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第31話 再び現れた仮面
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銀色の光が地面を抉った。後方に下がりながらその様子を確認して汗が滲む。今のは危なかった。地面はかなり陥没しておりその威力を物語っている。
しかし、今のでヒットにわかったことがある。敵は他にもいるということだ。そうでなければ今相手していた仮面の男が吹っ飛んでいったにも関わらず魔法が行使された理由がつかない。
「ヒット、これって――」
「あぁ、あの連中は他に潜んでる」
メリッサに注意を促す。ここで問題なのは敵の数だ。目に見えてわかったのはさっきの1人だが、他に何人いるかは判断がつかない。今のところメタリックスライムを倒した魔法と同じものがヒットにも行使されている。
全く別々の人間が同じ魔法を行使してきているという可能性もなくはないが、通常は同じタイプが組むことは考えにくい。
つまりメタリックスライムとヒットに魔法を行使したのは同じ人物、そして魔法職だと理解できる。
ただ、この魔法はヒットの記憶にない魔法でもある。何よりスキルや魔法の種類が多いゲームでもあった為、その全てを覚えているわけではないが。
ただ、大雑把な特徴は理解出来る。先ず魔法は位置指定タイプの魔法であること、そして相手の防御力を無視して一定値のダメージを与える魔法だということだ。
それはメタリックスライムを倒せた点からも理解できる。メタリックスライムは魔法に対しても直接攻撃に対しても耐性がある。それだけ固いのだ。故にメタリックスライムを倒すのに防御無視のクリティカルヒットを利用した。
つまり今の銀色の光はそれと同じ効果があるとみていい。しかも威力は地面を見ても想像できる。防御無視な上、この威力は看過できない。
この相手の厄介な点は2つある。先ず気配を消すのに長けている点。そもそもで言えばメタリックスライムは相手の気配にも敏感だ。位置指定の魔法など、ゲームではカーソルが触れた瞬間に察して逃げ出した程だった。
そのメタリックスライムに気づかれることなく魔法を当てたのだ。そんな相手の居場所を突き止めるのは至難の業だ。
そして厄介な点その2は、ヒットのキャンセルは基本的に認識外の相手や行動には使えないという点だ。キャンセルは相手の行動を目視してなければ発動させる事ができない。
故に相手がどこに潜んでいるかわからない上、認識の外から行使される位置指定の魔法には対処が出来ない。
一応、これに関しても唯一設置型キャンセルだけは別でもある。これは設置した場所とその縦軸に干渉した物をキャンセル出来る。
ただ、今の熟練度だと設置できるのは1つだけだ。これで凌ぐのは中々に厳しいだろう。
「しかし、魔法系でここまで気配を消せるとは……」
ヒットは考える。一部の魔法は気配を薄めたりも可能だが、それは動的行動をしていないことが条件だ。魔法で気配を消しても攻撃などを行うと魔法の効果は消えるはずである。
そう考えた場合、残る可能性は装備品だ。レアリティの高い装備品は強力な魔法効果が付与されていることが多い。
尤もこの場合、効果が永続する分、魔法なんかより更に厄介なわけだが――
「あ~くっそ死ぬかと思った――」
その時、奥からあの仮面男が愚痴りながら戻ってきた。ヒットが眉をひそめる。
「生きてたのかよ」
「そ、そんな直撃だったのに……」
「あん? 当然だろが。あんなのでやられっかよ」
強気な声音だった。強がりとは思えない。怪我がほぼないからだ。
「……ポーションか」
「ば~か、そんなもん答えるかよ」
「完治してるようだな。80%ポーションか100%ポーションを持ってたのか?」
「かか、100%なわけないだろうが」
100%か、とヒットは判断した。町には売ってないものだがギルマスが言っていたように闇ギルドや邪教関係ならそれぐらい持っていてもおかしくはないのかもしれない。
だが、それよりふとこの仮面について思いついたことがあった。
「ところでお前、他に仲間がいるだろう?」
「は、誰がそんなこと教えるかよ、といいたいとこだが、特別に教えてやる。なんとここには他にも仲間が1万人潜んでるのさ!」
