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第十章
フェニクス教①
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それは昼休みの食事中に話すようなどうでもいい時間に、言われた言葉だった。
「なぁクロ、フェニクス教って知ってるか?」
「知らね」
俺は肉うどんを箸で食べながら答える。
お弁当もいいが、今日は材料を買ってなかったので学食で食べている。
学食は多くの生徒が利用するため、基本混んでいる。
今日も混んでいるのだが、街を救った英雄だ!なんて言われ席を用意してもらえた。
席を用意してもらえたのはとても有り難い。
「おいおい、フェニックスの契約してる奴としてそれはどーなんだよ」
ジルは箸をこっちに向けて言ってきた。
フェニクス教・・・と言われても本当に知らない。
おそらくフェニックスと何か関係があるんだろうな、とは思うが全く知らない。
「いや、普通に知らん」
「最近魔王軍に連続で勝ったから、フェニックスの加護だ~とか言ってる奴がいるんだよ、そいつらがフェニックス教って呼ばれてるらしいぜ」
うーん、リンと契約してると言っても、基本の使い魔契約と同じように身体能力の向上してるだけだし・・・
多分フェニクス教とやらが勝手に言ってるだけだな
俺は肉うどんを啜る。
「フェニクス教は前から存在してて、最近勢力が急上昇したんだってよ、それも魔王軍が攻めてきてから特に!」
なるほど、俺達が戦った事を利用したのか・・・
「利用されるのはちょっとイラッとくるな・・・」
俺はついつい口走る。
俺達が頑張って魔王軍を潰したのに、その頑張りを自分たちのおかげと言っているようなものなのだ。
「しかもよぉー、この学校にもいるらしいんだよ」
「フェニクス教がか?」
何で生徒も宗教に入ってるんだよ・・・
「最近ではフェニクス教が加護が何たらとか言って、ナンパとかするの見かけるぜ?」
ぜ、全然知らなかった・・・
「とりあえずお前も気をつけろよ」
◆◇◆◇◆放課後・カフェ◆◇◆◇◆
今日はジルがカフェで働く日なので、リンとメリィを連れて向かった。
決して嫌がらせではない・・・観察だ!
カフェに入店して、席に座った。
するとウエイターのジルが水を運んできた。
スッ
ジルはコップの底に紙を挟んで戻った。
「なんだ?この紙・・・」
俺は紙を広げた。
すると『か・え・れ』と書いてあったので一時間は滞在する事を決めた。
そこへ一人のローブ姿の男が近付いてきた。
「そこのあなた方、フェニクス教に興味はありますか?」
「ない」
「ないよー」
「ないです」
多分、フェニクス教の勧誘くるからと皆に伝えておいて正解だった。
多分コイツはナンパの類だろう。
「そうでしょうな、フェニクス教は代々王都を守っていてーーーー」
何故か断ったのにも関わらず語り始めたので無視をする。
◆◇◆◇◆十分後◆◇◆◇◆
俺はカフェでいつものホットケーキとパフェを食べている二人を見ている。
この時間は俺のとっても和む。
あとはコイツが消えれば良いんだが・・・
「そんな訳で古くからフェニックスはいるのです!そこで皆さんにはーーー」
◆◇◆◇◆五分後◆◇◆◇◆
「だから皆さんはフェニクス教に入るべきなんです!どうですか?」
あ、やっと終わったか・・・
「他を探してください」
俺が答えるとフェニクス教の方は剣を取り出した。
何だこいつ・・・
「俺様がせっかく十五分かけて説明してやったのに・・・死ぬしかないようだな・・・」
・・・さっきまでの穏やかさ何処へ消えたし・・・
ってか何故それで死ぬ事になるし・・・
「フェニクス教の良さを知らぬ馬鹿に死をーーーー!」
剣を上にあげて振り下ろそうとした。
しかし、リンがとうとう面倒くさくなったのか、魔法を使う。
「フレア」
フレアとは火の初期魔法だ。
フレアを振り下ろそうとしてくる剣に放ち、剣の刃のところを溶かした。
「へ?」
溶けた鉄がフェニクス教の男の腕に付いた。
腕からがジューッといい音がしている。
「ぎやああああああああああああ!!」
とりあえずうるさかったので、カフェの勘定を済ませて寮に帰った。
フェニクス教の男は・・・知らん・・・
「なぁクロ、フェニクス教って知ってるか?」
「知らね」
俺は肉うどんを箸で食べながら答える。
お弁当もいいが、今日は材料を買ってなかったので学食で食べている。
学食は多くの生徒が利用するため、基本混んでいる。
今日も混んでいるのだが、街を救った英雄だ!なんて言われ席を用意してもらえた。
席を用意してもらえたのはとても有り難い。
「おいおい、フェニックスの契約してる奴としてそれはどーなんだよ」
ジルは箸をこっちに向けて言ってきた。
フェニクス教・・・と言われても本当に知らない。
おそらくフェニックスと何か関係があるんだろうな、とは思うが全く知らない。
「いや、普通に知らん」
「最近魔王軍に連続で勝ったから、フェニックスの加護だ~とか言ってる奴がいるんだよ、そいつらがフェニックス教って呼ばれてるらしいぜ」
うーん、リンと契約してると言っても、基本の使い魔契約と同じように身体能力の向上してるだけだし・・・
多分フェニクス教とやらが勝手に言ってるだけだな
俺は肉うどんを啜る。
「フェニクス教は前から存在してて、最近勢力が急上昇したんだってよ、それも魔王軍が攻めてきてから特に!」
なるほど、俺達が戦った事を利用したのか・・・
「利用されるのはちょっとイラッとくるな・・・」
俺はついつい口走る。
俺達が頑張って魔王軍を潰したのに、その頑張りを自分たちのおかげと言っているようなものなのだ。
「しかもよぉー、この学校にもいるらしいんだよ」
「フェニクス教がか?」
何で生徒も宗教に入ってるんだよ・・・
「最近ではフェニクス教が加護が何たらとか言って、ナンパとかするの見かけるぜ?」
ぜ、全然知らなかった・・・
「とりあえずお前も気をつけろよ」
◆◇◆◇◆放課後・カフェ◆◇◆◇◆
今日はジルがカフェで働く日なので、リンとメリィを連れて向かった。
決して嫌がらせではない・・・観察だ!
カフェに入店して、席に座った。
するとウエイターのジルが水を運んできた。
スッ
ジルはコップの底に紙を挟んで戻った。
「なんだ?この紙・・・」
俺は紙を広げた。
すると『か・え・れ』と書いてあったので一時間は滞在する事を決めた。
そこへ一人のローブ姿の男が近付いてきた。
「そこのあなた方、フェニクス教に興味はありますか?」
「ない」
「ないよー」
「ないです」
多分、フェニクス教の勧誘くるからと皆に伝えておいて正解だった。
多分コイツはナンパの類だろう。
「そうでしょうな、フェニクス教は代々王都を守っていてーーーー」
何故か断ったのにも関わらず語り始めたので無視をする。
◆◇◆◇◆十分後◆◇◆◇◆
俺はカフェでいつものホットケーキとパフェを食べている二人を見ている。
この時間は俺のとっても和む。
あとはコイツが消えれば良いんだが・・・
「そんな訳で古くからフェニックスはいるのです!そこで皆さんにはーーー」
◆◇◆◇◆五分後◆◇◆◇◆
「だから皆さんはフェニクス教に入るべきなんです!どうですか?」
あ、やっと終わったか・・・
「他を探してください」
俺が答えるとフェニクス教の方は剣を取り出した。
何だこいつ・・・
「俺様がせっかく十五分かけて説明してやったのに・・・死ぬしかないようだな・・・」
・・・さっきまでの穏やかさ何処へ消えたし・・・
ってか何故それで死ぬ事になるし・・・
「フェニクス教の良さを知らぬ馬鹿に死をーーーー!」
剣を上にあげて振り下ろそうとした。
しかし、リンがとうとう面倒くさくなったのか、魔法を使う。
「フレア」
フレアとは火の初期魔法だ。
フレアを振り下ろそうとしてくる剣に放ち、剣の刃のところを溶かした。
「へ?」
溶けた鉄がフェニクス教の男の腕に付いた。
腕からがジューッといい音がしている。
「ぎやああああああああああああ!!」
とりあえずうるさかったので、カフェの勘定を済ませて寮に帰った。
フェニクス教の男は・・・知らん・・・
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