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第49話 身勝手な男
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「……私はいつもフェンリィとこの店に来ている。ここは動物の同伴が許されている」
「そんなもの知るか! 俺が動物嫌いだから言ってんだよ!」
「す、凄く無茶苦茶なこと言ってるような……」
2人の会話を耳にしたクララが戸惑いがちに言った。確かに店側が了解しているというのに、自己中心的に過ぎる言動だろう。
「ちょっとお客さん、その子の言うとおりさ。うちはペットも許可してるんだ!」
「うるせぇ! この俺様が駄目だと言ってるんだ黙ってろ!」
「な、何を無茶な……」
「あん?」
「ヒッ!」
男が睨みを利かせると、悲鳴を上げて店員が尻もちを付いた。何か強烈なプレッシャーを感じたのかも知れない。
「……お前、何を考えている? こんなところで一般人にまでそんな真似をして」
「あん? 何だお前、俺が何をしたのかわかったのか? そんな小汚ねぇ犬ころつれてるわりに鋭いじゃねぇか」
「……取り消せ」
「あん?」
「……フェンリィは小汚くもなければ犬ころでもない。気高い狼の魔獣だ。だから、取り消せ――」
「グルルルルゥウウウ!」
メイド姿のセイラは表情の変化こそ少ないが、その声には静かな怒りが滲んでいた。隣にいるフェンリィと呼ばれた狼も身構えて唸り声をあげている。
「やなこった、犬ころは犬ころだ。てめぇの小汚ねぇクソ犬なんざ人様が飯を食う場所につれてくるんじゃねぇ。飯の素材なら別だがな、そうだ、なんなら俺が解体して喰ってやろうか? まぁそんな犬ころ、逆に金を貰わないとわりにあわない――」
その瞬間、メイドが手を振った。速い、とヒットは思った。そして黒い線が男に迫るが。
「おっと」
男は体を大きく後方に反らし、それを躱してみせた。音は後からやってきた。そしてセイラの手元に放ったそれが戻る。それは革の鞭だった。
「……貴様、何者?」
「ちょ、ちょっといい加減にして頂戴な! 喧嘩なら他所でやってくれよ!」
店のおばちゃんが叫んだ。このまま事が大きくなって店を壊されてはたまらないと思ったのだろう。
そしてそれにすぐに反応したのはセイラだった。叫んだおばちゃんに体を向け。
「……済まない。フェンリィを馬鹿にされてつい」
「クゥウ~ン……」
セイラが頭を下げ、フェンリィも済まなそうな鳴き声を上げた。その時だった、ニヤリと男が笑みを深め、ヒットは何か嫌な空気を感じた。
「俺は、やられたら絶対にやり返す!」
男の背中には大剣が見えていた。それを男は店内にも関わらず抜いた。セイラとの距離は離れており、その場ですぐに何か出来るわけがない、と考えるのが普通だが、ヒットの直感が危険を察した。
「キャンセル!」
思わず飛び出てスキルを行使していた。視界には大剣を振る男の姿があった。何も起きなかった。
だが間違いなく精神力は減った。スキルが、キャンセルが発動したという証拠だった。この男が何かをしようとしたのは間違いなかった。
「え? なんだあれ?」
「大剣を、振っただけ?」
「威嚇か?」
突然の行為に目を向けていた客たちがざわめき出した。彼らには男がただ剣を素振りしたようにしか見えなかったことだろう。
「……お前は」
「ガウ」
セイラとフェンリィを守るように立つヒットの背中を見ながら、何かを思い出すようにセイラが呟く。フェンリィも一声鳴いた。
「……お前、何をした?」
「あんたのようなゴロツキに教える義理はないが?」
男が詰問するように口を開く。尤もヒットとて答えるつもりはない。
「――は、生意気な餓鬼だ。お前ら、冒険者だろ?」
「……」
「……」
セイラとヒットは無言で答えた。どういうつもりかは知らないが敢えて答える必要もない。
「――へっ、だんまりか。だが、それは言ったも同然だ」
「お、おい衛兵がやってきたぞ!」
「誰かが呼んだのか?」
「チッ、トラブルは起こすなと言われてたのにな。まぁいい、顔は覚えたぜ!」
そして男は、そのまま背中を見せ走り去っていった。わけのわからない男ではあったが騒ぎは大きくせず済んだようだ。
「ヒット、大丈夫?」
