53 / 86
第八章
強化合宿一日目①
しおりを挟む
今日は強化合宿か・・・
昨日は一日中ジルが放心状態で大変だった・・・
告白かと思いきや、説教だった時のショックは計り知れない・・・
ジルはその日ぼーっとしながら授業を受けて、ぼーっとしながら歩いて、ぼーっとしながら過ごしていた。
その次の日には元に戻ったところはさすがジルだ、と思った。
◆◇◆◇◆学校前◆◇◆◇◆
「これから北東の山にある合宿場に向かう!準備はいいか!」
『はい!!!』
男子が声を揃えて答える。
今回の成績一位者にはキスの権利があるから当たり前だろう・・・
しかし、あの学園長何考えてんだ・・・
ベットを用意した時は良い奴じゃんと思った俺が馬鹿だった・・・。
合宿期間は三泊四日間らしい。
とりあえず俺が一位になってなんとかするか・・・
「これから訓練の一つとして、荷物を持ちながら合宿場に向かう!」
◆◇◆◇◆合宿場◆◇◆◇◆
山を半分ぐらい登ると合宿場に着いた。
高さは大体二百メートルほどだろうか?
クラスの男子は始めに全力で登ったので息切れしており、まだ着いてない。
現在、一のBで合宿場に着いているのは俺とジルとシャル・カシエルとガルド先生ぐらいだ。
シャル・カシエルは身体強化をしまくっていたが、それでも普段から鍛えていないようで疲れているようだ。
すると学園長が転移魔法で先に来ていたのか、合宿場の入口で紙に何かを書いている。
おそらく到着までの時間だろう・・・
そのあと三十分待ってやっと揃った。
最後に来たのは男子だ。全員で肩を組ながら来た。
話を聞くと、誰かが逃げないようにしているらしい。
肩を組んでいれば、誰かが先に行こうとしても道連れに出来るからんだと・・・
最初に全力で登っていたので、未だに息切れしている男子もいた。
合宿場にそのあと案内されて、体力が無い男子のために休憩時間をとった。
本来は休憩時間など取らないのだが、男子の疲労ぶりを見るとそう判断せざるを得ない。
女子は普通に登っていたので着いたのは俺達の十五分ほど後だった。
男子も普通に登ればそれぐらいだったんじゃ・・・
他のクラスは別の合宿場に集まってるらしい。
合宿場はたくさんあるが、麓からの距離は変わらないらしいのですぐに会えるだろう・・・
俺達は部屋に荷物をおいて、外に出た。
休憩時間だが、特にやることもないからだ。
「いやぁ~山は景色が美しいですのぅ~クロさんや」
ジルがお年寄りみたいな口調になっている・・・
「そうですな~ジルさん」
俺もとりあえずやってみた。
するとガルド先生が俺達を見つけて駆け寄ってくる。
「おう、お前ら暇なら手伝え」
「え?いいですけどなにするんすか?」
ジルは了承して何をするか聞いた。もちろん暇なので俺も手伝う事を伝えた。
すると連れて来られたのは露天風呂だった。
「ここの掃除、俺もやっから手伝え」
広いな~、まぁ、やるって言ったしやるかー。
◆◇◆◇◆十五分後◆◇◆◇◆
「よし。終わったな」
「じゃあ、俺ら合宿場に戻ります」
俺達は合宿場に向かう。
パタン
「ふむ、クロとジルに一点か・・・」
◆◇◆◇◆合宿場・訓練スペース◆◇◆◇◆
訓練スペースに着いた俺達はすぐに訓練に入る。
他の男子はダルそうにやった振りをしている。
そこにシロが見学にくる。
何故いるのか知らないが、おそらく学園長に行ってこいとでも言われたのだろう。
何故ならシロの姿を見た男子は急にやる気になり、訓練を必死にやってからだ。
学園長もこれが狙いだろう・・・
俺とジルは木刀で打ち合いをしている。
いつもの訓練だ。
身体強化で、同じ速さで動き相手の動きを先読みしてどれだけ動きから無駄を消せるかだ。
同じ速さに調整しているので、中々決着が着かず面白い。
そこにシロがきた。
「ジルさん、お兄ちゃん、ちゃんとやってる?」
人前なのでジルはさん付けだ。
俺はやはり妹設定が生きてるのか、お兄ちゃんと呼ぶ。
「お兄ちゃん・・・だと!?」
「アヤツ・・・どうやら死にたいようだな・・・」
「シロちゃんの為に俺はクロ君を倒すことに決めたよ・・・」
何やら周りの人が殺気立っていますが・・・
ここで妹ですって言っても信じないだろう・・・
「きえええええええ!!」
男子の一人が後ろから変な声を出して木刀を振り下ろしてきた。
俺はそれを避け、相手の腹を木刀で打った。
いままで王国の騎士の末裔のジルとしていたから、コイツらの動きが無駄が多過ぎて笑えてくる。
ってかこれは正当防衛成立しているよな?
昨日は一日中ジルが放心状態で大変だった・・・
告白かと思いきや、説教だった時のショックは計り知れない・・・
ジルはその日ぼーっとしながら授業を受けて、ぼーっとしながら歩いて、ぼーっとしながら過ごしていた。
その次の日には元に戻ったところはさすがジルだ、と思った。
◆◇◆◇◆学校前◆◇◆◇◆
「これから北東の山にある合宿場に向かう!準備はいいか!」
『はい!!!』
男子が声を揃えて答える。
今回の成績一位者にはキスの権利があるから当たり前だろう・・・
しかし、あの学園長何考えてんだ・・・
ベットを用意した時は良い奴じゃんと思った俺が馬鹿だった・・・。
合宿期間は三泊四日間らしい。
とりあえず俺が一位になってなんとかするか・・・
「これから訓練の一つとして、荷物を持ちながら合宿場に向かう!」
◆◇◆◇◆合宿場◆◇◆◇◆
山を半分ぐらい登ると合宿場に着いた。
高さは大体二百メートルほどだろうか?
クラスの男子は始めに全力で登ったので息切れしており、まだ着いてない。
現在、一のBで合宿場に着いているのは俺とジルとシャル・カシエルとガルド先生ぐらいだ。
シャル・カシエルは身体強化をしまくっていたが、それでも普段から鍛えていないようで疲れているようだ。
すると学園長が転移魔法で先に来ていたのか、合宿場の入口で紙に何かを書いている。
おそらく到着までの時間だろう・・・
そのあと三十分待ってやっと揃った。
最後に来たのは男子だ。全員で肩を組ながら来た。
話を聞くと、誰かが逃げないようにしているらしい。
肩を組んでいれば、誰かが先に行こうとしても道連れに出来るからんだと・・・
最初に全力で登っていたので、未だに息切れしている男子もいた。
合宿場にそのあと案内されて、体力が無い男子のために休憩時間をとった。
本来は休憩時間など取らないのだが、男子の疲労ぶりを見るとそう判断せざるを得ない。
女子は普通に登っていたので着いたのは俺達の十五分ほど後だった。
男子も普通に登ればそれぐらいだったんじゃ・・・
他のクラスは別の合宿場に集まってるらしい。
合宿場はたくさんあるが、麓からの距離は変わらないらしいのですぐに会えるだろう・・・
俺達は部屋に荷物をおいて、外に出た。
休憩時間だが、特にやることもないからだ。
「いやぁ~山は景色が美しいですのぅ~クロさんや」
ジルがお年寄りみたいな口調になっている・・・
「そうですな~ジルさん」
俺もとりあえずやってみた。
するとガルド先生が俺達を見つけて駆け寄ってくる。
「おう、お前ら暇なら手伝え」
「え?いいですけどなにするんすか?」
ジルは了承して何をするか聞いた。もちろん暇なので俺も手伝う事を伝えた。
すると連れて来られたのは露天風呂だった。
「ここの掃除、俺もやっから手伝え」
広いな~、まぁ、やるって言ったしやるかー。
◆◇◆◇◆十五分後◆◇◆◇◆
「よし。終わったな」
「じゃあ、俺ら合宿場に戻ります」
俺達は合宿場に向かう。
パタン
「ふむ、クロとジルに一点か・・・」
◆◇◆◇◆合宿場・訓練スペース◆◇◆◇◆
訓練スペースに着いた俺達はすぐに訓練に入る。
他の男子はダルそうにやった振りをしている。
そこにシロが見学にくる。
何故いるのか知らないが、おそらく学園長に行ってこいとでも言われたのだろう。
何故ならシロの姿を見た男子は急にやる気になり、訓練を必死にやってからだ。
学園長もこれが狙いだろう・・・
俺とジルは木刀で打ち合いをしている。
いつもの訓練だ。
身体強化で、同じ速さで動き相手の動きを先読みしてどれだけ動きから無駄を消せるかだ。
同じ速さに調整しているので、中々決着が着かず面白い。
そこにシロがきた。
「ジルさん、お兄ちゃん、ちゃんとやってる?」
人前なのでジルはさん付けだ。
俺はやはり妹設定が生きてるのか、お兄ちゃんと呼ぶ。
「お兄ちゃん・・・だと!?」
「アヤツ・・・どうやら死にたいようだな・・・」
「シロちゃんの為に俺はクロ君を倒すことに決めたよ・・・」
何やら周りの人が殺気立っていますが・・・
ここで妹ですって言っても信じないだろう・・・
「きえええええええ!!」
男子の一人が後ろから変な声を出して木刀を振り下ろしてきた。
俺はそれを避け、相手の腹を木刀で打った。
いままで王国の騎士の末裔のジルとしていたから、コイツらの動きが無駄が多過ぎて笑えてくる。
ってかこれは正当防衛成立しているよな?
1
お気に入りに追加
4,259
あなたにおすすめの小説

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。


僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる