37 / 68
第37話 ギルドでの誘い
しおりを挟む
リムの店で買い物を済ませた後、2人は薬屋やレリックの店に向かい必要なものを買い揃えた。
レリックの店ではマジックポーションが手に入るのが大きかったのもある。それに備えあれば憂いなし。他にもクリティカクテルや防御力を上げる魔法薬などを購入しておいた。
そしてその日を終え宿で主人お手製の料理を食べお腹を満たしベッドで眠った。
翌日――ストーンの店へ向かう2人。そんな彼らをストーンは快く出迎えてくれた。
「おう! しっかり調整しておいたぜ。試してみてくれ」
銀狼シリーズ一式を早速装備する。サイズはピッタリであり、しかもかなり軽く靭やかであり動きやすい。
「ヒット、良く似合ってます」
「おうよ、装備が変われば雰囲気もまた違うもんだ。貫禄が出たじゃねぇか」
2人に褒められ満更でもないヒットである。
「それと、ほら鋼の剣だ。しっかり鍛え直しておいたぜ」
「悪いな。助かるよ」
お礼を述べつつ、剣を受け取るヒットだが、すぐに違いに気がついた。
「光沢が違う、それに軽い――」
「おう、折角だからメタリックスライムの素材を溶かしてコーティングしたのさ。メタリックスライムから抽出できる金属は軽い上に丈夫だ。その剣はもうちょっとやそっとじゃ傷むことはないし、切れ味も上がってるぜ。ついでに素材の効果で剣速も向上するはずだ」
試しにメリッサに鑑定してもらったら鋼の剣+1となっており、ストーンの言っていた通りの性能になっていた。
「ここまでしてもらっていいのか?」
「気にすんな。そもそも防具を良くしたなら武器だってそれに合わせてもらわねぇと俺の気がすまない、ただそれだけだ」
そう言ってガッハッハと豪快に笑った。基本とっつきにくいイメージをもたれやすいドワーフだが、一度打ち解けてしまえばむしろ親しみやすいともいえる。
「と、ところで、どうだった?」
「うん? あぁ、この銀狼装備も剣もすごくいいぞ」
「違う! そうじゃねぇよ!」
だが、ヒットの答えにストーンが突然怒鳴りだした。やっぱりまだ少しとっつきにくいかもしれないと思うヒットだが。
「あ! リムさんの店のことですね?」
するとメリッサが察したように手を打って答えた。ストーンが急にモジモジしだし、少しだけ不気味に思うヒットである。
「ストーンさんがオススメするだけあって、とてもいい店でしたよ。私のこの新しい装備もリムさんに選んでもらったのです」
「お、おぉ。そうかそれは良かった。うん、ま、どうでもいいことだがな」
「それと、ストーンさんのことも色々とお世話になっていていい人だと言ってましたよ」
「いい人なんて言っていたか、グフッ!」
視線を上げつつ、疑問の言葉を口にするヒットだが、脇腹にメリッサの肘鉄をくらってしまい息が止まった。
何故? と疑問に思うヒットである。
「な、なんだ、おい。全く俺のことは別に言わなくてもいいって言っておいたのによぉ。参っちまうなぁ。本当マジで勘弁だぜ」
「なんだ、そんなに嫌だったならハッキリそう言えば良かったのに」
「ごめんねヒット、今はちょっと黙ってて」
「……は、はい」
顔を向けたメリッサは笑顔を浮かべてはいたものの、妙な威圧感があり、ついヒットも言うとおりにしてしまう。
「しかしそうか、いい人か、ヘヘッ……」
一方ストーンは後頭部をさすりながら随分と締まりのない顔になっていた。だが、ふと真面目な顔になり。
「ところで、その、彼女はというか店は、何か問題はなかったか?」
「問題?」
メリッサが小首をかしげる。ヒットも店のことを思い出してみるが特に何もなかったはずだ。
「特に何もなかったと思うが?」
「……そうか。それならいいんだ。悪いな変なことを聞いて」
難しい顔を見せてはいたが、ヒットの話を聞くと安堵している様子もあった。
2人は店を辞去し、その脚で今度は冒険者ギルドへ向かった。月光美人の採取やメタリックスライム討伐の依頼で随分と稼げたが、それでも依頼は請けられる時に請けておいた方がいいだろう。
勿論、ある程度仕事をこなしたら休むことも考える必要はある。幸い、この世界における曜日の考え方も地球と一緒だ。ゲームと同じとも言えるが。
なのでタイミングがあえば日曜あたりを休みとしてもいいかもしれない。
そんなことを思いつつ依頼書の貼られている掲示板を見た。ストーンの店によってから来たので依頼書は結構減ってしまっている。
「う~ん、これといったものはないかな」
「薬草採取でもいく?」
「ふむ――」
確かに薬草採取は無難なところだ。他に何もなければそれでもいいが、折角E級になったので何か変わった依頼もしてみたいところだが――
「ちょっといいかな?」
そんな2人に何者かから声が掛かった。振り返ると2人の男女が立っていた。1人は槍を背負った男だ。端正な顔立ちをしており銀色の髪を肩まで伸ばしている。
その隣には背中まである薔薇のような赤い髪が印象的な女が立っている。纏っているローブも赤でルビーのような宝石付きの杖を手にしていた。
どことなくエキゾチックかつエロティックな女でメリッサにまけず劣らずの大きな胸の持ち主だ。谷間も見せつけるように開いていてメリッサのように隠すこともしていない。
「誰だ?」
「私はソーン、こっちはローズだ。実は最近君たちの活躍ぶりが凄いと耳にしてね。そこで今度の私たちの仕事に協力して欲しいと思って声を掛けたんだ」
「協力? ふむ、しかし俺たちはまだE級に上がったばかりだが?」
メリッサの話を聞くに、この早さでE級まで上がるのは確かに異例らしいが、協力を求められるほどかと言えば微妙にも感じる。
「一応私たちはD級冒険者だが、噂を聞くと君たちは今のランクよりも高い実力があるようだからね。だから私達としては一緒に依頼をこなしてもらえるとすごく助かる」
「その依頼というのは?」
「実はここから北西に向かった先にある丘にゴブリンの巣が見つかったらしくてね。その依頼を請けたんだが一度見に行ったらかなりの量がいたのさ。それにゴブリンシャーマンやホブゴブリンもいてね。だから一旦引き上げたんだ」
面目なさげに頭を掻くソーンであり。すると後を引き継ぐようにローズが前に出て語りだした。
「それでどうしようかって思っていたら君たちを見かけたの。何でも2人はゴブリンやゴブリンシャーマン、それにホブゴブリンも倒したことがあるらしいし、それなら協力をしてもらえないかなと思って」
「ゴブリンか……」
確かにヒットはメリッサを助けるためにゴブリンを倒した事がある。今回も条件は一緒だろう。
一度戦った相手だ。なにもないよりは勝手がわかっている。それにゴブリンの巣ならまたお宝が隠されているかもしれない。この2人がそれを知っているかはわからないが。
どちらにしても悪い条件ではなさそうだが――
レリックの店ではマジックポーションが手に入るのが大きかったのもある。それに備えあれば憂いなし。他にもクリティカクテルや防御力を上げる魔法薬などを購入しておいた。
そしてその日を終え宿で主人お手製の料理を食べお腹を満たしベッドで眠った。
翌日――ストーンの店へ向かう2人。そんな彼らをストーンは快く出迎えてくれた。
「おう! しっかり調整しておいたぜ。試してみてくれ」
銀狼シリーズ一式を早速装備する。サイズはピッタリであり、しかもかなり軽く靭やかであり動きやすい。
「ヒット、良く似合ってます」
「おうよ、装備が変われば雰囲気もまた違うもんだ。貫禄が出たじゃねぇか」
2人に褒められ満更でもないヒットである。
「それと、ほら鋼の剣だ。しっかり鍛え直しておいたぜ」
「悪いな。助かるよ」
お礼を述べつつ、剣を受け取るヒットだが、すぐに違いに気がついた。
「光沢が違う、それに軽い――」
「おう、折角だからメタリックスライムの素材を溶かしてコーティングしたのさ。メタリックスライムから抽出できる金属は軽い上に丈夫だ。その剣はもうちょっとやそっとじゃ傷むことはないし、切れ味も上がってるぜ。ついでに素材の効果で剣速も向上するはずだ」
試しにメリッサに鑑定してもらったら鋼の剣+1となっており、ストーンの言っていた通りの性能になっていた。
「ここまでしてもらっていいのか?」
「気にすんな。そもそも防具を良くしたなら武器だってそれに合わせてもらわねぇと俺の気がすまない、ただそれだけだ」
そう言ってガッハッハと豪快に笑った。基本とっつきにくいイメージをもたれやすいドワーフだが、一度打ち解けてしまえばむしろ親しみやすいともいえる。
「と、ところで、どうだった?」
「うん? あぁ、この銀狼装備も剣もすごくいいぞ」
「違う! そうじゃねぇよ!」
だが、ヒットの答えにストーンが突然怒鳴りだした。やっぱりまだ少しとっつきにくいかもしれないと思うヒットだが。
「あ! リムさんの店のことですね?」
するとメリッサが察したように手を打って答えた。ストーンが急にモジモジしだし、少しだけ不気味に思うヒットである。
「ストーンさんがオススメするだけあって、とてもいい店でしたよ。私のこの新しい装備もリムさんに選んでもらったのです」
「お、おぉ。そうかそれは良かった。うん、ま、どうでもいいことだがな」
「それと、ストーンさんのことも色々とお世話になっていていい人だと言ってましたよ」
「いい人なんて言っていたか、グフッ!」
視線を上げつつ、疑問の言葉を口にするヒットだが、脇腹にメリッサの肘鉄をくらってしまい息が止まった。
何故? と疑問に思うヒットである。
「な、なんだ、おい。全く俺のことは別に言わなくてもいいって言っておいたのによぉ。参っちまうなぁ。本当マジで勘弁だぜ」
「なんだ、そんなに嫌だったならハッキリそう言えば良かったのに」
「ごめんねヒット、今はちょっと黙ってて」
「……は、はい」
顔を向けたメリッサは笑顔を浮かべてはいたものの、妙な威圧感があり、ついヒットも言うとおりにしてしまう。
「しかしそうか、いい人か、ヘヘッ……」
一方ストーンは後頭部をさすりながら随分と締まりのない顔になっていた。だが、ふと真面目な顔になり。
「ところで、その、彼女はというか店は、何か問題はなかったか?」
「問題?」
メリッサが小首をかしげる。ヒットも店のことを思い出してみるが特に何もなかったはずだ。
「特に何もなかったと思うが?」
「……そうか。それならいいんだ。悪いな変なことを聞いて」
難しい顔を見せてはいたが、ヒットの話を聞くと安堵している様子もあった。
2人は店を辞去し、その脚で今度は冒険者ギルドへ向かった。月光美人の採取やメタリックスライム討伐の依頼で随分と稼げたが、それでも依頼は請けられる時に請けておいた方がいいだろう。
勿論、ある程度仕事をこなしたら休むことも考える必要はある。幸い、この世界における曜日の考え方も地球と一緒だ。ゲームと同じとも言えるが。
なのでタイミングがあえば日曜あたりを休みとしてもいいかもしれない。
そんなことを思いつつ依頼書の貼られている掲示板を見た。ストーンの店によってから来たので依頼書は結構減ってしまっている。
「う~ん、これといったものはないかな」
「薬草採取でもいく?」
「ふむ――」
確かに薬草採取は無難なところだ。他に何もなければそれでもいいが、折角E級になったので何か変わった依頼もしてみたいところだが――
「ちょっといいかな?」
そんな2人に何者かから声が掛かった。振り返ると2人の男女が立っていた。1人は槍を背負った男だ。端正な顔立ちをしており銀色の髪を肩まで伸ばしている。
その隣には背中まである薔薇のような赤い髪が印象的な女が立っている。纏っているローブも赤でルビーのような宝石付きの杖を手にしていた。
どことなくエキゾチックかつエロティックな女でメリッサにまけず劣らずの大きな胸の持ち主だ。谷間も見せつけるように開いていてメリッサのように隠すこともしていない。
「誰だ?」
「私はソーン、こっちはローズだ。実は最近君たちの活躍ぶりが凄いと耳にしてね。そこで今度の私たちの仕事に協力して欲しいと思って声を掛けたんだ」
「協力? ふむ、しかし俺たちはまだE級に上がったばかりだが?」
メリッサの話を聞くに、この早さでE級まで上がるのは確かに異例らしいが、協力を求められるほどかと言えば微妙にも感じる。
「一応私たちはD級冒険者だが、噂を聞くと君たちは今のランクよりも高い実力があるようだからね。だから私達としては一緒に依頼をこなしてもらえるとすごく助かる」
「その依頼というのは?」
「実はここから北西に向かった先にある丘にゴブリンの巣が見つかったらしくてね。その依頼を請けたんだが一度見に行ったらかなりの量がいたのさ。それにゴブリンシャーマンやホブゴブリンもいてね。だから一旦引き上げたんだ」
面目なさげに頭を掻くソーンであり。すると後を引き継ぐようにローズが前に出て語りだした。
「それでどうしようかって思っていたら君たちを見かけたの。何でも2人はゴブリンやゴブリンシャーマン、それにホブゴブリンも倒したことがあるらしいし、それなら協力をしてもらえないかなと思って」
「ゴブリンか……」
確かにヒットはメリッサを助けるためにゴブリンを倒した事がある。今回も条件は一緒だろう。
一度戦った相手だ。なにもないよりは勝手がわかっている。それにゴブリンの巣ならまたお宝が隠されているかもしれない。この2人がそれを知っているかはわからないが。
どちらにしても悪い条件ではなさそうだが――
0
お気に入りに追加
1,007
あなたにおすすめの小説
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる