。恐らくそうです。教会の本で見たものもあんな形でした」
「だったらとっとと回収しちまおうぜ。全くこんなものの為に随分と苦労させられたんだしよ」
「あ、待ってください。もし、あれが本物の降魔石なら……」
クララが表情に不安を滲ませた。降魔石はもう目の前に見えているが、何か気になる点があるのかもしれない。
「クララ、もし何かあるなら前もって教えてもらえるか?」
「は、はい。実はあれがもし本物の降魔石なら、厄介なことが――」
ヒットが尋ね、クララが説明を始めたその時だった。降魔石がより強く輝き始め、かと思えば石の中から黒いモヤのようなものが吹き出し、かと思えばそれが徐々に形を作り、遂にはその場に赤い肌をした悪魔が2体出現した。
「おいおい、どうなってるんだこれは?」
「そ、それが、降魔石は仇なすものが近づいてきた時に悪魔を呼び出すとされていて……」
「なるほど、クララが良い掛けていたのはこれか」
ヒットが妙に納得しているとメリッサが叫んだ。
「あれはレッサーデーモンです。口から炎を吐いたり特殊な魔法を使ってきたりするようです」
メリッサの鑑定で相手の情報が伝わった。そういえばとヒットもゲームでのレッサーデーモンについて思いだす。悪魔系では下位だがそれでもそれでも悪魔だけあって中級程度の実力者でないと厳しい相手だった。
「この状況で悪魔とか勘弁して欲しいがな……」
「わ、私にお任せを! 退魔!」
ヒット達を睨みつけてくるレッサーデーモンだったがクララがスキルを発動すると顔色が変わった。どこか気分が悪そうでもある。
「悪魔には退魔のスキルが通じます。本来はアンデッドを近づけさせないものですが、これで悪魔は私達にそう簡単に接近出来ないはず。ですが、魔法や炎には気をつけてください!」
言った側からレッサーデーモンの一体が口を開き炎を吐こうとしたが一足早くヒットがキャンセルで阻止した。
「回投戦斧!」
ガイが手持ちの斧を投げつけた。回転しながら飛んでいった斧がレッサーデーモンに命中し戻ってくる。セイラも鞭で攻撃を繰り返し、時折隙を見てフェンリィが風をまとって突撃してすぐに戻るというヒットアンドアウェイを繰り返した。メリッサも魔法の矢玉で攻撃を続けヒットも斬撃を飛ばしつつ相手の攻撃をキャンセルした。
「ガァアアアアアァアア!」
だがレッサーデーモンもただ黙ってやられているわけではない。ヒットもあまりキャンセルを多用できない状況だ。薬ももう残っていない。そのためキャンセルが途切れた瞬間、レッサーデーモンが魔法を行使。
紫色の弾が飛んでくるがガイが身を挺してそれを受け止めた。
「ぐっ、何か体が重くなった……」
「ダメージと同時に呪いを受けるカースドショットです。呪いは暫くすれば消えるはずですが……」
しかしレッサーデーモンの攻撃は留まらない。このままチクチク攻撃していても埒が明かないとヒットは判断し思い切ってレッサーデーモンの懐に飛び込んだ。
「中断切り! 昇天剣!」
中断切り後の攻撃はカウンター扱いとなり、昇天剣で浮き上がる高さも上がる。喰らったレッサーデーモンが空中に舞ったと同時にもう一体のレッサーデーモンに向かい。
「ガイ、みんなそっちは頼む!」
そう口にした後、目の前の悪魔の反撃をキャンセルで止め、中断切りからの連続攻撃を決めていった。精神的にもかなりキツいが、最後は昇天剣で浮かせた後の三刃斬りでとどめを刺した。
レッサーデーモンが動かなくなったのを認め、ヒットもその場に膝をつく。
「あぁしんど、そっちは、片付いたみたいだな」
「へへ、お前ばかりに良い格好させられるかよ」
そういってガイが親指を立てる。任せたレッサーデーモンも完全に死んでいた。
「やりましたね! これで降魔石が回収できます!」
クララがそう言って全員をねぎらってくれた。怪我を魔法で治してもらいつつ、セイラが降魔石に近づいていく。
「……これを持って戻れば任務完了」
「触って大丈夫なのか?」
「はい。降魔石自体には特に何もありません」
「よし、だったらとっとと持って帰ろうぜ」
そしてガイが壁を掘り豪魔石を手にとった。
「見た目は綺麗な石なんだが、それがこんな悪さをするとはな。だがこれで終わりだ」
「くくっ、そのとおりだ。ただしお前たちの命がな」
その時だった、通路の反対側から不気味な声が届き、同時に多くのうめき声が近づいてくるのが聞こえてきた。
「え? まさかこれって、あ、アンデッド!」
「シャークヘッドか、全く厄介な魔物が増えてるな!」
ガイが叫ぶ。シャークヘッドは屈強な人の体に鮫の頭が生えたような魔物だ。その鋭利な歯で噛みつかれると人の腕など軽々と引きちぎられる上、腕力も強い。
「こっちはブラボースパイダーです!」
メリッサが叫ぶ。ブラボースパイダーは伸縮自在で強靭な糸を巧みに操りターゲットを捕縛しようとする。糸の射程は軽く50メートルを超える程だ。
他にもストーンブルやブレードマンティスといった魔物も続々と現れるが。
「チッ、オラオラオラッ!」
ガイが斧を振り回しシャークヘッドの頭を切り飛ばしていく。
「……フェンリィ」
「ガウガウ!」
セイラとフェンリィのコンビも優秀だ。ブラボースパイダーの糸を避けながらフェンリィが近づき回転しながらの突撃でダメージを与え、セイラの鞭で止めを刺す。
「キャンセル」
ヒットはブレードマンティスが飛ばしてきた鎌をキャンセルしつつ近づき三刃斬りで片付けていく。
岩のような肌を持つ猪型の魔物のストーンブルも突撃してきたがキャンセルし動きを止めた後でヒットの飛斬剣とメリッサの魔法の矢玉で片付けた。
しかし敵の数は多く、接近しての戦いが多くなるガイはどうしても傷ついてしまう。故にクララの存在は大きかった。回復魔法によって傷ついた肉体も癒やされる。それにクララのライトプロテクトがあるからこそガイも思い切った戦い方が出来るというものだろう。
しかし奥に行けば行くほど戦いは熾烈さを増していく。魔物の数が更に増え、キャンセルを続けるヒットの精神力は次第にすり減っていった。
精神力を回復させる精神安定薬も既に使い切っている。
ガイの体力もかなり減ってきているようでもあった。だが、もう今更後には引けない。
そして――遂に魔物の猛攻にも陰りが見えた。ここが正念場と全員で押し切ったその奥に、遂に壁に埋まった状態の紫色に光る石が見えた。
「……あれが、降魔石」
「はい。恐らくそうです。教会の本で見たものもあんな形でした」
「だったらとっとと回収しちまおうぜ。全くこんなものの為に随分と苦労させられたんだしよ」
「あ、待ってください。もし、あれが本物の降魔石なら……」
クララが表情に不安を滲ませた。降魔石はもう目の前に見えているが、何か気になる点があるのかもしれない。
「クララ、もし何かあるなら前もって教えてもらえるか?」
「は、はい。実はあれがもし本物の降魔石なら、厄介なことが――」
ヒットが尋ね、クララが説明を始めたその時だった。降魔石がより強く輝き始め、かと思えば石の中から黒いモヤのようなものが吹き出し、かと思えばそれが徐々に形を作り、遂にはその場に赤い肌をした悪魔が2体出現した。
「おいおい、どうなってるんだこれは?」
「そ、それが、降魔石は仇なすものが近づいてきた時に悪魔を呼び出すとされていて……」
