秘めやかな色欲

おもち

文字の大きさ
上 下
216 / 312

216*

しおりを挟む

「うぁ...あ゛...っ♡」

絞り出したかのように先端から流れ落ちる精子は、透明色に近い。

「またイったの...?」

「も...中の、抜い...ぇ...♡」

黒田に縋り付き、必死に懇願する。

こんな小さい機械でここまで乱れまくった俺を鼻で笑い、優しく額にキスを落としたかと思えば髪を梳きながら低く囁いた。

「自分で出していいよ」
 

え?

いい、のか...?
なんだ、それなら早く抜いて欲しいと言えばよかった。
ずっと挿入れられっぱなしだったから違和感すらも感じなくなった内壁は、それでも尚快楽欲しさに蠢いてしまう。

ただ、このまま機械にイかされ続けることは御免だった。

後ろのコードに手を伸ばそうとした瞬間、Tシャツを脱いだ彼がベッドヘッドにもたれ掛かり、腹の上を跨ぐように指示を出す。


「尻こっちに向けて。出すところ見ててあげる...」


その言葉が彼の口から発せられると、身体が一気に熱くなった。


「但し、手は使わないように...」


そんな恥ずかしいこと出来る訳がない。
だったら中に挿入れてた方がマシなんじゃないのか...。

「出来な...」

「今のお前に拒否権なんてないけど?」

...そう、ですよね。

良心なのか、ローターのスイッチを切った黒田の上に跨ると、おずおずと彼に向かって尻を突き出した。


「っ、ん......」


は、恥ずかしい...。
少し力を入れると中に挿入っていたローターが、少しずつ出口を目掛けて移動することが分かり嫌でも鼻にかかった声が漏れる。


こんなところ、見ないで欲しい...っ。



「見てくださいって、お願いして?」

「っ...!!」

彼は、俺の羞恥心をこれでもかと言うほどに煽り、メンタルを容赦なく削っていく。
ただでさえこの格好が恥ずかしいのに、オネダリまでさせて、自力で中に挿入されたローターを出せと強要するのだ。

ダラりと溢れた愛液が、彼の腹筋を汚した。

「ぁ...う...、そん...な...っ」

「こっちに顔向けて、精一杯お願いして見せろって」

それは彼からのお願いではない。



命令だったーーー。



いつも優しくて温厚な彼は、セックスの時だって1番に俺のことを考えてくれていた。
優しく、真綿で包み込むような抱擁を受け、沢山の愛を囁かれながらするセックスはとてと幸せで、心の底から満たされる。

それでも

「つばき...さ...♡」

彼を怒らせた時の口調や態度、冷たい美しさには毎度ながらドキドキしてしまう。

尻を何度も叩かれた日のように、とことん虐められたいとさえ感じるのは...


「っ、♡自分れ、出すとこ...♡見ててくらさ...お願い、します...ッ♡」


自分が根っからのマゾヒストだからなのだろうか。


「いい子、可愛いね...鏡夜」

微笑を浮かべながら口にした、先程とは違う甘くて優しい声が身体に染み渡る。

いい子だ、可愛いと言われたことがただただ嬉しい。

もっと褒めてもらいたい。

もっとかわいがって貰いたい。

お腹に力を入れて、中に挿入る異物に意識を集中する。

彼の目の前で四つん這いになって、ち○ぽから愛液滴らせて、身体ビクビク痙攣させて...

酷い格好なことは分かっている。

「あっ、ぁ...♡出、...んんっ...♡」

「凄いな...、襞が盛り上がってきてる...」

「でる、出...っ♡見な、...見なぃれ...ぇ、ぁあ゛っ...♡」

音を立てて抜け落ちたそれは彼の硬い腹筋を叩き、腸液で卑猥に輝いた。


しおりを挟む
感想 87

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

処理中です...