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第二章 サムジャともふもふ編
エピローグ
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なんとかダエーワを倒すことが出来た。だがかなりの強敵だった。正直紙一重だったと言えなくはないだろう。
しかし、それでも俺が勝てたのは皆の協力があってこそだ。
「シノ! 大丈夫ですか!?」
セイラが心配そうに俺の怪我を見てきた。
「あぁ、これぐらい大したことな――」
セイラに答えようとしたがそこで視界が傾いた。足に力が入らなくなり、意識も薄れてきた。
あぁそうだ。侍魂を使ったから一時的に痛みも無視できたが、その効果が切れたら――
◇◆◇
段々と意識が覚醒してきた。あれ? 俺は一体、いや、そうだ確かダエーワを倒したんだ。だが侍魂の副作用で意識を失ってしまったのだろう。
「天井?」
「シノ!」
「良かったぁ気がついたんだね!」
「ク~ンク~ン」
目が覚めて先ず見えたのはどこかの天井だったが、直後耳に届いたのは一緒に戦った皆の声、そしてパピィの鳴き声だった。
「全く三日間も意識がないのだからな。肝が冷えたぞ」
そう俺に言ってきたのは仮面を被ったマスカだった。
「セイラってば寝る間を惜しんでシノに回復魔法を掛けてたのよ」
「ルンだって心配そうに看病を続けていたではないですか」
「そ、それはまぁ、大切な仲間だしね!」
「アンッ!」
あぁそうか。皆に随分と心配を掛けてしまったようだな。
「それにしても三日も寝ていたのか……」
改めて自分の体を見る。包帯がされており中々に痛々しい。ただ実際の痛みはほぼない。セイラの魔法の効果が大きいのだろう。
侍魂を行使した時点で俺の肉体は瀕死状態だったからな。効果が切れた後は本来ならとんでもない痛みに襲われるしリスクも高い。
だがそれも感じられない。さすが聖女だけある。それに――
「あの戦いは皆の協力がなければ乗り越えられなかった。改めて仲間っていいなって思ったよ」
「な、仲間、か。そ、そうよね!」
「はい。私もシノと出会えてよかったです」
「フッ。仲間か。確かにそういうのもいいものかもな」
ルンとセイラ、それにマスカも同じ気持ちでいてくれたようだ。素直に嬉しい。
「アン! アン!」
「おっと、ははこの甘えん坊さんめ」
パピィが飛びかかってきて俺の顔にペロペロしてきた。お返しに久しぶりに目一杯モフってやるとパピィも尻尾をパタパタさせて喜んだ。
「おぉシノ気がついたのか」
「シノくん。よかった回復したのね」
ドアが開きギルド長のオルサと受付嬢のシエロが入ってきた。どうやら見舞いに来てくれたようだ。
「全くダエーワとかいうとんでもない化物を倒したってんだからな。お前には驚かされてばっかりだ」
「でも無茶が過ぎるわよ。聞いた時肝が冷えたもの」
オルサが笑いながら俺の肩を叩いてきた。ちょっと力が強い。
シエロは眉を落として困った顔を見せる。彼女にも随分と心配をかけてしまったようだ。
「それは済まなかった」
「ま、おかげで町は救われたんだがな。それにしてもお前がこの治療院に担ぎこまれた後のルンの取り乱しようはなかったぜ。俺にもどうしようパパなんとかして助けてあげてって泣きついてきてよ」
「ちょ、パパ~~~~~~!」
オルサの話を聞いていたルンが叫んだ。少し顔が赤い。熱いのだろうか?
「ルンにも心配をかけたな」
「べ、別にそこまで、いや確かに心配だったけど、て、そうだパパ! 領主様はあれからどうなったの?」
ルンがオルサに尋ねる。そうだ元々はカイエル伯爵の治療が目的で屋敷に向かったんだ。
「それなら心配ない。今はすっかり元気を取り戻されたようだ。もっとも元気になってすぐにこの事件だからな。この間ギルドにやってきて別な意味で倒れそうだなんて冗談まじりに言っていたよ」
あぁ、確かにダエーワの影響で町にも随分と被害が出たようだからな……
「とはいえだ。町の住人には死者は出ず。怪我も大したことなかった。これも全てお前たちのおかげだよ。ギルド長として改めてお礼を言わせてくれありがとうな」
オルサに頭を下げられてしまった。
「俺だけじゃない。皆がいてくれたからこそだ」
「私も皆がいなかったら危なかったです」
俺が答えるとセイラも追随するように言った。
「そうだマスター大事なことを伝えないと」
「あぁそうだったな。今も話したカイエル・マルキエル伯爵から感謝状と特別報酬が用意された。ギルドで預かってるから回復したら取りに来てくれ。それと伯爵の娘のミレイユお嬢様もお礼を言っていたぞ。今は父親と一緒に責務に追われていて出れないが今度改めてお礼を言いたいってよ。全くすみにおけないなお前も」
「うん?」
「本当シノくんはそういうところ鈍感ね」
「しかしルンもうかうかしてられないな」
「も、もうパパってば~~~~!」
ルンが叫び顔を更に真赤にさせた。やっぱり熱いのか?