「それは嘘だな」
「い、1万人って……」
「あん! なんで嘘だってわかったんだよ!」
メリッサも呆れ顔だ。しかしやはりヒットの思ったとおりこの男はウソをつくのが下手らしい。
「流石に1万人はもりすぎだ。お前含めて5人ってところか?」
「か、馬鹿が! そんな目立つ人数でくるかよ!」
つまり5人以下か、とヒットは判断する。最初に言った1万人も十分多いだろうと思いつつ。
「なら、お前ともう1人ってとこか?」
「……言うわけ無いだろう」
これで隠れているのは1人だとわかった。この男は嘘が下手だ。
「くだらない話は終わりだ!」
男が両手にナイフを持ち、襲いかかってきた。戦士系でナイフをメインにするとは考えにくい。
そうなると斥候系と見るべきだろう。とりあえず振られたナイフを盾で防いだ。だが仮面の男はその反動を利用し回転を加えての連続攻撃を繰り出してくる。
短剣系の武技であるスピンエッジの可能性を考える。だが、刃から不気味な気体が漏れ出しているのに気がついた。
「これは、毒――さてはお前、ヴァイパーだな?」
「だから答えるかよ!」
ナイフの刃が紫色に染まった。間違いないなとヒットは考える。ヴァイパーは斥候系のジョブであり毒を扱うのを得意としている。
スキルで毒を生成し武器に塗布して扱う。つまり男の攻撃は全て毒が絡むと考えていい。
「キャンセル」
「チッ」
男の動きが止まる。ただ毒は無理だ。ヴァイパーは当たり前のように毒を扱うのでこのジョブが扱う毒をキャンセルすることは出来ない。
ならば攻撃そのものをキャンセルするほかない。そしてキャンセルで動きが止まった直後にカウンターを叩き込めば――
「ヒット危ない!」
メリッサの声に、ヒットは反撃を止めて飛び退いた。するとまたあの銀の光がヒットのいた場所を貫いた。
油断すると魔法が飛んでくる。この認識外からの攻撃には気をつける必要があるだろう。
「チッ、シルバーブレイクを躱すかよ。あの女ウゼェな。なんであいつを先に狙わないんだ」
今ので使用している魔法の名前がわかった。そして愚痴るように呟く。この男はメリッサのことを言っているようだが、それはこの男が気がついていないだけで、実は先程からメリッサは狙われていた。
そのたびにヒットの合図で移動している。メリッサが立っている場所にはキャンセルを設置している。設置したキャンセルは味方には反応しない。つまり味方に重ねるようにキャンセルを設置しておけばメリッサに魔法を行使されても発動しない。
ただ、精神はガリガリ減っている。タイミングを見て精神安定薬を呑む必要がある。だが何より、もう1人をできるだけ早く何とか対処したいところだ――。
しかし、今のでヒットにわかったことがある。敵は他にもいるということだ。そうでなければ今相手していた仮面の男が吹っ飛んでいったにも関わらず魔法が行使された理由がつかない。
「ヒット、これって――」
「あぁ、あの連中は他に潜んでる」
メリッサに注意を促す。ここで問題なのは敵の数だ。目に見えてわかったのはさっきの1人だが、他に何人いるかは判断がつかない。今のところメタリックスライムを倒した魔法と同じものがヒットにも行使されている。
全く別々の人間が同じ魔法を行使してきているという可能性もなくはないが、通常は同じタイプが組むことは考えにくい。
つまりメタリックスライムとヒットに魔法を行使したのは同じ人物、そして魔法職だと理解できる。
ただ、この魔法はヒットの記憶にない魔法でもある。何よりスキルや魔法の種類が多いゲームでもあった為、その全てを覚えているわけではないが。
ただ、大雑把な特徴は理解出来る。先ず魔法は位置指定タイプの魔法であること、そして相手の防御力を無視して一定値のダメージを与える魔法だということだ。
それはメタリックスライムを倒せた点からも理解できる。メタリックスライムは魔法に対しても直接攻撃に対しても耐性がある。それだけ固いのだ。故にメタリックスライムを倒すのに防御無視のクリティカルヒットを利用した。
つまり今の銀色の光はそれと同じ効果があるとみていい。しかも威力は地面を見ても想像できる。防御無視な上、この威力は看過できない。
この相手の厄介な点は2つある。先ず気配を消すのに長けている点。そもそもで言えばメタリックスライムは相手の気配にも敏感だ。位置指定の魔法など、ゲームではカーソルが触れた瞬間に察して逃げ出した程だった。
そのメタリックスライムに気づかれることなく魔法を当てたのだ。そんな相手の居場所を突き止めるのは至難の業だ。
そして厄介な点その2は、ヒットのキャンセルは基本的に認識外の相手や行動には使えないという点だ。キャンセルは相手の行動を目視してなければ発動させる事ができない。
故に相手がどこに潜んでいるかわからない上、認識の外から行使される位置指定の魔法には対処が出来ない。
一応、これに関しても唯一設置型キャンセルだけは別でもある。これは設置した場所とその縦軸に干渉した物をキャンセル出来る。
ただ、今の熟練度だと設置できるのは1つだけだ。これで凌ぐのは中々に厳しいだろう。
「しかし、魔法系でここまで気配を消せるとは……」
ヒットは考える。一部の魔法は気配を薄めたりも可能だが、それは動的行動をしていないことが条件だ。魔法で気配を消しても攻撃などを行うと魔法の効果は消えるはずである。
そう考えた場合、残る可能性は装備品だ。レアリティの高い装備品は強力な魔法効果が付与されていることが多い。
尤もこの場合、効果が永続する分、魔法なんかより更に厄介なわけだが――
「あ~くっそ死ぬかと思った――」
その時、奥からあの仮面男が愚痴りながら戻ってきた。ヒットが眉をひそめる。
「生きてたのかよ」
「そ、そんな直撃だったのに……」
「あん? 当然だろが。あんなのでやられっかよ」
強気な声音だった。強がりとは思えない。怪我がほぼないからだ。
「……ポーションか」
「ば~か、そんなもん答えるかよ」
「完治してるようだな。80%ポーションか100%ポーションを持ってたのか?」
「かか、100%なわけないだろうが」
100%か、とヒットは判断した。町には売ってないものだがギルマスが言っていたように闇ギルドや邪教関係ならそれぐらい持っていてもおかしくはないのかもしれない。
だが、それよりふとこの仮面について思いついたことがあった。
「ところでお前、他に仲間がいるだろう?」
「は、誰がそんなこと教えるかよ、といいたいとこだが、特別に教えてやる。なんとここには他にも仲間が1万人潜んでるのさ!」
「それは嘘だな」
「い、1万人って……」
「あん! なんで嘘だってわかったんだよ!」
メリッサも呆れ顔だ。しかしやはりヒットの思ったとおりこの男はウソをつくのが下手らしい。
「流石に1万人はもりすぎだ。お前含めて5人ってところか?」
「か、馬鹿が! そんな目立つ人数でくるかよ!」
つまり5人以下か、とヒットは判断する。最初に言った1万人も十分多いだろうと思いつつ。
「なら、お前ともう1人ってとこか?」
「……言うわけ無いだろう」
これで隠れているのは1人だとわかった。この男は嘘が下手だ。
「くだらない話は終わりだ!」
男が両手にナイフを持ち、襲いかかってきた。戦士系でナイフをメインにするとは考えにくい。
そうなると斥候系と見るべきだろう。とりあえず振られたナイフを盾で防いだ。だが仮面の男はその反動を利用し回転を加えての連続攻撃を繰り出してくる。
短剣系の武技であるスピンエッジの可能性を考える。だが、刃から不気味な気体が漏れ出しているのに気がついた。
「これは、毒――さてはお前、ヴァイパーだな?」
「だから答えるかよ!」
ナイフの刃が紫色に染まった。間違いないなとヒットは考える。ヴァイパーは斥候系のジョブであり毒を扱うのを得意としている。
スキルで毒を生成し武器に塗布して扱う。つまり男の攻撃は全て毒が絡むと考えていい。
「キャンセル」
「チッ」
男の動きが止まる。ただ毒は無理だ。ヴァイパーは当たり前のように毒を扱うのでこのジョブが扱う毒をキャンセルすることは出来ない。
ならば攻撃そのものをキャンセルするほかない。そしてキャンセルで動きが止まった直後にカウンターを叩き込めば――
「ヒット危ない!」
メリッサの声に、ヒットは反撃を止めて飛び退いた。するとまたあの銀の光がヒットのいた場所を貫いた。
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