65 / 68
第65話 魔物の波を乗り越えて
しおりを挟む
ヒット達は降魔石を回収するため洞窟の奥へと進んでいった。そして奥に進むに連れ、魔物の数が増えていることに気がつく。
「シャークヘッドか、全く厄介な魔物が増えてるな!」
ガイが叫ぶ。シャークヘッドは屈強な人の体に鮫の頭が生えたような魔物だ。その鋭利な歯で噛みつかれると人の腕など軽々と引きちぎられる上、腕力も強い。
「こっちはブラボースパイダーです!」
メリッサが叫ぶ。ブラボースパイダーは伸縮自在で強靭な糸を巧みに操りターゲットを捕縛しようとする。糸の射程は軽く50メートルを超える程だ。
他にもストーンブルやブレードマンティスといった魔物も続々と現れるが。
「チッ、オラオラオラッ!」
ガイが斧を振り回しシャークヘッドの頭を切り飛ばしていく。
「……フェンリィ」
「ガウガウ!」
セイラとフェンリィのコンビも優秀だ。ブラボースパイダーの糸を避けながらフェンリィが近づき回転しながらの突撃でダメージを与え、セイラの鞭で止めを刺す。
「キャンセル」
ヒットはブレードマンティスが飛ばしてきた鎌をキャンセルしつつ近づき三刃斬りで片付けていく。
岩のような肌を持つ猪型の魔物のストーンブルも突撃してきたがキャンセルし動きを止めた後でヒットの飛斬剣とメリッサの魔法の矢玉で片付けた。
しかし敵の数は多く、接近しての戦いが多くなるガイはどうしても傷ついてしまう。故にクララの存在は大きかった。回復魔法によって傷ついた肉体も癒やされる。それにクララのライトプロテクトがあるからこそガイも思い切った戦い方が出来るというものだろう。
しかし奥に行けば行くほど戦いは熾烈さを増していく。魔物の数が更に増え、キャンセルを続けるヒットの精神力は次第にすり減っていった。
精神力を回復させる精神安定薬も既に使い切っている。
ガイの体力もかなり減ってきているようでもあった。だが、もう今更後には引けない。
そして――遂に魔物の猛攻にも陰りが見えた。ここが正念場と全員で押し切ったその奥に、遂に壁に埋まった状態の紫色に光る石が見えた。
「……あれが、降魔石」
「はい。恐らくそうです。教会の本で見たものもあんな形でした」
「だったらとっとと回収しちまおうぜ。全くこんなものの為に随分と苦労させられたんだしよ」
「あ、待ってください。もし、あれが本物の降魔石なら……」
クララが表情に不安を滲ませた。降魔石はもう目の前に見えているが、何か気になる点があるのかもしれない。
「クララ、もし何かあるなら前もって教えてもらえるか?」
「は、はい。実はあれがもし本物の降魔石なら、厄介なことが――」
ヒットが尋ね、クララが説明を始めたその時だった。降魔石がより強く輝き始め、かと思えば石の中から黒いモヤのようなものが吹き出し、かと思えばそれが徐々に形を作り、遂にはその場に赤い肌をした悪魔が2体出現した。
「おいおい、どうなってるんだこれは?」
「そ、それが、降魔石は仇なすものが近づいてきた時に悪魔を呼び出すとされていて……」
「なるほど、クララが良い掛けていたのはこれか」
ヒットが妙に納得しているとメリッサが叫んだ。
「あれはレッサーデーモンです。口から炎を吐いたり特殊な魔法を使ってきたりするようです」
メリッサの鑑定で相手の情報が伝わった。そういえばとヒットもゲームでのレッサーデーモンについて思いだす。悪魔系では下位だがそれでもそれでも悪魔だけあって中級程度の実力者でないと厳しい相手だった。
「この状況で悪魔とか勘弁して欲しいがな……」
「わ、私にお任せを! 退魔!」
ヒット達を睨みつけてくるレッサーデーモンだったがクララがスキルを発動すると顔色が変わった。どこか気分が悪そうでもある。
「悪魔には退魔のスキルが通じます。本来はアンデッドを近づけさせないものですが、これで悪魔は私達にそう簡単に接近出来ないはず。ですが、魔法や炎には気をつけてください!」
言った側からレッサーデーモンの一体が口を開き炎を吐こうとしたが一足早くヒットがキャンセルで阻止した。
「回投戦斧!」
ガイが手持ちの斧を投げつけた。回転しながら飛んでいった斧がレッサーデーモンに命中し戻ってくる。セイラも鞭で攻撃を繰り返し、時折隙を見てフェンリィが風をまとって突撃してすぐに戻るというヒットアンドアウェイを繰り返した。メリッサも魔法の矢玉で攻撃を続けヒットも斬撃を飛ばしつつ相手の攻撃をキャンセルした。
