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(13) 作 平沼敬

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 この世から寿命が消えた。その代わり、生まれてからきっかり百年が経過すると消えてしまう。
 由実と、100回目の夏を過ごしたかった。けど由実は、一つ年上なんだ。せめて、九九回目の夏は……
 由実は四月生まれだ。
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