23 / 40
紙袋団チリジリ
しおりを挟む
1
目隠しをされてから2、3時間ほど経っただろうか。
何やら騒がしい場所に連れてこられると、馬車使いは郵便屋の目隠しを取り、オリから出した。
テッドは紙袋を被った人間たちに囲まれていた。
とまどっていると、集団の中から拡声器、メガホンを持った紙袋人間が前に出てきて叫んだ
「お前だな?うちのボスを倒したヤツは!」
「沢山倒してるから頭が混乱してるけど…確かに紙袋を被った大きな男を倒したのは確かだ」
ざわつきが収まるのを待ってから、メガホン男は続けた。
「我が『空飛ぶ紙袋団』のおきてとして、ボスを倒したものがボスに就任するというものがある。
従ってお前はうちのボスとなり、指揮系統を取りまとめるということだ‼」
「はあぁ?」
あまりにも突拍子もないその発言にテッドは動揺を隠せないでいると、集団の一人が前に出て言った。
「それはあまりにも古い悪習だ!こいつを倒すって事をやるべきなんじゃないか⁉」
そう言うと一部の人間からパラパラと拍手が起きた。間髪入れずにメガホン男はメガホンで叫んだ。
「これはボス自身が決めたおきてだ!覆す行為は万死に値する‼」
揉めているいる状況に、やれやれと思った郵便屋はメガホン男の頭を狙って銃口を向け1発撃ち当てた。
メガホンは手から離れ、そのままうつ伏せに倒れた。
悲鳴が聞こえる集団に、郵便屋はミサイルを装填して発射した。爆風で10名ほどが吹っ飛んでゆく。
「逃げろーっ」
紙袋の集団はそのまま、ちりじりになって逃げていった。
残されたテッドは腕を回しながら、やっと解放された実感を得ながらつぶやいた。
「また車、買わなきゃなぁ…」
ボソリと愚痴るとマグナム357をガンホルダーに収め、そのまま徒歩でホーネットの街へと向かった。
目隠しをされてから2、3時間ほど経っただろうか。
何やら騒がしい場所に連れてこられると、馬車使いは郵便屋の目隠しを取り、オリから出した。
テッドは紙袋を被った人間たちに囲まれていた。
とまどっていると、集団の中から拡声器、メガホンを持った紙袋人間が前に出てきて叫んだ
「お前だな?うちのボスを倒したヤツは!」
「沢山倒してるから頭が混乱してるけど…確かに紙袋を被った大きな男を倒したのは確かだ」
ざわつきが収まるのを待ってから、メガホン男は続けた。
「我が『空飛ぶ紙袋団』のおきてとして、ボスを倒したものがボスに就任するというものがある。
従ってお前はうちのボスとなり、指揮系統を取りまとめるということだ‼」
「はあぁ?」
あまりにも突拍子もないその発言にテッドは動揺を隠せないでいると、集団の一人が前に出て言った。
「それはあまりにも古い悪習だ!こいつを倒すって事をやるべきなんじゃないか⁉」
そう言うと一部の人間からパラパラと拍手が起きた。間髪入れずにメガホン男はメガホンで叫んだ。
「これはボス自身が決めたおきてだ!覆す行為は万死に値する‼」
揉めているいる状況に、やれやれと思った郵便屋はメガホン男の頭を狙って銃口を向け1発撃ち当てた。
メガホンは手から離れ、そのままうつ伏せに倒れた。
悲鳴が聞こえる集団に、郵便屋はミサイルを装填して発射した。爆風で10名ほどが吹っ飛んでゆく。
「逃げろーっ」
紙袋の集団はそのまま、ちりじりになって逃げていった。
残されたテッドは腕を回しながら、やっと解放された実感を得ながらつぶやいた。
「また車、買わなきゃなぁ…」
ボソリと愚痴るとマグナム357をガンホルダーに収め、そのまま徒歩でホーネットの街へと向かった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる