四天王最弱と馬鹿にされ続けた俺が現代日本でダンジョンを喰いまくりレベルを上げまくっていたらいつのまにか日本を救ってました

空地大乃

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第11話 戦利品の扱い

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 昨日もダンジョンを攻略した。これで二つ目だったが今後どうなるのかがやはり気になる。

 気になると言えば昨日の子どももかな。あれからちゃんと帰れたかな。
 
 一応ニュースに目を通す限り目につく事件もなかったから大丈夫だとは思うけどな。まぁこれからも地元のニュースはチェックしておこうと思うけど。

 さてもう一つ気になるのはダンジョンの戦利品だ。腕輪や杖は使えるからいいとしてそれ以外のことがある。とりあえず魔法の袋に入れて保存しているがこのまま塩漬けと言うのもな。

「せ~んぱい。何難しい顔してるんですか~?」

 話しかけられたので視線を向けると茶髪の女の子がそばに立っていた。

 こっちではギャルと呼ばれるタイプの子で名前は根羽ねはね 伊子いこという。

 今は大学に通っていてうちにはバイトで入ってくれてる子だ。

「根羽さんか。いや、改めて見るとここ扱ってる物多いなと思って」
「もう! 先輩! 私のことは伊子でいいっていったじゃないっすか!」
「頬をひっばるな~」

 頬を膨らませて伊子が俺の顔を抓ってきた。そういえばそんなことを言っていたな。

 この子はこんな感じでナチュラルに接触してくる。

「罰として今度一緒に食事にいきましょうよ」

 いや何の罰なのか。全くこの子はちょいちょいこういったことを言ってくる。

 悪い気はしないけど一応仕事中だしけじめはつけないと――

「こらこら。そうやってからかうな仕事中なんだから」
「むぅ。別にからかってないし~」

 伊子がまたぷくっと頬を膨らませた。可愛らしい子だとは思うけどな。

「でも確かにうちって扱ってる商品多いですよね。パソコンに家電、ファッションからコスメ、宝飾品ブランド物も結構多いし~」

 俺の話に伊子が頷く。そうそう。リサイクルショップとしては店も広くて大きいしな。

 出張買取もしていたりかなり手広くやっている。壊れた品でも購入し直して売ったりもしてるぐらいだ。

 調度品も多いしなんなら外には中古車や中古バイクや自転車もある。

 土地販売もやっていてなんだかよくわからない物も多い。コレクターが喜ぶような珍しい物も多いのが特徴だ。

 前に一度店長に武器も扱ってたりしてなんて聞いてみたら、別筋だがあるな、なんて回答もあったりした。俺、冗談のつもりだったんだけど、いやその答えが冗談なのかもしれないけどな。
 
 仕事中だし伊子との会話も程々に切り上げて俺は店内の掃除に入った。展示品も放っておくとホコリがついたりするからこまめな掃除は欠かせない。

 品物によって手入れや掃除方法はことなるのだけど、俺はこの店で大分仕込まれたからそのへんは抜かり無いのだ。

「そういえば――」

 掃除している内に宝飾品を扱っているコーナーに差し掛かり俺は思い出した。

 ダンジョンで金貨や鉱石、そして宝飾の施された短剣を見つけていたことにだ。

 他にもポーションなんかもあったけどこっちは流石にな。ただもしかしたらそれ以外は買い取ってもらえるだろうか?

 気になった俺は店長が顔を見せた時にそれとなく聞いてみた。

「店長。実は知り合いから頼まれた品があって、ちょっと変わった物もあるのですが買い取って貰うことは出来ますか?」
「ふむ。物によるな今見せられるのか?」

 店長の役爺に聞くと興味を持ってくれたのか物を確かめたいと言ってきた。

 だからといって何もない場所から出したら怪しまれるから、少し待ってもらい退席して取りに行く振りをして、ロッカーにしまっておいた魔法の袋から一部を取り出して戻った。

「えっとこれなんですが……」

 金貨と後は鉱石、こっちは量が多いので数個だけ持っていきこれと同じものがそれなりの量あるとだけ伝えた。

 店長はそれを見て一瞬片目が大きく見開いたように感じた。えっと、怪しまれてはいない、よな?
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