それにしても本当冒険者になってから色々あったな。それに前世でも前前世でも出来なかった信頼出来る仲間が出来た。
過去の俺が見たらどう思うだろうか――そしてそれから暫し入院し退院後はギルドに向かい感謝状と報酬を受け取った。
「シノくん。この報酬は?」
「あぁ今回は俺が受け取っておく。そして――」
「シノくんおかえりなさい」
「シノ兄ちゃんおかえりなさ~い!」
「あぁただいまみんな」
俺はしばらくぶりに拾われ育ってきた孤児院に戻ってきた。
「全くシノくんってば驚いたわよ。いきなり大金が届くんだもの」
「支度金を用意してくれたしな。せめてものお礼だ。そうだこれも何かに使ってくれ」
「こんなに! 流石に悪いわよ!」
皆のお母さん役であり院長のアリマが申し訳無さそうな顔をした。しかし孤児院も大分痛みが見えるしこれを機に改築して貰えると嬉しい。
そう伝えるとアリマが涙ながらにお礼を言ってきた。だがお礼を言いたいのは寧ろ俺の方だ。
「この子可愛い!」
「アンッ!」
一緒に連れてきたパピィは子どもたちに大人気だ。あのもふもふは子どもたちも魅了する。
「お兄ちゃん旅のお話聞かせてよ!」
「あぁそうだな。町で俺は――」
そして俺は子どもたちにこれまでの冒険を聞かせてあげた。それを皆が目を輝かせて聞いてくれた。
それが俺には凄く嬉しかった。だが俺の今生での冒険者生活はまだまだ始まったばかりだ。
だけど仲間達と一緒ならどんな苦難も乗り越えられる、そう信じている。だからまた新しい冒険を終えたら皆に聞かせてあげることにしようかな――
fin
しかし、それでも俺が勝てたのは皆の協力があってこそだ。
「シノ! 大丈夫ですか!?」
セイラが心配そうに俺の怪我を見てきた。
「あぁ、これぐらい大したことな――」
セイラに答えようとしたがそこで視界が傾いた。足に力が入らなくなり、意識も薄れてきた。
あぁそうだ。侍魂を使ったから一時的に痛みも無視できたが、その効果が切れたら――
◇◆◇
段々と意識が覚醒してきた。あれ? 俺は一体、いや、そうだ確かダエーワを倒したんだ。だが侍魂の副作用で意識を失ってしまったのだろう。
「天井?」
「シノ!」
「良かったぁ気がついたんだね!」
「ク~ンク~ン」
目が覚めて先ず見えたのはどこかの天井だったが、直後耳に届いたのは一緒に戦った皆の声、そしてパピィの鳴き声だった。
「全く三日間も意識がないのだからな。肝が冷えたぞ」
そう俺に言ってきたのは仮面を被ったマスカだった。
「セイラってば寝る間を惜しんでシノに回復魔法を掛けてたのよ」
「ルンだって心配そうに看病を続けていたではないですか」
「そ、それはまぁ、大切な仲間だしね!」
「アンッ!」
あぁそうか。皆に随分と心配を掛けてしまったようだな。
「それにしても三日も寝ていたのか……」
改めて自分の体を見る。包帯がされており中々に痛々しい。ただ実際の痛みはほぼない。セイラの魔法の効果が大きいのだろう。
侍魂を行使した時点で俺の肉体は瀕死状態だったからな。効果が切れた後は本来ならとんでもない痛みに襲われるしリスクも高い。
だがそれも感じられない。さすが聖女だけある。それに――
「あの戦いは皆の協力がなければ乗り越えられなかった。改めて仲間っていいなって思ったよ」
「な、仲間、か。そ、そうよね!」
「はい。私もシノと出会えてよかったです」
「フッ。仲間か。確かにそういうのもいいものかもな」
ルンとセイラ、それにマスカも同じ気持ちでいてくれたようだ。素直に嬉しい。
「アン! アン!」
「おっと、ははこの甘えん坊さんめ」
パピィが飛びかかってきて俺の顔にペロペロしてきた。お返しに久しぶりに目一杯モフってやるとパピィも尻尾をパタパタさせて喜んだ。
「おぉシノ気がついたのか」
「シノくん。よかった回復したのね」
ドアが開きギルド長のオルサと受付嬢のシエロが入ってきた。どうやら見舞いに来てくれたようだ。
「全くダエーワとかいうとんでもない化物を倒したってんだからな。お前には驚かされてばっかりだ」
「でも無茶が過ぎるわよ。聞いた時肝が冷えたもの」
オルサが笑いながら俺の肩を叩いてきた。ちょっと力が強い。
シエロは眉を落として困った顔を見せる。彼女にも随分と心配をかけてしまったようだ。
「それは済まなかった」
「ま、おかげで町は救われたんだがな。それにしてもお前がこの治療院に担ぎこまれた後のルンの取り乱しようはなかったぜ。俺にもどうしようパパなんとかして助けてあげてって泣きついてきてよ」
「ちょ、パパ~~~~~~!」
オルサの話を聞いていたルンが叫んだ。少し顔が赤い。熱いのだろうか?
「ルンにも心配をかけたな」
「べ、別にそこまで、いや確かに心配だったけど、て、そうだパパ! 領主様はあれからどうなったの?」
ルンがオルサに尋ねる。そうだ元々はカイエル伯爵の治療が目的で屋敷に向かったんだ。
「それなら心配ない。今はすっかり元気を取り戻されたようだ。もっとも元気になってすぐにこの事件だからな。この間ギルドにやってきて別な意味で倒れそうだなんて冗談まじりに言っていたよ」
あぁ、確かにダエーワの影響で町にも随分と被害が出たようだからな……
「とはいえだ。町の住人には死者は出ず。怪我も大したことなかった。これも全てお前たちのおかげだよ。ギルド長として改めてお礼を言わせてくれありがとうな」
オルサに頭を下げられてしまった。
「俺だけじゃない。皆がいてくれたからこそだ」
「私も皆がいなかったら危なかったです」
俺が答えるとセイラも追随するように言った。
「そうだマスター大事なことを伝えないと」
「あぁそうだったな。今も話したカイエル・マルキエル伯爵から感謝状と特別報酬が用意された。ギルドで預かってるから回復したら取りに来てくれ。それと伯爵の娘のミレイユお嬢様もお礼を言っていたぞ。今は父親と一緒に責務に追われていて出れないが今度改めてお礼を言いたいってよ。全くすみにおけないなお前も」
「うん?」
「本当シノくんはそういうところ鈍感ね」
「しかしルンもうかうかしてられないな」
「も、もうパパってば~~~~!」
ルンが叫び顔を更に真赤にさせた。やっぱり熱いのか?
それにしても本当冒険者になってから色々あったな。それに前世でも前前世でも出来なかった信頼出来る仲間が出来た。
過去の俺が見たらどう思うだろうか――そしてそれから暫し入院し退院後はギルドに向かい感謝状と報酬を受け取った。
「シノくん。この報酬は?」
「あぁ今回は俺が受け取っておく。そして――」
「シノくんおかえりなさい」
「シノ兄ちゃんおかえりなさ~い!」
「あぁただいまみんな」
俺はしばらくぶりに拾われ育ってきた孤児院に戻ってきた。
「全くシノくんってば驚いたわよ。いきなり大金が届くんだもの」
「支度金を用意してくれたしな。せめてものお礼だ。そうだこれも何かに使ってくれ」
「こんなに! 流石に悪いわよ!」
皆のお母さん役であり院長のアリマが申し訳無さそうな顔をした。しかし孤児院も大分痛みが見えるしこれを機に改築して貰えると嬉しい。
そう伝えるとアリマが涙ながらにお礼を言ってきた。だがお礼を言いたいのは寧ろ俺の方だ。
「この子可愛い!」
「アンッ!」
一緒に連れてきたパピィは子どもたちに大人気だ。あのもふもふは子どもたちも魅了する。
「お兄ちゃん旅のお話聞かせてよ!」
「あぁそうだな。町で俺は――」
そして俺は子どもたちにこれまでの冒険を聞かせてあげた。それを皆が目を輝かせて聞いてくれた。
それが俺には凄く嬉しかった。だが俺の今生での冒険者生活はまだまだ始まったばかりだ。
だけど仲間達と一緒ならどんな苦難も乗り越えられる、そう信じている。だからまた新しい冒険を終えたら皆に聞かせてあげることにしようかな――
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