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14,街区公園-入道雲
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「暑いなあ、何もこんな暑い日に野郎のケツ追っかけなくてもよくないっすか?」
肌を焼くような陽射しに負けて、ダラダラと歩きながら沢田智則が愚痴る。
「ここ、ちょうど街路樹ないからな」
「そうか?店の中寒いくらいだったからなあ」
有森龍典と青野春彦が、割りと涼しげに言うものだから、沢田は更に萎える。
「そう言う事じゃないのよ、たっく、大物だよお二人は」
実際の気温も去ることながら、これから荒事に付き合わされるのが堪らないと、言いたかったのだが、この二人には伝わらない。
「ったっく、今年は冷夏って言ってたのになあ」
沢田がぼやいて、目の前に迫ってくる勢いの太陽と、余分な物を太陽に溶かされて青一色になってしまった、雲のない空を見上げる。
「ん、なんすかね、あれ」
「あ、飛行機だろ」さして確認もしないで春彦が答える。
「いや、もっと下っすよ」
「どこ?」
春彦が眉根を寄せて、面倒くさそうに立ち止まって確認する。
「ほら、真っ正面。あの変なの、こっち来てないっすか?」
「なんかフラフラしてるぞ、あれって、酔っ払いじゃないか」有森が気温とは裏腹に冷めた表情で冷静に言う。
「何だかどんどん近づいて来るじゃん、ああいうのは関わらないようにしようぜ」
「いや、酔っ払いっていうよりも、もっとガキっすよ」
「ん、なんか言ってるみたいだぞ」
「え~、俺やっぱいいよお、何か嫌だよ」
「ん、せん、せんぱい、って言ってるけど」
「・・・・・・」
市村は、駅前の坂の下の方に先輩らしき人たちが見えたものだから、脇腹の痛みを堪えて足を引きずりながらも、必死に春彦の元へ急いだ。端から見ると不細工な動きに見えていたかもしれないが、とにかく夢中で坂を下った。
「せんぱい、青野せんぱい」
「はは、やっぱり青野君に用事だった」沢田が、ほら見ろと、言わんばかりに青野を煽る。
「なんでしょうか・・・」春彦が眉間に皺をよせて、しかめ面で対応をする。
「おい、お前大丈夫なのか、血出てるぞ」
有森がさすがの年長者の貫禄か、息を切らせてフラつく市村を歩道の脇に座らせる。
「青野先輩」
「はっ、お前は誰だよ」
「うわ、でたよ」沢田がチャチャを入れる。
「そんな、一年の市村ですよ」
泣きそうな市村を見て有森が「一年坊ってのは、こういうもんだよなあ、青野」
「けっ、さようでございますか」目を細めて口をへの字に顔歪めて答える。
「ああ」沢田が思い出したように「ほら、例のタカナシとかと、マックで会った事あったでしょう、その時一緒に居たんじゃない」
市村が沢田を拝みながら、首をぶんぶん縦にふって答える。
「あーあーあー」
「ダメだ、覚えてねえなこの人」呆れた沢田が両手を広げてひらひらさせる。
「で、坊主どうした、喧嘩か?一方的にやられたみたいだが」有森が市村の顔をクイっと上げて具合を見る。
「いや、あの、友達が連れていかれちゃって」
「何か、連れていかれるほど悪いことしたんじゃねーのか」
春彦が興味なさげに突き放す事を言う。
「まあまあ、青野くん、川名の後輩でしょ」と嗜めて「で、誰に連れていかれたのよ」
「いや、誰かはわからないですけど」市川の声が尻窄みになるが、唾を飲みこんで「でも、真次郎は、悪い事なんてしてない、いや、したかもしんないけど、むりや」
春彦が飛びついて、市村の胸ぐらを急に締め上げる。
「真次郎だあ、奥山真次郎のことか」
「ぐあい」
「ああ、おい、どうなんだよ」
沢田と有森が慌てて、市村から春彦を引き剥がす。
