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パンク
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1
テッドは順調にドライブしていた。しかし問題無い時ほど、気を引き締めないといけない。
2時間ほどドライブしたので車を片隅に寄せ、レーションに噛みついていた。
2個目を食べようかどうか迷っていると、突然吹雪に見舞われた。
嫌な予感がテッドの頭をよぎる。
しかし、車を購入した店主にスタッドレスタイヤに変えて貰っていたので多少は滑りにくくなってはいた。
とは言え、奴らとは断じて対峙したくないのですぐに車を走らせた。
15分ほどスピードをできるだけ上げながら走っていたが、バックミラーに吹雪の中、例の車の陰影が
映ると戦闘は免れないと堪忍し、マグナム157を抜き、ガラスを下に下げ、相手のタイヤに狙いを定め
3発ほど銃声を轟かせた。相手の車も防弾仕様なのは間違いないと思ったのでタイヤを狙ったわけだ。
あちら側からは2人が窓から身を乗り出して撃ってくる。やはりタイヤが狙いのように思えた。
テッドはハンドルを足で支えながら、スピードローダーで6発装填し、ミニミサイルも装填する。
敵はどんどん距離を詰めてくる。テッドは吹雪の中6発タイヤを狙い撃ったが視界が悪すぎて外してしまった。
「これだけは当たりますように!」
郵便屋は願いを込めてタイヤを目指しミニミサイルを発射した。視界不良でもすごい爆発音と煙が立ち込めるのが分かる。
と、相手の車が止まり、バックミラーから見えなくなった。
「よし‼あー寒い」
歓喜し、ガラスドアを閉め再びドライブを続けた。
「これであいつらも諦めるだろう」
2
車を運転していた女性は急に来た爆発音に少しだけ驚いたが、すぐ口を開けた。
「どーなってんのよこれ‼」
「どうしたも何もパンクだにゃあ」
車はガタガタ言わせて停車してしまった。
「くそぉ‼」
女性は怒り心頭でハンドルを叩いた。
「車の後ろに新品のタイヤとジャッキがあるでしょ?それで早く直しなさいよ!」
「え…僕が?」
納得のいかない猫の帽子をガッシと掴んだ。
「は や く はじめろ!」
ネコパンチはしかたがないなという背中で車を出た。
タイヤ交換した車は再び走り出し、吹雪の中へと消えていった。
テッドは順調にドライブしていた。しかし問題無い時ほど、気を引き締めないといけない。
2時間ほどドライブしたので車を片隅に寄せ、レーションに噛みついていた。
2個目を食べようかどうか迷っていると、突然吹雪に見舞われた。
嫌な予感がテッドの頭をよぎる。
しかし、車を購入した店主にスタッドレスタイヤに変えて貰っていたので多少は滑りにくくなってはいた。
とは言え、奴らとは断じて対峙したくないのですぐに車を走らせた。
15分ほどスピードをできるだけ上げながら走っていたが、バックミラーに吹雪の中、例の車の陰影が
映ると戦闘は免れないと堪忍し、マグナム157を抜き、ガラスを下に下げ、相手のタイヤに狙いを定め
3発ほど銃声を轟かせた。相手の車も防弾仕様なのは間違いないと思ったのでタイヤを狙ったわけだ。
あちら側からは2人が窓から身を乗り出して撃ってくる。やはりタイヤが狙いのように思えた。
テッドはハンドルを足で支えながら、スピードローダーで6発装填し、ミニミサイルも装填する。
敵はどんどん距離を詰めてくる。テッドは吹雪の中6発タイヤを狙い撃ったが視界が悪すぎて外してしまった。
「これだけは当たりますように!」
郵便屋は願いを込めてタイヤを目指しミニミサイルを発射した。視界不良でもすごい爆発音と煙が立ち込めるのが分かる。
と、相手の車が止まり、バックミラーから見えなくなった。
「よし‼あー寒い」
歓喜し、ガラスドアを閉め再びドライブを続けた。
「これであいつらも諦めるだろう」
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車を運転していた女性は急に来た爆発音に少しだけ驚いたが、すぐ口を開けた。
「どーなってんのよこれ‼」
「どうしたも何もパンクだにゃあ」
車はガタガタ言わせて停車してしまった。
「くそぉ‼」
女性は怒り心頭でハンドルを叩いた。
「車の後ろに新品のタイヤとジャッキがあるでしょ?それで早く直しなさいよ!」
「え…僕が?」
納得のいかない猫の帽子をガッシと掴んだ。
「は や く はじめろ!」
ネコパンチはしかたがないなという背中で車を出た。
タイヤ交換した車は再び走り出し、吹雪の中へと消えていった。
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