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第八章
強化合宿二日目①
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今日は合宿二日目、とりあえず外に出て体を慣らす。
準備運動のようなものだ。
今日も訓練があるのだろう・・・
なので体を慣らしておいた方がいいだろう。
しばらくすると朝食の時間になったので中へ入る。
どうやら昨日、訓練でへとへとの男子が魔物を狩りにいく力も無く、ほとんどが昼飯を食べなかったらしい。
今回はそんなことが起きないように二日目からは食事が昼もでるらしい。
朝食は至って普通だが、一つ気になるメニューがあった。
・スライムゼリー
・・・あれだ!きっとスライムの形のゼリーだ!きっとそうだ!
きっと可愛い形なんだろうな!
出てきたデザートを見るとスライムが荷造り状態で出てきた。
「・・・ジル、デザート食うか?」
「ん?デザート?どれどれ・・・」
ジルも気付いたようだ・・・
俺はスライムゼリーをジルの目の前に置く。
「・・・クロ、デザート食うか?」
ジルは自分の分と合わせて俺の渡してくる。
「いや、もしかしたら美味しいかもよ?ジルにやるよ」
俺はデザートをジルに渡す。
「美味しいならクロにやるよ、デザートだぜ?」
ジルは自分のデザートと一緒に返してくる。
「悪い、俺実はスライムゼリー恐怖症なんだ」
「そうか、じゃあ頑張れ」
「恐怖症なんだよ!だからお前にやるよ!」
「俺だってたった今、恐怖症にかかったわ!」
俺達はしばらく争い、最終的に一口ずつ一緒に食うという取引をした。
「いくぞ・・・」
「おう・・・」
パク
「ん?これ普通にサイダー味じゃね?」
「あ、ホントだ」
俺達は普通だとわかると、スライムゼリーをスプーンでドンドン食べて、核の魔石を残して朝食を終えた。
魔石があるということは・・・本当にスライムだったようだ・・・
◆◇◆◇◆合宿場外・活動時間◆◇◆◇◆
ガルド先生が仁王立ちでクラス全員の前に立つ。
「今日はサバイバル訓練だ!今から夕方五時までの七時間で終了とする!」
そのあとルールを説明して、終了合図を教えてくれるブザーを全員に配布した。
ルールがこちら
・最後の一人になるまで戦う
・使い魔は使用オーケー。
・昼飯は弁当渡してあるのでそれ食え
・降参、負けの場合はここに戻る
・協力もありだが、裏切りもあり。
・他のクラスもやっているので攻撃しないように気をつける事。
こんな感じだ。
「それでは一分で逃げろ!」
ガルド先生の声にバラバラに逃げる。
一分間で逃げろとは少し厄介だな・・・
この山はかなり広い。
その分、隠れる場所も多い。
これがもし実戦なら、逃げること、隠れること、迎撃すること。
そしていかに気配を殺し襲撃するか。
この一分間で全て考え、それを実行に移すのは容易な事ではない。
◆◇◆◇◆一分後◆◇◆◇◆
ブーッ!
ブザーが少し反応する。
ちょうど一分ぐらいだ。
これは合図か・・・これでどこから人が来てもおかしくないか・・・
しばらく歩いていると生徒が三人ほどいたので普通に倒した。
その辺の生徒はハエ並の弱さなので簡単にたおせる。
なんだか隠れる必要も逃げる必要もなかったな。
普通に倒せばよかった。
するとシャル・カシエルが出てきた。
なんかゴチャゴチャいってるので俺はとりあえず腹パンしたあと、蹴り飛ばした。
え?女の子に大人気ない?心配するな、女の子扱いしてない。
◆◇◆◇◆二時間後◆◇◆◇◆
あまり自分のクラスの奴と会わない。
あっても他のクラスの奴がほとんどだ。
始めは逃げはじめた直後だから運よく会ったのだろう。
この山は広いので予想はしてたもののあまり人に合わない。
しかし、そろそろ十二時なので昼食をとる。
この昼食時も気を付けなければならない。
攻撃を仕掛けてくることも考えられるからな・・・
そうすると弁当が無くなる。
まぁ、その時は相手に了承を得て(強制的に)差し出してもらうからいいけど。
リンとメリィは中で温かい食事を食べている。
お弁当の中は普通だが、端っこに青いゼリーが入ってる・・・
それを食べると予想してた通りスライムゼリーだった。
このゼリーはスライムをちぎったのだろうか?
それとも切ったのだろうか?
そんな事を考えながら昼食を食べ終えた。
そして再び進む・・・
◆◇◆◇◆四時間後◆◇◆◇◆
ここまで生徒を十一人倒した。それと始めの生徒三人とシャル・カシエルを入れると十五人倒した事になる。
時間も残り一時間になった。
ドッドッドッド
ん?何かが駆け抜ける音がする。
例えるならバカでかい馬が走ってる・・・そんな感じだ。
「お、クロ」
ダンっ!
そこにいたのはライセイにまたがったジルだった。
ジルの手には弁当箱が十数個ほどあった。
コイツ・・・倒した相手から弁当を了承を得てから差し出してもらったのか・・・
「ようジル、何人倒した?」
俺は剣を構えて言った。
もちろんこれはサバイバル。
スキをつくの勝負のうちだ。
「十三だ、そっちは?」
クラスは三十人・・・つまり残っているのは・・・俺達か・・・
・・・ん?他の奴は誰も倒せてないのか?
「十五だ、とりあえず一対一で勝負にしないか?」
俺は今までジルと戦った事がない・・・
練習ではよく戦うが、それはあくまでも練習だ。
同じ速度で相手の動きを読み続ける頭脳戦なので、こういった戦いは一度もしたことがない。
それだけではなく、どうせもう俺たち以外いない。
なので横槍も入らない。
ここまでいい環境があるだろうか?
だから一対一を申し込んだ。
思わず笑みがこぼれる。
実際、王都に来てからあまり骨のある奴と会ってないのだ。
クレイジー・ボアで驚かれたり、弱い魔王軍幹部を相手にするだけでAランクにあがったり・・・ピンチらしいピンチにもならなかった。
簡単に言えば、戦える相手がいないのだ・・・このジル以外・・・
ジルもそれを理解したらしく、ライセイから降りた。
小細工はなし、それは不思議と理解出来た。
「いいぜ、やろうじゃねぇか・・・」
「じゃあ時間もないから、さっそく!!」
俺はジルに突っ込む、ジルは盾で攻撃を防ぐ。
この武器が防がれたのは初めてだ。
そこへジルは盾を力任せに突き出し、俺の剣を弾いた。
剣が弾かれてもまだ放すわけにはいかない。
何故なら剣を弾かれ、反動で怯み完璧に防御がガラ空きになっているのだ。
さすがに強い。
「腹がガラ空きになったようだぜ!!」
ジルはもう片方の手の剣を振り下ろそうとする。
ここで決まればジルの勝ち。
・・・だが、まだ甘い。
俺は反動に耐えようとするのではなく身を任せる。
反動で体は少し後ろに下がる。
そして顔ギリギリのところでかわすことが出来た。
「ぐっ!」
悔しそうな声を出すジル、どうやらさっきの一撃で決めるつもりだったようだ。
俺はそこを見逃さず地面に下ろされた剣を踏み、体重をかける。
ジルは片腕では流石に支えられなかったようで武器を離してしまう。
そこへ俺の武器をジルの顔に向けた
「ハッ、降参だよ、俺の負け」
そしてサバイバル訓練は終わった・・・
準備運動のようなものだ。
今日も訓練があるのだろう・・・
なので体を慣らしておいた方がいいだろう。
しばらくすると朝食の時間になったので中へ入る。
どうやら昨日、訓練でへとへとの男子が魔物を狩りにいく力も無く、ほとんどが昼飯を食べなかったらしい。
今回はそんなことが起きないように二日目からは食事が昼もでるらしい。
朝食は至って普通だが、一つ気になるメニューがあった。
・スライムゼリー
・・・あれだ!きっとスライムの形のゼリーだ!きっとそうだ!
きっと可愛い形なんだろうな!
出てきたデザートを見るとスライムが荷造り状態で出てきた。
「・・・ジル、デザート食うか?」
「ん?デザート?どれどれ・・・」
ジルも気付いたようだ・・・
俺はスライムゼリーをジルの目の前に置く。
「・・・クロ、デザート食うか?」
ジルは自分の分と合わせて俺の渡してくる。
「いや、もしかしたら美味しいかもよ?ジルにやるよ」
俺はデザートをジルに渡す。
「美味しいならクロにやるよ、デザートだぜ?」
ジルは自分のデザートと一緒に返してくる。
「悪い、俺実はスライムゼリー恐怖症なんだ」
「そうか、じゃあ頑張れ」
「恐怖症なんだよ!だからお前にやるよ!」
「俺だってたった今、恐怖症にかかったわ!」
俺達はしばらく争い、最終的に一口ずつ一緒に食うという取引をした。
「いくぞ・・・」
「おう・・・」
パク
「ん?これ普通にサイダー味じゃね?」
「あ、ホントだ」
俺達は普通だとわかると、スライムゼリーをスプーンでドンドン食べて、核の魔石を残して朝食を終えた。
魔石があるということは・・・本当にスライムだったようだ・・・
◆◇◆◇◆合宿場外・活動時間◆◇◆◇◆
ガルド先生が仁王立ちでクラス全員の前に立つ。
「今日はサバイバル訓練だ!今から夕方五時までの七時間で終了とする!」
そのあとルールを説明して、終了合図を教えてくれるブザーを全員に配布した。
ルールがこちら
・最後の一人になるまで戦う
・使い魔は使用オーケー。
・昼飯は弁当渡してあるのでそれ食え
・降参、負けの場合はここに戻る
・協力もありだが、裏切りもあり。
・他のクラスもやっているので攻撃しないように気をつける事。
こんな感じだ。
「それでは一分で逃げろ!」
ガルド先生の声にバラバラに逃げる。
一分間で逃げろとは少し厄介だな・・・
この山はかなり広い。
その分、隠れる場所も多い。
これがもし実戦なら、逃げること、隠れること、迎撃すること。
そしていかに気配を殺し襲撃するか。
この一分間で全て考え、それを実行に移すのは容易な事ではない。
◆◇◆◇◆一分後◆◇◆◇◆
ブーッ!
ブザーが少し反応する。
ちょうど一分ぐらいだ。
これは合図か・・・これでどこから人が来てもおかしくないか・・・
しばらく歩いていると生徒が三人ほどいたので普通に倒した。
その辺の生徒はハエ並の弱さなので簡単にたおせる。
なんだか隠れる必要も逃げる必要もなかったな。
普通に倒せばよかった。
するとシャル・カシエルが出てきた。
なんかゴチャゴチャいってるので俺はとりあえず腹パンしたあと、蹴り飛ばした。
え?女の子に大人気ない?心配するな、女の子扱いしてない。
◆◇◆◇◆二時間後◆◇◆◇◆
あまり自分のクラスの奴と会わない。
あっても他のクラスの奴がほとんどだ。
始めは逃げはじめた直後だから運よく会ったのだろう。
この山は広いので予想はしてたもののあまり人に合わない。
しかし、そろそろ十二時なので昼食をとる。
この昼食時も気を付けなければならない。
攻撃を仕掛けてくることも考えられるからな・・・
そうすると弁当が無くなる。
まぁ、その時は相手に了承を得て(強制的に)差し出してもらうからいいけど。
リンとメリィは中で温かい食事を食べている。
お弁当の中は普通だが、端っこに青いゼリーが入ってる・・・
それを食べると予想してた通りスライムゼリーだった。
このゼリーはスライムをちぎったのだろうか?
それとも切ったのだろうか?
そんな事を考えながら昼食を食べ終えた。
そして再び進む・・・
◆◇◆◇◆四時間後◆◇◆◇◆
ここまで生徒を十一人倒した。それと始めの生徒三人とシャル・カシエルを入れると十五人倒した事になる。
時間も残り一時間になった。
ドッドッドッド
ん?何かが駆け抜ける音がする。
例えるならバカでかい馬が走ってる・・・そんな感じだ。
「お、クロ」
ダンっ!
そこにいたのはライセイにまたがったジルだった。
ジルの手には弁当箱が十数個ほどあった。
コイツ・・・倒した相手から弁当を了承を得てから差し出してもらったのか・・・
「ようジル、何人倒した?」
俺は剣を構えて言った。
もちろんこれはサバイバル。
スキをつくの勝負のうちだ。
「十三だ、そっちは?」
クラスは三十人・・・つまり残っているのは・・・俺達か・・・
・・・ん?他の奴は誰も倒せてないのか?
「十五だ、とりあえず一対一で勝負にしないか?」
俺は今までジルと戦った事がない・・・
練習ではよく戦うが、それはあくまでも練習だ。
同じ速度で相手の動きを読み続ける頭脳戦なので、こういった戦いは一度もしたことがない。
それだけではなく、どうせもう俺たち以外いない。
なので横槍も入らない。
ここまでいい環境があるだろうか?
だから一対一を申し込んだ。
思わず笑みがこぼれる。
実際、王都に来てからあまり骨のある奴と会ってないのだ。
クレイジー・ボアで驚かれたり、弱い魔王軍幹部を相手にするだけでAランクにあがったり・・・ピンチらしいピンチにもならなかった。
簡単に言えば、戦える相手がいないのだ・・・このジル以外・・・
ジルもそれを理解したらしく、ライセイから降りた。
小細工はなし、それは不思議と理解出来た。
「いいぜ、やろうじゃねぇか・・・」
「じゃあ時間もないから、さっそく!!」
俺はジルに突っ込む、ジルは盾で攻撃を防ぐ。
この武器が防がれたのは初めてだ。
そこへジルは盾を力任せに突き出し、俺の剣を弾いた。
剣が弾かれてもまだ放すわけにはいかない。
何故なら剣を弾かれ、反動で怯み完璧に防御がガラ空きになっているのだ。
さすがに強い。
「腹がガラ空きになったようだぜ!!」
ジルはもう片方の手の剣を振り下ろそうとする。
ここで決まればジルの勝ち。
・・・だが、まだ甘い。
俺は反動に耐えようとするのではなく身を任せる。
反動で体は少し後ろに下がる。
そして顔ギリギリのところでかわすことが出来た。
「ぐっ!」
悔しそうな声を出すジル、どうやらさっきの一撃で決めるつもりだったようだ。
俺はそこを見逃さず地面に下ろされた剣を踏み、体重をかける。
ジルは片腕では流石に支えられなかったようで武器を離してしまう。
そこへ俺の武器をジルの顔に向けた
「ハッ、降参だよ、俺の負け」
そしてサバイバル訓練は終わった・・・
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