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16,街区公園-ネットワーク
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「もしもし、二年の斎藤です、川名の銀行ですが、奥山も江藤も今のところはいません。このまま待機します、5分後にまた連絡します」
「よ、よろしくお願いします」
御木本良太が、駅前の公衆電話の受話器をフックに掛けて通話を切る。すると途端に呼び出しベルがけたたましく鳴り、慌ててワンコールで緑色の受話器を掴む。
「もしもし、二年鈴木です。隣の駅の銀行来ましたが居ません。あと二年らで沿線の各駅にそれぞれ向かってます。また五分後に連絡します」
「りょ、了解。よろしくお願いします」
報告する後輩の声が慌てているのは、テレホンカードの残高が気になるだけじゃないだろう。受ける側も当然受話器を持つ手に汗が滲む。
『良太、大丈夫か、もう少しだけ手伝ってくれる』テナントビルの通路でボロボロの良太に言った青野春彦の言葉を思い出す。
自分に出来る事があるなら何でもするつもりだったけど、まさか、こんな事を任されるなんて思いもしなかったと、緊張と驚きで身も締まる。
「何これ、何で公衆電話に掛かって来るの?」
沙希が、当然の疑問を口にする。それ以上を言わせない様に「沙希」と、松田菜穂が肘で突いて窘める。
口に手を当ててハッとする沙希を見て、沢田が割って入る。
「そういうのはあんまり口にしない方が良い」人差し指を唇に立てて内緒のポーズを沙希に見せ、再度説明をする。
「基本的には、公衆電話で長電話してる体でお願いします。極力ワンコールで出て貰って、呼び出しベルがあまり鳴らない様にしてください。かけて来る方もワンコールで出なければ切る事になってますから。もし、駅員とか警察が来たら、電話中じゃなくても受話器を取って普通に通話してる振りをしていれば問題ないんで三人で立っていれば囲むようになって丁度いいから。」
沢田の話を遮るように、また呼び出しベルが鳴り、良太が手早く受話器を取った。
「もしもし、市中の原ですけど、ここに電話するように言われたんだけど」
「あ、はい、市中の原くんですね。青野君からの伝言です、至急駅前のビリヤード場に来てくれとの事です」
「ええ、今から、ちょっと・・・」
「緊急事態だからと、嫌がったらそう言えと事使いました」
「わ、わかりました」
原が愚図った声が、受話器から漏れて聞こえていたので沢田が笑っている。
「でも何で、公・・」沙希が言い掛けて声を潜める「公衆電話を勝手に使えるようになってるんですか?だって、駅前の普通の公衆電話ですよね」沢田に小声で訊く。
「何でかは内緒だけど、あまり派手にやると、すぐに使えなくなっちゃうから、絶対に内緒ね」
沢田がにこやかに答えるが、沙希は喉をごくんと鳴らして頷く。
「青野先輩と市村君はどこに行ったんですか」
菜穂がきつい視線を向けて沢田に訊いた。菜穂には、春彦に巻き込まれた格好で、真次郎や良太、市村が傷ついているように思えて、当の本人がどこに行っているのだと腹立たしく思う所があったからだ。けれど、あれほどボロボロにされた良太たちの態度を見ていて分からなくなっていた。
「青野君はビリヤード場にいるって、店員に訊いてみるって言ってたけど、知ってるとも思えないし、ゲームしてるんじゃないかな」
「そんな、ゲームって」
会話を終わらせるように、また着信のベルがリリン隣り、良太が瞬時に受話器を上げた。
「もしもし、早淵高の有森に頼まれたんだけど、ウチの江藤が良く連るんでるのは、地元のツレで立川って奴だと思う。二人とも新上中学出身だけど、中学の奴らとは、なんか揉めたらしくて連るんでいないらしいよ、また何か分かったら連絡する」
「有難う御座います。よろしくお願いします」
電話を切るなり、良太が息も荒げに言った。
「沢田くん、デカ頭の名前が分かったよ」
沢田にメモを渡して、少し興奮して声が大きくなったが、駅の雑踏が掻き消し、目立たなくさせる。
「さすが有森さん、仕事早いねえ。地元分かれば、後は俺のところの出番かな」
「え、それって、私立の相光学園ですよね」
沙希が、私立の学校が何で、と、訝しんで沢田に訊く。
「そう、坊ちゃん校の連中ね。まあ、荒っぽい事するって事じゃなくて、ウチは私立だから、学区関係なくいろいろな地元の奴いるからね、情報はすぐ入るよ」
そう言うと沢田は、慣れた手付きで電話を掛けた。
沙希は、どんどんと事態が進展して行くのを不思議そうに見ていた。
その横で菜穂は、春彦の一声で、これだけの人達が動いる、しかも高校生まで。それを中学生が行っているなんて、と、浅慮な考えを巡らせていると、沢田が手短に電話を終えた。
「私立の生徒は、基本、電車通学だから、駅を使う事多いでしょ。塾行ったり、お気に入りの本屋とか図書館あったりで、意外に行動範囲広いんだよ。しかも、無駄に絡まれたくないから、駅前とかで見掛ける派手な輩は、けっこう覚えているものなんだよ」
なるほど、この捜索システムとういか連絡網みたいなものは、この沢田が仕切っているものなのかもしれない。と、菜穂は思った。そうだとしても、地元も違うのに、なぜ、春彦にそこまで協力するのだろうか。不思議で、思わず訊いていた。
「あの、沢田さんは、学校も違うのに、なんで川名にここまでしてくれるんですか」
「沢田でいいよ、俺も二年だから」
「でも、青野くんって呼んでいたから」
「ああ、僕も思ってた。後輩が春彦君の事を、君づけで呼ぶなんて、よほど仲が良いんだなって。羨ましいっていうか凄いなあって。いや、その、変な意味じゃなくてっ」
誰も変に思ってないのに、慌てて言い添えながら良太が口を挟むと、沢田が手を横に振って否定する。
「そんなんじゃないっすよ、まあ仲良くはしてもらってるけど、最初の頃は年上だって思わなくって、あの人もそう言わないから、そのままなんすよ。最初なんて、お前とかで、顔は覚えてくれても名前は全然出てこないし」
「春彦君はそんな感じだね」と、良太が苦笑いで同意する。
「えっと、何で川名にここまで・・・だっけ?あんまり川名がどうのって考えた事はないかな。まあ、御木本さんとか知り合いも増えたし、多少の思い入れはあるけどね。まあ青野君は、手伝うしかないよね。自分勝手だし、わがままだし、飽きっぽいし。ったく、しょうがねえなあって、いつもなってる」 良太が、ホントだねと、同意の笑いをする。
「松田ちゃんも、よーく青野くんの事を見て見ると分かるよ。相当な悪党のくせに、正義の味方みたいな箏するんだけど、別に考えてやってた訳じゃなくて、気まぐれで自分勝手にした結果が、たまたまそうなっただけなの。腹立つでしょ」
菜穂も沙希も、いまいち理解が出来ない。
周りに沢田が言っているほどに、そこまで勝手な人がいないからだ。
「勝手な人だから、みんなが振り回されるって事ですか」と、沙希が考えた末に訊く。菜穂も同じように考えていた。
「はは、それでもいいんじゃない。まあ、有森さんが言うには、青野君にもいろいろあったみたいだけどね。だから何も考えてない訳じゃないよね」
「有森さんて、春彦君の前の学校の先輩だもんね、僕らが知らない青野春彦を知っているんだよね」
「有森さんもだけど、俺も、借りっていうか・・・。いや、借りだな。悔しいけど、でっかい借りがあるから」
照れくさそうに話す沢田の言葉を聞きながら菜穂は思う。
言い方はそれぞれだけど、御木本先輩も、沢田も、みんな青野春彦に惹かれている。
不思議なではあったけれど嫌な感じではなかった。
「まあ、何でってきかれりゃあ友達(だち)っつうか、仲間っていうか、だからでしょ」
良太が「そうだね」と答える。
沙希が「おおっ」手を合わせる。
菜穂が在り来たりな答えに着地した事にとりあえずの納得をした。
傷だらけの良太にあてられたのだろうか、沢田は自分が「仲間」とか口にした事に驚いて、思わず笑ってごまかした。
公衆電話の呼び出しベルが、また、駅前の通路に短く響いた。
「よ、よろしくお願いします」
御木本良太が、駅前の公衆電話の受話器をフックに掛けて通話を切る。すると途端に呼び出しベルがけたたましく鳴り、慌ててワンコールで緑色の受話器を掴む。
「もしもし、二年鈴木です。隣の駅の銀行来ましたが居ません。あと二年らで沿線の各駅にそれぞれ向かってます。また五分後に連絡します」
「りょ、了解。よろしくお願いします」
報告する後輩の声が慌てているのは、テレホンカードの残高が気になるだけじゃないだろう。受ける側も当然受話器を持つ手に汗が滲む。
『良太、大丈夫か、もう少しだけ手伝ってくれる』テナントビルの通路でボロボロの良太に言った青野春彦の言葉を思い出す。
自分に出来る事があるなら何でもするつもりだったけど、まさか、こんな事を任されるなんて思いもしなかったと、緊張と驚きで身も締まる。
「何これ、何で公衆電話に掛かって来るの?」
沙希が、当然の疑問を口にする。それ以上を言わせない様に「沙希」と、松田菜穂が肘で突いて窘める。
口に手を当ててハッとする沙希を見て、沢田が割って入る。
「そういうのはあんまり口にしない方が良い」人差し指を唇に立てて内緒のポーズを沙希に見せ、再度説明をする。
「基本的には、公衆電話で長電話してる体でお願いします。極力ワンコールで出て貰って、呼び出しベルがあまり鳴らない様にしてください。かけて来る方もワンコールで出なければ切る事になってますから。もし、駅員とか警察が来たら、電話中じゃなくても受話器を取って普通に通話してる振りをしていれば問題ないんで三人で立っていれば囲むようになって丁度いいから。」
沢田の話を遮るように、また呼び出しベルが鳴り、良太が手早く受話器を取った。
「もしもし、市中の原ですけど、ここに電話するように言われたんだけど」
「あ、はい、市中の原くんですね。青野君からの伝言です、至急駅前のビリヤード場に来てくれとの事です」
「ええ、今から、ちょっと・・・」
「緊急事態だからと、嫌がったらそう言えと事使いました」
「わ、わかりました」
原が愚図った声が、受話器から漏れて聞こえていたので沢田が笑っている。
「でも何で、公・・」沙希が言い掛けて声を潜める「公衆電話を勝手に使えるようになってるんですか?だって、駅前の普通の公衆電話ですよね」沢田に小声で訊く。
「何でかは内緒だけど、あまり派手にやると、すぐに使えなくなっちゃうから、絶対に内緒ね」
沢田がにこやかに答えるが、沙希は喉をごくんと鳴らして頷く。
「青野先輩と市村君はどこに行ったんですか」
菜穂がきつい視線を向けて沢田に訊いた。菜穂には、春彦に巻き込まれた格好で、真次郎や良太、市村が傷ついているように思えて、当の本人がどこに行っているのだと腹立たしく思う所があったからだ。けれど、あれほどボロボロにされた良太たちの態度を見ていて分からなくなっていた。
「青野君はビリヤード場にいるって、店員に訊いてみるって言ってたけど、知ってるとも思えないし、ゲームしてるんじゃないかな」
「そんな、ゲームって」
会話を終わらせるように、また着信のベルがリリン隣り、良太が瞬時に受話器を上げた。
「もしもし、早淵高の有森に頼まれたんだけど、ウチの江藤が良く連るんでるのは、地元のツレで立川って奴だと思う。二人とも新上中学出身だけど、中学の奴らとは、なんか揉めたらしくて連るんでいないらしいよ、また何か分かったら連絡する」
「有難う御座います。よろしくお願いします」
電話を切るなり、良太が息も荒げに言った。
「沢田くん、デカ頭の名前が分かったよ」
沢田にメモを渡して、少し興奮して声が大きくなったが、駅の雑踏が掻き消し、目立たなくさせる。
「さすが有森さん、仕事早いねえ。地元分かれば、後は俺のところの出番かな」
「え、それって、私立の相光学園ですよね」
沙希が、私立の学校が何で、と、訝しんで沢田に訊く。
「そう、坊ちゃん校の連中ね。まあ、荒っぽい事するって事じゃなくて、ウチは私立だから、学区関係なくいろいろな地元の奴いるからね、情報はすぐ入るよ」
そう言うと沢田は、慣れた手付きで電話を掛けた。
沙希は、どんどんと事態が進展して行くのを不思議そうに見ていた。
その横で菜穂は、春彦の一声で、これだけの人達が動いる、しかも高校生まで。それを中学生が行っているなんて、と、浅慮な考えを巡らせていると、沢田が手短に電話を終えた。
「私立の生徒は、基本、電車通学だから、駅を使う事多いでしょ。塾行ったり、お気に入りの本屋とか図書館あったりで、意外に行動範囲広いんだよ。しかも、無駄に絡まれたくないから、駅前とかで見掛ける派手な輩は、けっこう覚えているものなんだよ」
なるほど、この捜索システムとういか連絡網みたいなものは、この沢田が仕切っているものなのかもしれない。と、菜穂は思った。そうだとしても、地元も違うのに、なぜ、春彦にそこまで協力するのだろうか。不思議で、思わず訊いていた。
「あの、沢田さんは、学校も違うのに、なんで川名にここまでしてくれるんですか」
「沢田でいいよ、俺も二年だから」
「でも、青野くんって呼んでいたから」
「ああ、僕も思ってた。後輩が春彦君の事を、君づけで呼ぶなんて、よほど仲が良いんだなって。羨ましいっていうか凄いなあって。いや、その、変な意味じゃなくてっ」
誰も変に思ってないのに、慌てて言い添えながら良太が口を挟むと、沢田が手を横に振って否定する。
「そんなんじゃないっすよ、まあ仲良くはしてもらってるけど、最初の頃は年上だって思わなくって、あの人もそう言わないから、そのままなんすよ。最初なんて、お前とかで、顔は覚えてくれても名前は全然出てこないし」
「春彦君はそんな感じだね」と、良太が苦笑いで同意する。
「えっと、何で川名にここまで・・・だっけ?あんまり川名がどうのって考えた事はないかな。まあ、御木本さんとか知り合いも増えたし、多少の思い入れはあるけどね。まあ青野君は、手伝うしかないよね。自分勝手だし、わがままだし、飽きっぽいし。ったく、しょうがねえなあって、いつもなってる」 良太が、ホントだねと、同意の笑いをする。
「松田ちゃんも、よーく青野くんの事を見て見ると分かるよ。相当な悪党のくせに、正義の味方みたいな箏するんだけど、別に考えてやってた訳じゃなくて、気まぐれで自分勝手にした結果が、たまたまそうなっただけなの。腹立つでしょ」
菜穂も沙希も、いまいち理解が出来ない。
周りに沢田が言っているほどに、そこまで勝手な人がいないからだ。
「勝手な人だから、みんなが振り回されるって事ですか」と、沙希が考えた末に訊く。菜穂も同じように考えていた。
「はは、それでもいいんじゃない。まあ、有森さんが言うには、青野君にもいろいろあったみたいだけどね。だから何も考えてない訳じゃないよね」
「有森さんて、春彦君の前の学校の先輩だもんね、僕らが知らない青野春彦を知っているんだよね」
「有森さんもだけど、俺も、借りっていうか・・・。いや、借りだな。悔しいけど、でっかい借りがあるから」
照れくさそうに話す沢田の言葉を聞きながら菜穂は思う。
言い方はそれぞれだけど、御木本先輩も、沢田も、みんな青野春彦に惹かれている。
不思議なではあったけれど嫌な感じではなかった。
「まあ、何でってきかれりゃあ友達(だち)っつうか、仲間っていうか、だからでしょ」
良太が「そうだね」と答える。
沙希が「おおっ」手を合わせる。
菜穂が在り来たりな答えに着地した事にとりあえずの納得をした。
傷だらけの良太にあてられたのだろうか、沢田は自分が「仲間」とか口にした事に驚いて、思わず笑ってごまかした。
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