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しおりを挟む「ぐすっ...恥ずかし...」
へにゃりと彼の上に身体を倒した俺は、恥ずかしさを紛らわせるように少しだけ反応する彼自身に頬を擦り寄せた。
涙でスラックスを濡らし、ぎゅっ、と太ももに腕を巻き付けては小さく肩を震わせる。
「えろい尻...」
「んゃ...っ、あ♡」
両手で尻を揉みし抱く彼の手に反応して、腰だけを上げた俺は、またしても彼の身体を愛液で汚す。
「こんなにヨダレ垂らして...本当に堪え性がないな...」
「ごめん、っ...なさ...♡」
黒田が呆れたように呟き尻から手を離せば、ローターをベッドヘッドに投げやった。
中が疼いて、奥が寂しい。
呼吸をする度にアナルがヒクヒクと動き、堪らず眉尻を下げる。
「...こら、はしたないよ」
「はひ、...っ♡」
ファスナーを歯で噛み、下げようとする俺の尻を軽く叩いた彼の冷めた眼差しは、俺の身体を火照らせる一方だ。
我慢、出来ない。
「、つばきさん...、ち○ぽ舐めたぃ...♡ぉち○ぽ...っ♡」
「...酒入ってるから勃ちは悪いと思うけど...?」
「いぃ...ッ♡いい、から...っお願...♡ご褒美くれるって、言った...♡」
「...確かに...、でもこれがご褒美なんて言ってないよ」
そう言いながらも慣れた手つきでベルトを引き抜き、片手でホックを外した彼がゆっくりとファスナーを下ろす。
「...っ♡」
目眩がする程の彼の濃い匂い。
柔軟剤と混ざり合った中で、仄かにいやらしさを感じる。
「すき...♡、すき...♡」
「...ほんと、こう言う時だけ素直だな...」
下着の上からはむはむと唇で食みながら、うっとりと目を細める。
確かに彼の言う通り、大量の酒を飲んだせいで彼の自身はあまり元気がない。
キスをしても、軽く扱いてみても、手の内で少し震えるだけだった。
「むぅ...」
「今日は使い物にならないから、ご褒美はまた今度にしよう。その前に...ちゃんとオレの怒りを抑えてくれない?」
そうは言うものの、今更あげれません、なんて話も聞き捨てならない。
「鏡夜...?」
身体を起こし、手にベルトを掴んだ俺を見た黒田は眉間に皺を寄せながら小首を傾げた。
「...お叱りならあとで沢山受けるから、みんなの前でイっても...バレなかったご褒美...♡今欲し、...♡」
柔らかで、上質な革を使用しているであろうベルトは、縛るのにピッタリだと思った。
「っ、おい...」
彼の腕を一纏めにしてからベルトで縛り、ベッドに括り付ける。
男らしいのに、上品で美しい身体には革の黒がよく映えた。
「どんな縛り方してんだよ...下手くそか...」
頭上で腕を縛られた黒田は、嫌な予感がしてめちゃくちゃな拘束を解こうとするが、もがけばもがくほど革が擦れて皮膚が痛んだ。
「うん...いい眺め♡...あ!待ってね、...」
天蓋を掻き分け、ベッド下の収納から箱を取り出した俺は、黒田の上に座りながら箱の蓋を持ち上げる。
「若王子がね、にょーどー責めしたら姫神が喜んでたって」
「...ちょっと待て?」
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