「ばか野郎、殺すきかよ」有森が春彦を押し退けて怒鳴り付ける。
咳き込む市村を沢田が起こす。「大丈夫か?」頷くが目が虚ろだ。
「真次郎が連れていかれちゃって、そんで、御木本咲希のお兄さんが「あかとんぼ」って店に行けって青野先輩がいるからって」
「良太もいるのか」春彦が詰めよって、市村が怯むので、沢田が間に入る。
「おい、茶髪野郎か」
春彦の興奮はおさまらない、今にも市村に掴みかかる勢いだ。
「は、はい、デカいリーゼントとの二人組です」
「クソ野郎があ」春彦が吠える「行くぞ」叫んで走り出す。
「ちょっと、青野くん!」
三メートル先で、春彦が立ち止まって振り替える。
「どっちだ!」
春彦の怒声が、響いた。
「あ、案内します」
市村がなんとか立ち上がると、春彦へと向かう。その後に有森も続く。
「たくっ、結局こうなるよねえ」ボヤキながら沢田も続いた。
遠くに見えた入道雲も、発達する気配はない。大気が不安定で、強い上昇気流が発生する。そこに湿った空気が流れ込むと、積乱雲、いわゆる入道雲になる。だったかな。
積乱雲が発達していくと台風になる。
異常なほどの熱を大気中に放出して、周りの空気を温めるから強い上昇気流が出来る。なんだかんだ、この人の熱で、周りの人が動いて行くんだよなあ。と巡らせていると、今まさに台風になろうとしている男が、少し先で「早くしろ」と喚いている。
「お前らと、この坊主の言っていた事からすると、その茶髪のリーゼント頭って野郎は、うちの高校の江藤だろうな」
「有森さんのとこって、淵高っすよね、ヤバそうな人多そうっすね」
沢田があからさまに嫌な顔を見せて「で、どんな奴なんですか、その江藤って人」
「まあ、クズだよ。いい話は聞かねえな、恐喝に窃盗、事務所荒らし。何でもするんじゃねえかな、得意気に自慢してるらしいよ」
「自慢ねえ・・・」
「ただ、それだけ派手にやってんだから、バックがいるんじゃねえか、って話しだな」
「バックっすか・・・」
「どこの誰だろうと関係ねえよ」青野が吐き捨てる。
「走るぞ」
そう言うとともに走り出した。もう前しか見えていない。
「マジかよ、走るのかよ、クソッ、しょうがねえなあ」沢田が文句を言いながらも、額に滲む汗を手で拭って、坂道を駅へとダッシュする。
「しかし、青野が他人の為に、あんなに必死になるとはなあ、笑えるよ」
春彦の背中を見ながら、有森が鼻で笑う。どことなく喜んでいる様にも見える。
「詳しくは知らないっすけど、その連れて行かれた真次郎って子は、け、結構、ディープない、家らしいんです、よね。ど、同情してんだか、や、やたら、気にして、んすよ」
「どうしたよ、意気上がってんぞ。走り込みサボってんだろ」
沢田が顔を顰めて有森の問いをスルーする。
「あいつの場合は、同情ってよりも、同類って思ってんじゃねえかな、その、真次郎って奴の家の事は知らねえけど、青野の家も酷かっただろ」
有森の意外な言葉に、走るスピードが落ちる。家族の話しなんて、聞いた事はないけれど、普通に春彦の家に遊びに行った事もあって、家族にも会った事があったけど、有森が言うような事は全く感じなかったどころか、冗談を言い合うくらい¥に仲が良く見えていた。
「青野くん家が、本当に?」
「なんだよ、知らねえのか、うちの地元じゃちょっと有名だったけどな。それじゃあ、他人が話す事じゃねえな」 そう言って話を打ち切り「おい、遅れてんぞ、ほら」
気付けば、春彦の背中が離れていた。すごい勢いで、通行人をかき分けて、駅へ続く歩道を上って行く。今にも宙に放たれそうな勢いだ。
その力の源は何なのかと、有森の話を聞いて気になった。もちろん、ただの怠け者のケンカ好きだと思っていた訳ではないけれど。沢田なりに信頼みたいなものは持っている。
「マジかよ、クソッ」
思わず漏らして、力いっぱいに地面を蹴って、前を行く背中を追った。その背中の先の入道雲がさっきより大きくなっている気がした。
肌を焼くような陽射しに負けて、ダラダラと歩きながら沢田智則が愚痴る。
「ここ、ちょうど街路樹ないからな」
「そうか?店の中寒いくらいだったからなあ」
有森龍典と青野春彦が、割りと涼しげに言うものだから、沢田は更に萎える。
「そう言う事じゃないのよ、たっく、大物だよお二人は」
実際の気温も去ることながら、これから荒事に付き合わされるのが堪らないと、言いたかったのだが、この二人には伝わらない。
「ったっく、今年は冷夏って言ってたのになあ」
沢田がぼやいて、目の前に迫ってくる勢いの太陽と、余分な物を太陽に溶かされて青一色になってしまった、雲のない空を見上げる。
「ん、なんすかね、あれ」
「あ、飛行機だろ」さして確認もしないで春彦が答える。
「いや、もっと下っすよ」
「どこ?」
春彦が眉根を寄せて、面倒くさそうに立ち止まって確認する。
「ほら、真っ正面。あの変なの、こっち来てないっすか?」
「なんかフラフラしてるぞ、あれって、酔っ払いじゃないか」有森が気温とは裏腹に冷めた表情で冷静に言う。
「何だかどんどん近づいて来るじゃん、ああいうのは関わらないようにしようぜ」
「いや、酔っ払いっていうよりも、もっとガキっすよ」
「ん、なんか言ってるみたいだぞ」
「え~、俺やっぱいいよお、何か嫌だよ」
「ん、せん、せんぱい、って言ってるけど」
「・・・・・・」
市村は、駅前の坂の下の方に先輩らしき人たちが見えたものだから、脇腹の痛みを堪えて足を引きずりながらも、必死に春彦の元へ急いだ。端から見ると不細工な動きに見えていたかもしれないが、とにかく夢中で坂を下った。
「せんぱい、青野せんぱい」
「はは、やっぱり青野君に用事だった」沢田が、ほら見ろと、言わんばかりに青野を煽る。
「なんでしょうか・・・」春彦が眉間に皺をよせて、しかめ面で対応をする。
「おい、お前大丈夫なのか、血出てるぞ」
有森がさすがの年長者の貫禄か、息を切らせてフラつく市村を歩道の脇に座らせる。
「青野先輩」
「はっ、お前は誰だよ」
「うわ、でたよ」沢田がチャチャを入れる。
「そんな、一年の市村ですよ」
泣きそうな市村を見て有森が「一年坊ってのは、こういうもんだよなあ、青野」
「けっ、さようでございますか」目を細めて口をへの字に顔歪めて答える。
「ああ」沢田が思い出したように「ほら、例のタカナシとかと、マックで会った事あったでしょう、その時一緒に居たんじゃない」
市村が沢田を拝みながら、首をぶんぶん縦にふって答える。
「あーあーあー」
「ダメだ、覚えてねえなこの人」呆れた沢田が両手を広げてひらひらさせる。
「で、坊主どうした、喧嘩か?一方的にやられたみたいだが」有森が市村の顔をクイっと上げて具合を見る。
「いや、あの、友達が連れていかれちゃって」
「何か、連れていかれるほど悪いことしたんじゃねーのか」
春彦が興味なさげに突き放す事を言う。
「まあまあ、青野くん、川名の後輩でしょ」と嗜めて「で、誰に連れていかれたのよ」
「いや、誰かはわからないですけど」市川の声が尻窄みになるが、唾を飲みこんで「でも、真次郎は、悪い事なんてしてない、いや、したかもしんないけど、むりや」
春彦が飛びついて、市村の胸ぐらを急に締め上げる。
「真次郎だあ、奥山真次郎のことか」
「ぐあい」
「ああ、おい、どうなんだよ」
沢田と有森が慌てて、市村から春彦を引き剥がす。
「ばか野郎、殺すきかよ」有森が春彦を押し退けて怒鳴り付ける。
咳き込む市村を沢田が起こす。「大丈夫か?」頷くが目が虚ろだ。
「真次郎が連れていかれちゃって、そんで、御木本咲希のお兄さんが「あかとんぼ」って店に行けって青野先輩がいるからって」
