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しおりを挟む「早く」
「っ、...?」
訳の分からないまま柔らかな自身に指を這わせ、彼の目がこちらを見つめる中で上下にゆっくりと扱く。
「ン、ぅ...っ...♡」
俺、何してんだろ...。
ぼんやりとする頭の中でそんなことを思いながら恐る恐る彼に視線を送れば、微かに熱の篭もる瞳に自分の姿が写っていることが分かった。
酒が入っているとは言え、羞恥心は持ち合わせている。
そのお陰か、気持ちいいと感じていた酔いすらも覚めてしまいそうだった。
「む...っ!」
「舐めて」
だらしなく開きっぱなしだった口に、突如として彼の長い人差し指と中指が挿入される。
「あ゛っ、んん...♡」
舌の上を指先で擽られると、腰の奥が疼いて無意識にアナルをヒクヒクと動かす。
キスしている時とは違う感覚、バラバラに動く2本の指に口の中を翻弄され、蹂躙され支配されているような感覚にすら陥った。
舌を挟まれ引っ張られ、分泌された唾液が彼の指を濡らし、飲み込めない分が口端を伝う。
「手、止まってる」
「あっ、ぁ...ごめ...っ♡」
先程までは勃起する気配すら無かったのに、今となっては硬度を保ち、手の内で微かに脈打っている。
「はぁ...っ、は...ぁん♡」
それに加え、いつしか先端には愛液すら浮かべ、必死に精子を吐き出す準備まで始めているではないか。
イきたい...。
黒田の逞しい腕に指を絡め、己自身を上下し口を犯される...彼の匂いと視線に包まれた中では射精することしか考えられなかった。
本来であればいけないことだとわかっている。
しかし、酒が入って冷静な判断が出来ない状況下であれば話は別だ。
職場の飲み会中に、しかも個室のトイレで愛しい人に意地悪をされることにだって興奮してしまう。
「!んひ...っ♡」
「はは、すげぇ...」
上顎をすりすりと撫でられた瞬間、頭の中が真っ白になった。
擽ったいような、気持ちいいような感覚と自身への刺激が相まって絶頂を迎えようとしたのだ。
ビクン、と大きく身体が脈打ち強い快楽に全身を戦慄かせた俺は自分の手の中へ精子を...
「誰もイっていいなんて言ってないよ、鏡夜...」
「く、...ぅ...っ♡」
彼の指が自身の根元を強く掴み、射精を堰き止めたらしい。
堰き止められた熱は体内で暴走し、汗を吹き出す。
「ゃ...あ...あっ、イきた...イかせれ...♡」
「だめ、ゴム着けるから手退けて」
完勃ちした自身は射精したさに大きく震え、トロトロした愛液をも滴らせている。
歯でゴムのパッケージを噛みながら封を開ける彼は、先端の空気を抜いてから俺自身にゴムを取り付けた。
「...オレのサイズだと鏡夜にはデカいね、結構ゆとりがある...」
そんな屈辱的な言葉だって、今では頭に入ってこない。
「脚抱えて...、よく見えるように広げてくれる?」
「は...っ、ぇ...?」
ゴムを着けられた理由も分からないまま、後ろまで広げなくてはならないのか...?
シャワーすら浴びてないし、今日は暑くて汗をかいた。
ただでさえオナニーやらで辱めを受けたのに...俺はマジで何をされそうになっているんだ...?
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