「ガァアアアアアァアア!」
だがレッサーデーモンもただ黙ってやられているわけではない。ヒットもあまりキャンセルを多用できない状況だ。薬ももう残っていない。そのためキャンセルが途切れた瞬間、レッサーデーモンが魔法を行使。
紫色の弾が飛んでくるがガイが身を挺してそれを受け止めた。
「ぐっ、何か体が重くなった……」
「ダメージと同時に呪いを受けるカースドショットです。呪いは暫くすれば消えるはずですが……」
しかしレッサーデーモンの攻撃は留まらない。このままチクチク攻撃していても埒が明かないとヒットは判断し思い切ってレッサーデーモンの懐に飛び込んだ。
「中断切り! 昇天剣!」
中断切り後の攻撃はカウンター扱いとなり、昇天剣で浮き上がる高さも上がる。喰らったレッサーデーモンが空中に舞ったと同時にもう一体のレッサーデーモンに向かい。
「ガイ、みんなそっちは頼む!」
そう口にした後、目の前の悪魔の反撃をキャンセルで止め、中断切りからの連続攻撃を決めていった。精神的にもかなりキツいが、最後は昇天剣で浮かせた後の三刃斬りでとどめを刺した。
レッサーデーモンが動かなくなったのを認め、ヒットもその場に膝をつく。
「あぁしんど、そっちは、片付いたみたいだな」
「へへ、お前ばかりに良い格好させられるかよ」
そういってガイが親指を立てる。任せたレッサーデーモンも完全に死んでいた。
「やりましたね! これで降魔石が回収できます!」
クララがそう言って全員をねぎらってくれた。怪我を魔法で治してもらいつつ、セイラが降魔石に近づいていく。
「……これを持って戻れば任務完了」
「触って大丈夫なのか?」
「はい。降魔石自体には特に何もありません」
「よし、だったらとっとと持って帰ろうぜ」
そしてガイが壁を掘り豪魔石を手にとった。
「見た目は綺麗な石なんだが、それがこんな悪さをするとはな。だがこれで終わりだ」
「くくっ、そのとおりだ。ただしお前たちの命がな」
その時だった、通路の反対側から不気味な声が届き、同時に多くのうめき声が近づいてくるのが聞こえてきた。
「え? まさかこれって、あ、アンデッド!」
「シャークヘッドか、全く厄介な魔物が増えてるな!」
ガイが叫ぶ。シャークヘッドは屈強な人の体に鮫の頭が生えたような魔物だ。その鋭利な歯で噛みつかれると人の腕など軽々と引きちぎられる上、腕力も強い。
「こっちはブラボースパイダーです!」
メリッサが叫ぶ。ブラボースパイダーは伸縮自在で強靭な糸を巧みに操りターゲットを捕縛しようとする。糸の射程は軽く50メートルを超える程だ。
他にもストーンブルやブレードマンティスといった魔物も続々と現れるが。
「チッ、オラオラオラッ!」
ガイが斧を振り回しシャークヘッドの頭を切り飛ばしていく。
「……フェンリィ」
「ガウガウ!」
セイラとフェンリィのコンビも優秀だ。ブラボースパイダーの糸を避けながらフェンリィが近づき回転しながらの突撃でダメージを与え、セイラの鞭で止めを刺す。
「キャンセル」
ヒットはブレードマンティスが飛ばしてきた鎌をキャンセルしつつ近づき三刃斬りで片付けていく。
岩のような肌を持つ猪型の魔物のストーンブルも突撃してきたがキャンセルし動きを止めた後でヒットの飛斬剣とメリッサの魔法の矢玉で片付けた。
しかし敵の数は多く、接近しての戦いが多くなるガイはどうしても傷ついてしまう。故にクララの存在は大きかった。回復魔法によって傷ついた肉体も癒やされる。それにクララのライトプロテクトがあるからこそガイも思い切った戦い方が出来るというものだろう。
しかし奥に行けば行くほど戦いは熾烈さを増していく。魔物の数が更に増え、キャンセルを続けるヒットの精神力は次第にすり減っていった。
精神力を回復させる精神安定薬も既に使い切っている。
ガイの体力もかなり減ってきているようでもあった。だが、もう今更後には引けない。
そして――遂に魔物の猛攻にも陰りが見えた。ここが正念場と全員で押し切ったその奥に、遂に壁に埋まった状態の紫色に光る石が見えた。
「……あれが、降魔石」
「はい。恐らくそうです。教会の本で見たものもあんな形でした」
「だったらとっとと回収しちまおうぜ。全くこんなものの為に随分と苦労させられたんだしよ」
「あ、待ってください。もし、あれが本物の降魔石なら……」
クララが表情に不安を滲ませた。降魔石はもう目の前に見えているが、何か気になる点があるのかもしれない。
「クララ、もし何かあるなら前もって教えてもらえるか?」
「は、はい。実はあれがもし本物の降魔石なら、厄介なことが――」
ヒットが尋ね、クララが説明を始めたその時だった。降魔石がより強く輝き始め、かと思えば石の中から黒いモヤのようなものが吹き出し、かと思えばそれが徐々に形を作り、遂にはその場に赤い肌をした悪魔が2体出現した。
「おいおい、どうなってるんだこれは?」
「そ、それが、降魔石は仇なすものが近づいてきた時に悪魔を呼び出すとされていて……」
「なるほど、クララが良い掛けていたのはこれか」
ヒットが妙に納得しているとメリッサが叫んだ。
「あれはレッサーデーモンです。口から炎を吐いたり特殊な魔法を使ってきたりするようです」
メリッサの鑑定で相手の情報が伝わった。そういえばとヒットもゲームでのレッサーデーモンについて思いだす。悪魔系では下位だがそれでもそれでも悪魔だけあって中級程度の実力者でないと厳しい相手だった。
「この状況で悪魔とか勘弁して欲しいがな……」
「わ、私にお任せを! 退魔!」
ヒット達を睨みつけてくるレッサーデーモンだったがクララがスキルを発動すると顔色が変わった。どこか気分が悪そうでもある。
「悪魔には退魔のスキルが通じます。本来はアンデッドを近づけさせないものですが、これで悪魔は私達にそう簡単に接近出来ないはず。ですが、魔法や炎には気をつけてください!」
言った側からレッサーデーモンの一体が口を開き炎を吐こうとしたが一足早くヒットがキャンセルで阻止した。
「回投戦斧!」
ガイが手持ちの斧を投げつけた。回転しながら飛んでいった斧がレッサーデーモンに命中し戻ってくる。セイラも鞭で攻撃を繰り返し、時折隙を見てフェンリィが風をまとって突撃してすぐに戻るというヒットアンドアウェイを繰り返した。メリッサも魔法の矢玉で攻撃を続けヒットも斬撃を飛ばしつつ相手の攻撃をキャンセルした。
「ガァアアアアアァアア!」
だがレッサーデーモンもただ黙ってやられているわけではない。ヒットもあまりキャンセルを多用できない状況だ。薬ももう残っていない。そのためキャンセルが途切れた瞬間、レッサーデーモンが魔法を行使。
紫色の弾が飛んでくるがガイが身を挺してそれを受け止めた。
「ぐっ、何か体が重くなった……」
「ダメージと同時に呪いを受けるカースドショットです。呪いは暫くすれば消えるはずですが……」
しかしレッサーデーモンの攻撃は留まらない。このままチクチク攻撃していても埒が明かないとヒットは判断し思い切ってレッサーデーモンの懐に飛び込んだ。
「中断切り! 昇天剣!」
中断切り後の攻撃はカウンター扱いとなり、昇天剣で浮き上がる高さも上がる。喰らったレッサーデーモンが空中に舞ったと同時にもう一体のレッサーデーモンに向かい。
「ガイ、みんなそっちは頼む!」
そう口にした後、目の前の悪魔の反撃をキャンセルで止め、中断切りからの連続攻撃を決めていった。精神的にもかなりキツいが、最後は昇天剣で浮かせた後の三刃斬りでとどめを刺した。
レッサーデーモンが動かなくなったのを認め、ヒットもその場に膝をつく。
「あぁしんど、そっちは、片付いたみたいだな」
「へへ、お前ばかりに良い格好させられるかよ」
そういってガイが親指を立てる。任せたレッサーデーモンも完全に死んでいた。
「やりましたね! これで降魔石が回収できます!」
クララがそう言って全員をねぎらってくれた。怪我を魔法で治してもらいつつ、セイラが降魔石に近づいていく。
「……これを持って戻れば任務完了」
「触って大丈夫なのか?」
「はい。降魔石自体には特に何もありません」
「よし、だったらとっとと持って帰ろうぜ」
そしてガイが壁を掘り豪魔石を手にとった。
「見た目は綺麗な石なんだが、それがこんな悪さをするとはな。だがこれで終わりだ」
「くくっ、そのとおりだ。ただしお前たちの命がな」
その時だった、通路の反対側から不気味な声が届き、同時に多くのうめき声が近づいてくるのが聞こえてきた。
「え? まさかこれって、あ、アンデッド!」
0
お気に入りに追加
1,007
あなたにおすすめの小説
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる