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高校生編
38. そのあとの話
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12月1日にbuddyのデビューシングルがリリースされた。
それと同時に、動画配信サービス、音楽配信サービス、SNSなどで一気に拡散され、スペシャルドラマの放送直前には10代~30代を中心に認知度が急上昇。また、全国の都心部などにある大型ビジョンで繰り返しグループ名と曲が紹介されるなど、GEMSTONEが仕掛けた戦略でさらに認知度が上がった。
しかし、buddyとして歌手デビューした後の6人の生活には、大きな変化はなかった。
その理由として、buddyについてGEMSTONEが公表したのは、「男女グループ」で「メンバー全員現役の高校生」の2つだけだった。メンバーの顔はもちろん、名前、現在の年齢、メンバーの人数、男女構成の比率など全てが非公開となっていた。
その姿を見たくて、GEMSTONEには数々の取材依頼やテレビ出演依頼が申し込まれたが、「学業優先のため」として全て断っていた。
そのためbuddyの6人を知るのは、元木を始めとする事務所の数人のスタッフと、音楽プロデューサーEvanとそのスタッフ、そしてレーベルのスタッフのみであった。事務所のなかでも、その他のスタッフやオーディション組の練習生を含め、その人物が誰なのか知られないようにしていた。まあ、オーディション組からは「あいつらじゃないのか」という半分やっかみのような噂をされたが、事務所から厳重注意を受けたことでそれもなくなっていった。
6人はデビュー後も、週3回のレッスンは継続して行なっていた。
もうそれが習慣になっているため、レッスンしないと「気持ちが悪い」そうだ。人気が出てきたとはいえ、まだまだ新人。やっていて損はないだろう。
あの夏祭り以降も、僚と明日香の関係は変わらなかった。市木が「牧」と呼んでいた、僚と一緒にいたショートカットの女の子。あの子と一緒にいる姿を思い出しては、胸が苦しくなって泣いていた。僚への思いをまだ消化しきれず、深尋や隼斗に慰めてもらっていた。
そして市木とは、ちゃんと「友達」でいた。電話やメッセージのやり取りもあるが、放課後あのショッピングモールで待ち合わせをして、遊ぶこともあった。そこになぜか隼斗と深尋がくっついてきたりして、市木もすっかり仲良くなっていた(と思う....)
一方僚は、夏祭りの1週間後に市木に呼び出され、明日香にフラれたと報告してきた。でも「友達」にはなってくれたから、立場は一緒だなと言われカチンときた。なんで、俺とお前の立場が一緒なんだと。でも、どうしてそう思ったのかはわかっていなかった。
ただあの日見た明日香の顔、市木につながれていた手を思い出すと、無性にイライラする。クラスの連中に無理やり連れて行かれた夏祭りなのに、なんでこんな思いをするのかと腹が立った。
翌日、レッスンのため明日香と顔を合わせても、明日香は祭りの日のことを何も言わないし、何も聞いてこなかった。
市木に告白されたこと、僚が牧といたこと、明日香自身が泣いていたこと、その全てをなかったことにしているように思えた。
だから、僚も何も言わなかった。
buddyのリーダーとサブリーダーになっても、その関係性は変わらずにいた。
そして誠は相変わらず美里と仲良くしていた。最初の頃は、隼斗と竣亮以外には美里との交際を内緒にしていたが、誠の溺愛っぷりで一瞬でバレてしまった。
眼鏡をかけて地味な印象だった美里も、コンタクトレンズに変えて、髪型を少し変えただけで、印象がガラッと変わってしまった。それを誠はあまり喜んではいなかった。本人曰く、
「可愛くなりすぎ」
だそうだ。はい、はい、ごちそうさま。
竣亮は、転校直後こそ周りがうるさかったが、いまはクラスにもすっかりなじんで「竣くん」と愛称で呼ばれるようになっていた。その可愛らしさが竣亮の1番の魅力でもあり、強みでもあった。デビュー後も、大学進学を目標に置いているので、勉強はしっかりしていた。もともと、私立の偏差値の高い一貫校に通っていたこともあり、学校の先生たちも、竣亮の進学に期待を寄せていた。
レッスンでも竣亮は目覚ましい成長をしていた。体力がなく、みんなについていくのがやっとだったのが、筋力トレーニングを取り入れたことで見違えるほど動きのキレが良くなり、もう体力がないとは言えなくなっていた。
竣亮もいろいろあったが、確実に成長していた。
隼斗は相変わらずだった。球技大会が終わった後、フードコートで明日香と深尋に合流したその翌日。クラス中から質問攻めにあっていた。双子のこと、そして深尋のこと。何人かの男子からは、
「お前の姉ちゃんを紹介しろ」
「もう1人の方でもいい」
と言われたが、断固拒否した。それは転校後、竣亮も言われたそうで、
「隼斗くんがダメって言ってるから無理だよ」
と言って断ったそうだ。エライぞ竣亮。
そして隼斗も隼斗で、何人かの女子から告白されることはあったらしいが、誰もその後の詳細はわかっていない。中学の時は、初めて告白されたのが嬉しくてすぐOKしたが、結局1週間で別れてしまった。原因は隼斗のシスコンである。隼斗は女子の基準が明日香のため、理想が高くなりすぎてしまっていた。明日香はそんな隼斗を心配したが、本人がそれを気にしていないため、現状維持の状態だった。
ただ、明日香が市木をきっぱり振ったことを聞き、それ以来市木とは以前よりも言い合いはしなくなっていた。ただ、市木が少しでも明日香にちょっかい掛けようものなら、鬼の速さで阻止していた。
深尋は元木への思いを相変わらず引きずっていた。片思いをしているのは明日香と同じだが、気持ちを伝えないと決めた明日香に対し、深尋は常にアピールし続けていた。もちろん、あの女性のことも気になっていたが、深尋が見たのはたまたまあの人だっただけで、元木には他にもいるかもしれないと考えたら、なぜか自分にもチャンスがあると思うほどに拗らせていた。
元木は深尋の思いに薄々気づいていたが、それには気づかないふりをし続けている。深尋にはもっと年が近く、考え方も、育ってきた環境も近い人と恋をしてほしいと思っていたからだ。大事な青春時代を、自分のような年の離れた男に使うのは、あまりにももったいないと思っていた。
しかし、深尋にはそれが伝わっていなかった。この溝が埋まるのは、なかなか難しそうだ。
こうして歌手デビューを果たした6人は、いまも変わらず仲良くしている。
たまにテレビや街中で自分たちの曲が流れると、無意識に口ずさんだり、少しこそばゆかったりするが、それはそれで新鮮で楽しかった。
自分たちの正体を突き止めようとする連中もいたりするが、そこは事務所のスタッフさんが徹底的に守ってくれた。なのでみんな、安心して学生生活を送れていた。そして4月に、2枚目のシングルをリリースすることが発表された。それが映画の主題歌になったことも。
6人の活躍に、ますます目が離せなくなってきた。
それと同時に、動画配信サービス、音楽配信サービス、SNSなどで一気に拡散され、スペシャルドラマの放送直前には10代~30代を中心に認知度が急上昇。また、全国の都心部などにある大型ビジョンで繰り返しグループ名と曲が紹介されるなど、GEMSTONEが仕掛けた戦略でさらに認知度が上がった。
しかし、buddyとして歌手デビューした後の6人の生活には、大きな変化はなかった。
その理由として、buddyについてGEMSTONEが公表したのは、「男女グループ」で「メンバー全員現役の高校生」の2つだけだった。メンバーの顔はもちろん、名前、現在の年齢、メンバーの人数、男女構成の比率など全てが非公開となっていた。
その姿を見たくて、GEMSTONEには数々の取材依頼やテレビ出演依頼が申し込まれたが、「学業優先のため」として全て断っていた。
そのためbuddyの6人を知るのは、元木を始めとする事務所の数人のスタッフと、音楽プロデューサーEvanとそのスタッフ、そしてレーベルのスタッフのみであった。事務所のなかでも、その他のスタッフやオーディション組の練習生を含め、その人物が誰なのか知られないようにしていた。まあ、オーディション組からは「あいつらじゃないのか」という半分やっかみのような噂をされたが、事務所から厳重注意を受けたことでそれもなくなっていった。
6人はデビュー後も、週3回のレッスンは継続して行なっていた。
もうそれが習慣になっているため、レッスンしないと「気持ちが悪い」そうだ。人気が出てきたとはいえ、まだまだ新人。やっていて損はないだろう。
あの夏祭り以降も、僚と明日香の関係は変わらなかった。市木が「牧」と呼んでいた、僚と一緒にいたショートカットの女の子。あの子と一緒にいる姿を思い出しては、胸が苦しくなって泣いていた。僚への思いをまだ消化しきれず、深尋や隼斗に慰めてもらっていた。
そして市木とは、ちゃんと「友達」でいた。電話やメッセージのやり取りもあるが、放課後あのショッピングモールで待ち合わせをして、遊ぶこともあった。そこになぜか隼斗と深尋がくっついてきたりして、市木もすっかり仲良くなっていた(と思う....)
一方僚は、夏祭りの1週間後に市木に呼び出され、明日香にフラれたと報告してきた。でも「友達」にはなってくれたから、立場は一緒だなと言われカチンときた。なんで、俺とお前の立場が一緒なんだと。でも、どうしてそう思ったのかはわかっていなかった。
ただあの日見た明日香の顔、市木につながれていた手を思い出すと、無性にイライラする。クラスの連中に無理やり連れて行かれた夏祭りなのに、なんでこんな思いをするのかと腹が立った。
翌日、レッスンのため明日香と顔を合わせても、明日香は祭りの日のことを何も言わないし、何も聞いてこなかった。
市木に告白されたこと、僚が牧といたこと、明日香自身が泣いていたこと、その全てをなかったことにしているように思えた。
だから、僚も何も言わなかった。
buddyのリーダーとサブリーダーになっても、その関係性は変わらずにいた。
そして誠は相変わらず美里と仲良くしていた。最初の頃は、隼斗と竣亮以外には美里との交際を内緒にしていたが、誠の溺愛っぷりで一瞬でバレてしまった。
眼鏡をかけて地味な印象だった美里も、コンタクトレンズに変えて、髪型を少し変えただけで、印象がガラッと変わってしまった。それを誠はあまり喜んではいなかった。本人曰く、
「可愛くなりすぎ」
だそうだ。はい、はい、ごちそうさま。
竣亮は、転校直後こそ周りがうるさかったが、いまはクラスにもすっかりなじんで「竣くん」と愛称で呼ばれるようになっていた。その可愛らしさが竣亮の1番の魅力でもあり、強みでもあった。デビュー後も、大学進学を目標に置いているので、勉強はしっかりしていた。もともと、私立の偏差値の高い一貫校に通っていたこともあり、学校の先生たちも、竣亮の進学に期待を寄せていた。
レッスンでも竣亮は目覚ましい成長をしていた。体力がなく、みんなについていくのがやっとだったのが、筋力トレーニングを取り入れたことで見違えるほど動きのキレが良くなり、もう体力がないとは言えなくなっていた。
竣亮もいろいろあったが、確実に成長していた。
隼斗は相変わらずだった。球技大会が終わった後、フードコートで明日香と深尋に合流したその翌日。クラス中から質問攻めにあっていた。双子のこと、そして深尋のこと。何人かの男子からは、
「お前の姉ちゃんを紹介しろ」
「もう1人の方でもいい」
と言われたが、断固拒否した。それは転校後、竣亮も言われたそうで、
「隼斗くんがダメって言ってるから無理だよ」
と言って断ったそうだ。エライぞ竣亮。
そして隼斗も隼斗で、何人かの女子から告白されることはあったらしいが、誰もその後の詳細はわかっていない。中学の時は、初めて告白されたのが嬉しくてすぐOKしたが、結局1週間で別れてしまった。原因は隼斗のシスコンである。隼斗は女子の基準が明日香のため、理想が高くなりすぎてしまっていた。明日香はそんな隼斗を心配したが、本人がそれを気にしていないため、現状維持の状態だった。
ただ、明日香が市木をきっぱり振ったことを聞き、それ以来市木とは以前よりも言い合いはしなくなっていた。ただ、市木が少しでも明日香にちょっかい掛けようものなら、鬼の速さで阻止していた。
深尋は元木への思いを相変わらず引きずっていた。片思いをしているのは明日香と同じだが、気持ちを伝えないと決めた明日香に対し、深尋は常にアピールし続けていた。もちろん、あの女性のことも気になっていたが、深尋が見たのはたまたまあの人だっただけで、元木には他にもいるかもしれないと考えたら、なぜか自分にもチャンスがあると思うほどに拗らせていた。
元木は深尋の思いに薄々気づいていたが、それには気づかないふりをし続けている。深尋にはもっと年が近く、考え方も、育ってきた環境も近い人と恋をしてほしいと思っていたからだ。大事な青春時代を、自分のような年の離れた男に使うのは、あまりにももったいないと思っていた。
しかし、深尋にはそれが伝わっていなかった。この溝が埋まるのは、なかなか難しそうだ。
こうして歌手デビューを果たした6人は、いまも変わらず仲良くしている。
たまにテレビや街中で自分たちの曲が流れると、無意識に口ずさんだり、少しこそばゆかったりするが、それはそれで新鮮で楽しかった。
自分たちの正体を突き止めようとする連中もいたりするが、そこは事務所のスタッフさんが徹底的に守ってくれた。なのでみんな、安心して学生生活を送れていた。そして4月に、2枚目のシングルをリリースすることが発表された。それが映画の主題歌になったことも。
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