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第九章
魔王軍襲来①
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今日から学校かぁ・・・
強化合宿は疲れたし(特に最後のご褒美で)、学校の休み時間は唯一の救いだな。
しかし、昨日は全然寝れなかった・・・
朝方になりようやく出てくれたおかげでジルには睨まれずにすんだが、正直寝れてない。
俺は学校に行く準備をして、ジルと学校に向かった。
◆◇◆◇◆教室・一のB◆◇◆◇◆
教室につくまでの校内はやけに騒がしかった。
何があったのだろう?
まぁ、どうせシード・カシエルの事だろう。
教室の中でも、そんな雰囲気だ。
するとガルド先生が入ってくる。頭にポメラニアンを乗せている。
・・・指摘するのは止めよう・・・
突っ込んだら負けだ。
「お前ら、席座れ~い」
ガルド先生の声で着席する。
まぁ、俺は常に席で休憩してるから周りのヤツらがだが・・・
「まず、言わなきゃならんことがある・・・」
何だろう?
まぁ、どうせシード・カシエル関連だろう。
「魔王軍が王都をでて東の方角にいることはすでにほとんどの生徒が知っているだろう・・・」
・・・知らね
「フェニクス学園から生徒が戦争に借り出されるのも知っているだろう・・・」
・・・いや、知らない生徒ここにいますよ?
「これから朝会がある・・・どうか生きて帰って来てほしいと先生は祈ってる・・・」
え?何これ?何で感動ドラマになってんの?
今から戦いに行くの?え?俺、めっちゃ疲れてるんですけど・・・
「うぅ・・・ガルド先生・・・」
「ガルド先生ー!俺、頑張ります!」
「た、食べ頃・・・」
何か三人目それしか言わねぇな・・・
◆◇◆◇◆朝会終了後◆◇◆◇◆
学園長の話でだいたいわかった。
その学園長の話がこちら
・東の方角で魔王軍の反応が見つかる。
・数はこの間の倍の四千程。
・冒険者だけでは数が足りず、学生も借り出される。
・今回は一つだけ巨大な反応があり、おそらく魔王を考えられる。
こんな感じだ。
もうすでに魔王が来てるらしいので、すぐに行くらしい。
「クロ、どうする?」
「とりあえず、重力で被害は抑えるから大丈夫じゃね?」
俺達は東の関所に向かう。
◆◇◆◇◆東の関所・風の平原◆◇◆◇◆
風の平原につくと冒険者が揃っている。
他にも、フェニクス学園第一高校から第五高校の生徒もいるようだ。
大学の生徒も勢揃い。
相手四千程ならこれだけ入れば余裕だろ。
どんだけ集めてんだよ。
これだけ入れば怖がる必要もないだろうし・・・
そう思っていると一人の生徒が風の平原の方を指差し叫ぶ。
「あ、あれが魔王軍だ!」
全員が一斉に顔を向ける。
なんでか知らないけど絶望してる。
・・・なるほど・・・数はいるが大将がCランクぐらいだな・・・
しかし・・・魔王がいない・・・どこだ?
ん?ちょっとまて、大将の顔がシード・カシエルに見える・・・
けれどあれは・・・魔人化しているな・・・
魔人ってのは人が魔族に落ちる時の経過状況の状態だ。
元に戻せるかもしれないが、結構段階が進んでるし可能性は低いな・・・
まぁ、魔人化してるなら倒しても問題ないだろ。
それにもう一つ助けられない理由が・・・
「きゃあ!お、お兄様・・・」
シャル・カシエルも気付いたか・・・
「クロ、どうするよ」
ジルが聞いてくる。
俺も答えは勿論決まっている。
「え?殺すけど何で?」
「クロ!待ってくれ!」
そこにレイン・カシエルが口を挟む。
その表情は何かを頼もうと必死になっている。
何を頼もうとしてるのだろう?
「何でしょう?」
「あれは魔人化だ、まだ間に合う」
まぁ、確かに間に合うな・・・普通の魔人化なら
「あれはただの魔人化じゃない、操ってる奴がいる。しかも状態からして魔王レベルだろうな、さらに遠隔操作ときた。あれは殺すしかない」
レイン・カシエルが膝まづいた。
え?俺は普通の事しか言ってないよ?
マジで操られてるし、コイツが膝まづく理由が分からない。
「・・・クロ、頼む兄さんを助けてくれ」
レイン・カシエルが頭を下げる。
「何で?」
「え?」
「俺はこの前助けたよな?それでアイツは俺に何をした?言ってみろ」
「そ、それは・・・」
レイン・カシエルが黙り込む。
「言えよ!」
とりあえず怒鳴って、責めつづける。
別に嫌がらせがしたい訳じゃない。
サリア先輩の一件でそれはもうやめた。
・・・だが、シード・カシエルの話となると別だ。
自分は軽く捨てた癖に兄は助けて欲しい?
何虫のいいことをほざいてんだ?
俺の言いたい事がわかったのか、レイン・カシエルはその場で座り込み泣きながら答えた。
「くっ・・・クロ、兄さんを・・・殺してくれ・・・」
この言葉を待っていた。
よし、これで心置きなく殺せる。
さて、魔王軍の力はどれほどか……
強化合宿は疲れたし(特に最後のご褒美で)、学校の休み時間は唯一の救いだな。
しかし、昨日は全然寝れなかった・・・
朝方になりようやく出てくれたおかげでジルには睨まれずにすんだが、正直寝れてない。
俺は学校に行く準備をして、ジルと学校に向かった。
◆◇◆◇◆教室・一のB◆◇◆◇◆
教室につくまでの校内はやけに騒がしかった。
何があったのだろう?
まぁ、どうせシード・カシエルの事だろう。
教室の中でも、そんな雰囲気だ。
するとガルド先生が入ってくる。頭にポメラニアンを乗せている。
・・・指摘するのは止めよう・・・
突っ込んだら負けだ。
「お前ら、席座れ~い」
ガルド先生の声で着席する。
まぁ、俺は常に席で休憩してるから周りのヤツらがだが・・・
「まず、言わなきゃならんことがある・・・」
何だろう?
まぁ、どうせシード・カシエル関連だろう。
「魔王軍が王都をでて東の方角にいることはすでにほとんどの生徒が知っているだろう・・・」
・・・知らね
「フェニクス学園から生徒が戦争に借り出されるのも知っているだろう・・・」
・・・いや、知らない生徒ここにいますよ?
「これから朝会がある・・・どうか生きて帰って来てほしいと先生は祈ってる・・・」
え?何これ?何で感動ドラマになってんの?
今から戦いに行くの?え?俺、めっちゃ疲れてるんですけど・・・
「うぅ・・・ガルド先生・・・」
「ガルド先生ー!俺、頑張ります!」
「た、食べ頃・・・」
何か三人目それしか言わねぇな・・・
◆◇◆◇◆朝会終了後◆◇◆◇◆
学園長の話でだいたいわかった。
その学園長の話がこちら
・東の方角で魔王軍の反応が見つかる。
・数はこの間の倍の四千程。
・冒険者だけでは数が足りず、学生も借り出される。
・今回は一つだけ巨大な反応があり、おそらく魔王を考えられる。
こんな感じだ。
もうすでに魔王が来てるらしいので、すぐに行くらしい。
「クロ、どうする?」
「とりあえず、重力で被害は抑えるから大丈夫じゃね?」
俺達は東の関所に向かう。
◆◇◆◇◆東の関所・風の平原◆◇◆◇◆
風の平原につくと冒険者が揃っている。
他にも、フェニクス学園第一高校から第五高校の生徒もいるようだ。
大学の生徒も勢揃い。
相手四千程ならこれだけ入れば余裕だろ。
どんだけ集めてんだよ。
これだけ入れば怖がる必要もないだろうし・・・
そう思っていると一人の生徒が風の平原の方を指差し叫ぶ。
「あ、あれが魔王軍だ!」
全員が一斉に顔を向ける。
なんでか知らないけど絶望してる。
・・・なるほど・・・数はいるが大将がCランクぐらいだな・・・
しかし・・・魔王がいない・・・どこだ?
ん?ちょっとまて、大将の顔がシード・カシエルに見える・・・
けれどあれは・・・魔人化しているな・・・
魔人ってのは人が魔族に落ちる時の経過状況の状態だ。
元に戻せるかもしれないが、結構段階が進んでるし可能性は低いな・・・
まぁ、魔人化してるなら倒しても問題ないだろ。
それにもう一つ助けられない理由が・・・
「きゃあ!お、お兄様・・・」
シャル・カシエルも気付いたか・・・
「クロ、どうするよ」
ジルが聞いてくる。
俺も答えは勿論決まっている。
「え?殺すけど何で?」
「クロ!待ってくれ!」
そこにレイン・カシエルが口を挟む。
その表情は何かを頼もうと必死になっている。
何を頼もうとしてるのだろう?
「何でしょう?」
「あれは魔人化だ、まだ間に合う」
まぁ、確かに間に合うな・・・普通の魔人化なら
「あれはただの魔人化じゃない、操ってる奴がいる。しかも状態からして魔王レベルだろうな、さらに遠隔操作ときた。あれは殺すしかない」
レイン・カシエルが膝まづいた。
え?俺は普通の事しか言ってないよ?
マジで操られてるし、コイツが膝まづく理由が分からない。
「・・・クロ、頼む兄さんを助けてくれ」
レイン・カシエルが頭を下げる。
「何で?」
「え?」
「俺はこの前助けたよな?それでアイツは俺に何をした?言ってみろ」
「そ、それは・・・」
レイン・カシエルが黙り込む。
「言えよ!」
とりあえず怒鳴って、責めつづける。
別に嫌がらせがしたい訳じゃない。
サリア先輩の一件でそれはもうやめた。
・・・だが、シード・カシエルの話となると別だ。
自分は軽く捨てた癖に兄は助けて欲しい?
何虫のいいことをほざいてんだ?
俺の言いたい事がわかったのか、レイン・カシエルはその場で座り込み泣きながら答えた。
「くっ・・・クロ、兄さんを・・・殺してくれ・・・」
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