「なるほど、クララが良い掛けていたのはこれか」
ヒットが妙に納得しているとメリッサが叫んだ。
「あれはレッサーデーモンです。口から炎を吐いたり特殊な魔法を使ってきたりするようです」
メリッサの鑑定で相手の情報が伝わった。そういえばとヒットもゲームでのレッサーデーモンについて思いだす。悪魔系では下位だがそれでもそれでも悪魔だけあって中級程度の実力者でないと厳しい相手だった。
「この状況で悪魔とか勘弁して欲しいがな……」
「わ、私にお任せを! 退魔!」
ヒット達を睨みつけてくるレッサーデーモンだったがクララがスキルを発動すると顔色が変わった。どこか気分が悪そうでもある。
「悪魔には退魔のスキルが通じます。本来はアンデッドを近づけさせないものですが、これで悪魔は私達にそう簡単に接近出来ないはず。ですが、魔法や炎には気をつけてください!」
言った側からレッサーデーモンの一体が口を開き炎を吐こうとしたが一足早くヒットがキャンセルで阻止した。
「回投戦斧!」
ガイが手持ちの斧を投げつけた。回転しながら飛んでいった斧がレッサーデーモンに命中し戻ってくる。セイラも鞭で攻撃を繰り返し、時折隙を見てフェンリィが風をまとって突撃してすぐに戻るというヒットアンドアウェイを繰り返した。メリッサも魔法の矢玉で攻撃を続けヒットも斬撃を飛ばしつつ相手の攻撃をキャンセルした。
「ガァアアアアアァアア!」
だがレッサーデーモンもただ黙ってやられているわけではない。ヒットもあまりキャンセルを多用できない状況だ。薬ももう残っていない。そのためキャンセルが途切れた瞬間、レッサーデーモンが魔法を行使。
紫色の弾が飛んでくるがガイが身を挺してそれを受け止めた。
「ぐっ、何か体が重くなった……」
「ダメージと同時に呪いを受けるカースドショットです。呪いは暫くすれば消えるはずですが……」
しかしレッサーデーモンの攻撃は留まらない。このままチクチク攻撃していても埒が明かないとヒットは判断し思い切ってレッサーデーモンの懐に飛び込んだ。
「中断切り! 昇天剣!」
中断切り後の攻撃はカウンター扱いとなり、昇天剣で浮き上がる高さも上がる。喰らったレッサーデーモンが空中に舞ったと同時にもう一体のレッサーデーモンに向かい。
「ガイ、みんなそっちは頼む!」
そう口にした後、目の前の悪魔の反撃をキャンセルで止め、中断切りからの連続攻撃を決めていった。精神的にもかなりキツいが、最後は昇天剣で浮かせた後の三刃斬りでとどめを刺した。
レッサーデーモンが動かなくなったのを認め、ヒットもその場に膝をつく。
「あぁしんど、そっちは、片付いたみたいだな」
「へへ、お前ばかりに良い格好させられるかよ」
そういってガイが親指を立てる。任せたレッサーデーモンも完全に死んでいた。
「やりましたね! これで降魔石が回収できます!」
クララがそう言って全員をねぎらってくれた。怪我を魔法で治してもらいつつ、セイラが降魔石に近づいていく。
「……これを持って戻れば任務完了」
「触って大丈夫なのか?」
「はい。降魔石自体には特に何もありません」
「よし、だったらとっとと持って帰ろうぜ」
そしてガイが壁を掘り豪魔石を手にとった。
「見た目は綺麗な石なんだが、それがこんな悪さをするとはな。だがこれで終わりだ」
「くくっ、そのとおりだ。ただしお前たちの命がな」
その時だった、通路の反対側から不気味な声が届き、同時に多くのうめき声が近づいてくるのが聞こえてきた。
「え? まさかこれって、あ、アンデッド!」
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