「もう、突然走り出すからびっくりしましたよ」
「あぁ悪い……クララ、それでも食べ物は離さないんだな」
「え? あ、えへへ……」
心配そうに駆け寄ってきたメリッサとクララ。だがクララは両手に骨付き肉をしっかり握っていた。
「……確か、2人は前に会った」
「ガウガウ!」
3人にセイラが話しかけてきた。フェンリィも人懐っこい顔に変化し鳴いている。
「あぁ、あの時は助けてくれてありがとう。本当はもっと早くにお礼を言いたかったんだが」
「はい、セイラさんの居場所がわからなくて……」
以前ヒットとメリッサは彼女に助けられた。毒にやられたヒットに毒消しの薬をわけてくれたのだ。
「……あの時はたまたま目に入ったから助けただけ。お礼を言われる程のことじゃない。けど、どうやら今私はお前に助けられたようだ」
「ガウ、ガウ」
結果的にあの男はただ剣を振っただけ、にしか見えなかったと思うがセイラは流石腕利きの冒険者だけあって何かを感じ取ったようだ。
「……何の話かな? 俺は嫌な予感がしてつい飛び出してしまっただけだ。お礼を言われるようなことじゃない」
しかし、ヒットはそう答えてニヤリと笑った。いい意味の意趣返しみたいなものだ。
「……わかった。お前たちのお礼はありがたく受け取っておく。そして私からも、ありがとう」
「はは、お役に立てたなら何よりだ」
そしてセイラは店主にもお詫びをしたが、店主は悪いのはあの男だからと笑って赦してくれていた。
そしてその後は衛兵がやってきて、結果的に関わることとなったヒットも含めて事情徴収に応じることとなったが、店側と客からの証言もあり、逃げた男が悪いという話でその場は収まった。
「……お前たち、名前を聞いても?」
「ヒットだ」
「メリッサです」
「わ、わたしはクララです!」
「……そう、もう知っていたようだけど、私はセイラ、そしてこの子はフェンリィ」
「ガウ!」
「……今後どうなるかわからないけど、どこかで合うことがあったら宜しく――」
そしてセイラとフェンリィは最後にそれだけ言い残し店を去っていった。ヒットたちもクララが残りの皿を空にしたのを見届けた後、宿に戻った――
一方町のとある場所にて。
「……何か衛兵が騒がしかったが、クラッシュ。何かやらかしたんじゃないだろうな?」
クラッシュと呼ばれた男。料理店でセイラやヒットとひと悶着起こした人物がそこに立っていた。彼の目の前には神経質そうな男がいて、怪訝そうな目を向けていた。
「何もしちゃいねぇよ。ただ犬ころ連れた女がいたから客としてクレームつけただけだ」
「馬鹿が、だからお前を1人にはしたくなかったんだ」
クラッシュはなんてこともないよう答えるが、もう1人の男はそれでクラッシュが揉め事を起こしたとすぐに察したようだ。
「わざわざあんな連中を動かしてまでこっちは行動しているんだ。目立った行動はするな」
「わかってるって」
そして愚痴を零す男相手にクラッシュは両手を広げて軽いノリで返す。額に手を当て頭を振る男だが、そのまま2人でその場を立ち去るのだった――
「そんなもの知るか! 俺が動物嫌いだから言ってんだよ!」
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「……取り消せ」
「あん?」
「……フェンリィは小汚くもなければ犬ころでもない。気高い狼の魔獣だ。だから、取り消せ――」
「グルルルルゥウウウ!」
メイド姿のセイラは表情の変化こそ少ないが、その声には静かな怒りが滲んでいた。隣にいるフェンリィと呼ばれた狼も身構えて唸り声をあげている。
「やなこった、犬ころは犬ころだ。てめぇの小汚ねぇクソ犬なんざ人様が飯を食う場所につれてくるんじゃねぇ。飯の素材なら別だがな、そうだ、なんなら俺が解体して喰ってやろうか? まぁそんな犬ころ、逆に金を貰わないとわりにあわない――」
その瞬間、メイドが手を振った。速い、とヒットは思った。そして黒い線が男に迫るが。
「おっと」
男は体を大きく後方に反らし、それを躱してみせた。音は後からやってきた。そしてセイラの手元に放ったそれが戻る。それは革の鞭だった。
「……貴様、何者?」
「ちょ、ちょっといい加減にして頂戴な! 喧嘩なら他所でやってくれよ!」
店のおばちゃんが叫んだ。このまま事が大きくなって店を壊されてはたまらないと思ったのだろう。
そしてそれにすぐに反応したのはセイラだった。叫んだおばちゃんに体を向け。
「……済まない。フェンリィを馬鹿にされてつい」
「クゥウ~ン……」
セイラが頭を下げ、フェンリィも済まなそうな鳴き声を上げた。その時だった、ニヤリと男が笑みを深め、ヒットは何か嫌な空気を感じた。
「俺は、やられたら絶対にやり返す!」
男の背中には大剣が見えていた。それを男は店内にも関わらず抜いた。セイラとの距離は離れており、その場ですぐに何か出来るわけがない、と考えるのが普通だが、ヒットの直感が危険を察した。
「キャンセル!」
思わず飛び出てスキルを行使していた。視界には大剣を振る男の姿があった。何も起きなかった。
だが間違いなく精神力は減った。スキルが、キャンセルが発動したという証拠だった。この男が何かをしようとしたのは間違いなかった。
「え? なんだあれ?」
「大剣を、振っただけ?」
「威嚇か?」
突然の行為に目を向けていた客たちがざわめき出した。彼らには男がただ剣を素振りしたようにしか見えなかったことだろう。
「……お前は」
「ガウ」
セイラとフェンリィを守るように立つヒットの背中を見ながら、何かを思い出すようにセイラが呟く。フェンリィも一声鳴いた。
「……お前、何をした?」
「あんたのようなゴロツキに教える義理はないが?」
男が詰問するように口を開く。尤もヒットとて答えるつもりはない。
「――は、生意気な餓鬼だ。お前ら、冒険者だろ?」
「……」
「……」
セイラとヒットは無言で答えた。どういうつもりかは知らないが敢えて答える必要もない。
「――へっ、だんまりか。だが、それは言ったも同然だ」
「お、おい衛兵がやってきたぞ!」
「誰かが呼んだのか?」
「チッ、トラブルは起こすなと言われてたのにな。まぁいい、顔は覚えたぜ!」
そして男は、そのまま背中を見せ走り去っていった。わけのわからない男ではあったが騒ぎは大きくせず済んだようだ。
「ヒット、大丈夫?」
「もう、突然走り出すからびっくりしましたよ」
「あぁ悪い……クララ、それでも食べ物は離さないんだな」
「え? あ、えへへ……」
心配そうに駆け寄ってきたメリッサとクララ。だがクララは両手に骨付き肉をしっかり握っていた。
「……確か、2人は前に会った」
「ガウガウ!」
3人にセイラが話しかけてきた。フェンリィも人懐っこい顔に変化し鳴いている。
「あぁ、あの時は助けてくれてありがとう。本当はもっと早くにお礼を言いたかったんだが」
「はい、セイラさんの居場所がわからなくて……」
以前ヒットとメリッサは彼女に助けられた。毒にやられたヒットに毒消しの薬をわけてくれたのだ。
「……あの時はたまたま目に入ったから助けただけ。お礼を言われる程のことじゃない。けど、どうやら今私はお前に助けられたようだ」
「ガウ、ガウ」
結果的にあの男はただ剣を振っただけ、にしか見えなかったと思うがセイラは流石腕利きの冒険者だけあって何かを感じ取ったようだ。
「……何の話かな? 俺は嫌な予感がしてつい飛び出してしまっただけだ。お礼を言われるようなことじゃない」
しかし、ヒットはそう答えてニヤリと笑った。いい意味の意趣返しみたいなものだ。
「……わかった。お前たちのお礼はありがたく受け取っておく。そして私からも、ありがとう」
「はは、お役に立てたなら何よりだ」
そしてセイラは店主にもお詫びをしたが、店主は悪いのはあの男だからと笑って赦してくれていた。
そしてその後は衛兵がやってきて、結果的に関わることとなったヒットも含めて事情徴収に応じることとなったが、店側と客からの証言もあり、逃げた男が悪いという話でその場は収まった。
「……お前たち、名前を聞いても?」
「ヒットだ」
「メリッサです」
「わ、わたしはクララです!」
「……そう、もう知っていたようだけど、私はセイラ、そしてこの子はフェンリィ」
「ガウ!」
「……今後どうなるかわからないけど、どこかで合うことがあったら宜しく――」
そしてセイラとフェンリィは最後にそれだけ言い残し店を去っていった。ヒットたちもクララが残りの皿を空にしたのを見届けた後、宿に戻った――
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