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第60話 鉱山での攻防
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ヒット達は坑道を進み続けた。奥に行くほどに酷い臭気が鼻につくようになってきた。地面には体が引き裂かれたり頭と胴体が離れ離れになったり全身が焼けただれ元が誰なのかわからないような死体が目につくようになってきていた。
メリッサはその惨状に思わず顔を背ける。
「酷い……」
「ふぅ、また死体か。これで何体目だか。嬢ちゃんお願いしていいかい?」
「は、はい。聖なる神の名のもとに――」
死体は見つける度にクララが祈りを捧げていた。死体を放っておくことはアンデッド化に繋がるためでもある。
だが、魔物が溢れかえってからそれなりに時間が経っており、既に間に合わない場合もある。
「――こっちはもうゾンビ化してる。フェンリィ」
「アオーーーーン!」
死体が起き上がり歩き出した。元人間だったものを倒すのは気が進まないが、やらなければこちらがやられてしまう。
しかもゾンビ化した者は全身に毒が宿る。特殊な毒であり、場合によっては傷つけた相手をもゾンビ化させてしまう事がある。
「どうか安らかに眠ってください!」
メリッサは魔法の弩で火の矢玉を放った。ゾンビに当たると同時に炎に塗れる。アンデッド系は火に弱い。
「弱点をつくのは定石だ。だが嬢ちゃん、洞窟内で火はやりすぎると空気が減る。その辺をしっかり見極めてくれよ」
「はい!」
褒めつつ注意点を口にするガイにお礼を言いつつ、火の矢は程々に魔法の矢玉で攻撃を続けていった。
「ヒーリングです!」
「「「グ、グオォオオオ……」
クララが回復魔法を唱えるとゾンビたちが苦しみだした。アンデッドは既に屍の為、回復魔法で逆にダメージを受ける。それだけですぐに倒れるわけではないが相手の隙を作るには十分であり、その間にヒットが攻撃を加え倒していった。
ゾンビは死体から発生した魔物だけにかなりしぶといが完全な不死ではない。回復魔法で苦しんだりはするも痛みも感じないがダメージがある程度蓄積すれば糸が切れたように倒れる。
「おらおらおら!」
ガイが斧を振り回すとゾンビが軽々と吹っ飛んでいきそのまま動かなくなった。しぶといゾンビもガイの腕力に掛かれば一撃なようである。
「……馬鹿力」
「ガウ」
「おいおい、頼りがいのある男と言ってくれよ」
「……相手がゾンビだから大ぶりでも通じる。そうでないと当たらない」
「おいおい手厳しいねこりゃ」
セイラの指摘にガイが天井を仰いだ。彼女に助けられてガイは感謝してるようだが、その塩対応ぶりには難儀してそうである。
ゾンビを倒し、更に奥へ進む一行だが。
「何か、ゆ、揺れてますね!」
「この先から何かが叩きつけているような音も聞こえます」
確かに坑道が揺れるのを感じた。メリッサの言う音も聞こえてくる。
「そうだな。ちょっと気をつけた方がいいかもしれない」
「慎重に近づいてみるか」
出来るだけ気取られることのないよう、ゆっくりと先に進む。ガイも魔道具の明かりは消して進んだ。すると途中で坑道が広がった。元々は何かの作業場なようだ。
薄暗くはあるが何があるかは確認が出来る。線路が円を描くように敷かれていて、線路からはみ出て横倒しになったトロッコも目についた。だが何より目立っていたのは巨大な一本足に体が乗ったような魔物の姿だ。
音の正体はどうやらこの魔物なようだ。全部で3体いる。
「あれは、鑑定によるとジャイアントスタンプという魔物なようですね」
ジャイアントスタンプ
生命力100%体力100%魔力100%精神力100%
攻A防A敏B+器D魔D護D
武術
踏技(4)
武技
踏み潰し(5)連続踏み潰し(4)震裂脚(3)
魔法
フットブースト(2)
スキル
一本足跳躍(4)振動付与(3)
称号
巨足の跳躍者
メリッサが鑑定結果を教えてくれた。全体的に能力値は高めであり、見た目通りの巨大な脚が武器のようだ。
「攻撃力も防御力も高いか。油断できない相手だな」
「確かに簡単ではないが、動きの幅は狭い。常に飛び回りながらでないと動けないようだし、動きを止めること無く攻め続けよう。俺とヒットが出てひきつけるからその間にメリッサの弓で、後はセイラの鞭、フェンリィはその素早さを活かして引っ掻き回していくのがいいと思う。どうだ?」
ガイが作戦を考える。見た目に似合わず、中々頭も回るようだ。作戦としては十分だろう。
「俺は問題ないと思う」
「あの、私は?」
「念の為、俺とヒットにライトプロテクトを。後はいざというときのために控えていてくれ。回復の要に怪我されても困るからな」
「わ、わかりました!」
今後の魔力のことを考えライトプロテクトは前衛となるヒットとガイだけに掛けてもらった形だ。
その上でガイが明かりで魔物を照らしながら突入し、相手の意識を自分に向かわせる。魔物がガイに向けて動き出したところでヒットの横撃でダメージを与えた。
「丸太断裂!」
「闘気剣、飛斬剣、クイックリピート」
斧を縦に振り、向かってきたジャイアントスタンプにダメージを与える。丸太を切るような一撃であり、かなりダメージは高そうだった。
そしてヒットは闘気剣で威力を上げた後、飛ぶ斬撃で離れた位置から攻撃を試みる。キャンセルの派生技であるクイックリピートのおかげで斬撃が2つ重なるように飛んでいった。
「……ソニックウィップ――」
セイラも鞭を振って加勢。音を裂く音が耳に響き、発生した刃のような衝撃波が敵を捉えた。
「ガウガウ!」
フェンリィもジャイアントスタンプをかき乱すように動き回りながら爪や牙で攻撃を重ねていく。そこにメリッサの放った魔法の矢玉によってダメージが積み重なっていく。
「やっぱり結構タフだなこいつ――」
「……来るぞ」
セイラが呟くと、一体の魔物が大きく跳躍した。ガイが避けるが、巨大な足による踏みつけで下敷きになったトロッコがペチャンコなり、地面が揺れ足を取られる。
「ヒット危ない!」
その隙を狙うように、もう一体のジャイアントスタンプが小刻みに跳ねながらヒットに近づいてきた。これが連続踏み潰しだろう。
「キャンセル――」
「――ッ!」
だがヒットのキャンセルによって強制的に動きが阻害され、ジャイアントスタンプがつんのめり転倒した。
「こいつ、ころんだら立てないのか……」
そう、ヒットのスキルで判明したのは、ジャイアントスタンプが転んだら立てないこと。これにはジャイアントスタンプ自身も驚いているようだった。これだけの大きな脚だ。普段は転ぶなんてことはありえなかったのだろう。だがヒットのスキルによって転ばされた。
「良くやった! 丸太断裂!」
倒れたジャイアントスタンプにガイが追撃。これで一体は仕留めた。
「よし、この調子で――」
「ガイさん危ない! 後ろに別の魔物が!」
「何!?」
「キャンセル!」
メリッサの声でヒットも気がついた。確かにガイの後ろに黒い物体が近づいてきていた。だがその行動はキャンセルで中断された。
「ダークウィドウです。闇に同化して近づいてくる蜘蛛の魔物です!」
メリッサはその惨状に思わず顔を背ける。
「酷い……」
「ふぅ、また死体か。これで何体目だか。嬢ちゃんお願いしていいかい?」
「は、はい。聖なる神の名のもとに――」
死体は見つける度にクララが祈りを捧げていた。死体を放っておくことはアンデッド化に繋がるためでもある。
だが、魔物が溢れかえってからそれなりに時間が経っており、既に間に合わない場合もある。
「――こっちはもうゾンビ化してる。フェンリィ」
「アオーーーーン!」
死体が起き上がり歩き出した。元人間だったものを倒すのは気が進まないが、やらなければこちらがやられてしまう。
しかもゾンビ化した者は全身に毒が宿る。特殊な毒であり、場合によっては傷つけた相手をもゾンビ化させてしまう事がある。
「どうか安らかに眠ってください!」
メリッサは魔法の弩で火の矢玉を放った。ゾンビに当たると同時に炎に塗れる。アンデッド系は火に弱い。
「弱点をつくのは定石だ。だが嬢ちゃん、洞窟内で火はやりすぎると空気が減る。その辺をしっかり見極めてくれよ」
「はい!」
褒めつつ注意点を口にするガイにお礼を言いつつ、火の矢は程々に魔法の矢玉で攻撃を続けていった。
「ヒーリングです!」
「「「グ、グオォオオオ……」
クララが回復魔法を唱えるとゾンビたちが苦しみだした。アンデッドは既に屍の為、回復魔法で逆にダメージを受ける。それだけですぐに倒れるわけではないが相手の隙を作るには十分であり、その間にヒットが攻撃を加え倒していった。
ゾンビは死体から発生した魔物だけにかなりしぶといが完全な不死ではない。回復魔法で苦しんだりはするも痛みも感じないがダメージがある程度蓄積すれば糸が切れたように倒れる。
「おらおらおら!」
ガイが斧を振り回すとゾンビが軽々と吹っ飛んでいきそのまま動かなくなった。しぶといゾンビもガイの腕力に掛かれば一撃なようである。
「……馬鹿力」
「ガウ」
「おいおい、頼りがいのある男と言ってくれよ」
「……相手がゾンビだから大ぶりでも通じる。そうでないと当たらない」
「おいおい手厳しいねこりゃ」
セイラの指摘にガイが天井を仰いだ。彼女に助けられてガイは感謝してるようだが、その塩対応ぶりには難儀してそうである。
ゾンビを倒し、更に奥へ進む一行だが。
「何か、ゆ、揺れてますね!」
「この先から何かが叩きつけているような音も聞こえます」
確かに坑道が揺れるのを感じた。メリッサの言う音も聞こえてくる。
「そうだな。ちょっと気をつけた方がいいかもしれない」
「慎重に近づいてみるか」
出来るだけ気取られることのないよう、ゆっくりと先に進む。ガイも魔道具の明かりは消して進んだ。すると途中で坑道が広がった。元々は何かの作業場なようだ。
薄暗くはあるが何があるかは確認が出来る。線路が円を描くように敷かれていて、線路からはみ出て横倒しになったトロッコも目についた。だが何より目立っていたのは巨大な一本足に体が乗ったような魔物の姿だ。
音の正体はどうやらこの魔物なようだ。全部で3体いる。
「あれは、鑑定によるとジャイアントスタンプという魔物なようですね」
ジャイアントスタンプ
生命力100%体力100%魔力100%精神力100%
攻A防A敏B+器D魔D護D
武術
踏技(4)
武技
踏み潰し(5)連続踏み潰し(4)震裂脚(3)
魔法
フットブースト(2)
スキル
一本足跳躍(4)振動付与(3)
称号
巨足の跳躍者
メリッサが鑑定結果を教えてくれた。全体的に能力値は高めであり、見た目通りの巨大な脚が武器のようだ。
「攻撃力も防御力も高いか。油断できない相手だな」
「確かに簡単ではないが、動きの幅は狭い。常に飛び回りながらでないと動けないようだし、動きを止めること無く攻め続けよう。俺とヒットが出てひきつけるからその間にメリッサの弓で、後はセイラの鞭、フェンリィはその素早さを活かして引っ掻き回していくのがいいと思う。どうだ?」
ガイが作戦を考える。見た目に似合わず、中々頭も回るようだ。作戦としては十分だろう。
「俺は問題ないと思う」
「あの、私は?」
「念の為、俺とヒットにライトプロテクトを。後はいざというときのために控えていてくれ。回復の要に怪我されても困るからな」
「わ、わかりました!」
今後の魔力のことを考えライトプロテクトは前衛となるヒットとガイだけに掛けてもらった形だ。
その上でガイが明かりで魔物を照らしながら突入し、相手の意識を自分に向かわせる。魔物がガイに向けて動き出したところでヒットの横撃でダメージを与えた。
「丸太断裂!」
「闘気剣、飛斬剣、クイックリピート」
斧を縦に振り、向かってきたジャイアントスタンプにダメージを与える。丸太を切るような一撃であり、かなりダメージは高そうだった。
そしてヒットは闘気剣で威力を上げた後、飛ぶ斬撃で離れた位置から攻撃を試みる。キャンセルの派生技であるクイックリピートのおかげで斬撃が2つ重なるように飛んでいった。
「……ソニックウィップ――」
セイラも鞭を振って加勢。音を裂く音が耳に響き、発生した刃のような衝撃波が敵を捉えた。
「ガウガウ!」
フェンリィもジャイアントスタンプをかき乱すように動き回りながら爪や牙で攻撃を重ねていく。そこにメリッサの放った魔法の矢玉によってダメージが積み重なっていく。
「やっぱり結構タフだなこいつ――」
「……来るぞ」
セイラが呟くと、一体の魔物が大きく跳躍した。ガイが避けるが、巨大な足による踏みつけで下敷きになったトロッコがペチャンコなり、地面が揺れ足を取られる。
「ヒット危ない!」
その隙を狙うように、もう一体のジャイアントスタンプが小刻みに跳ねながらヒットに近づいてきた。これが連続踏み潰しだろう。
「キャンセル――」
「――ッ!」
だがヒットのキャンセルによって強制的に動きが阻害され、ジャイアントスタンプがつんのめり転倒した。
「こいつ、ころんだら立てないのか……」
そう、ヒットのスキルで判明したのは、ジャイアントスタンプが転んだら立てないこと。これにはジャイアントスタンプ自身も驚いているようだった。これだけの大きな脚だ。普段は転ぶなんてことはありえなかったのだろう。だがヒットのスキルによって転ばされた。
「良くやった! 丸太断裂!」
倒れたジャイアントスタンプにガイが追撃。これで一体は仕留めた。
「よし、この調子で――」
「ガイさん危ない! 後ろに別の魔物が!」
「何!?」
「キャンセル!」
メリッサの声でヒットも気がついた。確かにガイの後ろに黒い物体が近づいてきていた。だがその行動はキャンセルで中断された。
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