「良太もいるのか」春彦が詰めよって、市村が怯むので、沢田が間に入る。
「おい、茶髪野郎か」
春彦の興奮はおさまらない、今にも市村に掴みかかる勢いだ。
「は、はい、デカいリーゼントとの二人組です」
「クソ野郎があ」春彦が吠える「行くぞ」叫んで走り出す。
「ちょっと、青野くん!」
三メートル先で、春彦が立ち止まって振り替える。
「どっちだ!」
春彦の怒声が、響いた。
「あ、案内します」
市村がなんとか立ち上がると、春彦へと向かう。その後に有森も続く。
「たくっ、結局こうなるよねえ」ボヤキながら沢田も続いた。
遠くに見えた入道雲も、発達する気配はない。大気が不安定で、強い上昇気流が発生する。そこに湿った空気が流れ込むと、積乱雲、いわゆる入道雲になる。だったかな。
積乱雲が発達していくと台風になる。
異常なほどの熱を大気中に放出して、周りの空気を温めるから強い上昇気流が出来る。なんだかんだ、この人の熱で、周りの人が動いて行くんだよなあ。と巡らせていると、今まさに台風になろうとしている男が、少し先で「早くしろ」と喚いている。
「お前らと、この坊主の言っていた事からすると、その茶髪のリーゼント頭って野郎は、うちの高校の江藤だろうな」
「有森さんのとこって、淵高っすよね、ヤバそうな人多そうっすね」
沢田があからさまに嫌な顔を見せて「で、どんな奴なんですか、その江藤って人」
「まあ、クズだよ。いい話は聞かねえな、恐喝に窃盗、事務所荒らし。何でもするんじゃねえかな、得意気に自慢してるらしいよ」
「自慢ねえ・・・」
「ただ、それだけ派手にやってんだから、バックがいるんじゃねえか、って話しだな」
「バックっすか・・・」
「どこの誰だろうと関係ねえよ」青野が吐き捨てる。
「走るぞ」
そう言うとともに走り出した。もう前しか見えていない。
「マジかよ、走るのかよ、クソッ、しょうがねえなあ」沢田が文句を言いながらも、額に滲む汗を手で拭って、坂道を駅へとダッシュする。
「しかし、青野が他人の為に、あんなに必死になるとはなあ、笑えるよ」
春彦の背中を見ながら、有森が鼻で笑う。どことなく喜んでいる様にも見える。
「詳しくは知らないっすけど、その連れて行かれた真次郎って子は、け、結構、ディープない、家らしいんです、よね。ど、同情してんだか、や、やたら、気にして、んすよ」
「どうしたよ、意気上がってんぞ。走り込みサボってんだろ」
沢田が顔を顰めて有森の問いをスルーする。
「あいつの場合は、同情ってよりも、同類って思ってんじゃねえかな、その、真次郎って奴の家の事は知らねえけど、青野の家も酷かっただろ」
有森の意外な言葉に、走るスピードが落ちる。家族の話しなんて、聞いた事はないけれど、普通に春彦の家に遊びに行った事もあって、家族にも会った事があったけど、有森が言うような事は全く感じなかったどころか、冗談を言い合うくらい¥に仲が良く見えていた。
「青野くん家が、本当に?」
「なんだよ、知らねえのか、うちの地元じゃちょっと有名だったけどな。それじゃあ、他人が話す事じゃねえな」 そう言って話を打ち切り「おい、遅れてんぞ、ほら」
気付けば、春彦の背中が離れていた。すごい勢いで、通行人をかき分けて、駅へ続く歩道を上って行く。今にも宙に放たれそうな勢いだ。
その力の源は何なのかと、有森の話を聞いて気になった。もちろん、ただの怠け者のケンカ好きだと思っていた訳ではないけれど。沢田なりに信頼みたいなものは持っている。
「マジかよ、クソッ」
思わず漏らして、力いっぱいに地面を蹴って、前を行く背中を追った。その背中の先の入道雲がさっきより大きくなっている気がした。
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