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第23話 お金が足りない!
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「どうだ? この性能でこの価格は中々ないぜ」
「……悪いんだが、その金額だととても手がでないんだ」
ため息混じりにヒットが答えた。何せ予算で考えればあまりに値が張る代物である。
「そうか、それで予算は一体どれぐらいで見ていたんだ?」
「3万から4万ゴルドぐらいかな……」
手に入れたお金はメリッサと共同にしてある。ヒットだけが使うわけにはいかず半々で考えれば使えてもそれぐらいである。
「おいおい、それなら酷なようだがうちみたいな一つ一つ手作りしてるような店ではとても無理だぜ。今言ったような予算なら量産された装備を探した方がいい」
「つまりここだと大体同じような価格になるということか?」
「いや流石に銀狼のは性能で見ればかなり頑張っている方だと思うが、それでも値は張るほうだ。とはいえ、うちなら最低でも10万ゴルドは見ておいて欲しいとこだな」
それを聞いてヒットは自分が随分と場違いなところに来てしまったと知る。
「にしても、その鋼の剣はいいものだし、かなりのやり手かと思ったんだがな」
「いえ、これはゴブリンの巣で見つけたものなので」
「ふむ……つまり偶然だったってことか。だったら、あまり高望みしない方がいいな。自分を強く見せるために身の丈にあってないもんを装備することほど愚かなことはねぇ」
難しい顔をしてストーンが忠告してきた。鍛冶師として思うことがあるのかもしれないが。
「ま、待ってください。確かにその剣はゴブリンの巣で見つけたものですが、ヒットは運だけでそれを手に入れたわけじゃないです。ゴブリンにしてもホブゴブリンを相手にしても全く臆すことなく立ち向かいましたし、アルバトロンだって倒したのだから」
何? とストーンの顔つきが変わった。真剣な目でヒットを見ている。
「そうだったのか……だとしたらすまねぇな。失礼なことを言った」
そしてストーンが頭を下げた。それに逆にヒットが驚き、いえいえ、と両手を振る。
「俺がまだ新人冒険者なのは確かなので」
「新人だって? それでホブゴブリンやアルバトロンを倒したってことか……」
感心したようにストーンはヒットに視線を向け。
「なるほど、いや俺はてっきり実力を見誤ったかと重いついつい辛辣になっちまったが、俺の目そのものは狂いがなかったようだな。むしろあんたは期待の新星ってところなんだろう」
流石にそれは持ち上げ過ぎだろうとヒットも苦笑するが。
「ふむ、なぁあんた。この銀狼シリーズ、欲しいか?」
「え?」
ほしいと言えば勿論欲しいのが本音だ。そこでヒットは思い出す、こういう時よく小説なんかでは気に入ったからとくれたり格安にしてくれたりするパターンがあったなと。
まさかそれなのか? などと若干の期待を持ったりもしたが。
「勿論、買えるものなら……」
「ふむ、そうだろうな。勿論だからといってただでくれてやったりまけるなんて真似は出来ねぇが」
出来ないんかい! とツッコミたくなった気持ちをなんとか抑えたヒットである。
やはり世の中そう甘くはないようだが。
「だが、1つ依頼をこなしてくれたら、これを報酬の1つとして与えてもいい」
だが、続く言葉にヒットは目を丸くさせた。なんとも既視感のある流れだ。
「え~と、さっきも錬金術師の店で言ったんだがギルドに黙って依頼を請け負うことは出来ないんだが……」
「あぁ、それなら問題ない。この依頼そのものはとっくにギルドに出してある。だが、中々依頼が達成されなくてな。まぁ厄介な依頼だったのは確かなんだが、あまりに難しいということで請け負う冒険者も減ってしまったようでな。俺もどうしようかと悩んでたところだったのさ」
そこまで聞き、ヒットは顎を引き。
「つまり、それを達成すれば条件報酬として銀狼シリーズを進呈してくれるということか」
「そういうことだ」
「あの、それでその依頼というのは?」
横からメリッサが尋ねる。確かにそれが一番重要なところだろう。
「依頼はメタリックスライムだ。最近ここから西にあるスタコラの森で見つかってな。かなり珍しい種の魔物なんだが、そいつの本体を是非素材にしたいんだ」
「メタリックスライムか……」
これもヒットにも記憶があった。勿論ゲームでの話ではあるが、メタリックスライムは臆病な魔物で、プレイヤーにみつかるとすたこらと逃げてしまい自分から攻撃を仕掛けてくることは殆ど無い。
しかも防と敏の値がS+な上、スキルに高速逃亡や絶対防御があり、逃げ足が最速で、攻撃を当ててもほぼダメージが通らないのである。
だが、それだけに素材の価値は高かった。どうやら現実化した世界でもそれは変わらないようである。
「どうだ? 請け負うか? 勿論その場合ある程度期限は設けさせてもらうがな」
「どれぐらいだ?」
「3日ってところかな」
腕を組み、どこか挑戦的な目を向けてくるストーン。ヒットに、これがお前に出来るか? と暗に挑発してきているようにも感じられた。
メタリックスライムは確かに厄介な魔物だ。本来見つけようと思って見つけられるものではなく、また見つけたとしても倒せる確率は低い。
だが、ヒットには1つ考えたあった。
「……それなら是非請けたいところだが、1つ協力してもらうことは可能か?」
「協力? 内容にもよるがなんだ?」
「あぁ、ここで作った鉄製の装備で失敗したものや売り物にならないようなものがあればいくつか欲しいんだ。出来れば俺の予算以内で」
ヒットがそう願い出ると、ストーンは目をまん丸くさせた後、裏に引っ込んでいった。
無言で離れてしまうので、もしかしたら怒らせてしまったのだろうか? と不安になったヒットだが、間もなくして両手に鉄の装備員を抱えて戻ってきて、床に置く。
「これでいいのか? こんな廃棄するしかない代物なんて金もらうわけにもいかねぇから持っていきたいなら好きに持っていって構わないぞ」
「ありがとう。助かるよ。だけどこれは依頼をこなす日にわけて欲しいんだが、大丈夫か?」
「あぁ、それならいつでも声を掛けてくれ。そしたら好きなだけ持っていってくれていいからよ」
まさかタダでくれるとは思わなかったのでヒットは喜んだ。しかもいつでも取りに来て構わないという言質も貰うことが出来た。
「しかしこんなの何に使うんだ?」
「これがあると依頼に役立つんだ。あ、ところでこの件はギルドにどう伝えたら?」
「あぁ、待ってろ。一筆書いといてやるから、それをギルドにもっていけばいい」
どうやら今回は既に出してある依頼なので、ストーンが直筆した書類を持っていく程度で話が通るようだ。
こうして依頼についてストーンに書いてもらい、ヒットたちは工房を後にした。その後は一旦宿に戻り、ついでに宿屋の主人にアルバトロンの肉を1kg分けてあげた。
もともとその考えがあった為、ギルドでもその分だけ売らずにとっておいたのである。
宿屋の主人はあまり表情にはださなかったが嬉しかったようで3日分の料金はいらないとまで言ってくれた。
「何か悪いな」
「……気にしなくていい」
「それならお言葉に甘えて」
「私まで一緒に、ありがとうございます」
好意に甘えさせてもらい、メリッサとお礼を述べた。すると主人は力こぶを見せ。
「……今夜は腕に縒りをかけて夕食を作ろう」
そう言ってくれたので、2人はなんとも申し訳ない気持ちになった。
「悪いな。今夜は夜勤があって、外に出てしまうんだ」
「……そうなのか。それは今すぐか?」
「いや、準備があるからそこまですぐというわけではないけど」
「……それなら。夜食用にサンドイッチとお茶を用意しておこう。少ししたら取りに来てくれ」
それはなんともありがたい申し出だった。
2人は彼にお礼を述べ宿を出た。
その後、今度はメリッサに何か必要なものがないか聞いたが、とりあえず今のままで十分という話になり、ただ矢だけは補充しておきたいということだったので弓矢を扱う店に向かう。
ストーン工房では弓関係は扱ってなかったらだ。どうやら鍛冶師が扱う装備品と弓矢ではかなり勝手が違うようで、弓は弓専門の職人がいるとのことなのである。
弓矢を扱っている店では妙におどおどした男性が対応してくれた。そこで矢のセットを購入。矢にも様々な種類があったが、木製の矢柄に鉄の鏃を装着した一般的な物を購入。1本が50ゴルドでありそれを50本補充した。矢筒には25本入るので残りはメリッサの袋の中だ。
「さて、そろそろいいかな」
「そうですね。レリックさんももう依頼を出し終えてるころだと思うし……」
2人は頷きあい、改めてギルドへ向かうのだった。
「……悪いんだが、その金額だととても手がでないんだ」
ため息混じりにヒットが答えた。何せ予算で考えればあまりに値が張る代物である。
「そうか、それで予算は一体どれぐらいで見ていたんだ?」
「3万から4万ゴルドぐらいかな……」
手に入れたお金はメリッサと共同にしてある。ヒットだけが使うわけにはいかず半々で考えれば使えてもそれぐらいである。
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「つまりここだと大体同じような価格になるということか?」
「いや流石に銀狼のは性能で見ればかなり頑張っている方だと思うが、それでも値は張るほうだ。とはいえ、うちなら最低でも10万ゴルドは見ておいて欲しいとこだな」
それを聞いてヒットは自分が随分と場違いなところに来てしまったと知る。
「にしても、その鋼の剣はいいものだし、かなりのやり手かと思ったんだがな」
「いえ、これはゴブリンの巣で見つけたものなので」
「ふむ……つまり偶然だったってことか。だったら、あまり高望みしない方がいいな。自分を強く見せるために身の丈にあってないもんを装備することほど愚かなことはねぇ」
難しい顔をしてストーンが忠告してきた。鍛冶師として思うことがあるのかもしれないが。
「ま、待ってください。確かにその剣はゴブリンの巣で見つけたものですが、ヒットは運だけでそれを手に入れたわけじゃないです。ゴブリンにしてもホブゴブリンを相手にしても全く臆すことなく立ち向かいましたし、アルバトロンだって倒したのだから」
何? とストーンの顔つきが変わった。真剣な目でヒットを見ている。
「そうだったのか……だとしたらすまねぇな。失礼なことを言った」
そしてストーンが頭を下げた。それに逆にヒットが驚き、いえいえ、と両手を振る。
「俺がまだ新人冒険者なのは確かなので」
「新人だって? それでホブゴブリンやアルバトロンを倒したってことか……」
感心したようにストーンはヒットに視線を向け。
「なるほど、いや俺はてっきり実力を見誤ったかと重いついつい辛辣になっちまったが、俺の目そのものは狂いがなかったようだな。むしろあんたは期待の新星ってところなんだろう」
流石にそれは持ち上げ過ぎだろうとヒットも苦笑するが。
「ふむ、なぁあんた。この銀狼シリーズ、欲しいか?」
「え?」
ほしいと言えば勿論欲しいのが本音だ。そこでヒットは思い出す、こういう時よく小説なんかでは気に入ったからとくれたり格安にしてくれたりするパターンがあったなと。
まさかそれなのか? などと若干の期待を持ったりもしたが。
「勿論、買えるものなら……」
「ふむ、そうだろうな。勿論だからといってただでくれてやったりまけるなんて真似は出来ねぇが」
出来ないんかい! とツッコミたくなった気持ちをなんとか抑えたヒットである。
やはり世の中そう甘くはないようだが。
「だが、1つ依頼をこなしてくれたら、これを報酬の1つとして与えてもいい」
だが、続く言葉にヒットは目を丸くさせた。なんとも既視感のある流れだ。
「え~と、さっきも錬金術師の店で言ったんだがギルドに黙って依頼を請け負うことは出来ないんだが……」
「あぁ、それなら問題ない。この依頼そのものはとっくにギルドに出してある。だが、中々依頼が達成されなくてな。まぁ厄介な依頼だったのは確かなんだが、あまりに難しいということで請け負う冒険者も減ってしまったようでな。俺もどうしようかと悩んでたところだったのさ」
そこまで聞き、ヒットは顎を引き。
「つまり、それを達成すれば条件報酬として銀狼シリーズを進呈してくれるということか」
「そういうことだ」
「あの、それでその依頼というのは?」
横からメリッサが尋ねる。確かにそれが一番重要なところだろう。
「依頼はメタリックスライムだ。最近ここから西にあるスタコラの森で見つかってな。かなり珍しい種の魔物なんだが、そいつの本体を是非素材にしたいんだ」
「メタリックスライムか……」
これもヒットにも記憶があった。勿論ゲームでの話ではあるが、メタリックスライムは臆病な魔物で、プレイヤーにみつかるとすたこらと逃げてしまい自分から攻撃を仕掛けてくることは殆ど無い。
しかも防と敏の値がS+な上、スキルに高速逃亡や絶対防御があり、逃げ足が最速で、攻撃を当ててもほぼダメージが通らないのである。
だが、それだけに素材の価値は高かった。どうやら現実化した世界でもそれは変わらないようである。
「どうだ? 請け負うか? 勿論その場合ある程度期限は設けさせてもらうがな」
「どれぐらいだ?」
「3日ってところかな」
腕を組み、どこか挑戦的な目を向けてくるストーン。ヒットに、これがお前に出来るか? と暗に挑発してきているようにも感じられた。
メタリックスライムは確かに厄介な魔物だ。本来見つけようと思って見つけられるものではなく、また見つけたとしても倒せる確率は低い。
だが、ヒットには1つ考えたあった。
「……それなら是非請けたいところだが、1つ協力してもらうことは可能か?」
「協力? 内容にもよるがなんだ?」
「あぁ、ここで作った鉄製の装備で失敗したものや売り物にならないようなものがあればいくつか欲しいんだ。出来れば俺の予算以内で」
ヒットがそう願い出ると、ストーンは目をまん丸くさせた後、裏に引っ込んでいった。
無言で離れてしまうので、もしかしたら怒らせてしまったのだろうか? と不安になったヒットだが、間もなくして両手に鉄の装備員を抱えて戻ってきて、床に置く。
「これでいいのか? こんな廃棄するしかない代物なんて金もらうわけにもいかねぇから持っていきたいなら好きに持っていって構わないぞ」
「ありがとう。助かるよ。だけどこれは依頼をこなす日にわけて欲しいんだが、大丈夫か?」
「あぁ、それならいつでも声を掛けてくれ。そしたら好きなだけ持っていってくれていいからよ」
まさかタダでくれるとは思わなかったのでヒットは喜んだ。しかもいつでも取りに来て構わないという言質も貰うことが出来た。
「しかしこんなの何に使うんだ?」
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どうやら今回は既に出してある依頼なので、ストーンが直筆した書類を持っていく程度で話が通るようだ。
こうして依頼についてストーンに書いてもらい、ヒットたちは工房を後にした。その後は一旦宿に戻り、ついでに宿屋の主人にアルバトロンの肉を1kg分けてあげた。
もともとその考えがあった為、ギルドでもその分だけ売らずにとっておいたのである。
宿屋の主人はあまり表情にはださなかったが嬉しかったようで3日分の料金はいらないとまで言ってくれた。
「何か悪いな」
「……気にしなくていい」
「それならお言葉に甘えて」
「私まで一緒に、ありがとうございます」
好意に甘えさせてもらい、メリッサとお礼を述べた。すると主人は力こぶを見せ。
「……今夜は腕に縒りをかけて夕食を作ろう」
そう言ってくれたので、2人はなんとも申し訳ない気持ちになった。
「悪いな。今夜は夜勤があって、外に出てしまうんだ」
「……そうなのか。それは今すぐか?」
「いや、準備があるからそこまですぐというわけではないけど」
「……それなら。夜食用にサンドイッチとお茶を用意しておこう。少ししたら取りに来てくれ」
それはなんともありがたい申し出だった。
2人は彼にお礼を述べ宿を出た。
その後、今度はメリッサに何か必要なものがないか聞いたが、とりあえず今のままで十分という話になり、ただ矢だけは補充しておきたいということだったので弓矢を扱う店に向かう。
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